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子どもの生活と学びに関する 親子調査20152017 速報版 東京大学社会科学研究所

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子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2017

速報版

東京大学社会科学研究所

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22

2018 年

2015 年

2021 年

2024 年

③複数時点の成長・発達変化

②複数時点の時代変化

①1時点の学年による違い

……

……

……

小1生

小2生

小3生

小4生

小5生

小6生

中2生

中3生

高1生

高2生

高3生

中1生

■研究プロジェクトの目的東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は、2014年1月に、「子どもの生活と学び」の実態を明らかにする共同研究プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、子どもの生活や学習の状況、保護者の子育ての様子を複数年にわたって調査し、それらが子どもの成長とともに、どのように変化するのかを明らかにするものです。これにより、子どもの生活や学習、子育ての現状や課題をとらえ、よりよい教育や子育てのあり方を検討します。

■研究プロジェクトの特徴1. 小学1年生から高校3年生の「現在」と「時代変化」をとらえることができる

このプロジェクトでは、小学1年生から高校3年生の子どもとその保護者に対して、毎年継続して調査を実施します。これにより、 12学年にわたる子どもの生活や学び、保護者の子育ての実態などの「現在」の様子(1時点の学年による違い)を明らかにできます(図中①)。また、経年比較により、子どもと保護者の「時代変化」をみることができます(図中②)。

2. 親子の「成長・発達」のプロセスをとらえることができる(親子パネルデータ分析)また、このプロジェクトでは、同じ子どもとその保護者を継続して調査します。これにより、子どもが毎年どのように成長・発達していくのか、また、それによって保護者のかかわりや意識はどのように変化するのかといった、親子の「成長・発達」の様子や因果関係を明らかにすることができます(図中③)。

3. 子どもの生活と学習にかかわる意識や実態を幅広く、詳細にとらえることができる子どもを対象にした調査では、生活、学習、人間関係、価値観、自立の程度などを幅広く尋ねています。また、保護者を対象にした調査では、子どもへのかかわりや子育て・教育の意識などを尋ねています。この2つの調査から、子どもと保護者の日々の生活や学習の様子を浮かび上がらせるとともに、子どもと保護者の課題に迫ります。

「子どもの生活と学び」研究プロジェクトについて

「子どもの生活と学び」研究プロジェクトについて ……2調査概要………………………………………………3調査設計・データについて・基本属性………4 〜 5友だち関係………………………………………6 〜 7つきあい(彼・彼女) ………………………………8親子関係………………………………………………9自分について…………………………………10〜11

社会に対する意識……………………………12〜13大人のイメージ・なりたい人

(あこがれ・目標)……………………………14〜15自分(子ども)の将来像……………………16〜17おこづかい・お金に対する感覚……………18〜19満足度・幸福感………………………………20〜21

目 次

〈調査イメージ〉

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33

●調査テーマ 【子ども調査】 子どもの生活と学習に関する意識と実態【保護者調査】 保護者の子育て・教育に対する意識と実態※第1回は「生活」、第2回は「学習」、第3回は「人間関係」「価値観」について詳しく尋ねている。

●調査時期  第1回:2015年7〜8月、第2回:2016年7〜8月、第3回:2017年7〜9月●調査方法  第1回:郵送およびインターネットによる自記式質問紙調査 ※回答者がいずれかの方法を選択。

第2回:郵送による自記式質問紙調査第3回:郵送による自記式質問紙調査

●調査対象  全国の小学1年生から高校3年生の子どもとその保護者 ※小学1〜3年生は保護者が回答。

※第1回、第2回は、本研究プロジェクトの「調査モニター(小学1年生から高校3年生の子どもとその保護者)」全員に調査票を配布した。第3回は、第1回か第2回の少なくともいずれか一方に回答した人を「調査モニター」として調査票を配布した。第1回(2015年)の「調査モニター」は21,569組、第2回の「調査モニター」は21,485組。第3回の「調査モニター」は19,173組。

※第1回(2015年)、第2回(2016年)、第3回(2017年)の数値は、各回の有効回収数。(  )内は有効回収率。※パネルデータの数値は、第1回(2015年)〜第3回(2017年)のすべてに回答した有効回収数(2017年の学年)。[  ]内は第1回に

回答した人に占める第3回に回答した人の比率(継続率)。※学年別の有効回収数は、3学年ごとの有効回収数のうち学年が特定できている回答の数。

学年

保護者第1回

(2015年)第2回

(2016年)第3回

(2017年) パネルデータ

小学1年生 1,7554,707

(85.5%)

1,8534,923

(87.6%)

1,8865,167

(90.5%)

- -小学2年生 1,434 1,668 1,713 - -小学3年生 1,510 1,398 1,568 1,444 [82.3%]小学4年生 1,345

3,975(78.2%)

1,3643,863

(73.8%)

1,2513,674

(78.6%)

1,0953,154

[73.5%]小学5年生 1,293 1,247 1,261 1,075小学6年生 1,336 1,224 1,162 984中学1年生 1,351

4,130(76.8%)

1,1773,750

(71.8%)

1,0843,338

(77.2%)

9322,882

[72.4%]中学2年生 1,384 1,260 1,080 950中学3年生 1,393 1,297 1,174 1,000高校1年生 1,287

3,964(70.7%)

1,1963,477

(64.3%)

1,0943,210

(71.8%)

9422,678

[65.9%]高校2年生 1,302 1,115 1,089 915高校3年生 1,374 1,143 1,020 818

調査概要

保護者2015 保護者2016 保護者2017 保護者2015-2017

学年

子ども第1回

(2015年)第2回

(2016年)第3回

(2017年) パネルデータ

小学4年生 1,3453,972

(78.2%)

1,3573,823

(73.0%)

1,2383,655

(78.2%)

- -小学5年生 1,292 1,245 1,260 - -小学6年生 1,335 1,221 1,157 976 [72.6%]中学1年生 1,343

4,091(76.1%)

1,1783,730

(71.4%)

1,0763,321

(76.8%)

9242,850

[71.8%]中学2年生 1,366 1,255 1,077 945中学3年生 1,381 1,297 1,168 981高校1年生 1,267

3,919(69.9%)

1,1953,461

(64.0%)

1,0923,194

(71.4%)

9342,640

[65.8%]高校2年生 1,291 1,115 1,081 898高校3年生 1,360 1,144 1,014 804

子ども 2015-2017子ども 2015 子ども 2016 子ども 2017

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444

子どもの生活・学習・人間関係・価値観

子どもが身につけている力・自立度

保護者の子育て・教育・価値観

起床・就寝時刻、生活時間、生活習慣、お手伝い、遊び場、好きな遊びのタイプ、1年間の経験、メディア利用、アルバイト

■子どもの学校生活・勉強

■子どもの生活・経験

学校生活、勉強の好き嫌い、文系か理系か、学習時間、勉強方法、好きな教科や時間、部活動、習い事、学習塾、進学・留学への意識、成績の自己評価  

■他者とのかかわり➡P.6~8友だち、つきあい(彼・彼女)、先生、祖父母、近所の人などとのかかわり

■子育て・教育の実態➡P.18おこづかい、子どもとのかかわり、大切さを伝えていること、家庭での約束やルール、習い事、教育費、学習塾、子育てや教育の情報源、読み聞かせ

■子育て・教育の意識悩みや気がかり、教育観、学歴・競争への意識、進学への意識

■保護者の生活ふだんの生活(趣味、社会活動など)、保護者自身の自立度、幸福感

■保護者とのかかわり➡P.9保護者との会話、保護者とのかかわり

■得意・苦手■自己認識➡P.10~11、20~21自信、満足度、幸福感、学習・思考・行動・人間関係の得意・苦手、社会への関心、将来の目標、なりたい職業※子どもの得意・苦手については も回答している。

■価値観➡P.12~13、16~17社会、子どもの将来像について

■価値観➡P.12~17、19社会、大人、自分の将来像、お金について

調査設計

データについて

「子どもの生活・学習・人間関係」の意識・実態や「保護者の子育て・教育」の意識・実態が、「子どもが身につけている力」や「自立」の程度とどのように関連しているのか、また、それらが高校卒業時点での「自立」にどのようにつながっていくのかを明らかにできる設計である。

※上記以外に、子どもの属性、保護者の属性に関する項目を尋ねている。 ※本速報版に掲載している項目を太字で示している。

●データを読む際の注意点①本文中では、小学4年生を「小4生」のように表記している。また、中学1〜3年生を「中学生」、高校1〜3年生を「高校生」

と表記している。②図表で使用している百分率(%)は、小数点第2位を四捨五入して算出している。そのため、四捨五入の結果、数値の和が

100.0にならない場合がある。

●単年データについて本文中の 子ども 2017 は第3回(2017年)の子どもの回答、 保護者2017 は第3回(2017年)の保護者の回答を示している。本速報版では、第3回(2017年)に親子とも回答があったケースを分析している。

●パネルデータについて本速報版のP.10〜11では、第1回(2015年)、第2回(2016年)、第3回(2017年)のすべてに親子とも回答があったケースを「パネルデータ」として分析している。「パネルデータ」では、子ども(あるいは保護者)1人ひとりについて、2年前(2015年)、1年前(2016年)の回答と現在(2017年)の回答を比べ、その変化をみることができる。 子ども 2015-2017 は子どものパネルデータを示している。

0 20 40 60 80 100 1200 20 40 60 80 100

男子 女子

無回答・不明

無回答・不明

50.5

47.9 0.0

0.2

48.0 52.0

52.1

49.3

0.0

48.6 51.4 0.0

男子 女子53.0

48.0 0.0

0.0

48.4 51.6

52.0

47.0

0.0

48.1 51.9 0.0

(%) (%)

2017 2015-2017

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

基本属性●子どもの性別(学校段階別)

注1 小1~3生は保護者の回答。注2  2015-2017 は2017年の学年。

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555

0 20 40 60 80 100 120

0 20 40 60 80 100 120

0 20 40 60 80 100 120

96.8

96.8 0.3

0.6

その他 0.2私立 1.4

0.585.7 9.90.1公立の中高一貫校 2.4 1.5

0.11.2 1.6

1.361.4 31.62.9 2.4 0.3

92.5 0.27.1

0.590.5 9.0

0.1

0.1

0.490.4 8.90.2

無回答・不明

0.26.5

その他 0.1 無回答・不明

国立 1.0 父親(%) (%)

2017 2017

公立93.1母親

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

0 20 40 60 80 100 120

0 20 40 60 80 100 120

0 20 40 60 80 100 120

19.2 4.8

中学校 1.3専門学校・各種学校

わからない0.0

大学院 2.2その他 0.4

0.00.7 1.5 0.3

無回答・不明(%)高校

17.1 22.9短期大学

32.0

19.5 14.7 24.5 28.8 10.0

0.10.6 1.1 0.2

21.7 16.1 26.8 23.6 9.7

0.00.6 0.8 0.2

23.8 14.3 28.0 21.5 10.8

大学(四年制、六年制)

20.0 4.6

4.0

4.1

4.1

中学校 0.9専門学校・各種学校

わからない0.0

大学院 2.3その他 0.3

0.00.8 1.7 0.2

無回答・不明(%)高校

15.3 24.2短期大学

32.3

20.8 15.4 26.3 30.8

0.00.7 1.2 0.2

22.9 17.1 28.6 25.3

0.00.6 0.9 0.1

25.4 14.9 30.4 23.5

大学(四年制、六年制)

2017 2015-2017

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

0 20 40 60 80 100 120

0 20 40 60 80 100 120

0 20 40 60 80 100 120

22.0

中学校 2.5 短期大学 1.8専門学校・各種学校

わからない0.6

大学院その他 1.1

1.8 0.5 0.41.9

無回答・不明(%)高校

13.9 41.8 7.9 8.4

23.5 13.3 39.3 6.0 13.3

1.8 0.81.7 0.423.9 11.9 39.8 5.9 14.0

1.9 0.71.9 0.323.6 10.8 38.4 5.3 17.1

大学(四年制、六年制)

21.5

中学校 2.4 短期大学 1.7専門学校・各種学校

わからない0.6

大学院その他 1.4

2.0 0.4 0.52.1

無回答・不明(%)高校

14.0 44.2 6.6 7.7

24.8 14.3 41.9 6.5 7.5

1.7 0.81.8 0.425.2 12.7 42.5 6.4 8.5

2.0 0.72.1 0.325.0 11.4 41.6 6.0 10.8

大学(四年制、六年制)

2017 2015-2017

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

小 4~6生

小 1~3生

中学生

高校生

基本属性

●子どもが通っている学校の種類(学校段階別) ●保護者(回答者)と子どもとの続柄(学校段階別)

●母親の最終学歴(学校段階別)

●父親の最終学歴(学校段階別)

注1 調査初回の保護者本人と配偶者についての回答をもとに作成。注2  2015-2017 は2017年の学年。

注1 調査初回の保護者本人と配偶者についての回答をもとに作成。注2  2015-2017 は2017年の学年。

注 保護者の回答。 注1 「その他」は「祖母」+「祖父」+「その他」の%。注2 保護者の回答。

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①友だち関係

6

0 20 40 60 80 100 120

同じ学校の人

13.9 人

13.3 人

9.8 人

6.9 人

6.7 人

8.0 人

0.4 人

1.4 人

2.1 人

平均人数

違う学校の人

インターネットで知り合った人

11.3 17.5 14.5 35.5

2~3人1人1.6

いない 0.5

18.6

4~6人 7~10人 11~20人 21人以上(%)

小 4~6生

中学生

高校生

0.4

無回答・不明

19.311.4 18.9 14.6 32.2

17.4 27.7 21.0 13.0 16.4

1.31.3

1.62.11.0

0.8

23.4 13.3 9.2 10.5

2~3人

7.3

1人

15.8

いない

19.4

23.6 12.6 7.2 11.76.819.6 17.3

24.7 16.1 7.7 13.93.97.8 25.0

4~6人 7~10人 11~20人 21人以上(%)

小 4~6生

中学生

高校生

1.2

無回答・不明

1.3

0.8

94.1

いない

3.24.3 5.983.3

9.3 5.6 9.03.072.2

(%)

小 4~6生

中学生

高校生

1.7

無回答・不明

1.4

0.9

1人0.8

1.8

7人以上1.52~3人1.34~6人0.7

0

3

6

9

12

15

0

10

20

30

40

50

60

70

80

■文化部 ■運動部■男子 ■女子

違う学校の人

インターネットで知り合った人

同じ学校の人

(人)

0

5

10

15 14.012.7

7.1 6.3

1.3 1.5

違う学校の人

インターネットで知り合った人

同じ学校の人

(人)

0

5

10

1511.4

14.7

5.17.5

1.6 1.2

①性別 ②入っている部活動別

子ども 2017  図1-2 仲の良い友だちの数(中学生/平均人数)

「同じ学校」の友だちの数は高校生ほど少ない

仲の良い友だちの数を尋ねたところ、「同じ学校」の友だちは、小中学生は「21人以上」の比率が高く、平均人数も13人台である。一方、高校生は「4〜6人」の比率が高く、平均約10人である。「違う学校」の友だちは、どの学校段階でも「いない」〜「21人以上」までばらつきがみられ、平均約7 〜 8人である。「インターネットで知り合った」友だちは、「いない」の比率が高いが、高校生では4人に1人以上が「いる」(「1人」〜「7人以上」)と回答している。

Q あなたは、次の人のなかに、仲の良い友だちが何人くらいいますか。

子ども 2017  図1-1 仲の良い友だちの数(学校段階別)

注1 「インターネットで知り合った人」の「7人以上」は「7~ 10人」+「11 ~ 20人」+「21人以上」の%(図1-1)。注2 平均人数は、「いない」を0人、「1人」を1人、「2~3人」を2.5人、「21人以上」を25人のように置き換えて、無回答・不明を除いて算出した(図

1-1、図1-2)。

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①友だち関係

7

0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100

(%)

友だちと一緒にいるのが楽しい

興味や考え方が違う人とも仲良くする

友だちがたくさんほしい

だれとでもすぐに友だちになる

悩みごとを相談しあう友だちがいる

勉強やスポーツでライバルの友だちがいる

友だちが悪いことをしたときに注意する

仲間はずれにされないように話を合わせる

友だちと意見が合わずに不安になる

友だちとの関係に疲れる

96.695.595.4

83.082.5

80.9

74.464.8

58.0

68.157.7

54.2

67.275.778.0

58.165.5

56.5

56.868.4

76.2

74.866.5

61.5

59.356.9

55.0

40.335.9

31.3

21.831.433.0

■小 4~6 生■中学生■高校生

まじめな話(人生や社会など)ができる友だちがいる

男子 女子55.9 ≪ 77.667.2 ≪ 83.669.6 ≪ 85.9

64.0 ≫ 52.666.7    64.559.0    54.1

54.5    59.068.3    68.671.5 < 80.6

55.8 < 62.554.1 < 59.650.6 < 59.3

36.2 < 44.131.8 < 39.628.1 < 34.3

19.8   23.623.3 ≪ 38.925.1 ≪ 40.5

楽しさ・ 多さなど

話す内容・関係性

疲れ・不安など

子ども 2017  図1-3 友だちとの関係(学校段階別、性別)

注1 「とてもあてはまる」+「まああてはまる」の%。注2 いずれかの学校段階で、性別で5p以上差がある場合に、性別の数値を示した。また、10p以上差がある場合は≪≫を、5p以上10p未満の差が

ある場合は<>をつけた。

「ライバル」は中学生、「まじめな話ができる友だち」は高校生で「いる」の比率が高い

どの学校段階でも、95%以上が「友だちと一緒にいるのが楽しい」、8割以上が「興味や考え方が違う人とも仲良くする」と、友だち関係を肯定的にとらえている。また、「ライバルの友だちがいる」は中学生で、 「悩みごとを相談しあう友だちがいる」 「まじめな話ができる友だちがいる」は中高生で比率が高い。一方で、中高生では、「友だちとの関係に疲れる」の比率も3割台である。性別にみると、女子は男子に比べて、「悩みごとを相談しあう友だちがいる」の比率が高い一方で、「友だちとの関係に疲れる」の比率も高い。

Q 友だちとの関係について、次のことがどれくらいあてはまりますか。

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②つきあい(彼・彼女)

8

0 20 40 60 80 100 120

3.5 24.9 51.2 3.1

いる

17.4

4.6 28.7 47.2 2.616.9

4.2 32.8 43.218.2

5.8 33.4 36.3 2.621.9

6.7 34.5 31.9 2.224.6

10.7 33.4 26.9 2.426.5

10.8 35.7 30.9 21.1

12.8 37.0 19.6 2.528.1

13.2 34.7 21.429.4

いないが、ほしいいないが、ほしくない わからない・考えたことがない (%)

1.4

1.5

1.7

無回答・不明

小 4生

小 5生

小 6生

中 1生

中 2生

中 3生

高 1生

高 2生

高 3生

0 20 40 60 80 100 120

4.0 29.2 54.0 2.0

いる

10.8

4.2 28.2 41.1 3.023.6

8.5 32.2 36.620.0

7.2 35.3 27.0 2.128.4

11.2 27.6 22.9 2.336.0

13.1 31.3 18.635.7

いないが、ほしくない わからない・考えたことがない (%)

2.7

無回答・不明

男子

女子

男子

女子

男子

女子

小 4~6生

中学生

高校生1.3

いないが、ほしい

小中学生は、女子の方が、つきあっている人は「いないが、ほしい」と回答

つきあっている人が「いる」の比率は、中3生〜高3生で1割強である。また、「いないが、ほしい」の比率は、学年とともに高まり、高校生で3割台となる。一方で、「いないが、ほしくない」の比率は、どの学年でも2〜3割台、「わからない・考えたことがない」は、小4生で約半数、高校生で2割前後である。性別にみると、小中学生では、女子のほうが「いないが、ほしい」の比率が高く、男子のほうが「わからない・考えたことがない」の比率が高い。

Q あなたには、今、つきあっている人(彼や彼女)がいますか。

子ども 2017  図2-1 つきあっている人がいるか(ほしいか)(学年別)

子ども 2017  図2-2 つきあっている人がいるか(ほしいか)(学校段階別・性別)

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②つきあい(彼・彼女) ③親子関係

③親子関係

9

50

60

70

80

60

80

100

(%)

0

20

80

60

40

100

高3生

高2生

高1生

中3生  

中2生

中1生

小6生

小5生

小4生

高校生

中学生

小4〜6生

63.260.9

64.7 65.869.5 69.6 70.0 67.5

64.0

59.3 59.8 56.551.1 51.2 50.8 53.1 53.3

54.1

親にさからう(反抗する)

親に悩みを話す

61.368.3 67.3

60.3

51.053.6

0

10

20

30

40

50

60

70

80

■男子 ■女子

中学生

高校生

小4〜6生

63.858.8

67.6 69.0

62.7

71.7

0

20

80

60

40

100(%)

(%)0 20 40 60 80

(%)

全体

0 10 20 30 40 50 60 70

71.5

67.5

72.8

男子 女子

76.2 > 69.8

76.1 > 67.2

73.0 ≫ 62.3

小 4~6生

中学生

高校生

小4~6生は男子、高校生は女子のほうが「親にさからう」と回答

子どもに、「親にさからう」こと、「親に悩みを話す」ことがあるかを尋ねたところ、「親にさからう」ことが「ある」のは6〜7割で、中2生〜高1生の比率が高い。一方、「親に悩みを話す」ことが「ある」は、小4〜5生は6割台であるが、小6生以上は5割台である。性別にみると、小4〜6生は男子、高校生は女子のほうが「親にさからう」ことが「ある」の比率が高い。また、「親を超えるような生き方をしたい」かを尋ねたところ、「あてはまる」の比率は7割前後で、小中学生に比べて高校生のほうがやや低い。性別にみると、男子のほうが高い。

Q 人とのかかわりについて、次のようなことがどれくらいありますか。

子ども 2017  図3-1  親にさからう・親に悩みを話す (学校段階別、学年別)

図3-2  親にさからう (学校段階別・性別)

子ども 2017  図3-3 親を超えるような生き方をしたい(学校段階別、性別)

Q あなた自身の将来について、次のことはどれくらいあてはまりますか。

注1 「よくある」+「ときどきある」の%(図3-1、図3-2)。注2 「とてもあてはまる」+「まああてはまる」の%(図3-3)。注3 性別で10p以上差がある場合は≫を、5p以上10p未満の差がある場合は>をつけた(図3-3)。

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④自分について

10

0 20 40 60 80 100 120

22.6 33.9 30.2

とてもあてはまる

24.3 35.2 30.8 8.0

22.6 34.6 31.8 10.1

21.6 35.0 33.0 9.1

18.5 33.9 36.2 10.3

18.0 36.2 33.8 10.6

15.5 35.7 10.037.9

15.4 38.3 8.537.1

15.7 34.9 6.541.8

まああてはまる

言うことができる(肯定) 言うことができない(否定)

あまりあてはまらない

11.1

まったくあてはまらない(%)

1.0

0.9

0.6

0.9

1.3

1.0

1.5

1.7

2.2

無回答・不明

小 4 生

小 5 生

小 6 生

中 1 生

中 2 生

中 3 生

高 1 生

高 2 生

高 3 生

0 20 40 60 80 100 120

できる(肯定)とできない(否定)が変化

34.6 16.2 14.2

ずっと肯定

29.0 17.1 18.513.3 22.1

29.4 18.8 13.316.2 22.3

否定→肯定 不安定

18.4

肯定→否定

48.3%

16.7

ずっと否定小4生→小6生

中1生→中3生

高1生→高3生

の変化

の変化

の変化

2015 2017 (%)

48.9%

48.8%

2年の間に、自分の長所を言うことが「できる→できない」「できない→できる」と変化した子どもが約5割

「自分の良いところが何かを言うことができる」かを尋ねたところ、「言うことができる」 (肯定)は5割台、「言うことができない」 (否定)は4割前後である。しかし、同じ子どもに2年前(2015年)、1年前(2016年)、現在(2017年)と同じ内容を尋ねて変化をみたところ、「自分の良いところが何かを言うこと」が「できる」をずっと維持している子ども(ずっと肯定)は3割前後、「できない」のままの子ども(ずっと否定)は2割前後で、残りの約5割は「できる」(肯定)、「できない」(否定)が変化している。

Q あなた自身のことについて、次のことはどれくらいあてはまりますか。

子ども 2017  図4-1 「自分の良いところが何かを言うことができる」かどうか(学年別)

子ども 2015-2017  図4-2 �「自分の良いところが何かを言うことができる」かどうかの�3時点(2年間)の変化(小6生・中3生・高3生)

注1 「とてもあてはまる」と「まああてはまる」を「肯定」、「あまりあてはまらない」と「まったくあてはまらない」を「否定」としている(図4-1、図4-2)。注2 2015年、2016年、2017年の3時点で、同じ子どもに同じ内容を尋ねて変化をみたもの。2017年の小6生、中3生、高3生の結果のみを示している。

「否定→肯定」は「否定→肯定→肯定」+「否定→否定→肯定」の%。「肯定→否定」も同様。「不安定」は「肯定→否定→肯定」+「否定→肯定→否定」の%。3時点のいずれかが無回答・不明の場合は除いている(図4-2)。

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④自分について

11

0 20 40 60 80 100 120

29.4 12.4 14.6 24.3 19.3

29.5 20.7 16.8 14.4 18.6

20.7 19.1 12.8 14.8 32.6

ずっと「好き」

「好き」から「嫌い」に変化

「嫌い」から「好き」に変化

ずっと「嫌い」

①「勉強の好き嫌い」の変化別

42.8 16.0 15.3

ずっと肯定 否定→肯定 不安定

15.8

肯定→否定

10.1

ずっと否定

②「将来目標がはっきりしているかどうか」の変化別

34.0 10.1 16.5 23.1 16.3

29.2 26.3 13.8 12.7 18.1

16.9 16.7 15.1 16.4 34.9

ずっと「明確」

「明確」から「不明確」に変化

「不明確」から「明確」に変化

ずっと「不明確」

46.1 14.7 10.5

ずっと肯定 否定→肯定 不安定

16.4

肯定→否定

12.3

ずっと否定

(%)

(%)

将来目標が「明確」になった子どもは、ずっと「不明確」の子どもに比べて、自分の長所を言うことが「できる」ように変化

図4-2でみた「自分の良いところが何かを言うこと」が「できる」「できない」の変化には、勉強への意識の変化や、目標の明確さの変化などが関連している。例えば、勉強が「嫌い」から「好き」に変化した子どもは、勉強がずっと「嫌い」の子どもに比べて、「ずっと肯定」(「自分の良いところが何かを言うことができる」を維持)の比率が高く、また、他の子どもに比べて「否定→肯定」(言うことが「できる」ように変化)の比率も高い傾向がある。同様に、将来目標が「明確」になった子ども(「不明確」から「明確」に変化)は、将来目標がずっと「不明確」な子どもに比べて、「ずっと肯定」や「否定→肯定」の比率が高い。

Q あなた自身のことについて、次のことはどれくらいあてはまりますか。

子ども 2015-2017  図4-3 �「自分の良いところが何かを言うことができる」かどうかの�3時点(2年間)の変化(小6生・中3生・高3生の合計)

注 ①「勉強の好き嫌い」の変化、②「将来目標がはっきりしているかどうか」の変化は、それぞれ2015年、2016年、2017年の3時点で、同じ子どもに同じ内容を尋ねて変化をみたもの。「不安定」なケース(①で「好き→嫌い→好き」「嫌い→好き→嫌い」と変化、②で「明確→不明確→明確」「不明確→明確→不明確」と変化)は、図から省略している。

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⑤社会に対する意識

12 0

20

40

60

80

100

20

40

60

80

100

(%)

20

0

40

60

80

100

男子 女子

高校生

中学生

高3生

高2生

高1生

中3生

中2生

中1生

高校生

中学生

95.093.0 91.9

70.9

28.5

66.267.7

74.1

62.7

66.0

25.5

91.8 92.2 91.5 92.3 91.9

25.9 26.8 26.9 30.2 28.5

72.6

65.3

64.2 68.4(●)66.2(●)

66.1(●)64.1(●)

68.8(●)68.1(●)

71.6 68.9 70.4 73.6

68.965.7

78.2

66.4

55.0

23.6

子ども 2017子ども 2017 保護者 2017

自分の生まれた国が好きだ

努力すればたいていのことはできる

人生で起こったことは本人の責任だ

競争に負けた人が幸せになれないのは仕方ない

自分ががんばっても社会を変えることはできない

93.2

75.6

68.9

61.0

10.6

93.2

71.2

69.061.9

12.2

0

5

10

15

20

25

30

35

40

■上位 ■中位 ■下位 ■上位 ■中位 ■下位 ■男子 ■女子12.5p差

高校生中学生 高校生中学生

(%)

0

20

40

60

80 78.1 73.9 71.0 76.5 71.764.0

15.4p差 14.7p差

10.2p差(%)

0

20

40

60

80

57.661.767.8 64.765.768.3

高校生中学生

(%)

0

20

40

60

80

33.5

18.1

36.021.3

①努力すればたいていの ことはできる(成績別)

②自分ががんばっても社会を 変えることはできない(成績別)

③競争に負けた人が幸せに なれないのは仕方ない(性別)

図5-1 社会や競争についての意識(学校段階別、学年別)

注1 小学生には尋ねていない(図5-1、図5-2)。注2 「とてもそう思う」+「まあそう思う」の%(図5-1、図5-2)。注3 成績は、学年の中での自己評価(国数理社英の5教科についてそれぞれ5段階で回答)について総合得点を算出し、学校段階ごとに人数が均等にな

るように、「上位」「中位」「下位」の3つに分類した(図5-2)。注4 成績別の上位と下位、または性別で10p以上差があるものに、p差を示している(図5-2)。

子ども 2017  図5-2 社会や競争についての意識(学校段階別・成績別、性別)

成績上位ほど「努力すればたいていのことはできる」と感じている

中1生から中2生にかけて、「努力すればたいていのことはできる」の比率が減少し、「自分ががんばっても社会を変えることはできない」の比率が増加する。これらを成績別にみると、上位の子どもほど「できる」と感じている傾向にある。また、子どものほうが保護者より比率が高いのは、「人生で起こったことは本人の責任だ」「競争に負けた人が幸せになれないのは仕方ない」である(5〜 15ポイント差)。特に、男子は女子に比べて「競争に負けた人が幸せになれないのは仕方ない」と回答している。

Q あなたは、次のことについてどう思いますか。子ども保護者

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⑤社会に対する意識

130

20

40

60

80

100

20

40

60

80

100男子 女子

保護者2017

高校生

中学生

高3生

高2生

高1生

中3生

中2生

中1生

高校生

中学生

(%)

20

0

40

60

80

100

85.085.7 88.4

57.6

42.3

33.7

16.9

39.1

67.2

49.9

38.0

21.1

43.9

84.387.6 87.6 88.0 89.9

21.4 18.1 17.4

33.2

17.5

32.1

41.4(●)

40.8(●)

16.2

67.7

50.3

37.5

45.0

39.143.3

37.4

35.6

64.0

36.4

59.6 57.5

42.9

55.8

70.1

54.9

47.8

40.4

24.0

社会には違う考え方の人がいるほうがよい

自分の都合よりみんなの都合を優先させるべきだ

男性は外で働き、女性は家庭を守るほうがよい

えらい人(地位の高い人)のことは尊敬しなければならない

子どもやお年寄りの世話は男性より女性のほうが向いている

89.5

58.4

35.9

32.1

46.3

23.5

88.7

55.5

46.3

37.0

29.3

22.7

世の中の人は信頼できる

45.238.7(●)

子ども 2017子ども 2017

0

10

20

30

40

50

■男子 ■女子■男子 ■女子

高校生中学生

(%)

0

40

20

60

高校生中学生

27.1

15.621.0

13.2

46.2 41.9 42.635.6

①世の中の人は信頼できる(性別) ②男性は外で働き、女性は 家庭を守るほうがよい(性別)

(%)

0

40

20

60

11.5p差

図5-3 社会や人についての意識(学校段階別、学年別)

子ども 2017  図5-4 社会や人についての意識(学校段階別・性別)

注1 小学生には尋ねていない(図5-3、図5-4)。注2 「とてもそう思う」+「まあそう思う」の% (図5-3、図5-4) 。注3 性別で10p以上差があるものに、p差を示している(図5-4)。

「世の中の人は信頼できる」と回答した子どもは約4割

「社会には違う考え方の人がいるほうがよい」の比率は、どの学年でも8割台と高い。一方で、「自分の都合よりみんなの都合を優先させるべきだ」は、中1生から高3生にかけて約15ポイント低下して5割台になり、「世の中の人は信頼できる」も、中1生から高1生にかけて約10ポイント低下して4割弱になる。「世の中の人は信頼できる」の比率は、保護者より子どものほうが10ポイント以上低いのも特徴である。性別では、「男性は外で働き、女性は家庭を守るほうがよい」で差が大きく、男子の方が肯定している。

Q あなたは、次のことについてどう思いますか。保護者子ども

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14

⑥大人のイメージ・なりたい人(あこがれ・目標)

14

0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100

(%)

働いて給料をかせいでいる

自分の言ったことに責任を持てる

自分の身の周りのことができる

良いことと悪いことの判断ができる

結婚して自分の家族を持っている

相手の立場に立って考えられる

自分の意見を言える

自分を高めるための勉強をしている

政治に参加している(選挙に行くなど)

49.055.6

60.7

47.856.4

65.0

46.348.649.1

40.141.3

35.8

31.821.7

20.6

26.428.126.4

16.717.415.6

15.17.4

4.0

8.56.98.3

7.39.2

6.2

■小 4~6 生■中学生■高校生

地域や社会で活動している(ボランティア活動、地域活動など)

男子 女子

55.2 ≫ 43.459.6 > 51.965.6 > 56.1

44.3 < 51.152.6 < 59.860.5 < 69.3

33.8   30.023.5   19.924.2 > 17.2

22.7 < 29.724.2 < 31.821.6 < 30.9

「大人」とは、「給料をかせいでいる」「言ったことに責任を持てる」

「一人前の大人」のイメージのTOP2は、「働いて給料をかせいでいる」「自分の言ったことに責任を持てる」で、小4〜6生の約半数、高校生の6割強が選択している。「政治に参加している」の選択率はこのなかでは低い。性別にみると、男子のほうが高いのは、 「働いて給料をかせいでいる」 「結婚して自分の家族を持っている」、女子のほうが高いのは、「自分の言ったことに責任を持てる」「相手の立場に立って考えられる」である。

Q あなたは、「一人前の大人」とはどのような人だと思いますか(3つまで選択)。

子ども 2017  図6-1��「一人前の大人」のイメージ(学校段階別、性別)

注1 あてはまるものを3つまで選択してもらった。注2  いずれかの学校段階で、性別で5p以上差がある場合に、性別の数値を示した。また、10p以上差がある場合は≪≫を、5p以上10p未満の差が

ある場合は<>をつけた。

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15

⑥大人のイメージ・なりたい人(あこがれ・目標) 

15

0 5 10 15 20

0 10 20 3030 20 10 0(%) (%)

スポーツ選手

科学者や研究者

会社の社長(経営者)

学校の先生

お父さん

お母さん

上の学年の人(先輩)

友だち

その他

芸能人(タレント・歌手など)

習い事や学習塾の先生

28.616.1 8.1

6.94.13.03.0

1.52.4

7.511.6

16.10.40.90.5

5.44.75.34.6

2.52.12.31.31.3

13.97.77.3

5.015.3

9.79.78.7

6.014.4

8.68.1

8.25.55.8

2.62.4

4.62.3

3.93.22.23.5

5.22.01.71.9

7.03.33.41.81.10.8

3.27.07.2

3.54.13.5

10.55.44.9

■小 4~6生■中学生■高校生

男子 女子

男子 女子

①人気がある②努力している③生き方や考え方がすばらしい

なりたい理由

①人気がある②努力している③生き方や考え方がすばらしい

なりたい理由

①人にやさしい②いろいろなことを知っている③努力している

なりたい理由

①人にやさしい②いろいろなことを知っている③努力している

なりたい理由

①才能がある②努力している③人気がある

なりたい理由

①才能がある②努力している③人気がある

なりたい理由

なりたい理由

①努力している②人にやさしい③才能がある

なりたい理由

①努力している②人にやさしい③才能がある

0 20 40 60 80 100 120

72.7 22.0いる いない

5.4

60.7 33.9 5.4

55.4 41.2 3.4

無回答・不明(%)小 4~6生

中学生

高校生

子ども 2017  図6-2 「あの人のようになりたい」と思う人がいるか(学校段階別)

子ども 2017  図6-3 「なりたい」と思う人とその理由(学校段階別・性別)

注1 「いる」は、図6-3の選択肢のうちどれかを選択した人、「いない」は「いない」を選択した人(図6-2)。注2 「なりたい人」、および「なりたい理由」は、それぞれ選択肢から1つ選択してもらった。「なりたい人」の回答で比率が比較的高かったものについて、

「なりたい理由」の上位3つを示している(図6-3)。

男子は「スポーツ選手」、女子は「お母さん」「先輩」「芸能人」

「あの人のようになりたい」と思う人が「いる」子どもは、小4〜6生で約7割、中高生で6割前後である。 「なりたい」と思う人がどのような人かは、学校段階や性別によって異なり、男子は、小中学生を中心に「スポーツ選手」「科学者や研究者」など社会的に活躍する人があがっている。女子は、「芸能人」のほか、小学生は

「お母さん」、中学生は「上の学年の人(先輩)」など身近な人が多くあがっている。

Q あなたが「あの人のようになりたい」と思う人(あこがれや目標とする人)はどのような人ですか(1つ選択)。

Q あなたが「あの人のようになりたい」と思う理由はなんですか(1つ選択) 。

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⑦自分(子ども)の将来像

注1 保護者には、「~してほしい」かどうかを尋ねている(図7-1)。注2 「とてもあてはまる」+「まああてはまる」の%(図7-1、図7-2)。注3 成績は、学年の中での自己評価(小4~6生は国算理社の4教科、中高生は国数理社英の5教科についてそれぞれ5段階で回答)について総合得点を算

出し、学校段階ごとに人数が均等になるように、「上位」「中位」「下位」の3つに分類した(図7-2)。注4 成績別の上位と下位、または性別で10p以上差があるものに、p差を示している(図7-2)。16

20

40

60

80

100

20

40

60

80

100

(%)

20

0

40

60

80

100

男子 女子

95.396.2 95.4

94.1

68.0

60.8

36.6

95.7

93.3

68.5

50.6

35.5

92.8

72.9

70.8

48.4

97.1

93.2

72.6

71.4

49.3

96.3

94.1

72.3

69.3

44.1

95.3

94.2

66.9

64.1

40.8

93.3

95.7

66.2

57.6

32.9

93.8

96.2

70.7

61.1

36.2

93.2

96.7

69.1

51.3

37.4

94.4

65.9

95.2

49.9

33.3

92.3

95.3

70.7

50.3

35.6

91.476.7

68.8

51.6

保護者 2017趣味を楽しみながら暮らしたい家族を大切にして暮らしたい

地元(いま住んでいる所)で暮らしたい

世界で活躍したい

社会のために貢献したい(社会の役に立ちたい)

高校生

中学生

小4〜6生

小1〜3生

高3生

高2生

高1生

中3生

中2生

中1生

小6生

小5生

小4生

高校生

中学生

小4〜6生

99.1

96.0

76.9

40.9

37.0

98.1 98.1

94.1

79.7

41.7

33.8

94.4

78.2

41.5

35.3

98.1

94.3

80.3

43.3

34.2

子ども 2017子ども 2017

0

10

20

30

40

50

60

70

80

0

10

20

30

40

50

60

■上位 ■中位 ■下位 ■男子 ■女子14.6p差 17.0p差

中学生 高校生小4~6生

(%)

0

20

40

60

80 79.868.665.2

76.969.9

59.973.069.2

63.5

中学生 高校生小4~6生

(%)

0

20

40

60

80

57.2

40.4 43.3

30.436.8 34.1

①社会のために貢献したい (社会の役に立ちたい)(成績別)

②世界で活躍したい(性別)

16.8p差12.9p差

図7-1 将来の生活について(学校段階別、学年別)

将来は「家族を大切に」「趣味を楽しみながら」暮らしたい

親子とも、「家族を大切にして暮らしたい(暮らしてほしい)」「趣味を楽しみながら暮らしたい(暮らしてほしい)」が、どの学校段階でも9割台と高く、「社会のために貢献したい(貢献してほしい)」も、子どもは7割前後、保護者は7〜8割と高い。一方、子どもは、「地元で暮らしたい」が、小4生から高3生にかけて25ポイント以上、「世界で活躍したい」が小4生から中2生にかけて15ポイント以上低下する。また、成績別では、上位の子どもほど「貢献したい」の比率が高く、性別では、男子ほど「世界で活躍したい」の比率が高い。

子ども Q あなた自身の将来について、次のことはどれくらいあてはまりますか。

保護者 Q お子様の将来について、次のことはどれくらいあてはまりますか。

子ども 2017  図7-2 将来の生活について(学校段階別・成績別、性別)

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⑦自分(子ども)の将来像

注1 保護者には、「~してほしい」かどうかを尋ねている。「就職できるか不安だ」は保護者も同じ尋ね方をしている(図7-3)。注2 「とてもあてはまる」+「まああてはまる」の%(図7-3、図7-4)。注3 成績は、学年の中での自己評価(小4~6生は国算理社の4教科、中高生は国数理社英の5教科についてそれぞれ5段階で回答)について総合得点を算

出し、学校段階ごとに人数が均等になるように、「上位」「中位」「下位」の3つに分類した(図7-4)。注4 成績別の上位と下位、または性別で10p以上差があるものに、p差を示している(図7-4)。 17

40

60

80

100

20

40

60

80

100

男子 女子

高校生

中学生

小4〜6生

小1〜3生

高3生

高2生

高1生

中3生

中2生

中1生

小6生

小5生

小4生

高校生

中学生

小4〜6生

(%)

20

0

40

60

80

100

87.7

83.6

71.5

50.2

45.5

89.3

89.3

75.4

55.3

49.7

88.7

88.2

74.4

62.6

51.2

88.7

85.8

75.7

65.3

50.9

90.2

85.478.0

70.5

50.6

90.8

82.1

81.6

72.0

52.1

92.0

84.7

80.2

69.7

51.6

92.0

85.0

78.8

64.4

50.8

84.1

74.480.5

51.1

47.1

87.0

84.4

73.7

52.2

47.4

89.2

86.4

76.1

66.2

50.9

91.7

83.9

80.3

68.7

51.5

親に頼らず、自分がかせいだお金で生活したい

就職できるか不安だ

出世して高い地位につきたい

仕事をずっと続けたい

お金持ちになりたい

95.0

84.2

59.0

36.4

31.7

95.6 96.1

86.4

55.9

42.6

28.7

85.1

57.9

39.1

29.6

96.0

88.8

58.2

47.6

30.1

子ども 2017子ども 2017 保護者 2017

0

10

20

30

40

50

60

70

80

0

10

20

30

40

50

60

70

80

■上位 ■中位 ■下位 ■男子 ■女子

中学生 高校生小4~6生

(%)

0

20

40

60

80

42.750.9

61.2 57.068.4 72.0

62.769.3 73.0

中学生 高校生小4~6生

18.5p差15.0p差 10.3p差

18.3p差 19.1p差 15.7p差(%)

0

20

40

60

80

56.9

38.6

60.9

41.8

59.6

43.9

①就職できるか不安だ(成績別) ②出世して高い地位につきたい(性別)

図7-3 将来の仕事やお金について(学校段階別、学年別)

子どもは、保護者に比べて「お金持ちになりたい」「高い地位につきたい」と回答

「親に頼らず、自分がかせいだお金で生活したい」「仕事をずっと続けたい」と回答した子どもは、どの学校段階でも8〜9割台と高く、保護者の比率に近い。一方、「お金持ちになりたい」「就職できるか不安だ」 「出世して高い地位につきたい」は、子どもの比率のほうが高く、保護者と約15〜20ポイント差である。成績別では、下位の子どもほど「就職できるか不安だ」、性別では、男子ほど「高い地位につきたい」と回答している。

子ども Q あなた自身の将来について、次のことはどれくらいあてはまりますか。

保護者 Q お子様の将来について、次のことはどれくらいあてはまりますか。

子ども 2017  図7-4 将来の仕事やお金について(学校段階別・成績別、性別)

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⑧おこづかい・お金に対する感覚

18

0 20 40 60 80 100

14.4 13.7

金額を決めて渡している

金額を決めていないが渡している

70.6

渡していない

48.7 29.320.3

58.2 21.6 17.5

(%)

小 1~3生

34.1 46.318.3小 4~6生

中学生

高校生

1.3

1.3

1.6

2.6

無回答・不明

0 20 40 60 80 100 120

64.5 6.5 2.5

500円未満

26.4

500~1,000円未満1,000~2,000円未満

15.2 23.7 12.71.2

39.0

27.620.820.012.46.8 10.6

(%)小 1~3生

26.8 49.7 16.6 6.4小 4~6生

中学生

高校生

0.1

0.6

0.3

0.4

5,000~7,000円未満 7,000円以上4,000~5,000円未満3,000~4,000円未満

2,000~3,000円未満

4.22.5

2,000円以上 無回答・不明

1.1

0.2

1.2

平均金額

549 円

913円

2,213 円

4,967 円

おこづかいの「金額を決めて渡している」は高校生保護者で6割弱

おこづかいの「金額を決めて渡している」保護者は、小1〜3生で1割台、高校生で6割弱である。また、「金額を決めていないが渡している」保護者も比較的多く、中高生で約2割である。おこづかいの月額をみると、小1〜3生は「500円未満」、小4〜6生は「500〜1,000円未満」、中学生は「1,000〜2,000円未満」の比率が高い。高校生は、金額のばらつきがみられる。

Q お子様におこづかいを渡していますか。

Q お子様に渡している金額は、月にいくらくらいですか。おこづかいの金額を決めていない方も、お子様に渡しているだいたいの月額をお答えください。

注1 図8-1で「金額を決めて渡している」「金額を決めていないが渡している」と回答した人に尋ねている(図8-2)。注2  中高生の「7,000円以上」は、「7,000~10,000円未満」+「10,000~20,000円未満」+「20,000円以上」の%。小学生の「2,000円以上」は、中高

生で示している「2,000~3,000円未満」~「7,000円以上」の合計の%(図8-2)。注3  平均金額は、「500円未満」を250円、「500~1,000円未満」を750円、「20,000円以上」を25,000円のように置き換えて、無回答・不明を除いて

算出した(図8-2)。

保護者2017  図8-1 おこづかいを渡しているか(学校段階別)

保護者2017  図8-2 渡しているおこづかいの月額(学校段階別)

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⑧おこづかい・お金に対する感覚

19

0 20 40 60 80 100

11.4 25.1

1,000円

8.2

2,000~3,000円

13.2

5,000円 1万円

6.2

2~3万円

5.4

5万円

8.3

10万円

11.5

100万円より多い

8.5

(%)

小 4~6生

中学生

高校生

2.1

4.2 31.74.7 14.3 11.7 9.2 6.35.9 1.810.1

2.4 32.72.0 10.0 19.9 12.2 11.0 2.86.0 1.0

無回答・不明

20~100万円

0 20 40 60 80 100 120

19.4 9.82.52.9

500円未満

36.6

500~1,000円未満

19.4

1,000~2,000円未満

7.4

2,000~3,000円未満

(%)

5.1 12.7 25.8 4.92.318.9 11.9 9.2 7.3

2.0

1.8

6.1 22.3 15.28.7 17.411.1 14.1 1.0

3,000~4,000円未満 5,000円以上4,000~5,000円未満

無回答・不明

10,000円以上5,000~7,000円未満7,000~10,000円未満

2.2

1.9

小 4~6生

中学生

高校生

平均金額

2,800 円

3,994 円

7,029 円

「大金」のイメージは、「1,000円」から「100万円より多い」まで個人差がある

子どもに「大金」だと思う金額を尋ねたところ、どの学校段階でも「1万円」と回答した比率が高い。しかし、小4〜6生は、「1,000円」の回答も、「100万円より多い」の回答も1割強であり、子どもによってばらつきがみられる。また、もらいたいおこづかいの月額をみると、小4〜6生は「500〜1,000円未満」、中学生は「1,000〜2,000円未満」の比率が高い。ただし、保護者の回答(図8-2)と比べると、子どもがもらいたいおこづかいのほうが、どの学校段階でも平均金額で2,000円程度多い。

Q あなたにとって「大金」だと思う金額を教えてください(1つ選択)。

Q あなたが1か月にもらいたい「おこづかい」の金額を教えてください(1つ選択)。

子ども 2017  図8-3��「大金」だと思う金額(学校段階別)

子ども 2017  図8-4 もらいたいおこづかいの月額(学校段階別)

注1 「20~100万円」は、「20~30万円」+「50万円」+「100万円」の%(図8-3)。注2 おこづかいをもらっていない子どもも回答している(図8-4)。注3 中高生の「10,000円以上」は、「10,000~20,000円未満」+「20,000円以上」の%。小4~6生の「5,000円以上」は、中高生で示している「5,000

~ 7,000円未満」~「10,000円以上」の合計の%(図8-4)。注3 平均金額は、「500円未満」を250円、「500~1,000円未満」を750円、「20,000円以上」を25,000円のように置き換えて、無回答・不明を除いて

算出した(図8-4)。

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⑨満足度・幸福感�

注1 「とても満足している」+「まあ満足している」の%(図9-1、図9-2)。注2 成績は、学年の中での自己評価(小4~6生は国算理社の4教科、中高生は国数理社英の5教科についてそれぞれ5段階で回答)について総合得点

を算出し、学校段階ごとに人数が均等になるように、「上位」「中位」「下位」の3つに分類した(図9-2)。注3 成績別の上位と下位、または性別で10p以上差があるものに、p差を示している(図9-2)。20

20

40

60

80

100

20

40

60

80

100

(%)

20

0

40

60

80

100

男子 女子

高3生

高2生

高1生

中3生  

中2生

中1生

小6生

小5生

小4生

高校生

中学生

小4〜6生

89.4(●)

88.7(●)

89.1(●)

80.9

70.8

62.3

85.2 86.3

81.1

73.7

60.4

35.1

82.5

73.8

63.3

39.8

72.3

81.9

64.5

90.6

82.3

63.0

70.6

88.0

89.0

59.2

69.5

78.3

88.2

88.3

46.4

67.2

77.7

85.1

84.9

82.7

73.2

63.8

39.7

82.4

79.7

70.8

59.2

33.9

84.9

80.7

72.9

60.1

35.3

87.3

74.0

81.0

58.1

32.7

86.8

74.7

81.6

63.2

37.4

自分の成績

自分の性格

友だちとの関係

学校の先生との関係

家族との関係

89.0(●)

0

20

40

60

80

100

0

10

20

30

40

50

60

70

80

14.1p差14.1p差

中学生 高校生小4~6生 中学生 高校生小4~6生

(%)

0

20

40

80

60

100 92.191.1 86.0 88.4 84.176.3

85.982.1 75.2

(%)

0

20

40

60

80 73.868.1 70.7

56.6

67.6

53.5

①家族との関係(成績別) ②自分の性格(性別)■上位 ■中位 ■下位 ■男子 ■女子

10.7p差12.1p差

子ども 2017  図9-1 自分や人間関係に対する満足度(学校段階別、学年別)

子ども 2017  図9-2 自分や生活に対する満足度(学校段階別・成績別、性別)

「成績」や「性格」の満足度が中学生で低下

「友だちとの関係」「家族との関係」の満足度は、どの学校段階でも8割台と高い。「学校の先生との関係」の満足度も、7〜8割台である。しかし、「自分の性格」に対する満足度は、小4〜6生は約7割だが、中高生で6割台に低下、「自分の成績」への満足度は、小4〜6生で6割強だが、中高生で3割台に低下する。成績別にみると、「家族との関係」の満足度は下位の子どもほど低い。また、「自分の性格」の満足度は、女子のほうが低く、中高生は差が大きい。

Q あなたは、次のことにどれくらい満足していますか。

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注1 「とてもそう思う」+「まあそう思う」の% (図9-3、図9-4) 。注2 成績は、学年の中での自己評価(小4~6生は国算理社の4教科、中高生は国数理社英の5教科についてそれぞれ5段階で回答)について総合得点

を算出し、学校段階ごとに人数が均等になるように、「上位」「中位」「下位」の3つに分類した(図9-4)。注3 「家族との関係」「友だちとの関係」の満足度は、図9-1の回答を用いている。「満足している」は、「とても満足している」「まあ満足している」と回答し

た子ども、「満足していない」は、「あまり満足していない」「まったく満足していない」と回答した子ども(図9-4)。

⑨満足度・幸福感�

21

0

20

40

60

80

100

■満足している ■満足していない

■満足している ■満足していない

10.9p差

中学生 高校生小4~6生

(%)

0

20

40

80

60

100 93.090.586.9 92.488.481.590.886.382.5

①成績別

中学生 高校生小4~6生

(%)

0

20

40

80

60

100 94.4

57.8

93.0

58.3

92.6

61.1

②「家族との関係」の満足度別

中学生 高校生小4~6生

(%)

0

20

40

80

60

100 93.1

71.2

91.5

61.2

91.2

58.1

③「友だちとの関係」の満足度別■上位 ■中位 ■下位

36.6p差 34.7p差 31.5p差 21.9p差 30.3p差 33.1p差

60

80

100

60

80

100

(%)

0

60

80

100

男子 女子

(%)

0

70

80

90

100

高3生

高2生

高1生

中3生

中2生

中1生

小6生

小5生

小4生

89.7 91.0 89.2 89.8 86.9 83.6 85.4 86.3 88.0

86.8 83.9 84.079.8 77.0 77.0 81.4

81.884.8

自分は今、幸せだ

自分は将来、幸せになれる

高3生

高2生

高1生

中3生  

中2生

中1生

小6生

小5生

小4生

高校生

中学生

小4〜6生

90.0

85.2

86.7 86.5

80.2 80.0

自分は今、幸せだ

自分は将来、幸せになれる

89.7 91.089.2 89.8

86.983.6

85.4 86.388.0

86.883.9 84.0

79.877.0 77.0

81.4 81.884.8

子ども 2017  図9-3 幸福感(現在・将来)(学校段階別、学年別)

子ども 2017  図9-4 幸福感(現在)(学校段階別・成績別、家族や友だちとの関係別)

「自分は今、幸せだ」と感じている子どもは8~9割。「将来、 幸せになれる」の比率のほうがやや低い

「自分は今、幸せだ」と感じている子どもは8〜9割である。学年差は小さいが、小5生がもっとも高く、中3生がもっとも低い。また、「自分は将来、幸せになれる」の比率は7〜8割台で、「今」と比べると「将来」のほうが、どの学年でも5ポイント前後低い。成績別にみると、上位の子どもは、下位の子どもに比べて、「今、幸せだ」と感じている比率が高い。また、「家族との関係」や「友だちとの関係」の満足度は、「今」の幸福感と強く関連している。

Q あなたは、次のことをどう思いますか。

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東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究「子どもの生活と学び」研究プロジェクト

「子どもの生活と学びに関する親子調査 2015-2017」

「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2017」速報版発 行 日:2018年5月31日 発行人:谷山 和成 編集人:邵 勤風発 行 所:㈱ベネッセコーポレーション ベネッセ教育総合研究所編集協力: ㈱ジー・アンド・ピー

©Benesse Educational Research and Development Institute無断転載を禁じます。

● お問合わせ先 ●本速報版に関するお問合わせは、下記までお願いいたします。

(株)ベネッセコーポレーション ベネッセ教育総合研究所 「子どもの生活と学びに関する親子調査」係TEL:0120-105506 受付時間:10:00~17:30(12:00~13:00、土日祝日を除く)

ベネッセ教育総合研究所 初等中等教育研究室のWEB サイトのご案内各種調査データに関しては、https://berd.benesse.jp/shotouchutou/

本プロジェクトのWEBサイトのご案内

※所属・肩書きは、発刊時のものです。

本プロジェクトや本調査に関しては、以下のWEBサイトに掲載しています。

東京大学社会科学研究所:http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/clal/

ベネッセ教育総合研究所:https://berd.benesse.jp/special/childedu/

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調査企画・分析メンバープロジェプロジェクトメンバークト代表者

石田 浩 (東京大学社会科学研究所教授)���/����谷山 和成 (ベネッセ教育総合研究所所長)

耳塚 寛明(お茶の水女子大学教授)�秋田 喜代美 (東京大学教授)�����松下 佳代 (京都大学教授)佐藤 香 (東京大学教授)�藤原 翔 (東京大学准教授)香川 めい (大東文化大学講師)

●木村 治生(ベネッセ教育総合研究所主席研究員)●邵  勤風(ベネッセ教育総合研究所         初等中等教育研究室室長、主席研究員)

●橋本 尚美(ベネッセ教育総合研究所主任研究員)●岡部 悟志(ベネッセ教育総合研究所主任研究員)●松本 留奈(ベネッセ教育総合研究所研究員)●渡邉 未央(ベネッセ教育総合研究所研究スタッフ)

プロジェクト代表者

プロジェクトメンバー