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平成 29 年度成果報告書 NEDO 事業者(中堅・中小・ベンチャー企業) 向け事業化促進支援対策に係るデータ収集業務 及びビジネスマッチング等の実施 平成 30 年 3 月 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (委託先)株式会社 矢野経済研究所

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平成 29 年度成果報告書

NEDO 事業者(中堅・中小・ベンチャー企業)

向け事業化促進支援対策に係るデータ収集業務

及びビジネスマッチング等の実施

平成 30 年 3 月

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構

(委託先)株式会社 矢野経済研究所

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まえがき

1 目的・狙い

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が、平成 19年度より実施してい

る、新エネルギーベンチャー技術革新事業(以下、「本事業」という)の技術開発成果を

具体的なビジネスに結び付け、事業化を推進するため、新エネルギー分野における効果的

なビジネスマッチング等を企画・実行する事を目的として本件業務を実施した。

2 主な業務内容 1)効果的なビジネスマッチング等の企画・実施

①事前調査

②マッチング支援の方向性検討

③準備勉強会の実施

④ターゲット企業に対するアプローチ調査/マッチング会集客のための告知

⑤事前面談・事前マッチングの実施

⑥ビジネスマッチング会の実施

⑦マッチング会の効果検証

2)平成 28 年度ビジネスマッチングのフォローアップの実施

3)マッチングデータの整備と事業化支援策検討

4)効果的なビジネスマッチングに関する提案

3 業務の実施期間 平成 29 年 8 月 28 日 ~ 平成 30 年 3 月 16 日 4 プロジェクト担当(主担当)

東京都中野区本町 2-46-2 中野坂上セントラルビル 株式会社 矢野経済研究所

事業創造コンサルティンググループ

石井利彦 / 大岡一郎 / 江原雅之

TEL:03-5371-6908 FAX:03-5371-6956 以 上

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【 目 次 】

Ⅰ はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

1 本件業務の目的・狙い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2 本件業務の実施概要(業務実施フロー)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

Ⅱ 本年度(平成 29 年度)業務の実施概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

1 事前調査の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2 方向性検討シートの作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

3 事業者紹介シートの作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

4 ビジネスマッチング会に向けた 「模擬プレゼン会」の実施・・・・・・・・・・・ 16

5 マッチング会集客のための告知活動実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

6 ビジネスマッチング会の開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

1)開催概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

2)マッチング会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

3)マッチング会実施結果の集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

7 事前面談等の実施・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30

8 マッチング会実施後のフォロー結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

9 本年度業務の効果検証・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33

Ⅲ 平成 28 年度ビジネスマッチングのフォローアップ・・・・・・・・・・・・・・ 35

Ⅳ 総括と提言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37

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【 要約(和文) 】

1.本年度(平成 29 年度)業務の実施概要

貴機構が選定した事業者(10社)を対象に、事業成果等に関する事前調査(ヒアリング

調査)を行い、ビジネスマッチング会に参加する事業者(10 社)(以下、「参加事業者」

という。)を決定した。 参加事業者(10 社)に対して、マッチング会に向けたコンサルティングを行うため、原

則として 3 回訪問面談を行った。訪問面談では、事業者の事業概要やコア技術、開発製品

の特徴等の把握、プレゼン資料/プレゼン方法のブラッシュアップ、マッチングターゲッ

トの選定等を実施した。

その後、参加事業者のプレゼン内容及びプレゼン資料のブラッシュアップを行う事を目

的に、「模擬プレゼン会」を東京会場(平成 30 年 1 月 11 日)において行った。「模擬プ

レゼン会」では、企業支援の専門家や起業家など立場が異なる 5 名の外部アドバイザーが、

参加事業者に対してプレゼン方法やプレゼン資料等につき助言を行った。

東京会場(平成 30年 2月 9 日)と大阪会場(2月 22 日)において、参加事業者の技術紹

介、及び個別面談を行う為、ビジネスマッチング会を開催した。ビジネスマッチング会の

開催に際しては、Web サイト、DM、メルマガ、新聞広告、個別アプローチ等を通じて告知活

動を行った。その結果、東京会場では 121 社、142 名、大阪会場では 46社、51 名の参加が

あり、マッチング会場と展示会場では面談を 162 件実施した。

なお、マッチング会場での面談以外にも、相手先企業への同行訪問や参加事業者からの

直接コンタクトを 7 件行ったので、本業務における面談実施件数は合計で 169 件となった。

マッチング会実施後、1ヶ月程度経過した段階でその後の進捗状況につきフォローを行っ

たところ、マッチング会実施後も接点を持ち、交渉を継続している企業の件数は 33件だっ

た。

2.平成 28 年度ビジネスマッチングのフォローアップ

平成 28 年度ビジネスマッチングのフォローアップ調査では、13社の企業に対してその後

進捗状況等につき、ヒアリングを行った。

結果として、成約となっている案件は 1件で、継続して検討中は 8 件であった。

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[Summary (English)] 1. Outline of the activities implemented in fiscal 2017

Preliminary interviews have been conducted with the enterprises (10 firms) that have been selected by NEDO (New Energy and Industrial Technology Development Organization), and 10 firms (hereinafter referred to as Participating firms) has been selected for participating in the business matching session. Then, Yano has consulted with these Participating firms (10 firms) by visiting and conducting face-to-face interviews, 3 times in principle, on the implementation of business matching session. Reviewed and discussed during the consultation are the overview of their business, core technologies, features of the products developed, improvement of presentation method and materials, and the selection of target enterprises for the business matching session.

Following the above, a test presentation session was held in Tokyo (January 11, 2018) for improving the presentation contents and materials of the Participating firms. At the session, 5 external advisors, including corporate consulting specialists and entrepreneurs, were invited for suggestions and advices from different points of views. Business matching sessions were held in Tokyo (February 9, 2018) and in Osaka (February 22, 2018), for the introduction of technologies of the Participating firms, and individual business matching meetings thereafter. The business matching session has been announced and advertised through WEB sites, DM, mail-magazines, newspaper ads, and individual communications to potential businesses and enterprises. As a result, 142 persons from 121 potential partner firms have participated in the session in Tokyo, and 51 persons from 46 firms in Osaka, and participated in 162 individual business meetings in total at the business matching sessions and exhibitions.

In addition to the meetings at the session, Yano has coordinated direct contacts by the Participating firms and visits to potential partner companies with the Participating firms, in total of 7 cases. Thus, the total number of business meetings reached 169.

In a follow-up survey implemented in one month after the business matching session for reviewing the progress, it was found that 33 projects have been active with continued mutual interest, since the sessions. 2. Follow-up on the business matching session held in fiscal 2016

In the follow-up survey on the business matching session held in fiscal 2016, Yano has interviewed with 13 enterprises engaged in the session and reviewed the progress thereafter. It has been found that 1 projects have been entered into contract, and 8 projects are being reviewed and under consideration continuing from the session.

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Ⅰ はじめに

1 本件業務の目的・狙い

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が、平成 19年度より実施してい

る、新エネルギーベンチャー技術革新事業(以下、「本事業」という)の技術開発成果を具

体的なビジネスに結び付け、事業化を推進するため、新エネルギー分野における効果的なビ

ジネスマッチング等を企画・実行する事を目的として本件業務を実施した。

本件業務の業務実施の流れ(業務実施フロー)は次頁の通りになる。

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2 本件業務の実施概要(業務実施フロー)

Ⅱ 本年度(平成 29 年度)業務の実施概要

貴機構が選定した本事業の終了事業者等(10 社)

を対象に事業成果等に関するヒアリング調査を実

施。調査結果をベースに調査シートを作成

上記ヒアリング調査を踏まえ、ビジネスマッチン

グ会に参加する事業者を決定(9 社)

ビジネスマッチング会の実施( 2/9 東京会場 / 2/22 大阪会場 )

本年度業務の効果・検証

プレゼン資料

の作成指導

ターゲトリスト作成 模擬プレゼン会の実施を

通じてプレゼン資料をブ

ラッシュアップ

東京開催:1/11

マッチング会集客のための

告知活動実施。(Web サイ

ト公開、メルマガ配信、DM

配信など)

個別アプローチ実施

個別マッチング実施

マッチング支援の方

向性検討

まとめと提言

平成 28 年度ビジネスマ

ッチングのフォローア

ップ調査

< 事業者面談を実施 >

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Ⅱ 本年度(平成 29 年度)業務の実施概要

1 事前調査の実施

貴機構が選定した本事業の終了事業者等(10 社)を対象に、事業成果や製品・技術の特

徴、希望するマッチング先等に関する事前調査(ヒアリング調査)を行った。

ヒアリング調査の結果を踏まえ、ビジネスマッチング会に参加する事業者(9社)を決定

した。

No. 企業名

1 株式会社VICインターナショナル

2 株式会社 Looop

3 ナノフロンティアテクノロジー株式会社

4 Green Earth institute 株式会社

5 株式会社インターフェイスラボ

6 株式会社M.T.C

7 株式会社リアムウィンド

8 株式会社アクトリー

9 株式会社GF技研

10 株式会社ティービーエム(※)

11 株式会社オプティマイザー

(※)株式会社ティービーエムは、マッチング会には参加せず、個別に支援を行った事業者

になる。

本年度 支援対象事業者

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2 方向性検討シートの作成

上記1で、各事業者の技術概要やマッチングの意向等を把握するため、事業者調査シート

の作成を行った。 その内容を踏まえて、マッチングの方向性を検討するため、方向性検討シートの作成を行

った。 なお、各事業者の方向性検討シートの内容書式は、次頁に記載の通りになる。

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【 方向性検討シート(書式) 】

5

企業名 提案技術開発テー

マ名

1)本事業で得られた成果を具体的なビジネスに結びつけるため、事業者に必要な要素とし

て想定される事項

該当区分

(注)

要素区分(課題区分) 内容(課題区分の具体的な内容について記載)

人材の確保・育成 資金調達

営業力・販売力 技術・研究開発

その他 (注)該当区分に○。 2)上記1)の要素を構築するために、効果的と想定される支援手法

*課題区分をクリアにする為に、本件支援業務において、効果的とみられる支援手法について記

載する。

3)マッチング会のターゲットとしてアプローチする分野/企業

4)その他所見

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3 事業者紹介シートの作成

上記1で、各事業者の技術概要やマッチングの意向等を把握するため、事業者調査シー

トの作成を行った。 上記2では、その結果を踏まえて、マッチングの方向性を検討するための方向性検討シ

ートの作成を行った。 そして、上記1、2の内容を踏まえて、マッチング会実施時の技術紹介資料として活用

する為、事業者紹介シートの作成を行った。 なお、各事業者の事業者紹介シートの内容は、次頁以降に記載の通りになる。

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4 ビジネスマッチング会に向けた 「模擬プレゼン会」の実施

平成 30 年 2 月 9 日と 2 月 22 日に開催する「NEDO ベンチャービジネスマッチング会」に

向けて、参加企業のプレゼン内容及びプレゼン資料のブラッシュアップを行う事を目的に、

「模擬プレゼン会」を行った。

なお、「模擬プレゼン会」では、立場が異なる外部アドバイザー5 名が、参加企業に対し

てプレゼン方法やプレゼン資料などにつき助言を行った。

< 「模擬プレゼン会」実施風景 >

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< 「模擬プレゼン会」における主な助言/指摘事項 >

●聞き手を見て話すと良い。 ●スライド全般の写真に対して表題、説明文を記入したほうがよい。 ●ビジネスモデル(ライセンス)をプレゼンの前半に説明したほうが良い。 ●研究開発フェーズからビジネスに向けたフェーズに移行することを意識したプレゼンに

しなくてはいけない。(発表が技術よりになっているが、ビジネスよりにした方が良い) ●資料が手元に配布されることを意識して作成すべき。 →図表が何を表すのか、後で見てもわかるよう、表記する必要がある。 ●「売りたいモノ」と「伝えたいモノ」について伝えたいメッセージを大きく強調する必

要がある。

●研究の連携実績等を話した方が、信頼性が増すのではないか。 ●試作段階なのか、量産段階なのか触れたほうが研究開発先を見つけやすいと思われる。

●今回はマッチングが目的なので、技術説明が長すぎる。後半部分のビジネスに向けたパ

ートをより厚く話す必要がある。 ●具体的にどういった企業と組み、どういった製品にできるか、明確にする必要がある。 ●耐久性や寿命など、アプリケーションとしての利用を想起させるデータが有ったほうが

良い。

●スライド写真にスケールがあった方が、実際の大きさがイメージしやすくなる。 ●どういったロジックでコスト効果が得られるか、説明があった方が良い。 ●ベンチャー企業ということで、事業イメージをしっかりと提示し、ビジョンを見せてほ

しい。

●ユーザーメリットは気になる点なので、より重点的に説明が必要。

●何が評価されて導入されたのかがわかりづらい。導入例等があると、イメージしやすい

のではないか。

●話のスケールが大きすぎる。ベンチャー企業としてどういった解決策を提案するか、具

体的に提案することが必要。 ●既存技術との比較が必要。技術説明が不足している。

●ビジネスモデルを考えた方がいい。いきなり販売するのではなく、敷居を下げ、間口を

広げる方法もある。 ●文章が長いので、ポイント部分はハイライトする等した方が良い。 ●他社比較で自社が目立つようにすべき。

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5 マッチング会集客のための告知活動実施

マッチング会集客のため実施した主な告知活動は、以下の通り。

No. 実施施策

1 Web サイト上での告知

2 DM 発送(矢野経済研究所の顧客向け)

3 矢野経済研究所メルマガ配信

4 矢野経済研究所データバンク会員向け DM 発送・メルマガ配信

5 外部媒体を使ったメルマガ配信

6 新聞広告掲載

7 ターゲットリストに基づく個別アプローチ

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6 ビジネスマッチング会の開催

1)開催概要

実施日時 場所 参加事業者 出席者

(企業数/人数)

平成 30 年

2 月 9 日(金)

13 時

~17 時 30 分

東京会場

(大手町ファ

ーストスクエ

アカンファレ

ンス)

9 社(※)

121 社/142 名

平成 30 年

2 月 22 日(木)

13 時

~17 時

大阪会場

(梅田センタ

ービル)

7 社(※) 46 社/51 名

(※)参加事業者 9 社内訳 ①株式会社リアムウィンド

②株式会社インターフェイスラボ(東京会場のみ参加)

③株式会社 MTC

④株式会社 アクトリー

⑤株式会社 Looop

⑥ナノフロンティアテクノロジー株式会社

⑦Green Earth Institute 株式会社

⑧株式会社GF技研

⑨株式会社 VIC インターナショナル(東京会場のみ参加)

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2)マッチング会の運営

マッチング会では会場スペースを3つ設けて、技術紹介、個別面談等を行った。 No. 会場区分 概要

1 セミナー会場 各社 15 分間の技術紹介/プレゼンテーションを実施。 2 商品展示スペース 各社の開発技術を紹介するパネル及びサンプル等を展示。

3 個別面談会場 商談を希望する企業との個別面談を実施。(面談会場とし

ては 4 ブース設置。面談時間は 15 分/社)

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< 当日実施 風景 >

①セミナー会場( 東京会場 )

①セミナー会場( 大阪会場 )

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②商品展示スペース( 東京会場 )

②商品展示スペース( 大阪会場 )

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③個別面談会場(東京会場)

③個別面談会場(大阪会場)

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3)マッチング会実施結果の集計

①セミナー参加企業の業種構成

東京、大阪を合わせた参加企業(167 社)の業種構成は、以下の通りになる。

<ご参考(セミナー参加上位 3業種の過去 3年間との比較)>

2014 年度

(n=122 社)

2015 年度

(n=181 社)

2016 年度

(n=179 社)

2017 年度

(n=167 社)

1 位 化学

16% 電気機器

15% 化学

14% 電気機器

16% 2 位 商社・卸売

13% 化学

14% その他製品

12% 建設・電気工

事 13% 3 位 電気機器

13% 公的機関・団体 9%

電気機器

10% 商社・卸売 10%

・セミナー参加企業の業種として、最も多かったのは「電気機器」。 ・例年だと「化学」が上位 3 業種に入っているが、本年度は 4 位だった。「化学」の代わ

りに上位に入ったのは「建設・電気工事」で、当該業種が上位 3 業種に入るのは過去 4 年

間で初めてのこと。参加企業の中で設備設計をターゲットにした事業者(アクトリーなど)

が入った影響かと見られる。

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②個別面談実施企業の業種構成

・その他上記は、セミナー参加企業と個別面談実施企業の業種比較になる。

・個別面談実施企業の場合、「化学」「電気機器」「建設電気工事」が多いという構成に

なっている。なお、「その他」の構成比がセミナー参加企業と比較して少なくなっている。

化学

14.0%

17.2%

その他

製品

12.3%

10.3%

電気

機器

10.1%

17.2%

建設、

電気工事

9.5%

17.2%

機械

3.9%

10.3%

その他

50.3%

27.6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

セミナー参加企業の業種

(n=179社)

個別面談実施企業の業種

(n=29社)

セミナー参加企業と個別面談実施企業の業種比較

その他:公的機関・団体、商社・卸売、金融、コンサル、サービス、非鉄金属、輸送用機器、IT・情報通信、紙・パルプ、精密機器、大学、

電力、個人・不明

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③来場者アンケート

a.各社のプレゼンを聞いて関心を持った企業について

以下は、各社のプレゼンを聞いて、興味・関心を持った企業に関してアンケートを行っ

た結果となる。

・参加事業者の内、興味・関心度合いが最も高かった企業は「リアムウィンド」で、回答

者の内、63.2%が興味ありとしている。 ・一方、興味・関心度合いが低かった企業は「VIC インターナショナル」(興味なしが 87.2%)

になる。これは、同社の商材が、非常に限定されたターゲット(伝導キャリアの情報が必

要となる研究開発部門)を狙ったものである事に起因していると思われる。

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b.マッチング会全般に関する意見・要望等

・運営面に関する不満意見はほぼ見られなかったが、「事前の案内が不十分。タイムテー

ブルを事前に開示してほしい」という意見が 1 件だけあった。

・タイムテーブルを事前に開示すると、セミナー開始時点での集客に影響するかと考え、

これまでは事前開示してこなかった。この点に関しては、次回開催時の検討事項とする形

が良いかと考える。

・また、「資料の PPT データが HP でダウンロードできると良い」という意見も、次回開催

時の検討事項とする形が良いかと考える。

1 良い情報収集と勉強になった

2 事前の案内が不十分。タイムテーブル等、事前に公開して欲しい

3 エネルギー関連は実用化には種々のハードルが高いが、地道な努力が必要

4 弊社の特許技術もNEDO様に相談したい

5 弊社の特許技術について、NEDO担当者様に気軽に相談することができればと思いました。

6 面談のセッティングありがとうございました

7 多様なVBの講演を聴かせて頂きたいと考えております。今後も宜しくお願いします。

8 次世代型農業分野

9 後日にご訪問していただいて、詳細打ち合わせが必要

10

再エネの事業として太陽光発電を50MW稼働している事業者です。FIT改正で太陽光発電は入札方式にな

り、今後は拡大ができない為、他の再エネ方式で事業拡大性が見込めるものを海外展開を含めて、事業化できればと思っています。

11 資料のPPTデータ、HPでダウンロードができると良いと思います。

12各ベンチャー企業の取組みを知ることのできる良い機会でした。共同開発を進めていく、各社の持つ卓越し

た技術を活用し、高付加価値の商品開発を検討していきたいと考えております。

13 いろいろ勉強になりました。良い連携もできそうです。

14 次回も案内お願いします

15 休憩の展示案内、講演運営進行、講演資料準備含めて、大変効率的な且つ有意義な会でした

16 本日は参加させて頂きまして誠にありがとうございました

17 貴重な機会をありがとうございました

18様々な再生可能エネルギーの将来に向けての開発状況の把握に今後も役立てたい。次回も参加したいと

思う。

19新規事業開拓を担当しているものとして、今年の内容はとても参考になりました。是非とも今後も関西での

開催をよろしくお願いします。

20こういう機会は、資金(=パートナー)と人財に乏しいベンチャーにとって、事業化に向けての努力をサポート

するものと思います。

21・個別マッチング会以外にも、もっと気楽に参加できる交流会のようなものも開催してほしい

・ライフサイエンス系のビジネスマッチング会も開催してほしい

22エネルギーだけに関わらず、様々な分野のベンチャーを一同に集めるイベントの機会も今後期待しています。

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④個別面談会場での面談実施結果

a.東京会場

a)個別面談実施件数(総括)

区分 コマ数

事前予約 44 コマ

当日キャンセル 4 コマ

当日予約 1 コマ

合計 41 コマ

※今回は事前予約が多く入ったため、当日予約を殆ど受けられなかった。 b)個別面談実施件数(企業別)

事業者名 実施コマ数①株式会社リアムウィンド 4②株式会社インターフェイスラボ 6③株式会社MTC 5④株式会社 アクトリー 7⑤株式会社Looop 6⑥ナノフロンティアテクノロジー株式会社 3⑦Green Earth Institute 株式会社 2⑧株式会社GF技研 6⑨株式会社VICインターナショナル 2

合 計 41

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29

b.大阪会場

a)個別面談実施件数(総括)

区分 コマ数

事前予約 6 コマ

当日キャンセル 0 コマ

当日予約 6 コマ

合計 12 コマ

b)個別面談実施件数(企業別)

・個別面談実施件数は、東京、大阪合計で 53 件だった。 (ご参考:2015 年度は 57 件、2016 年度は 54 件) ・参加事業者 1 社あたりの平均面談実施件数は 5.8 件になる。今年度は参加事業者は前年

度より減少(13 社⇒9 社)したが、個別面談実施件数はほぼ前年度並みだったので、参加

事業者 1 社あたりの平均面談実施件数は上昇した。 (ご参考:2015 年度は 5.4 件、2016 年度は 4.1 件) ・事業者別で見た場合、個別面談の実施件数が多かった企業は、「MTC」(8 件)、「アクト

リー」(8 件)。一方、少なかったのは「VIC インターナショナル」の 2 件となる。(但

し、VIC インターナショナルは東京のみの参加)

事業者名 実施コマ数①株式会社リアムウィンド 1②株式会社インターフェイスラボ 不参加③株式会社MTC 3④株式会社 アクトリー 1⑤株式会社Looop 1⑥ナノフロンティアテクノロジー株式会社 4⑦Green Earth Institute 株式会社 2⑧株式会社GF技研 0⑨株式会社VICインターナショナル 不参加

合 計 12

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7 事前面談等の実施

矢野経済研究所からアプローチ後、技術に関心はあるが、日程などの関係でマッチング

会には参加できないという相手先企業の場合、事業者と同行訪問を行った。その実施件数

は 1 件で、内訳は以下1)の通りになる。

また、諸般の事情で事業者が直接コンタクトを行ったケースもあり、その実施件数は 6

件で、内訳は以下2)の通りになる。

1)事前面談実施(矢野経済研究所との同行訪問)

事業者名 面談実

施件数

(株)アクトリー 1

事前面談実施件数合計 1

2)直接コンタクト(事業者が直接コンタクト)

事業者名 実施件

(株) M.T.C 1

(株) GF 技研 1

(株) Looop 1

ナノフロンティアテクノロジー(株) 1

(株) ティービーエム (※) 2

直接コンタクト実施件数合計 6

(※)(株) ティービーエムは、マッチング会には参加せず、個別に支援を行った事業者に

なる。

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8 マッチング会実施後のフォロー結果

1)本年度マッチング件数 総合計

下表は、マッチング会場での面談(東京、大阪)、同行訪問(※1)、直接コンタクト

(※2)した件数を集計したものになる。

(※1)相手先企業に事業者と同行訪問したもの

(※2)事業者から相手先企業に、直接コンタクトしてもらったもの

※(株)ティービーエムは、個別支援を行った事業者になるため、マッチング会への参加はしてい

ない。

・本年度マッチング事業の面談実施総件数は 169 件。

(ご参考:2015 年度は 211 件、2016 年度は 265 件)。

・マッチング会場での面談件数をみると、面談会場での面談件数割合は 32.7%(162 件中

53 件)で、展示会場での面談件数割合は 67.2%(162 件中 109 件)だった。

展示会場での面談件数割合は、2015 年度が 70.9%、2016 年度が 78.3%なので、傾向とし

て展示会場での面談が 7割程度を占める形となっている。

・なお、企業別で見た場合、最も面談実施総件数が多かったのは「MTC」の 31 件になる。

同社の技術は振動発電になるが、2015 年度にマッチング会に参加した「イデアルスター」

も振動発電をテーマとした技術で、面談の実施件数が多かった。

この点からすると、振動発電の分野はマッチング会に来場する参加者の関心が高い領域

になるという事が言える。

一方で、面談実施総件数が最も少なかったのは「VIC インターナショナル」の 4件になる。

これは同社の扱う技術が半導体の研究開発部門等をターゲットにしたものであるため、タ

ーゲットが狭い事が起因していると考えられる。

・面談実施件数の平均を単純にみると、事業者 1社あたりの平均面談実施件数は 18.5 社に

なる。(ご参考:2015 年度は 19.2 社、2016 年度は 20.4 社)

面談会場 展示会場 面談会場 展示会場

①株式会社リアムウィンド 4 1 1 6 0 0 12

②株式会社インターフェイスラボ 6 9 0 0 0 0 15

③株式会社M.T.C 5 13 3 9 0 1 31

④株式会社アクトリー 7 10 1 0 1 0 19

⑤株式会社 Looop 6 10 1 5 0 1 23

⑥ナノフロンティアテクノロジー株式会社 3 13 4 3 0 1 24

⑦Green Earth institute株式会社 2 10 2 3 0 0 17

⑧株式会社GF技研 6 8 0 7 0 1 22

⑨株式会社VICインターナショナル 2 2 0 0 0 0 4

⑩株式会社ティービーエム 0 0 0 0 0 2 2

合計 41 76 12 33 1 6 169

面談実施件数

合計

東京 大阪同行訪問

直接コンタクト

件数

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2)本年度のフォローアップ結果

マッチング会実施後の進捗等について、同会実施後 1ヶ月程度経過した時点でフォロー

した。

フォローした結果、「その後の進捗あり」と回答した件数は、合計で 33 件だった。

事業者名 継続社数

①ナノフロンティアテクノロジー株式会社 4

②株式会社リアムウィンド 4

③株式会社GF技研 3

④株式会社インターフェイスラボ 4

⑤株式会社M.T.C 3

⑥株式会社アクトリー 5

⑦Green Earth institute 株式会社 2

⑧株式会社 VIC インターナショナル 0

⑨株式会社Looop 6

⑩株式会社ティービーエム 2

合計(※) 33

(※)事業者 10 社で、継続案件は 33 件なので、1社平均は 3.3 件。

なお、昨年度は事業者 13社に対して、継続案件は 31 件だったので、1 社平均は 2.4 件。

一昨年度は事業者11社に対して、継続案件は28件だったので、1社平均は 2.5件になる。

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9 本年度業務の効果検証

1)本年度マッチング実施後の進捗状況

図1~3は、面談実施件数と、その後の進捗状況について、整理した図表になる。

< 図1:面談実施件数と、その後の進捗状況 >

< 図2:進捗有の案件の接点経緯(構成比)>

面談会場 展示会場 面談会場 展示会場

①株式会社リアムウィンド 12 1 0 0 3 0 4 33.3%

②株式会社インターフェイスラボ 15 1 3 0 0 0 4 26.7%

③株式会社M.T.C 31 2 0 0 0 1 3 9.7%

④株式会社アクトリー 19 2 1 1 0 1 5 26.3%

⑤株式会社 Looop 23 2 2 1 1 0 6 26.1%

⑥ナノフロンティアテクノロジー株式会社 24 1 2 0 0 1 4 16.7%

⑦Green Earth institute株式会社 17 0 1 0 1 0 2 11.8%

⑧株式会社GF技研 22 1 1 0 1 0 3 13.6%

⑨株式会社VICインターナショナル 4 0 0 0 0 0 0 0.0%

⑩株式会社TBM 2 0 0 0 0 2 2 100.0%

合計 169 10 10 2 6 5 33 19.5%

その後進捗有の接点経緯別内訳

(b)/(a)事業者名その後進捗

有(b)

面談実施件数

(a)東京 大阪 直接コンタク

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< 図3:案件進捗率の 3 ヵ年の比較 >

2015 年度 2016 年度 2017 年度

(本年度)

支援事業者の数 11 13 10

面談実施件数

(a)

211 265 169

その後進捗有の件数

(b)

28 31 33

支援事業者1社あたり

の継続案件の数

2.5 2.4 3.3

案件進捗率

(b)/(a)

13% 11.7% 19.5%

・本年度の支援事業者は 10 社で、面談実施件数はトータルで 169 件。その内、継続案件(そ

の後進捗有の案件)は 33件なので、1社平均の継続案件の数は 3.3 件、案件進捗率は 19.5%

であった。

なお、2015 年度~2017 年度の 3ヵ年で比較してみた場合、面談実施件数は最も低かった

ものの、継続案件の数や案件進捗率は最も高い数値となっている。

その他、本年度の継続案件の接点を有した経緯を見てみると、東京会場での面談(個別

面談や展示会場での面談)が全体の 6 割程度を占める形であった。

・企業別でみた場合、継続案件が最も多い企業は「looop」の 6件。

一方で、「VIC インターナショナル」については、継続案件が見られなかった。この要因

としては、同社の参加が東京会場のみだったという点もあるが、扱う商材が非常に限定さ

れたターゲット(伝導キャリアの情報が必要となる研究開発部門)を狙ったものであると

いう点が要因としては大きいと考えられる。

2)成約等の状況

今年度に関しては、マッチング会実施後 1ヶ月程度の段階で成約となっている案件は 1

件。

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Ⅲ 平成 28 年度ビジネスマッチングのフォローアップ

平成 28 年度参加事業者に対して、マッチング会実施後の進捗状況等に関して、フォロー

アップ調査を行った。

フォローアップ調査では、主に次の 3点に関して確認を行った。

設問1 NEDO ビジネスマッチング会をきっかけとして面談等を行った企業との進捗状況

設問2 NEDOビジネスマッチング会を含めてNEDO事業(新エネベンチャー技術革新事業等)

に参加した事による、事業化に向けたスピードの変化の有無

設問3 ビジネスマッチング会運営全般についての意見

設問1 NEDO ビジネスマッチング会をきっかけとして面談等を行った企業との進捗状況

・マッチング会実施後、1年程度経過した段階で成約となっている案件は 1件で、継続して

検討中が 8件だった。

設問2 NEDO ビジネスマッチング会を含めて NEDO 事業(新エネベンチャー技術革新事業

等)に参加した事による、事業化に向けたスピードの変化の有無

・ビジネスマッチング会で目立った成果は得られなかったが、NEOD 事業(新エネベンチャ

ー技術革新事業)への参加で当社の技術レベルが向上したことは確かであり、その後の当

社技術紹介において、相手先企業に対しての説得力のあるデータが示せるようになった。

このことは、現在実施している共同研究プロジェクトにもプラスの影響を与えていると考

えている。

・NEDO 事業に参加したことによって開発スピードが加速した。マッチング会を含めた各種

販路開拓により認知度が向上し事業化のスピードが速まった。

・NEDO 事業に採択いただき、基礎技術を向上させることができ、従来は回答できなかった

仕様に対する検討、提案を行うことができるようになった。また知名度も向上し、新たな

分野で事業が進展し、試作評価ののち採用が決定した。

・NEDO 事業に参加したことで技術開発が進み、ビジネスマッチング会では弊社技術の事業

化へのアプローチが様々な企業へ出来ました。予想していたよりも多くの企業の方に興味

を持って頂いたことは弊社にとっては大きな発展だと考えます。具体的な進展には至らな

かったですが、事業化への更なる課題も発見ました。今後も事業化へ向けた活動・技術改

善に努めたいと思います。

・開発品に興味のあるユーザーと接する貴重な機会でサンプル評価につながりました。ま

た、ユーザーの要望をきくことができたので、今後の開発につなげられると考えています。

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設問3 ビジネスマッチング会運営全般についての意見

・販路開拓の手段として大変助かっております。簡単に採用には結びつくものではござい

ませんが、ユーザーニーズの把握等大変役立っております。

・それぞれのアドバイザーから異なった切り口での指摘をいただき、視野を広げることが

できた。また調査結果によるアドバイスを受けることもでき、新たな分野への働きかけを

行うことが可能になった。

・個別ミーティングは相手の意志が理解できて良かった。

・技術的な面、事業の面での整理が行われ、プレゼン能力がついた。特に、技術的な面で

のプレゼン力は大きく成長した。しかし、もう一歩、顧客を捕まえるほどではなかった。

・シーズ探索やアライアンス候補探しに熱心な企業もあったが、そうでない企業も多かっ

た。分野やターゲットをもっと絞ったマッチング会も検討してほしい。

・ビジネスマッチング会に参加して、その認知度のインパクトの大きさに驚いた。想定以

上の問合せがあり、それに十分対応できなかったことを残念に思っている。参加した以上

は、期待に応えられる開発を進める努力をしていく。今後、自信を持った技術で機会があ

れば参加したい。

・事前に模擬プレゼンを行うなど準備をする時間は十分にあったかと思います。当日の個

別面談の段取りが分からず、限られた時間で先方に伝えられなかったケースがあったよう

に思います。

・直接成約につながる商談はありませんでしたが、異業種の方と商談でき、ニーズを聞く

ことが出来ました。新製品の開発に生かしたい。

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Ⅴ 総括と提言

1 総括

本年度に実施した業務に関して、主な実施項目毎に、その手法等について考察を行うと

次の通りになる。 1)事業者面談の実施

●本年度も昨年度同様、事業者に対する面談は 3 回実施した。各回のミーティングの主な

内容と目的は、以下の通りになる。 1 回目/技術概要と、マッチングターゲットに対する要望の把握

2 回目/プレゼン資料の確認と、マッチングターゲットの方向性検討

3 回目/プレゼン資料の修正確認と、マッチングターゲットの決定

●今回の事業者面談でも、マッチングの成約可能性を少しでも高める為、特に以下の点を

重視して面談を行った。

①マッチング会で、PRする技術内容の絞り込み

PR したい技術内容が拡散すると焦点ボケとなり、結果として事業者の持つ技術の良さが

相手先企業に伝わらない可能性があるため、複数回のミーティングの実施を通じて、事業

者が特に強みを持つ技術の絞り込みを行った。

②成約可能性を高められるようなマッチングターゲットの決定

最初に事業者サイドが考えるマッチングの方向性についてヒアリング。その後、弊社が

調査を行った結果を踏まえて、改めてマッチング会のアプローチを行うターゲットの方向

性について協議。協議の結果を踏まえて、マッチングのターゲットを決定した。

2)模擬プレゼン会の実施

●各事業者のプレゼン方法やプレゼン資料等に関してブラッシュアップを行う為、模擬プ

レゼン会を実施した。模擬プレゼン会では、企業支援の専門家や起業家など立場が異なる 5

名の外部アドバイザーが、参加企業に対して助言を行った。 ●ベンチャー・中小企業の場合、多数の専門家の方から、自社で作成したプレゼン資料等

に関して意見を聞く場というのはあまりないと思われる。また、マッチング会本番前の予

行演習で、プレゼンに慣れるという面でも効果はあると思われるので、本件事業の中で模

擬プレゼン会を実施する意義はあると考えられる。

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3)マッチング会集客のための告知活動

●マッチング会集客の為、各事業者別のターゲットリストに基づく個別アプローチの他、

NEDO 及び矢野経済研究所の Web サイトやメルマガ配信を活用した告知や、DM 発送、外部媒

体を活用した告知等を行った。

●本件事業の場合、興味がある人というのはある程度限定される(例えば、企業において

研究開発や商品企画等を担当している人など)ため、集客のため、単純に発行部数が大き

い媒体に広告を打てば良いという話しではない。よって、外部媒体を活用する場合、本件

事業にマッチするような媒体の選定が必要になると考えられる。

この点に関しては効果検証を行い、掲載媒体の見直しを図ってきているので、それによ

る効果は出ていると言える。

4)マッチング会の開催

●マッチング会は、東京及び大阪会場において実施した。

参加者は東京会場が 121 社/142 名、大阪会場が 46 社/51 名だった。

昨年度は東京会場が 112 社/135 名、大阪会場が 69 社/82 名(内、東京会場、大阪会場

重複での参加が 2 社)だったので、本年度は昨年度よりも東京会場が増加で、大阪会場は

減少だった。

大阪会場での参加者が減少となったのは、本年度は大阪会場の開催が例年よりも 2 週間

程度後ずれし、3 月に近い時期での開催となったという事が影響しているのかもしれない。

2014 年度 2015 年度 2016 年度 2017 年度

参加企業数 122 社 181 社 179 社 167 社

参加人数 147 名 216 名 217 名 193 名

●マッチング会では、会場を①プレゼン会場、②商品展示会場、③個別面談会場の 3 つに

分けて運営を行った。

①プレゼン会場

昨年度から、事業者 1社当たりのプレゼン時間を、10 分から 15 分に延長している。

一昨年度は来場者からのご意見で「プレゼン時間 10分は短い」という意見が 2名(東京、

大阪で各 1 名)あったが、昨年度、本年度ではそのような意見は聞かれないので、プレゼ

ン時間で 15 分という時間は妥当な長さになると言えると考えられる。

②商品展示会場

展示会場での面談件数は、過去 3 ヵ年で最も低かった。特に大阪会場での面談件数が、

参加者自体が減ったこともあり、大きく減少となった。

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2015 年度 2016 年度 2017 年度

東京会場 75 112 76

大阪会場 64 90 33

面談件数合計 139 202 109

※展示会場での面談件数の集計は、2015 年度から実施。

③個別面談会場

個別面談会場における面談件数は、過去 4ヵ年であまり大きな変化は見られない。

ただし、2017 年度の場合、東京会場での事前予約がかなり多く入ったため、当日の受付

ができず、断ったケースもあった。このため、個別面談の件数がこれよりも増える余地は

あった。

2014 年度 2015 年度 2016 年度 2017 年度

東京会場 34 48 37 41

大阪会場 26 9 17 12

面談件数合計 60 57 54 53

5)マッチングの成果等について

●マッチング会実施後、約 1 ヶ月経過した段階における継続中の案件の数は 33件だった。

過去 4 ヵ年の推移をみると、概ね 30件前後となっているので、2017 年度も例年通りの件

数が継続案件として残ったという事が言える。

ただし、事業者 1 社平均の継続案件の数でみた場合、2017 年度は 3.3 件となっているの

で、過去 4ヵ年の中で 1社平均の継続案件の数は最も高い数値となっている。

●2016 年度は、約 1 ヶ月経過した時点での継続中の案件は 31 件(同時点での成約案件は 0

件)に対して、その後、約 1 年経過した時点で成約となった案件は 1件だった。

2017 年度の場合、約 1 ヶ月経過した時点での継続中の案件の数は 33件で、前年度並みだ

が、約 1 ヶ月経過した時点で成約となった案件が 1 件ある。また、フォローしたアンケー

トの結果等から鑑みると、前年度よりも成約件数がある程度伸びそうな感じはする。

●なお、過去 4ヵ年で見た場合、弊社がこれまでに支援した事業者の数はトータルで 46社。

それに対して、成約となった件数は合計 15件(2017 年度の 1 件含む)となっている。

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2 提言

平成 29 年度のビジネスマッチング等の実施、および、平成 28年度ビジネスマッチング

のフォローアップの結果等から、効果的なビジネスマッチングのあり方について検討を行

った。

検討した結果を元に、提案するポイントを整理すると、以下の通りになる。

◆提案1

『継続中案件のフォロー期間を伸ばす』

◆提案2

『相手先企業にアプローチする際には、過年度案件も含めて動くようにする』

◆提案3

『ニーズプル型での動きも併行して考える』

契約番号:17101312-0