第38期報告書 · 2020. 12. 26. · 証券コード 7944...

9
証券コード 7944 2009年4月1日から2010年3月31日まで 第38期報告書 トップメッセージ 新製品のご紹介 営業の概況 連結財務諸表(要旨) 会社の概要 株式の状況

Upload: others

Post on 27-Jan-2021

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

  • 証券コード 7944

    2009年4月1日から2010年3月31日まで第38期報告書トップメッセージ新製品のご紹介営業の概況連結財務諸表(要旨)会社の概要株式の状況

  • トップメッセージ

    3,000

    9,000

    6,000

    12,000

    15,000

    0

    3,000

    9,000

    6,000

    12,000

    15,000

    0

    (百万円)

    30,000

    60,000

    90,000

    120,000

    0

    (百万円)

    売上高 営業利益 経常利益 当期純利益

    ■連結財務ハイライト

    108,560

    2008年3月期

    2009年3月期

    2010年3月期

    2008年3月期

    2009年3月期

    2010年3月期

    2008年3月期

    2009年3月期

    2010年3月期

    2008年3月期

    2009年3月期

    2010年3月期

    △541

    13,333

    7,430

    △813

    75,034

    100,506

    1,000

    2,000

    3,000

    4,000

    0

    (百万円)

    代表取締役社長 田中 英一

    (百万円)

    13,090

    6,050

    3,621

    1,047

    △2,090

    1株当たり配当金

    20

    10

    30

    40

    0

    (円)

    2008年3月期

    2009年3月期

    2010年3月期

    35.0

    17.5

    30.0

    15.0

    20.0

    10.0

     当連結会計期間における世界経済は、前年度の金融危機に端を

    発した景気後退により、企業の設備投資の抑制、個人消費の低迷

    が継続しました。年度後半には景気に緩やかな回復基調が見られた

    ものの、依然として先行きについては不透明感が残り、日本国内では

    円高の影響も大きく、厳しい経営環境となりました。

     このような中、ローランド・グループは、事業効率化の取り組みを

    継続する一方で、「創造の喜び」を世界にひろめるべく新規需要の

    開拓に注力いたしました。しかし、世界的な景気後退の影響を受け、

    また円高の影響も大きく、電子楽器事業、コンピュータ周辺機器事

    業ともに大幅な減収、減益となり、連結業績は、2期連続の減収、初

    めての営業および経常損失、7期ぶりの純損失と、大変厳しい結果

    となりました。

     配当金につきましては、利益還元の基本方針に基づいて安定配

    当を重視し、1株につき10円(中間配当金を含めて年間配当金は

    1株につき20円)とさせていただきます。

    株主の皆様には、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。2010年3月期の業績概況および今後の成長への取り組みについて、ご報告させていただきます。

    2010年3月期連結業績

    企業スローガン

    創造の喜びを世界にひろめようBIGGESTよりBESTになろう共感を呼ぶ企業にしよう当社グループは創業以来、世界初、日本初となる革新的な新製品をマーケットに提供してきました。

    将来にわたってお客様のニーズに応える新製品の創造、新規分野の開拓を追求し続けます。

    イメージを音にする、映像にする、形にする、それを組み合わせる ̶̶

    これがローランドにとってのチャレンジであり、その活動の根底にある精神は、

    ローランド・グループが掲げる3つのスローガンに集約されています。

    映像関連機器

    業務用音響機器

    大型クラシック・オルガン

    電子楽器全般

    ギター関連機器

    コンピュータ・ミュージック

    マルチブランド展開

    コンピュータ周辺機器

    市場の変化に迅速に対応するため、ローランド・グループはそれぞれのブランドに集中した経営体制を整備しています。グループ各社がそれぞれのブランド価値向上を軸に活動を行い、全体として安定した収益基盤の確保を目指します。

    第38期報告書

    中間 通期

    新たな成長を目指し、「Better Life with Music」の実現に取り組んでいます。

  • 第38期報告書

    事業効率化の進捗状況

    成長への取り組み

    2011年3月期連結予想

    トップメッセージ

    コスト

    目 標 進捗/結果

    ゼロベース/スピードアップ

    在 庫 2010年3月までに30%削減 22%削減

    実質削減額39億円

    機種数 2010年3月までに30%削減800機種から600機種に

    絞込み

     電子楽器事業では、コスト、在庫、機種数の3つの削減を中心に

    事業効率化を進めてきました。

     コスト削減は、従来のやり方にとらわれず、ゼロベースで考え、全て

    の活動をスピードアップすることを方針として掲げ、2010年3月期で

    は、為替の影響を除き前期比で39億円のコスト削減を実現しました。

    在庫削減は、当期末で前期比30%の削減を目標としておりましたが、

    結果は前期末と比較して22%の削減となりました。目標値には至ら

    なかったものの、キャッシュフローの大幅な改善につながりました。機

    種数については、目標通り約800あった機種を600機種まで絞込み

    ました。これにより、開発、生産、販売といった事業活動の集中、効率

    化を継続推進します。

     2011年3月期は、売上高は、前期比59億円、8%増収の810億

    円、営業利益は38億円増益の30億円、経常利益は33億円増益の

    28億円、当期純利益は27億円増益の7億円と、いずれも黒字転換

    を予想しています。

     電子楽器事業では、売上高が前期比35億円、8%増収の490億

    円、営業利益は28億円増益の10億円で黒字転換を予想していま

    す。リーマンショック以降、製品開発優先度の見直しを実施し、よりシ

    ンプルで分かりやすく、リーズナブルな価格の製品開発を強化しまし

    た。特に、下期以降は、これら新製品により、欧米、日本を中心に売上

    増を見込んでいます。

     コンピュータ周辺機器事業では、売上高が前期比24億円、8%増

    収の320億円、営業利益は9億円、89%増益の20億円を予想して

    います。低価格製品の投入、世界初メタリックシルバーインク搭載の

    プリンターやUVプリンターのラインアップ拡充により販売拡大を図り

    ます。

     なお、2011年3月期の為替レートは、米ドルが90円、前期94円に

    対して4%の円高、ユーロが125円、前期130円に対して4%の円高

    を想定しています。

    ■Better Life with Music 電子楽器事業では事業効率化を図るとともに、新たな成長を目指

    し「Better Life with Music」というコンセプトを掲げています。これは、

    楽器演奏を通じて生活に潤いを与える、音楽の楽しみをご提案する楽

    器需要創造の取り組みです。楽器演奏に興味があるのに踏み出すこ

    とのできないお客様の課題やご要望を、ひとつひとつ解決していくこと

    で、より多くの方に楽器演奏を楽しんでいただくことができます。

     そして、この「Better Life with Music」実現のために推進している

    のが、「モノづくり」と「コトづくり」そして「ショップ・イン・ショップ」の展

    開です。 

    ■モノづくり ローランドがお客様にご提供しているのは、最新の電子技術や電

    子機器ではなく、あくまで音楽を奏でる楽器です。「楽器としての完成

    度を追求する」、これがローランドの「モノづくり」の姿勢です。演奏者

    の創造力を刺激し、そのパッションを思い通りに表現できる楽器づくり

    を目指しています。

     また同時に、より多くの方に楽器演奏を気軽に楽しんでいただくた

    めの「モノづくり」にも取り組んでいます。特にリーマンショック以降、お

    客様のニーズは大きく変わっており、2010年3月期は製品開発の優

    先度を大胆に見直しました。この基準となったのが「Better Life with

    Music」のコンセプトです。「シンプルで分かりやすく、リーズナブルな価

    格の製品」として具体化し、これらの製品は好調に推移しています。引き

    続き、説明書を読まなくてもすぐに演奏が楽しめるような「分かりやすさ」

    暮らしの中にもっと音楽を。ローランドは、楽器を演奏する楽しみ、より多くの喜びをご提案しています。

    を追求するとともに、オーディオ・データの伴奏に合わせて演奏するセッ

    ションの楽しみなど、電子楽器のさまざまな魅力を実現していきます。

     電池駆動製品もそのひとつです。コンセント不要、持ち運びも簡単

    な電池駆動製品は使用する場所を選びません。従来はエフェクター、

    アンプ等でしたが、これにシンセサイザーや、オール・イン・ワンPAシス

    テムが加わり、例えば野外でも簡単に本格的なバンド演奏ができるよ

    うになりました。Anytime, Anywhere ‒ いつでもどこでも、手軽に楽

    器演奏を楽しんでいただきたい、それがローランドの思いです。

    最高級のピアノ・クオリティーをコンパクトで優雅なフォルムに収めたローランド デジタルグランド RG-3F

    ギターをつなぐだけで、お気に入りの曲に合わせて手軽にギター演奏/セッションができるオーディオ・プレーヤー eBand JS-8

    売上高 電子楽器事業 コンピュータ周辺機器事業

    営業利益 電子楽器事業 コンピュータ周辺機器事業

    経常利益当期純利益

    為替レート

    810

    490

    320

    30

    10

    20

    28

    7

    90

    125

    750

    454

    295

    △8

    △18

    10

    △5

    △20

    94

    130

    +59

    +35

    +24

    +38

    +28

    +9

    +33

    +27

    △4

    △5

    +8%

    +8%

    +8%

    ̶

    ̶

    +89%

    ̶

    ̶

    △4%

    △4%

    ■2011年3月期予想 (単位:億円)

    予 想 実 績対前期比2011年3月期 2010年3月期

    US$

    EURO

    ■コトづくり 音楽は自己表現のひとつであり、人との関わりのなかで、さまざまな

    「驚きや感動」を生み出していきます。「顧客満足度」という指標があり

    ますが、満足はどこまでいっ

    ても「予想したとおり」であ

    り、ローランドが目指している

    のは、満足を超えた「驚きや

    感動」の創造です。これらを

    生み出す機会や場所をお客

    様に提供する取り組みが、ロ

    ーランドの「コトづくり」です。

     例えばローランドはオル

    ガンやピアノのコンクール

    を毎 年 開 催しており、

    電池駆動の本格モバイル・シンセサイザーJUNO-DiとポータブルPAシステムBA-330

    第19回オルガン・ミュージック・フェスティバル(大阪)

    第8回ファンタスティック・ピアノコンクール(東京)

  • トップメッセージ

    ■ショップ・イン・ショップ そして、ローランドの重要な流通戦略が、販売店様との提携により、

    店舗内に当社商品専門の販売スペースを設置する「ショップ・イン・

    ショップ」展開です。充実した商品展示と専任販売員の接客により、

    当社商品の魅力を直接お客様にお伝えします。現在では、バンド演

    奏や音楽制作の楽しみをご提案する「Roland Planet(ローランド・プ

    ラネット)」、「Roland Planet」をコンパクトにした「Roland Planet X

    (ローランド・プラネット・エックス)」、楽器演奏の楽しみをご家庭にお

    届けする「Roland Foresta(ローランド・フォレスタ)」の3つの形態で

    展開しており、日本国内では既に合計100拠点を超えました。今年

    よりアメリカでも本格展開を開始し、欧州も含めグローバルに展開を

    加速させていきます。

     ローランドではこの取り組みをさらに強化し、「生活の質を向上する

    ソリューション」、「新しい興味を刺激するアプリケーション」、「音楽を

    通じた豊かなコミュニケーション」をお客様に直接提供できる「お店」

    環境への取り組みローランドは、環境保全活動の一環として、限りあるエネルギー資源

    を有効活用する「Energy Saving Technology(エナジー・セービ

    ング・テクノロジー)」により、商品分野を問わず、環境負荷を低減する

    モノづくりを推進しています。そして省電力技術や電池駆動技術を

    より多くの製品に搭載し、工場での太陽光発電の導入や、インドネシ

    アでの植林活動の推進などと併せ、人々がいつまでも音楽のあふれ

    るすてきな生活を楽しめるように、ローランドは地球環境にやさしい

    電子楽器メーカーを目指します。 音楽のあふれる毎日がいつまでも続くように。限りあるエネルギー資源を有効活用するために、ローランドは様々な技術開発に取り組んでいます。

    を販売店様とともにつくり、お客様の豊かな音楽生活をトータルでサ

    ポートしていきます。

    HP302 JUNO-Di BA-330

     「モノづくり」、「コトづくり」、「ショップ・イン・ショップ」の3つの取り組

    みを着実に実行していけば必ず成功します。その成功例が昨年発売

    したデジタルピアノの新HPシリーズです。

    ピアノとしての基本性能を一新したHPシリーズの最上位モデルHP307

    ループ・ステーション・チャンピオンシップ(日本大会)

    第3回インターナショナル・Vアコーディオン・コンテスト(ローマ)

    2007年からは電子アコーディオンの世界コンテストや、当社ループ・

    ステーション製品を使ったループ・ステーション・チャンピオンシップ、そ

    して電子ドラムのコンテストを世界各地で開催しています。このような

    コンテストは電子楽器の認知度を高めるとともに、お客様に「ステー

    ジ」という目標をご提供します。ローランド製品をご購入いただいたお客

    様に、その製品を使って創造したものを発表していただき、さらにご来

    場いただいた全てのお客様にも「驚きや感動」を感じていただけるよう

    な場とすることを目指しています。

     この新HPシリーズは、より自然で美しいピアノ音を実現した「スー

    パーナチュラル・ピアノ音源」の表現力と、その実力を十分に発揮し、

    演奏者の思いに応える鍵盤タッチ、そしてワンランク上の品質をご提

    供するキャビネットの3つの要素が丹念につくり込まれています。

    そして「コトづくり」では、さまざまなコンサートを開催して、その表現力を

    訴求しました。また「ショップ・イン・ショップ」の「Roland Foresta」で

    は、お客様が実際に弾いて、その魅力を十分にご納得した上で、ご購

    入いただき、欧州、日本ともにヒット商品になっています。

     楽器としての完成度を追求し続ける「モノづくり」の姿勢は崩すこと

    なく、さまざまな「コトづくり」を推進し、「ショップ・イン・ショップ」によっ

    て、お客様の「Better Life with Music」をトータルでサポートし続け

    る、これがローランドの成長戦略です。

     株主の皆様におかれましては、前期の業績から大変ご心配をおか

    けしますが、このような活動により、ローランドの確固たる基盤を確立

    し、当期の黒字転換ならびに中長期での成長につなげていきます。

    引き続きご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

  • 新製品のご紹介

    第38期報告書

    LX-10Fローランドピアノ・デジタル

    TD-12KX-SVドラム Vステージ・シリーズ

    FR-7XVアコーディオン

    ME-25マルチ・エフェクター

    BR-800デジタル・レコーダー

    R-05リニアPCMレコーダー

    V-STUDIO 20レコーディング・パッケージ

    スリム&モダン・デザインの高級感あふれるキャビネットから響く立体的なピアノ音で、楽器全体の「鳴り」まで実現した電子ピアノ。

    プロ・クオリティーの表現力と演奏性を備えながら、コンパクトに設置可能。自宅練習からライブ、レコーディングまで幅広く対応する電子ドラム。

    世界各地のアコーディオン・サウンドを内蔵し、さらにさまざまな楽器音とのアンサンブルを1台で楽しめる電子アコーディオンの最上位モデル。

    OCTAPAD電子パーカッション

    670種類ものドラム/パーカッション・サウンドを内蔵。8つのパッドを使ってリアル・タイムに演奏できる電子パーカッション。

    初心者でも欲しい音がすぐに出せ、コスト・パフォーマンスに優れた、ギター用マルチ・エフェクターのエントリー・モデル。

    高品質でプロ仕様のBOSS COSM(コズム)エフェクトに加え、誰でも簡単に曲づくりができる多彩な機能を搭載したデジタル・レコーダー。

    軽量なボディに高品位な音と充実したコントローラーを搭載。電池駆動で、本格的な演奏をいつでもどこでも気軽に楽しめるシンセサイザー。

    新開発音源により、シンセサイザー3台分の重厚なサウンドをつくり出し、分かりやすいパネル・レイアウトで、シンセ本来の「音づくり」を楽しめるシンセサイザー。

    上位モデル「R-09HR」の高音質設計とシンプルな操作性はそのままに、簡単に高音質録音ができる手のひらサイズのレコーダー。

    ギタリストにとっての使いやすさを徹底追究し、シンプルな操作で簡単にパソ

    コンで楽曲制作ができるレコーディング・パッケージ。

  • 営業の概況

    第38期報告書

    ■コンピュータ周辺機器事業 カラー(業務用大型カラープリンター)と3D(3次元入出力装置)の二分野へ資源を集中させ、第2四半期以降は回復傾向で推移するものの、全体としては企業の設備投資抑制の影響により販売は大きく減少しました。結果、円高の影響も合わせ、売上高は295億47 百万円となりました。 「カラー」の分野は、低価格製品の投入により市場の低価格ニーズに対応するとともに、世界初のメタリックシルバーインクを搭載した低溶剤系大型インクジェットプリンターの投入や、UVプリンターのラインアップの充実により市場開拓に努めましたが、全般的に販売は低調に推移しました。また、インクを中心としたサプライ品も、年度後半にかけては回復傾向にあったものの、販売は前期を下回りました。「3D」の分野では、製造業向けや宝飾・ギフト業界向けの製品を中心に低調な結果となりました。

    V-STUDIO 100

    事業セグメント別売上高構成比

    電子ピアノは、日本国内で年度後半に発売した「スーパーナチュラル・ピアノ音源」を搭載した新製品の販売が好調に推移しました。また、新規分野として注力してきた電子アコーディオンの販売が各国市場において成長を見せましたが、北米を中心とした個人消費低迷による電子ピアノや電子オルガンの販売が減少しました。

    PCミュージックは、音楽制作のソフトウェア会社(Cakewalk, Inc.)を新たに連結会社に加えたことで売上が増加し、ソフトウェアとハードウェアをパッケージ化した音楽制作システムの普及価格帯製品も販売が好調に推移しました。しかし、ポータブル・レコーダーの他社との競合が激化したことによる販売減少の影響が大きく、全体では低調に推移しました。映像・音響機器は、放送局など企業の設備投資が減少した影響を受け、販売が減少しました。

    家庭用電子楽器

    映像・音響及びコンピュータ・ミュージック機器

    売上高構成比売上高(百万円)

    2010年3月期

    9,628

    2009年3月期

    12,016 19.9%

    17.5%

    2008年3月期

    2010年3月期

    売上高(百万円)

    29,547

    41,63145,616

    2009年3月期

    40,000

    60,000

    20,000

    売上高構成比売上高(百万円)

    2010年3月期

    5,714

    2009年3月期

    6,924

    29.0%

    地域別売上高構成比

    12.3% 23.8% 36.4% 27.5%日本 北米 欧州 その他

    39.4%

    12.8%

    7.6%

    SOLJET PROⅢ XC-540MT

    HP307

    FR-7X

    ■電子楽器事業 コスト、在庫、機種数の3つの削減を中心とした事業効率化の取り組みを継続する一方、「ショップ・イン・ショップ」展開などお客様への直接訴求を強化するとともに、楽器演奏を通じて生活の質の向上を提案するコンセプト「Better Life with Music」を掲げ、新規需要の開拓にも引き続き取り組みました。このような活動のもと、電池駆動に対応した楽器用アンプやシンセサイザー、電子ピアノの新製品が好調であった一方、高価格帯を中心とした既存製品について全般的に販売が伸び悩みました。地域別では、為替の影響を除くと、豪州・ブラジルにおいては前期を上回りましたが、日本国内および欧州では約10%、北米では個人消費低迷の影響が大きく約25%の減収となりました。また、円高の影響も加わり、電子楽器事業全体では売上高は454億86百万円となりました。

    シンセサイザーは、電池駆動のショルダー・タイプやモバイル・タイプなどの新製品が売上に貢献し、日本国内や豪州・ブラジルで前期を上回ったものの、北米と欧州を中心として主力製品で販売が大きく減少しました。電子ドラムは、国内外で普及価格帯の新製品が好調に推移したものの、北米と東南アジアを中心に中高価格帯製品の販売が振るわず、電子ドラム全体で販売が減少しました。

    ギター用エフェクターは、複数機能をもったマルチ・タイプの中価格帯新製品が堅調に推移しましたが、日本国内を中心にラインアップが豊富な単機能コンパクト・タイプが低調に推移するなど、ギター用エフェクター全体としては販売が減少しました。また、マルチ・トラック・レコーダーは市場縮小の影響により、当社製品群も販売が大幅に減少しました。

    電子楽器

    JUNO-Di

    ギター関連電子楽器

    ME-70

    2008年3月期

    2010年3月期

    売上高(百万円)

    地域別売上高構成比

    事業セグメント別売上高構成比

    売上高構成比売上高(百万円)

    45,486

    58,87562,943

    2009年3月期

    40,000

    60,000

    20,000

    2010年3月期

    18,364

    2009年3月期

    24,752

    売上高構成比売上高(百万円)

    2010年3月期

    9,018

    2009年3月期

    11,806

    22.7%

    25.8%

    23.6%

    22.2% 29.2% 36.2%日本 北米 欧州 その他

    60.6%

    12.4%

    24.5%

    12.0%

    TD-4KX-S

  • 第38期報告書

    連結貸借対照表 連結損益計算書 連結キャッシュ・フロー計算書

    連結財務諸表(要旨)

    連結株主資本等変動計算書

    流動資産

     現金及び預金

     受取手形及び売掛金

     たな卸資産

     その他

     貸倒引当金

    固定資産

    有形固定資産

     建物及び構築物

     工具器具備品

     土地

     その他

    無形固定資産

    投資その他の資産

     投資有価証券

     その他

     貸倒引当金

    資産合計

    54,342

    20,467

    10,013

    18,711

    5,543

    △393

    27,333

    17,995

    7,937

    1,429

    7,825

    802

    1,642

    7,695

    2,844

    4,952

    △101

    81,675

    63,410

    22,951

    10,247

    22,864

    7,807

    △459

    30,475

    18,961

    8,489

    1,698

    7,586

    1,186

    2,118

    9,395

    3,596

    5,926

    △127

    93,886

    科  目

    流動負債

     支払手形及び買掛金

     短期借入金

     その他

    固定負債

    負債合計

    19,520

    3,415

    9,511

    6,592

    2,866

    22,386

    10,516

    3,507

    422

    6,585

    2,881

    13,398

    売上高

    売上原価

    売上総利益

    販売費及び一般管理費

    営業利益又は営業損失(△)

    営業外収益

    営業外費用

    経常利益又は経常損失(△)

    特別利益

    特別損失

    税金等調整前当期純利益又は税金等調整前当期純損失(△)

    法人税等

    少数株主利益又は少数株主損失(△)

    当期純利益又は当期純損失(△)

    100,506

    57,709

    42,796

    35,366

    7,430

    927

    2,307

    6,050

    134

    1,017

    5,168

    2,089

    2,031

    1,047

    75,034

    46,467

    28,566

    29,379

    △813

    1,004

    733

    △541

    102

    390

    △829

    1,440

    △178

    △2,090

    当  期 前  期2009年4月 1 日から2010年3月31日まで( ) 2008年4月 1 日から2009年3月31日まで( ) 科  目

    当  期 前  期2009年4月 1 日から2010年3月31日まで( ) 2008年4月 1 日から2009年3月31日まで( )

    営業活動によるキャッシュ・フロー

    投資活動によるキャッシュ・フロー

    財務活動によるキャッシュ・フロー

    現金及び現金同等物に係る換算差額

    現金及び現金同等物の増減額

    現金及び現金同等物の期首残高

    現金及び現金同等物の期末残高

    1,540

    △2,914

    6,980

    △2,244

    3,360

    19,554

    163

    23,078

    8,555

    △311

    △11,088

    33

    △2,810

    23,078

    133

    20,401

    55,668

    9,274

    10,801

    37,360

    △1,767

    △4,338

    16,948

    68,277

    81,675

    59,645

    9,274

    10,801

    40,259

    △689

    △5,455

    17,309

    71,499

    93,886

    株主資本

     資本金

     資本剰余金

     利益剰余金

     自己株式

    評価・換算差額等

    少数株主持分

    純資産合計

    負債純資産合計

    (単位:百万円) (単位:百万円) (単位:百万円)(単位:百万円)

    負債の部

    新 規 連 結 及 び 合 併 に 伴う現金及び現金同等物の増加額

    1

    3

    4

    3 短期借入金借入金の返済により、90億円減少しました。

    4 自己株式自己株式の買付により10億円増加しました。2

    たな卸資産為替及び新規連結の影響を除くと、在庫削減により、実質48億円減少しました。

    その他流動資産繰延税金資産や未収入金の減少等により、22億円減少しました。

    1

    2

    1

    2

    3

    1 販売費及び一般管理費為替及び新規連結の影響を除くと、人件費、広告販促費等のコスト削減により、実質42億円減少しました。

    2

    1 営業活動によるキャッシュ・フロー税金等調整前当期純利益が59億円減少したものの、法人税等の支払額の減少による収入の増加51億円、たな卸資産の減少による収入の増加88億円等があり、前期比70億円の収入増となりました。

    3 財務活動によるキャッシュ・フロー前期は短期借入による収入等により69億円の収入がありましたが、当期は短期借入金の返済等により110億円の支出となりました。

    2 投資活動によるキャッシュ・フロー有形固定資産の取得による支出の減少20億円等により、前期比26億円の支出減となりました。

    少数株主利益又は少数株主損失(△)コンピュータ周辺機器事業を展開しているローランド ディー.ジー.㈱及びその子会社の少数株主に帰属する利益が減少したこと等により、22億円減少しました。

    2009年3月31日残高

    剰余金の配当当期純損失(△)自己株式の取得自己株式の処分連結子会社の増加に伴う減少高株主資本以外の項目の連結会計年度中の変動額(純額)

    連結会計年度中の変動額合計

    2010年3月31日残高

    9,274 10,801 40,259 △689 59,645 43 △1,498 △4,000 △5,455 17,309 71,499

    ̶̶̶̶̶

    ̶

    ̶9,274

    ̶̶̶△0̶

    ̶

    △010,801

    △627△2,090

    ̶̶

    △180

    ̶

    △2,89937,360

    △1,078

    △1,767△3,97755,668

    ̶̶

    △1,0780̶

    ̶

    △627△2,090△1,078

    0△180

    ̶

    (単位:百万円)

    土地再評価差額金

    評価・換算差額等為替換算調整勘定

    少数株主持分

    純資産合計自己株式利益剰余金

    株主資本

    資本剰余金資本金 その他有価証券評価差額金評価・換算差額等合計株主資本合計

    ̶̶̶̶̶

    118

    118

    162

    ̶̶̶̶̶

    ̶

    ̶

    △1,498

    ̶̶̶̶̶

    997

    997

    △3,002

    ̶̶̶̶̶

    1,116

    1,116

    △4,338

    ̶̶̶̶̶

    △361

    △36116,948

    △627△2,090△1,078

    0△180

    755

    △3,22268,277

    科  目

    1

    2

    当  期2010年3月31日現在

    科  目 前  期2009年3月31日現在

    当  期2010年3月31日現在

    科  目 前  期2009年3月31日現在

    資産の部

    純資産の部

    連結会計年度中の変動額

  • 会社の概要 株式の状況

    第38期報告書

    会社の概要

    役員の状況

    事業所

    (2010年3月31日現在)

    (2010年3月31日現在)

    (2010年6月18日現在)

    グループ各社(国内)(2010年3月31日現在) 発行株式数および株主数 (2010年3月31日現在) 株式の分布状況

    株式の分布推移

    (2010年3月31日現在)

    (2010年3月31日現在)

    株価及び売買高の推移(2006年4月~2010年3月)

    (2010年3月31日現在)グループ各社(海外)

    商 号設 立資 本 金主な事業内容

    従 業 員 数

    ローランド株式会社(Roland Corporation)1972年4月18日9,274百万円電子楽器、電子機器およびそのソフトウェアの製造販売並びに輸出入2,699人(連結) 845人(単体)

    本 社 工 場工 場研 究 所試験センター流通センター国内オフィス海外オフィスローランド・ミュージック・スクール

    静岡県浜松市北区細江町中川2036番地の1都田工場、伊左地工場、松本工場浜松研究所都田試験センター浜松流通センター札幌、東京、名古屋、大阪、福岡ロッテルダム

    〈センター直営教室〉札幌/渋谷/名古屋/京都/梅田/広島/福岡〈ローランド・サテラ〉横浜

    製 造

    製造販売

    販 売    

    Roland Taiwan Electronic Music CorporationRoland Electronics (Suzhou) Co., Ltd.Roland Europe S.p.A.

    Rodgers Instruments CorporationCakewalk, Inc.

    開 発製 造製造販売製造販売

    ボス株式会社ローランド エスジー株式会社ローランド ディー. ジー. 株式会社アトリエビジョン株式会社

    取 締 役 社 長専 務 取 締 役常 務 取 締 役取 締 役取 締 役取 締 役取 締 役取 締 役取 締 役取 締 役社 外 取 締 役常 勤 監 査 役常 勤 監 査 役社 外 監 査 役社 外 監 査 役

    特 別 顧 問顧 問会 計 監 査 人

    (代表取締役)田 中 英 一西 澤 一 朗近 藤 公 孝柳 瀬 和 也池 上 嘉 宏木 下 裕 史刀 祢 雅 広三 木 純 一デニス・フーリハンジ ョ ン ・ ブ ー ス佐 藤 克 昭河 合   保上 野 博 司川 島   実前 川 三 喜 男

    梯   郁 太 郎    克 義

    有限責任監査法人トーマツ

    財団法人ローランド芸術文化振興財団

    日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)

    梯 郁太郎

    日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)

    タイヨウ ファンド エル ピー

    2,335 9.13

    1,291 5.05

    1,507 5.89

    1,187 4.64

    732 2.86

    ノーザン トラスト カンパニー(エイブイエフシー)サブ アカウントアメリカン クライアント

    ノーザン トラスト カンパニー エイブイエフシー リ ユーエスタックス エグゼンプテド ペンション ファンズエイチエスビーシー バンク ピーエルシー マラソン ヴァーテックス ジャパン ファンド リミテッド

    754 2.95

    発行可能株式総数

    発行済株式総数

    自己株式数

    株主数

    60,000,000株

    25,572,404株

    1,783,960株

    5,458名

    大株主(2010年3月31日現在)

    株式会社りそな銀行

    421 1.65

    1,124 4.40

    368 1.44

    ローランド社員持株会

    561 2.20

    持株数(千株)株主名

    持株比率(%)

    Roland Corporation U.S.Roland Systems Group U.S.Roland Canada Ltd.Roland Brasil Importacao, Exportacao, Comercio, Representacao e Servicos Ltda.Roland Corporation Australia Pty LtdRoland (U.K.) Ltd.Roland Elektronische Musikinstrumente HmbH.Roland Central Europe n.v.Electronic Musical Instruments Roland Scandinavia A/SRoland Iberia, S.L.Roland (Switzerland) AGRoland Italy S.p.A.Roland East Europe Ltd.Roland Music LLCRoland Taiwan Enterprise Co., Ltd.Roland Asia Pacific Sdn. Bhd.Roland (Shanghai) Logistics Co., Ltd.

    ~ ~ ~

    外国人(142名)6,022,609株(23.55%)

    金融機関(32名)4,704,825株(18.40%)

    証券会社(28名)314,789株(1.23%)

    政府及び地方公共団体(1名)1,200株(0.00%)

    その他国内法人(77名)3,065,100株(11.99%)

    個人・その他(5,178名)11,463,881株(44.83%)

    25,572,404株

    0

    1,000,000

    2,000,000

    2,600,000

    1,000

    2,000

    3,000

    3,800株価(単位:円)

    売買高(単位:株)第35期 第36期 第37期 第38期

    2007年3月期

    2008年3月期

    2009年3月期

    2010年3月期

    0% 50% 100%

    4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 4 5 6 7 8 9 10 4 5 6 7 8 9 1011 12 1 2 3 11 12 1 2 3 11 12 1 2 32006年 2007年 2008年 2009年 2010年

    金融機関

    44.83% 11.99% 18.40% 23.55%1.23%

    その他国内法人

    個人・その他(注)自己株式1,783,960株は大株主から除いています。

    証券会社 外国人

  • この報告書は、環境に優しい大豆油インキを使用して印刷しています。

    IRメール配信を行っています。ぜひ、ご登録ください。

    Click

    Click

    http://www.roland.co.jp/ローランドホームページでは、最新のニュースリリースやIR情報を掲載しています。

    ローランドIRサイトのご案内

    事 業 年 度定 時 株 主 総 会単 元 株 式 数基 準 日

    上場証券取引所株主名簿管理人/特別口座の口座管理機関

    毎年4月1日から翌年3月31日まで毎年6月100株定時株主総会の議決権 3月31日期末配当金      3月31日中間配当金       9月30日(その他必要があるときは、あらかじめ公告して定めます。)東京・大阪証券取引所市場第一部

    株式会社だいこう証券ビジネス

    株主名簿管理人事 務 取 扱 場 所

    (各種お問い合わせ先)

    (郵便物送付先)

    公 告 方 法

    大阪市中央区北浜二丁目4番6号株式会社だいこう証券ビジネス 本社証券代行部株式会社だいこう証券ビジネス 証券代行事務センター■株式事務に関するご照会 電話0120-255-100(通話料無料)■特別口座に関するご照会 電話0120-351-465(通話料無料) 〔受付時間 9:00~17:00(土、日、祝祭日、12月31日~1月3日を除く)〕■WEBサイト http://www.daiko-sb.co.jp/〒541-8583 大阪市中央区北浜二丁目4番6号株式会社だいこう証券ビジネス 証券代行事務センター電子公告とし、以下の当社ホームページに掲載します。ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告ができない場合は、日本経済新聞に掲載します。http://www.roland.co.jp/ir/koukoku.html

    ■株主メモ