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OECD 生徒の学習到達度調査 Programme for International Student Assessment ~ 2015 年調査国際結果の要約~ 平成 28(2016)年 12 月 文部科学省 国立教育政策研究所

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Page 1: OECD生徒の学習到達度調査 - nier.go.jp · 員会や複数の国際請負機関により運営。日本では,国立教育政策研究所を中心に,文部科学省 と連携・協力してpisa調査を実施。

OECD生徒の学習到達度調査Programme for International Student Assessment

~2015年調査国際結果の要約~

平成 28(2016)年 12月

文部科学省

国立教育政策研究所

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目次

PISA調査の概要 ........................................................................................................ 5

2015 年調査の結果の概要 ..................................................................................... 8

1. 科学的リテラシーの結果(本文第2章) .............................................. 8

2. 読解力及び数学的リテラシーの結果 ............................................... 14

3. 学習の背景要因(本文第5章) ........................................................... 18

PISA調査における日本の結果の推移について ........................................... 20

1. 科学的リテラシー .................................................................................... 20

2. 読解力 ......................................................................................................... 21

3. 数学的リテラシー .................................................................................... 21

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OECD 生徒の学習到達度調査(PISA)

2015 年調査 国際結果の要約

 PISA 調査の概要 ▶参加国が共同で国際的に開発し,実施している 15 歳児を対象とする学習到達度調査。▶科学的リテラシー,読解力,数学的リテラシーの 3分野について調査。▶2015 年に 72 か国・地域(OECD加盟 35 か国,非加盟 37 か国・地域),約 54 万人の生徒を対象に調査を実施。・2000 年調査参加国:32 か国(OECD加盟 28 か国,非加盟 4か国)・2003 年調査参加国:41 か国・地域(OECD加盟 30 か国,非加盟 11 か国・地域)・2006 年調査参加国:57 か国・地域(OECD加盟 30 か国,非加盟 27 か国・地域)・2009 年調査参加国:65 か国・地域(OECD加盟 34 か国,非加盟 31 か国・地域)・2012 年調査参加国:65 か国・地域(OECD加盟 34 か国,非加盟 31 か国・地域)▶調査の国際的な実施体制としては,OECDが中心となって,調査参加国の代表が構成する委員会や複数の国際請負機関により運営。日本では,国立教育政策研究所を中心に,文部科学省と連携・協力して PISA調査を実施。

調査サイクル

2000 年に第 1回目の調査を実施。以後 3年ごとのサイクルで調査を継続し,2015 年調査は第 6サイクルにあたる。各調査サイクルでは中心分野を重点的に調べ,他の二つの分野については概括的な状況を調べる。

【中心分野】・第 1サイクル 2000 年調査:読解力・第 2サイクル 2003 年調査:数学的リテラシー・第 3サイクル 2006 年調査:科学的リテラシー・第 4サイクル 2009 年調査:読解力・第 5サイクル 2012 年調査:数学的リテラシー・第 6サイクル 2015 年調査:科学的リテラシー・第 7サイクル 2018 年調査:読解力 ・・・・・・

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

内  容

2015 年調査ではコンピュータ使用型調査へと全面的※に移行し,科学的リテラシーを中心分野として,読解力,数学的リテラシーの 3分野を調査。また,革新分野として,協同問題解決能力調査も実施。2015 年調査では,中心分野である科学的リテラシーについて,日本では,既存の問題 85 問に新規の問題 99 問を加えた 184 問が用いられ,読解力については既存の問題 88 問,数学的リテラシーについては既存の問題 69 問が用いられた。PISA 調査は,義務教育修了段階の 15 歳児が持っている知識や技能を,実生活の様々な場面でどれだけ活用できるかを見るものであり,特定の学校カリキュラムをどれだけ習得しているかを見るものではない。思考プロセスの習得,概念の理解,及び各分野の様々な状況の中でそれらを生かす力を重視。

※ 2015 年調査において,すべての調査参加国がコンピュータ使用型調査に移行したわけではないこと,コンピュータ使用型調査のために新規に開発された問題は科学的リテラシーのみであることに留意する必要がある。

調査対象

15 歳児に関する国際定義に従って,日本では,調査対象母集団を「高等学校本科の全日制学科,定時制学科,中等教育学校後期課程,高等専門学校」の 1年生,約 115 万人と定義し,層化二段抽出法によって,調査を実施する学校(学科)を決定し,各学校(学科)から無作為に調査対象生徒を選出した。調査には,全国の 198 校(学科),約 6,600 人の生徒が参加。

調査方法

2015 年調査では,2時間のコンピュータ使用型調査と約 45 分間の生徒質問調査及び ICT活用調査を実施。PISA 調査は,選択肢形式及び自由記述形式等の問題から構成されている。 設問は,実生活で遭遇するような状況を説明する文章等に基づいて解答するものとなっている。2015 年調査では,問題の組み合わせによって 66 種類の問題フォーム(テスト問題群)が準備された。各生徒はそのうちの 1種類の問題フォームに,2時間かけて解答。科学的リテラシー,読解力,数学的リテラシーの調査結果を生徒や学校が持つ様々な特性すなわち要因との関連によって分析するため,以下の三つの質問調査を実施。・生徒を対象とした,生徒自身及び学習環境等に関する情報を収集する生徒質問調査・生徒を対象とした,生徒のコンピュータに対する態度や経験についての情報を収集するICT活用調査(国際オプション)・学校長を対象とした,学校(学科)に関する情報を収集する学校質問調査

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

結果の分析尺度

PISA 調査では,それぞれの調査分野で測定される知識や技能を習熟度(proficiency)と呼び,調査問題の難易度をもとに,それぞれの調査分野が最初に中心分野であった調査実施年(読解力は 2000 年,数学的リテラシーは 2003 年,科学的リテラシーは 2006 年)のOECD加盟国の生徒の平均得点が 500 点,約 3分の 2の生徒が 400 点から 600 点の間に入るように(標準偏差が 100 点)得点化されている。なお,2015 年調査はコンピュータ使用型調査への全面移行,尺度化・得点化の方法の変更等がなされているが,OECDや国際請負機関によりその影響が検証され,2015 年調査の各国における平均得点はこれまでの調査の各国における平均得点と比較可能とされている。調査分野ごとに,習熟度を一定の範囲で区切ったものを習熟度レベル(proficiency level)と呼ぶ。習熟度レベルは,数学的リテラシーでは 7段階(レベル 6以上,レベル 5,レベル4,レベル 3,レベル 2,レベル 1,レベル 1未満),読解力では 2009 年調査より,科学的リテラシーでは 2015 年調査より,8段階(レベル 6以上,レベル 5,レベル 4,レベル 3,レベル 2,レベル 1a,レベル 1b,レベル 1b 未満)となっている。

各分野の定義

科学的リテラシーは,これまでの調査における定義を洗練・拡張し,個々人の次の能力に注目するものとして,次のように定義されている。・科学的リテラシーとは,思慮深い市民として,科学的な考えを持ち,科学に関連する諸問題に関与する能力である。科学的リテラシーを身に付けた人は,科学やテクノロジーに関する筋の通った議論に自ら進んで携わり,それには以下の能力(コンピテンシー)を必要とする。⿎現象を科学的に説明する:自然やテクノロジーの領域にわたり,現象についての説明を認識し,提案し,評価する。⿎科学的探究を評価して計画する:科学的な調査を説明し,評価し,科学的に問いに取り組む方法を提案する。⿎データと証拠を科学的に解釈する:様々な表現の中で,データ,主張,論(アーギュメント)を分析し,評価し,適切な科学的結論を導き出す(注:アーギュメントとは,事実と理由付けを提示しながら,自らの主張を相手に伝える過程を指す)。

読解力は,2009 年調査や 2012 年調査と同じく,次のように定義されている。・読解力とは,自らの目標を達成し,自らの知識と可能性を発達させ,社会に参加するために,書かれたテキストを理解し,利用し,熟考し,これに取り組むことである。

数学的リテラシーは,2012 年調査と同じく,次のように定義されている。・数学的リテラシーとは,様々な文脈の中で数学的に定式化し,数学を活用し,解釈する個人の能力のことである。それには,数学的に推論することや,数学的な概念・手順・事実・ツールを使って事象を記述し,説明し,予測することを含む。この能力は,個人が現実世界において数学が果たす役割を認識したり,建設的で積極的,思慮深い市民に求められる,十分な根拠に基づく判断や意思決定をしたりする助けとなるものである。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

 2015 年調査の結果の概要 

1.科学的リテラシーの結果(本文第 2 章)

(1)習熟度レベル別結果(本文第 2.2 節)表 1~ 4は,科学的リテラシー全体及び科学的能力(コンピテンシー)の 3領域(「現象を科学

的に説明する」「科学的探究を評価して計画する」「データと証拠を科学的に解釈する」)について,得点によって生徒の習熟度をレベル 6以上からレベル 1b 未満の 8段階に分け,コンピュータ使用型調査で実施した国のうち 18 か国における,各レベルの生徒の割合を示したものである。科学的リテラシー全体(表 1参照)について,レベル 5以上の生徒の割合がもっとも多いのはシンガポールであり,24%である。次いで台湾,日本の 15%,フィンランド,北京・上海・江蘇・広東,エストニアの 14%であり,日本は 3番目である。レベル 6以上で見ると,生徒の割合が最も多いのはシンガポールの 6%で,次いでニュージーランド,台湾の 3%,フィンランド,日本の 2%と続く(本文 2.2.2 参照)。レベル 2以上の生徒の割合が最も多いのはマカオで,92%である。以下,エストニア,香港,シンガポール,日本,カナダ,フィンランド,台湾と続く(本文 2.2.2 参照)。男女別に見ると,レベル 5以上の生徒の割合が最も多いのはシンガポールで男子 27%,女子22%である。OECD平均は男子 9%,女子 7%であり,日本は男子 18%,女子 13%である。レベル 1a 以下の生徒の割合について見てみると,OECD平均は男子 22%,女子 21%であり,男子でこの割合が最も少ないのは日本の 9%であり,女子はエストニアの 8%である。日本の女子は 10%であった(本文 2.2.2 参照)。科学的能力(コンピテンシー)の 3領域について(表 2~ 4参照),レベル 5以上の生徒の割合が最も多いのは「現象を科学的に説明する」「科学的探究を評価して計画する」「データと証拠を科学的に解釈する」のいずれにおいてもシンガポールで,それぞれ 24%,27%,24%である。日本はそれぞれ 17%,16%,17%で,上から 3番目,2番目,2番目となっている(本文 2.2.3 参照)。科学的能力(コンピテンシー)の 3領域について(表 2~ 4参照),レベル 1a 以下の生徒の割合が最も少ないのは,それぞれエストニア 9%,マカオ 10%,マカオ 8%である。日本はそれぞれ 10%,11%,10%であり,いずれもOECD平均より少ない(本文 2.2.3 参照)。

(2)科学的リテラシーの平均得点の国際比較(本文第 2.3 節)表 5は各国の科学的リテラシーの平均得点を,科学的リテラシー全体及び科学的能力(コンピテ

ンシー)の 3領域別に示したものである。科学的リテラシー全体の平均得点は,シンガポール,日本,エストニア,台湾,フィンランド,マカオ,カナダの順に高く,日本の得点は 538 点であり 2番目に高い。また,順位の範囲で見ると,日本は,OECD加盟国の中では 1位から 2位の間,参加国全体では 2位から 3位の間に位置している(本文 2.3.1 参照)。「現象を科学的に説明する」領域の平均得点は,シンガポール,日本,台湾,フィンランド,エストニアの順に高く,日本の得点は 539 点であり 2番目に高い(本文 2.3.3 参照)。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

「科学的探究を評価して計画する」領域の平均得点は,シンガポール,日本,エストニア,カナダ,フィンランドの順に高く,日本の得点は 536 点であり 2番目に高い(本文 2.3.3 参照)。「データと証拠を科学的に解釈する」領域の平均得点は,シンガポール,日本,エストニア,台湾,マカオの順に高く,日本の得点は 541 点であり 2番目に高い(本文 2.3.3 参照)。

(3)科学的リテラシーの平均得点の経年変化(本文第 2.3 節)日本においては,2015 年調査の得点は 2006 年調査よりも 7点高く,2009 年調査,2012 年調査との比較ではそれぞれ 1点,8点低い。しかし,いずれも統計的な有意差はない(本文 2.3.2参照)。科学的リテラシーが中心分野であった 2006 年調査と比べて 2015 年調査の得点の方が高いのは,日本以外にエストニア,イタリア,アメリカであるが,いずれも統計的な有意差はない。2006 年調査と比べて 2015 年調査の得点が低く,その差が有意であるのはオーストラリア,フィンランド,オランダ,ニュージーランド,香港である(本文 2.3.2 参照)。

(4)科学的リテラシーの得点の国内分布及び男女差(本文第 2.3 節)上位 5%に位置する生徒の得点が最も高いのはシンガポールであり,712点である。日本の得点は 683点で,シンガポール,台湾に次いで 3番目に高い。その後にはニュージーランド,フィンランド,北京・上海・江蘇・広東がこれに続く。OECD平均は 645点である(本文 2.3.4 参照)。コンピュータ使用型調査参加国のうち,男女差が最も大きいのはアラブ首長国連邦で女子が男子より 26 点高く,逆にオーストリアは男子が女子より 19 点高い。日本は男子 545 点に対し女子が 532 点で,男子が女子より 14 点高く,統計的な有意差がある(本文 2.3.5 参照)。科学的能力(コンピテンシー)における日本の男女差は,「現象を科学的に説明する」領域で25 点,「科学的探究を評価して計画する」領域で 3点,「データと証拠を科学的に解釈する」領域で 9点男子の方が女子より高く,「現象を科学的に説明する」領域が最も男女差が大きい(本文 2.3.6 参照)。

(5)科学的リテラシーの問題の正答率・無答率(本文第 2.4 節)科学的リテラシーの問題の分析対象である 181 題の日本の平均正答率は,58%である。科学的能力(コンピテンシー)別に日本の平均正答率を見ると,「現象を科学的に説明する」については 57%,「科学的探究を評価して計画する」については 54%,「データと証拠を科学的に解釈する」については 63%である。また,出題形式別の日本の平均正答率は,「選択肢」については 67%,「複合的選択肢」については 59%,「求答」については 63%,「論述」については49%である(本文 2.4.1 参照)。男女別の日本の平均正答率は,男子は 60%,女子は 57%であり,男子の方が女子よりも 3ポイント高い(本文 2.4.1 参照)。科学的リテラシーの問題の日本の平均無答率は 3%である。日本の平均無答率を科学的能力(コンピテンシー)別に見ると,「現象を科学的に説明する」については 3%,「科学的探究を評価して計画する」については 3%,「データと証拠を科学的に解釈する」については 2%である。また,出題形式別に見ると,「選択肢」「複合的選択肢」「求答」については 1%,「論述」については 8%である(本文 2.4.2 参照)。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

表 1 科学的リテラシー全体における習熟度レベル別の生徒の割合(数値はパーセント)

国  名 レベル1b未満

レベル1b

レベル1a レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6

以上

日本 0.2 1.7 7.7 18.1 28.2 28.8 12.9 2.4

オーストラリア 0.6 4.3 12.8 21.6 27.3 22.3 9.2 2.0

カナダ 0.1 1.8 9.1 20.2 30.3 26.1 10.4 2.0

エストニア 0.0 1.2 7.5 20.1 30.7 26.9 11.6 1.9

フィンランド 0.3 2.3 8.9 19.1 29.2 26.0 11.9 2.4

フランス 0.9 5.8 15.3 22.0 26.5 21.4 7.2 0.8

ドイツ 0.4 3.8 12.8 22.7 27.7 22.0 8.8 1.8

アイルランド 0.3 2.7 12.4 26.4 31.1 20.1 6.3 0.8

イタリア 0.6 5.4 17.2 27.1 28.6 17.0 3.8 0.2

韓国 0.4 2.9 11.1 21.7 29.2 24.0 9.2 1.4

オランダ 0.3 4.0 14.3 21.8 26.1 22.4 9.5 1.6

ニュージーランド 0.4 4.0 13.0 21.6 26.3 21.8 10.1 2.7

イギリス 0.4 3.4 13.6 22.6 27.5 21.6 9.1 1.8

アメリカ 0.5 4.3 15.5 25.5 26.6 19.1 7.3 1.2

OECD平均 0.6 4.9 15.7 24.8 27.2 19.0 6.7 1.1

北京・上海・江蘇・広東 0.6 3.8 11.8 20.7 25.8 23.8 11.5 2.1

香港 0.1 1.6 7.8 19.7 36.1 27.4 6.9 0.4

台湾 0.3 2.7 9.4 18.1 27.0 27.1 12.7 2.7

シンガポール 0.2 2.0 7.5 15.1 23.4 27.7 18.6 5.6

表 2 「現象を科学的に説明する」領域における習熟度レベル別の生徒の割合(数値はパーセント)

国  名 レベル1a未満

レベル1a レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6

以上

日本 2.2 8.1 18.0 27.7 27.4 13.4 3.2

オーストラリア 5.1 13.0 21.6 26.6 21.6 9.8 2.5

カナダ 1.8 8.8 20.3 30.1 25.8 10.8 2.3

エストニア 1.2 7.8 21.0 30.7 25.6 11.4 2.4

フィンランド 2.1 8.3 19.3 28.8 26.6 12.2 2.6

フランス 7.5 16.3 23.4 26.2 19.5 6.3 0.8

ドイツ 3.9 12.7 22.8 27.8 21.4 9.1 2.3

アイルランド 2.8 12.1 26.3 30.5 20.2 7.0 1.1

イタリア 7.1 17.2 25.7 28.0 16.8 4.7 0.5

韓国 3.8 12.2 23.0 28.4 22.1 8.9 1.7

オランダ 3.7 13.7 22.9 27.1 21.8 9.1 1.7

ニュージーランド 4.8 13.5 22.1 25.3 21.4 10.0 3.0

イギリス 4.4 13.5 22.6 26.5 21.2 9.6 2.2

アメリカ 6.0 16.4 25.4 25.4 18.2 7.2 1.4

OECD平均 5.9 15.8 24.8 26.6 18.6 7.0 1.3

北京・上海・江蘇・広東 4.8 11.6 19.9 25.1 23.7 12.2 2.7

香港 1.7 7.7 20.4 34.9 26.7 7.9 0.7

台湾 3.1 9.0 17.7 26.3 26.7 13.8 3.4

シンガポール 2.6 8.2 15.8 22.9 26.2 17.6 6.8

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

表 4 「データと証拠を科学的に解釈する」領域における習熟度レベル別の生徒の割合(数値はパーセント)

国  名 レベル1a未満

レベル1a レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6

以上

日本 2.3 7.5 17.4 27.5 28.3 13.9 3.1

オーストラリア 5.4 12.9 21.5 27.2 21.5 9.4 2.1

カナダ 2.9 9.8 20.3 29.2 25.0 10.5 2.4

エストニア 1.9 8.1 18.6 29.4 26.3 12.8 3.0

フィンランド 3.8 9.4 19.0 27.1 25.0 12.3 3.4

フランス 7.0 14.5 20.7 25.1 22.0 9.2 1.5

ドイツ 5.2 13.0 22.3 26.3 21.2 9.5 2.5

アイルランド 3.6 12.7 26.4 30.4 19.9 6.3 0.8

イタリア 7.1 16.9 26.0 27.3 17.3 4.9 0.6

韓国 3.7 9.9 20.1 28.1 25.0 11.1 2.1

オランダ 6.5 13.7 20.8 25.3 21.4 10.1 2.2

ニュージーランド 4.7 12.9 21.5 26.3 22.2 9.8 2.6

イギリス 4.7 13.1 22.3 27.2 21.3 9.2 2.2

アメリカ 4.9 15.2 25.4 26.8 19.1 7.4 1.2

OECD平均 6.4 15.5 24.1 26.5 19.0 7.2 1.4

北京・上海・江蘇・広東 5.1 12.3 20.3 25.2 23.0 11.5 2.6

香港 2.4 8.3 20.0 34.4 26.7 7.5 0.7

台湾 3.6 9.3 17.8 26.3 26.5 13.2 3.3

シンガポール 2.0 7.3 14.9 23.8 28.1 18.3 5.6

表 3 「科学的探求を評価して計画する」領域における習熟度レベル別の生徒の割合(数値はパーセント)

国  名 レベル1a未満

レベル1a レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6

以上

日本 2.7 8.0 17.9 27.6 27.9 13.1 2.7

オーストラリア 6.2 12.5 20.4 25.4 21.7 10.5 3.2

カナダ 3.4 9.3 19.0 27.7 25.2 12.1 3.3

エストニア 2.0 7.8 18.9 29.8 27.1 12.2 2.3

フィンランド 3.5 9.4 18.9 27.5 25.1 12.4 3.1

フランス 7.9 14.2 21.2 25.3 21.2 8.7 1.5

ドイツ 5.6 12.9 22.1 27.2 21.7 8.7 1.8

アイルランド 4.4 12.9 25.8 29.4 19.9 6.5 1.0

イタリア 8.1 17.0 26.1 27.2 16.8 4.3 0.4

韓国 4.3 11.2 21.0 28.5 23.2 10.0 1.8

オランダ 5.4 14.2 20.6 24.2 21.3 11.6 2.6

ニュージーランド 5.9 12.7 20.1 24.0 21.6 11.6 4.2

イギリス 5.6 13.3 21.8 26.3 20.7 9.5 2.6

アメリカ 5.5 14.3 23.4 25.9 20.0 9.0 2.0

OECD平均 6.9 15.3 23.8 26.3 18.9 7.3 1.4

北京・上海・江蘇・広東 5.7 11.8 19.9 24.8 22.9 12.2 2.8

香港 2.1 7.6 19.1 35.4 28.1 7.2 0.5

台湾 4.4 10.0 18.6 27.4 25.3 11.5 2.8

シンガポール 2.8 7.3 13.7 22.2 27.2 19.3 7.4

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

表 5 科学的リテラシーの平均得点の国際比較科学的リテラシー

全体 得点 現象を科学的に説明する 得点 科学的探究を

評価して計画する 得点 データと証拠を科学的に解釈する 得点

1 シンガポール 556 シンガポール 553 シンガポール 560 シンガポール 5562 日本 538 日本 539 日本 536 日本 5413 エストニア 534 台湾 536 エストニア 535 エストニア 5374 台湾 532 フィンランド 534 カナダ 530 台湾 5335 フィンランド 531 エストニア 533 フィンランド 529 マカオ 5326 マカオ 529 カナダ 530 マカオ 525 フィンランド 5297 カナダ 528 マカオ 528 台湾 525 カナダ 5258 香港 523 香港 524 香港 524 韓国 5239 北京・上海・江蘇・広東 518 北京・上海・江蘇・広東 520 北京・上海・江蘇・広東 517 香港 521

10 韓国 516 スロベニア 515 ニュージーランド 517 北京・上海・江蘇・広東 51611 ニュージーランド 513 ニュージーランド 511 韓国 515 ニュージーランド 51212 スロベニア 513 ドイツ 511 オーストラリア 512 スロベニア 51213 オーストラリア 510 オーストラリア 510 スロベニア 511 イギリス 50914 イギリス 509 韓国 510 オランダ 511 ドイツ 50915 ドイツ 509 イギリス 509 イギリス 508 オーストラリア 50816 オランダ 509 オランダ 509 ベルギー 507 オランダ 50617 スイス 506 アイルランド 505 スイス 507 スイス 50618 アイルランド 503 スイス 505 ドイツ 506 ベルギー 50319 ベルギー 502 ノルウェー 502 デンマーク 504 ポルトガル 50320 デンマーク 502 デンマーク 502 アメリカ 503 ポーランド 50121 ポーランド 501 ポーランド 501 ポルトガル 502 フランス 50122 ポルトガル 501 オーストリア 499 ポーランド 502 アイルランド 50023 ノルウェー 498 ベルギー 499 アイルランド 500 デンマーク 50024 アメリカ 496 スウェーデン 498 フランス 498 ノルウェー 49825 オーストリア 495 ポルトガル 498 ノルウェー 493 アメリカ 49726 フランス 495 チェコ 496 スウェーデン 491 ラトビア 49427 スウェーデン 493 スペイン 494 ラトビア 489 チェコ 49328 チェコ 493 アメリカ 492 スペイン 489 スペイン 49329 スペイン 493 フランス 488 オーストリア 488 オーストリア 49330 ラトビア 490 ラトビア 488 チェコ 486 スウェーデン 49031 ロシア 487 ロシア 486 ロシア 484 ロシア 48932 ルクセンブルク 483 ルクセンブルク 482 ルクセンブルク 479 ルクセンブルク 48633 イタリア 481 イタリア 481 リトアニア 478 イタリア 48234 ハンガリー 477 ハンガリー 478 イタリア 477 アイスランド 47835 リトアニア 475 リトアニア 478 アイスランド 476 ハンガリー 47636 クロアチア 475 クロアチア 476 ハンガリー 474 クロアチア 47637 アイスランド 473 アイスランド 468 クロアチア 473 リトアニア 47138 イスラエル 467 スロバキア 464 イスラエル 471 イスラエル 46739 スロバキア 461 イスラエル 463 スロバキア 457 スロバキア 45940 ギリシャ 455 ギリシャ 454 ギリシャ 453 ギリシャ 45441 チリ 447 ブルガリア 449 チリ 443 チリ 44742 ブルガリア 446 チリ 446 ブルガリア 440 ブルガリア 44543 アラブ首長国連邦 437 アラブ首長国連邦 437 ウルグアイ 433 アラブ首長国連邦 43744 ウルグアイ 435 ウルグアイ 434 アラブ首長国連邦 431 ウルグアイ 43645 キプロス 433 キプロス 432 キプロス 430 キプロス 43446 トルコ 425 トルコ 426 トルコ 428 トルコ 42347 タイ 421 コスタリカ 420 タイ 423 タイ 42248 コスタリカ 420 タイ 419 コスタリカ 422 カタール 41849 カタール 418 カタール 417 コロンビア 420 コロンビア 41650 コロンビア 416 メキシコ 414 メキシコ 415 コスタリカ 41551 メキシコ 416 コロンビア 412 カタール 414 メキシコ 41552 モンテネグロ 411 モンテネグロ 411 モンテネグロ 408 モンテネグロ 41053 ブラジル 401 ブラジル 403 ペルー 399 ペルー 39854 ペルー 397 ペルー 392 ブラジル 398 ブラジル 39855 チュニジア 386 チュニジア 385 チュニジア 379 チュニジア 39056 ドミニカ共和国 332 ドミニカ共和国 332 ドミニカ共和国 324 ドミニカ共和国 330

OECD平均 493 OECD平均 493 OECD平均 493 OECD平均 493(注)1.灰色の網掛けは非OECD加盟国・地域を示す。

2.本表では 2015 年調査においてコンピュータ使用型調査を実施した国のみ取り上げている。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

(6)生徒の科学に対する態度(本文第 2.6 節)2015 年調査では,生徒質問調査の中で生徒の科学に対する態度に関する,①「探究に対する科学的アプローチへの価値付け」,②「科学の楽しさ」,③「広範な科学的トピックへの興味・関心」,④「理科学習に対する道具的な動機付け」,⑤「理科学習者としての自己効力感」,⑥「科学に関連する活動」,⑦「30 歳時に科学関連の職業へ就く期待」の七つの観点について尋ねた。このうち,②,④,⑤,⑥,⑦については,2006 年調査との経年比較が可能である。図 1は,②,④,⑤,⑥の四つの指標をレーダーチャートで示したものである。日本の生徒はOECD平均と比較すると,指標を構成する項目に対する肯定的な回答の割合が小さく,2006年と比較すると②「科学の楽しさ」については肯定的な回答が有意に減少したが,④「理科学習に対する道具的な動機付け」,⑤「理科学習者としての自己効力感」,⑥「科学に関連する活動」の三つの指標においては,肯定的な回答が有意に増加した(本文 2.6.2,2.6.5~2.6.7 参照)。⑦ 30 歳時に科学関連の職業に就くことを期待している生徒の割合は,OECD平均で 25%,それに対して日本は 18%である。2006 年調査と比較すると日本においては,男子で 6ポイント,女子で 4ポイント,全体で 5ポイント,統計的に有意に増加している(本文 2.6.8 参照)。2015 年調査の新規指標である,①「探究に対する科学的アプローチへの価値付け」指標の平均値を見ると,日本の値は -0.06 であり,オランダ,ドイツ,イタリア,北京・上海・江蘇・広東,フィンランドに次いで 6番目に小さい(本文 2.6.2 参照)。同じく 2015 年調査の新規指標である,③「広範な科学的トピックへの興味・関心」指標の平均値を見ると,日本の値は -0.11 で 18 か国中オランダ(-0.27)に続いて 2番目に小さい(本文2.6.4 参照)。①~⑥の六つの指標はすべて科学的リテラシーの平均得点と正の相関があり,指標が 1単位増加すると得点が高まる傾向にある。また,科学的リテラシーの平均得点における分散説明率が最も高い指標は,①「探究に対する科学的アプローチへの価値付け」指標の 14%である(本文 2.6.10 参照)。

図 1 生徒の科学に対する態度

日本(2015年)日本(2006年)OECD平均(2015年)OECD平均(2006年)

⑥「科学に関連する活動」指標 ④「理科学習に対する道具的な 動機付け」指標

(項目例)・科学の話題について学んでいるときは,・たいてい楽しい・科学についての本を読むのが好きだ

(項目例)・将来自分の就きたい仕事で役に立つから, 努力して理科の科目を勉強することは大切だ・理科の科目を勉強することは, 将来の仕事の可能性を広げてくれるので, 私にとってやりがいがある

(項目例)・地震がひんぱんに発生する地域とそうでない地域が あるのはなぜかについて説明すること・病気の治療で使う抗生物質にはどのような働きが あるのかを説明すること

(項目例)・科学を話題にしているインターネットを 見る・科学に関するテレビ番組を見る

②「科学の楽しさ」指標

⑤「理科学習者としての自己効力感」指標

0.20

0.00

-0.20

-0.40

-0.60

-0.80

-1.00

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

(7)理科の学習環境(本文第 2.7 節)「理科の授業の雰囲気」指標の平均値を見ると,2015 年の日本の値は 0.83 で 18 か国中最も値が大きく,授業の雰囲気が良好であると言える(本文 2.7.2 参照)。

2.読解力及び数学的リテラシーの結果

(1)読解力の結果(本文第 3 章)

①習熟度レベル別結果(本文第3.2節)表 6は読解力について,得点によって生徒の習熟度をレベル 6以上からレベル 1b 未満の 8段階に分け,各レベルの生徒の割合を示したものである。レベル 5以上の生徒の割合が最も多いのはシンガポールであり,18%である。次いでカナダ,フィンランド,ニュージーランドの 14%,韓国,フランスの 13%となっている。日本は 11%で 14 番目である(本文 3.2.2 参照)。レベル2以上の生徒の割合が最も多いのは香港で,91%である。以下,アイルランド,エストニア,カナダ,フィンランド,シンガポールと続き,日本は87%で 8番目に多い(本文3.2.2 参照)。

②読解力の平均得点の国際比較(本文第3.3節)表 8のとおり,日本の読解力の平均得点は 516 点で,シンガポール,香港,カナダ,フィンランド,アイルランド,エストニア,韓国,日本の順に高く,日本は 8番目である。統計的に考えられる日本の平均得点の順位は,参加国全体の中では 5位から 10 位の間,OECD加盟国の中では 3位から 8位の間である(本文 3.3.1 参照)。

③読解力の平均得点の経年変化(本文第3.3節)日本においては,2015 年調査の得点は 2012 年調査の得点よりも 22 点低く,統計的な有意差がある。2009 年調査との比較では 4点低く,統計的な有意差はない(本文 3.3.2 参照)。読解力が中心分野であった 2009 年調査の得点より 2015 年調査の得点の方が高く,その差が有意であるのはエストニア,ドイツ,アイルランド,シンガポールである。2009 年調査の得点より低く,その差が有意であるのは,オーストラリア,韓国,ニュージーランドである(本文3.3.2 参照)。

④読解力の得点の国内分布及び男女差(本文第3.3節)上位 5%に位置する生徒の得点が最も高いのはシンガポールであり,686 点である。その後にはニュージーランド,カナダ,フィンランドが続く。日本の得点は 656 点で,13 番目である。OECD平均は 642 点である(本文 3.3.3 参照)。調査参加国全てにおいて女子が男子よりも得点が高く,その差は統計的に有意である。男女差が最も大きいのはヨルダンで,女子が男子より 72点高く,日本は男子 509点に対して女子が523点で,女子が男子より 13点※高いが,男女差は小さい方から 4番目である(本文 3.3.4 参照)。

 ※平均得点及び差は整数値に丸めた値であるため,得点差とは必ずしも一致しない。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

表 6 読解力における習熟度レベル別の生徒の割合(数値はパーセント)

国  名 レベル1b未満

レベル1b

レベル1a レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6

以上

日本 0.6 3.0 9.2 19.8 30.5 26.0 9.5 1.3

オーストラリア 1.2 4.8 12.0 21.4 27.5 22.0 9.0 2.0

カナダ 0.4 2.1 8.2 19.0 29.7 26.6 11.6 2.4

エストニア 0.2 2.1 8.4 21.6 31.4 25.4 9.7 1.4

フィンランド 0.6 2.6 7.8 17.6 29.7 27.9 11.7 2.0

フランス 2.3 6.5 12.7 19.0 24.5 22.5 10.5 2.0

ドイツ 0.9 4.1 11.2 21.0 27.6 23.5 9.7 1.9

アイルランド 0.2 1.7 8.3 21.0 31.8 26.4 9.4 1.3

イタリア 1.0 5.4 14.5 25.4 28.8 19.2 5.1 0.6

韓国 0.7 3.4 9.5 19.3 28.9 25.5 10.8 1.9

オランダ 1.1 4.4 12.6 21.8 26.6 22.7 9.5 1.4

ニュージーランド 1.0 4.8 11.5 20.6 26.5 22.0 11.0 2.6

イギリス 0.8 4.0 13.1 24.3 28.4 20.3 7.7 1.5

アメリカ 1.1 4.8 13.0 22.9 28.0 20.5 8.2 1.4

OECD平均 1.3 5.2 13.6 23.2 27.9 20.5 7.2 1.1

北京・上海・江蘇・広東 2.1 6.2 13.5 20.9 25.4 20.9 9.1 1.8

香港 0.3 2.0 7.0 18.1 32.1 29.0 10.4 1.1

台湾 1.0 4.4 11.8 22.4 31.3 22.1 6.3 0.6

シンガポール 0.3 2.5 8.3 16.9 26.2 27.4 14.7 3.6

表 7 数学的リテラシーにおける習熟度レベル別の生徒の割合(数値はパーセント)

国  名 レベル1未満 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6

以上

日本 2.9 7.8 17.2 25.8 25.9 15.0 5.3

オーストラリア 7.6 14.4 22.6 25.4 18.7 8.6 2.7

カナダ 3.8 10.5 20.4 27.1 23.0 11.4 3.7

エストニア 2.2 9.0 21.5 28.9 24.2 11.3 2.9

フィンランド 3.6 10.0 21.8 29.3 23.7 9.5 2.2

フランス 8.8 14.7 20.7 23.8 20.6 9.5 1.9

ドイツ 5.1 12.1 21.8 26.8 21.2 10.1 2.9

アイルランド 3.5 11.5 24.1 30.0 21.2 8.3 1.5

イタリア 8.3 14.9 23.3 24.7 18.3 8.1 2.4

韓国 5.4 10.0 17.2 23.7 22.7 14.3 6.6

オランダ 5.2 11.5 19.8 24.9 23.0 12.3 3.2

ニュージーランド 7.1 14.6 22.6 25.3 19.0 8.6 2.8

イギリス 7.7 14.1 22.7 26.0 18.8 8.3 2.3

アメリカ 10.6 18.8 26.2 23.8 14.7 5.0 0.9

OECD平均 8.5 14.9 22.5 24.8 18.6 8.4 2.3

北京・上海・江蘇・広東 5.8 10.0 16.3 20.5 21.8 16.6 9.0

香港 2.5 6.4 13.6 23.4 27.4 18.8 7.7

台湾 4.4 8.3 14.6 21.2 23.3 18.0 10.1

シンガポール 2.0 5.5 12.4 20.0 25.1 21.7 13.1

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

表 8 読解力及び数学的リテラシーの平均得点の国際比較読解力 得点 数学的リテラシー 得点

1 シンガポール 535 シンガポール 564 2 香港 527 香港 548 3 カナダ 527 マカオ 544 4 フィンランド 526 台湾 542 5 アイルランド 521 日本 532 6 エストニア 519 北京・上海・江蘇・広東 531 7 韓国 517 韓国 524 8 日本 516 スイス 521 9 ノルウェー 513 エストニア 520 10 ニュージーランド 509 カナダ 516 11 ドイツ 509 オランダ 512 12 マカオ 509 デンマーク 511 13 ポーランド 506 フィンランド 511 14 スロベニア 505 スロベニア 510 15 オランダ 503 ベルギー 507 16 オーストラリア 503 ドイツ 506 17 スウェーデン 500 ポーランド 504 18 デンマーク 500 アイルランド 504 19 フランス 499 ノルウェー 502 20 ベルギー 499 オーストリア 497 21 ポルトガル 498 ニュージーランド 495 22 イギリス 498 ベトナム※ 495 23 台湾 497 ロシア 494 24 アメリカ 497 スウェーデン 494 25 スペイン 496 オーストラリア 494 26 ロシア 495 フランス 493 27 北京・上海・江蘇・広東 494 イギリス 492 28 スイス 492 チェコ 492 29 ラトビア 488 ポルトガル 492 30 チェコ 487 イタリア 490 31 クロアチア 487 アイスランド 488 32 ベトナム※ 487 スペイン 486 33 オーストリア 485 ルクセンブルク 486 34 イタリア 485 ラトビア 482 35 アイスランド 482 マルタ※ 479 36 ルクセンブルク 481 リトアニア 478 37 イスラエル 479 ハンガリー 477 38 ブエノスアイレス※ 475 スロバキア 475 39 リトアニア 472 イスラエル 470 40 ハンガリー 470 アメリカ 470 41 ギリシャ 467 クロアチア 464 42 チリ 459 ブエノスアイレス※ 456 43 スロバキア 453 ギリシャ 454 44 マルタ※ 447 ルーマニア※ 444 45 キプロス 443 ブルガリア 441 46 ウルグアイ 437 キプロス 437 47 ルーマニア※ 434 アラブ首長国連邦 427 48 アラブ首長国連邦 434 チリ 423 49 ブルガリア 432 トルコ 420 50 トルコ 428 モルドバ※ 420 51 コスタリカ 427 ウルグアイ 418 52 トリニダード・トバゴ※ 427 モンテネグロ 418 53 モンテネグロ 427 トリニダード・トバゴ※ 417 54 コロンビア 425 タイ 415 55 メキシコ 423 アルバニア※ 413 56 モルドバ※ 416 メキシコ 408 57 タイ 409 ジョージア※ 404 58 ヨルダン※ 408 カタール 402 59 ブラジル 407 コスタリカ 400 60 アルバニア※ 405 レバノン※ 396 61 カタール 402 コロンビア 390 62 ジョージア※ 401 ペルー 387 63 ペルー 398 インドネシア※ 386 64 インドネシア※ 397 ヨルダン※ 380 65 チュニジア 361 ブラジル 377 66 ドミニカ共和国 358 マケドニア※ 371 67 マケドニア※ 352 チュニジア 367 68 アルジェリア※ 350 コソボ※ 362 69 コソボ※ 347 アルジェリア※ 360 70 レバノン※ 347 ドミニカ共和国 328

OECD平均 493 OECD平均 490(注)1.灰色の網掛けは非OECD加盟国・地域を示す。

2.※は,2015 年調査において,コンピュータ使用型調査での実施ではなく,筆記型調査で実施した国を示す。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

⑤読解力の問題の正答率・無答率(本文第3.4節)読解力の問題 88 題の日本の平均正答率は,63%である。側面別に見ると,「探求・取り出し」については 72%,「統合・解釈」については 60%,「熟考・評価」については 62%である。また,出題形式別の日本の平均正答率は,「多肢選択・複合的選択肢」については 63%,「求答・短答」については 66%,「自由記述」については 63%である(本文 3.4.1 参照)。男女別の日本の平均正答率は,男子は 62%,女子は 65%であり,男子よりも女子の方が 3ポイント高い(本文 3.4.1 参照)。読解力の問題の日本の平均無答率は 6%である。日本の平均無答率を側面別に見ると,「探求・取り出し」については 3%,「統合・解釈」については 4%,「熟考・評価」については13%である。また,出題形式別に見ると,「多肢選択・複合的選択肢」については 1%,「求答・短答」については 3%,「自由記述」については 13%である(本文 3.4.2 参照)。

(2)数学的リテラシーの結果(本文第 4 章)

①習熟度レベル別結果(本文第4.2節)表 7は数学的リテラシーについて,得点によって生徒の習熟度をレベル 6以上からレベル 1未満の 7段階に分け,各レベルの生徒の割合を示したものである。レベル 5以上の生徒の割合が最も多いのはシンガポールであり,35%である。次いで台湾の28%,香港の 27%,北京・上海・江蘇・広東の 26%,マカオの 22%,韓国の 21%と続き,日本は 20%で 7番目である。(本文 4.2.2 参照)。レベル 2以上の生徒の割合が最も多いのはマカオで,93%である。以下,シンガポール,香港,日本,エストニア,台湾,フィンランドと続き,日本は 89%で 4番目に多い(本文 4.2.2参照)。

②数学的リテラシーの平均得点の国際比較(本文第4.3節)表 8のとおり,日本の平均得点は 532 点で,シンガポール,香港,マカオ,台湾,日本,北京・上海・江蘇・広東,韓国,スイス,エストニア,カナダの順に高く,日本は 5番目に高い。統計的に考えられる日本の平均得点の順位は,参加国全体の中では 5位から 6位の間,OECD加盟国の中では 1位である(本文 4.3.1 参照)。

③数学的リテラシーの平均得点の経年変化(本文第4.3節)日本においては,2015 年調査の得点は 2003 年調査,2012 年調査との比較ではそれぞれ 2点,4点低く,2006 年調査,2009 年調査との比較ではそれぞれ 9点,3点高い。しかし,いずれも統計的な有意差はない(本文 4.3.2 参照)。数学的リテラシーが中心分野であった 2003 年調査の得点より 2015 年調査の得点の方が高く,その差が有意であるのはイタリアで,2003 年調査の得点より低く,その差が有意であるのはオーストラリア,カナダ,フィンランド,フランス,韓国,オランダ,ニュージーランド,イギリスである(本文 4.3.2 参照)。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

④数学的リテラシーの得点の国内分布及び男女差(本文第4.3節)上位 5%に位置する生徒の得点が最も高いのはシンガポールであり,711点である。日本の得点は 672点で,シンガポール,台湾,北京・上海・江蘇・広東,香港,韓国に次いで 6番目に高く,カナダ,オランダ,エストニアがこれに続く。OECD平均は 634点である(本文 4.3.3 参照)。トリニダード・トバゴは女子が男子より 18 点高く,逆にオーストリアは男子が女子より 27 点高い。日本は男子 539 点に対し女子が 525 点で,男子が女子より 14 点高く,統計的な有意差がある(本文 4.3.4 参照)。

⑤数学的リテラシーの問題の正答率・無答率(本文第4.4節)数学的リテラシーの問題 69 題の日本の平均正答率は,54%である。プロセス別に見ると,「定式化」については 44%,「活用」については 57%,「解釈」については 62%である。また,内容別に見ると,「変化と関係」については 52%,「空間と形」については 48%,「量」については 61%,「不確実性とデータ」については 55%である。出題形式別に見ると,「選択肢(複合的選択肢を含む。以下同様)」については 64%,「短答」については 54%,「求答」については53%,「自由記述」については 38%である(本文 4.4.1 参照)。男女別の日本の平均正答率は,男子は 56%,女子は 53%であり,男子の方が女子よりも 4ポイント高い(本文 4.4.1 参照)。数学的リテラシーの問題の日本の平均無答率は 6%である。日本の平均無答率をプロセス別に見ると,「定式化」については 8%,「活用」については 7%,「解釈」については 3%である。また,内容別に見ると,「変化と関係」については 11%,「空間と形」については 9%,「量」については 3%,「不確実性とデータ」については 3%である。出題形式別に見ると,「選択肢」については 1%,「求答」については 0%,「短答」については 6%,「自由記述」については 16%である(本文 4.4.2 参照)。

3.学習の背景要因(本文第 5 章)

(1)学校における学習環境から(本文第 5.1 節)学校質問調査における「教師に起因する学級雰囲気」に関する問いから,日本は,教師に起因する学級の雰囲気が相対的に良好であるとは言えないものの,科学的リテラシーの得点との関連を見ると,統計的に有意ではなく,得点との間に関連は見られないと言える。また,学校質問調査における「生徒に起因する学級雰囲気」に関する問いから,日本は,生徒に起因する学級の雰囲気は 18 か国中 4番目に良好である。科学的リテラシーの得点との間に関連は見られるものの,生徒に起因する学級の雰囲気が生徒の得点に影響する度合は低い(本文 5.1.1 参照)。学校質問調査における「学校の活動」に関する 11 の質問項目について,部活動やボランティア等,様々な「学校の活動」の有無別に見た科学的リテラシーの得点では,日本は,六つの項目(「吹奏楽,合唱」「卒業アルバム,学校新聞,または雑誌の編集」「科学クラブ」「科学コンクール」「将棋や囲碁のクラブ」「美術部または美術活動」)について,活動を行っている学校に通う生徒の得点が有意に高く,またその有無別の得点差はOECD平均より大きい(本文第5.1.2 参照)。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

生徒質問調査における「学校の無断欠席」「授業のサボり」「学校への遅刻」に関する問いで,最近 2週間に学校の無断欠席,授業のサボり,学校への遅刻が「まったくなかった」と回答した日本の生徒の割合は,それぞれ 98.2%,96.9%,88.3%で,日本の生徒の学校の無断欠席,授業のサボり,学校への遅刻は,国際的に見て極めて少ない(本文 5.1.3 参照)。生徒質問調査における「教科別に見た授業以外での学習時間」に関する問いから,理科,数学,国語,外国語,その他の教科における授業以外の 1週間の学習時間のうち,日本は数学と外国語でOECD平均よりも長く学習していた(本文 5.1.4 参照)。

(2)習熟度の違い(本文第 5.2 節)科学的リテラシーの生徒の習熟度の違いを学校間の違いから見るために,学校ごとの平均得点のばらつきから作成された,「学校の等質性」指標の値を見ると,日本は 18 か国中 4番目に小さく,学校内での得点のばらつきが小さい。つまり得点の学校間の差異が大きい。ただし,この結果は,日本の生徒が,高校入試による選抜を経た後の高校 1年生の 1学期に調査を受けていることが影響していると考えられる(本文 5.2.1 参照)。理科の 1週間当たりの授業時間を見ると,日本はOECD平均と比べて 36 分短いが,総授業時間については日本はOECD平均と比べて 35 分長い。総授業時間に占める 3教科(理科,国語,数学)の授業時間の割合については,日本では 38.6%であり,OECD平均に比べて 1.1 ポイント小さい(本文 5.2.2 参照)。生徒の習熟度の違いを社会経済文化的背景の違い,すなわち,保護者の職業や教育歴,家財や家庭にある本の冊数に関連する生徒の回答から構成された「生徒の社会経済文化的背景」指標(ESCS)から見ると,本指標の標準偏差が,日本は 18 か国中,韓国(0.68)に次いで 2番目に小さい値(0.70)であり,生徒間における家庭の社会経済文化的水準の差は小さい。また,指標値によって分けた生徒の科学的リテラシーの平均得点の差も,「指標による得点分散の説明率」も相対的に小さく,かつ科学的リテラシーの平均得点が高い。つまり,日本は,科学的リテラシーの習熟度が高く,かつ,家庭の経済状況や教育環境の違いが習熟度に影響する程度が小さいという,教育機会において平等性の高い教育システムである(本文 5.2.4 参照)。生徒質問調査における「幼稚園や保育所に通った年数」に関する問いで,「幼稚園や保育所に通わなかった」と答えた日本の生徒の割合は 0.3%であり,18 か国の中で最も小さかった。また,幼稚園や保育所に通った年数と科学的リテラシーの得点を見ると,日本では,「3年以上 4年未満」通った生徒の得点が最も高い(本文 5.2.5 参照)。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

 PISA 調査における日本の結果の推移について 表 9 ~ 11 及び図 2~ 4は,これまでに実施された PISA調査における日本の主な結果をまとめたものである。なお,中心分野として調査を実施した以降の得点は比較することができるため,科学的リテラシーについては 2006 年以降,読解力については 2000 年以降,数学的リテラシーについては 2003 年以降との比較が統計的に意味のあるものとなる。さらに,PISA調査の 3分野について,それぞれが比較可能な調査年以降の各国の平均得点を表12 ~ 14 に示す。

1.科学的リテラシー

図 2 日本の習熟度レベル別の生徒の割合(経年変化)(科学的リテラシー)

レベル1b, 1b未満(レベル1未満)

レベル1a (レベル1)

レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6以上

% %35

30

25

20

15

10

5

0

35

30

25

20

15

10

5

0

2006年調査2009年調査2012年調査2015年調査 OECD平均(2015年)

1.9%

7.7%

2.4%

18.1%

28.2% 28.8%

12.9%

【備 考】本要約は、PISA2015 年調査の国際的な調査結果の公表(2016 年 12 月 6 日)に合わせ、OECD

が作成中の英語版国際報告書案に掲載されたデータ等に基づきながら、特に日本にとって示唆のある結果をまとめたものである。このうち「本文」とあるのは、本書、国立教育政策研究所『生きるための知識と技能 6―OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査国際結果報告書―』(明石書店、2016 年 12 月)を指す。

表 9 科学的リテラシー2000年調査 2003年調査 2006年調査 2009年調査 2012年調査 2015年調査

日本の得点 550 点 548 点 531 点 539 点 547 点 538 点OECD平均 500 点 500 点 500 点 501 点 501 点 493 点OECD加盟国中の順位 2 位/ 28 か国 2 位/ 30 か国 3 位/ 30 か国 2 位/ 34 か国 1 位/ 34 か国 1 位/ 35 か国OECD加盟国中の順位の範囲 1 ~ 4 位 1 ~ 3 位 2 ~ 5 位 2 ~ 3 位 1 ~ 3 位 1 ~ 2 位全参加国中の順位 2 位/ 32 か国 2 位/ 41 か国 6 位/ 57 か国 5 位/ 65 か国 4 位/ 65 か国 2 位/ 72 か国全参加国中の順位の範囲 1 ~ 2 位 1 ~ 3 位 3 位~ 9 位 4 ~ 6 位 3 ~ 6 位 2 ~ 3 位

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

2.読解力

図 3 日本の習熟度レベル別の生徒の割合(経年変化)(読解力)

レベル1b, 1b未満(レベル1未満)

レベル1a (レベル1)

レベル2 レベル3 レベル4 レベル5以上

% %35

30

25

20

15

10

5

0

35

30

25

20

15

10

5

0

2000年調査2003年調査2006年調査2009年調査2012年調査2015年調査 OECD平均(2015年)

3.6%

9.2%

19.8%

30.5%

26.0%

10.8%

3.数学的リテラシー

図 4 日本の習熟度レベル別の生徒の割合(経年変化)(数学的リテラシー)

レベル1未満 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6以上

% %35

30

25

20

15

10

5

0

35

30

25

20

15

10

5

0

2003年調査2006年調査2009年調査2012年調査2015年調査 OECD平均(2015年)

2.9%

5.3%7.8%

17.2%

25.8% 25.9%

15.0%

表 10 読解力2000年調査 2003年調査 2006年調査 2009年調査 2012年調査 2015年調査

日本の得点 522 点 498 点 498 点 520 点 538 点 516 点OECD平均 500 点 494 点 492 点 493 点 496 点 493 点OECD加盟国中の順位 8 位/ 28 か国 12 位/ 30 か国 12 位/ 30 か国 5 位/ 34 か国 1 位/ 34 か国 6 位/ 35 か国OECD加盟国中の順位の範囲 2 ~ 15 位 10 ~ 18 位 9 ~ 16 位 3 ~ 6 位 1 ~ 2 位 3 ~ 8 位全参加国中の順位 8 位/ 32 か国 14 位/ 41 か国 15 位/ 57 か国 8 位/ 65 か国 4 位/ 65 か国 8 位/ 72 か国全参加国中の順位の範囲 3 ~ 10 位 12 ~ 22 位 11 ~ 21 位 5 ~ 9 位 2 ~ 5 位 5 ~ 10 位

表 11 数学的リテラシー2000年調査 2003年調査 2006年調査 2009年調査 2012年調査 2015年調査

日本の得点 557 点 534 点 523 点 529 点 536 点 532 点OECD平均 500 点 500 点 498 点 496 点 494 点 490 点OECD加盟国中の順位 1 位/ 28 か国 4 位/ 30 か国 6 位/ 30 か国 4 位/ 34 か国 2 位/ 34 か国 1 位/ 35 か国OECD加盟国中の順位の範囲 1 ~ 3 位 2 ~ 7 位 4 ~ 9 位 3 ~ 6 位 2 ~ 3 位 1 位全参加国中の順位 1 位/ 32 か国 6 位/ 41 か国 10 位/ 57 か国 9 位/ 65 か国 7 位/ 65 か国 5 位/ 72 か国全参加国中の順位の範囲 1 ~ 3 位 3 ~ 10 位 6 ~ 13 位 8 ~ 12 位 6 ~ 9 位 5 ~ 6 位

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

表 12 PISA 調査における科学的リテラシーの平均得点の国際比較(経年変化)2006年 平均得点 2009年 平均得点 2012年 平均得点 2015年 平均得点

1 フィンランド 563 上海 575 上海 580 シンガポール 556 2 香港 542 フィンランド 554 香港 555 日本 538 3 カナダ 534 香港 549 シンガポール 551 エストニア 534 4 台湾 532 シンガポール 542 日本 547 台湾 532 5 エストニア 531 日本 539 フィンランド 545 フィンランド 531 6 日本 531 韓国 538 エストニア 541 マカオ 529 7 ニュージーランド 530 ニュージーランド 532 韓国 538 カナダ 528 8 オーストラリア 527 カナダ 529 ベトナム 528 ベトナム※ 525 9 オランダ 525 エストニア 528 ポーランド 526 香港 523 10 リヒテンシュタイン 522 オーストラリア 527 カナダ 525 北京・上海・江蘇・広東 518 11 韓国 522 オランダ 522 リヒテンシュタイン 525 韓国 516 12 スロベニア 519 台湾 520 ドイツ 524 ニュージーランド 513 13 ドイツ 516 ドイツ 520 台湾 523 スロベニア 513 14 イギリス 515 リヒテンシュタイン 520 オランダ 522 オーストラリア 510 15 チェコ 513 スイス 517 アイルランド 522 イギリス 509 16 スイス 512 イギリス 514 オーストラリア 521 ドイツ 509 17 マカオ 511 スロベニア 512 マカオ 521 オランダ 509 18 オーストリア 511 マカオ 511 ニュージーランド 516 スイス 506 19 ベルギー 510 ポーランド 508 スイス 515 アイルランド 503 20 アイルランド 508 アイルランド 508 スロベニア 514 ベルギー 502 21 ハンガリー 504 ベルギー 507 イギリス 514 デンマーク 502 22 スウェーデン 503 ハンガリー 503 チェコ 508 ポーランド 501 23 ポーランド 498 アメリカ 502 オーストリア 506 ポルトガル 501 24 デンマーク 496 チェコ 500 ベルギー 505 ノルウェー 498 25 フランス 495 ノルウェー 500 ラトビア 502 アメリカ 496 26 クロアチア 493 デンマーク 499 フランス 499 オーストリア 495 27 アイスランド 491 フランス 498 デンマーク 498 フランス 495 28 ラトビア 490 アイスランド 496 アメリカ 497 スウェーデン 493 29 アメリカ 489 スウェーデン 495 スペイン 496 チェコ 493 30 スロバキア 488 オーストリア 494 リトアニア 496 スペイン 493 31 スペイン 488 ラトビア 494 ノルウェー 495 ラトビア 490 32 リトアニア 488 ポルトガル 493 ハンガリー 494 ロシア 487 33 ノルウェー 487 リトアニア 491 イタリア 494 ルクセンブルク 483 34 ルクセンブルク 486 スロバキア 490 クロアチア 491 イタリア 481 35 ロシア 479 イタリア 489 ルクセンブルク 491 ハンガリー 477 36 イタリア 475 スペイン 488 ポルトガル 489 リトアニア 475 37 ポルトガル 474 クロアチア 486 ロシア 486 クロアチア 475 38 ギリシャ 473 ルクセンブルク 484 スウェーデン 485 ブエノスアイレス※ 475 39 イスラエル 454 ロシア 478 アイスランド 478 アイスランド 473 40 チリ 438 ギリシャ 470 スロバキア 471 イスラエル 467 41 セルビア 436 ドバイ 466 イスラエル 470 マルタ※ 465 42 ブルガリア 434 イスラエル 455 ギリシャ 467 スロバキア 461 43 ウルグアイ 428 トルコ 454 トルコ 463 ギリシャ 455 44 トルコ 424 チリ 447 アラブ首長国連邦 448 チリ 447 45 ヨルダン 422 セルビア 443 ブルガリア 446 ブルガリア 446 46 タイ 421 ブルガリア 439 チリ 445 アラブ首長国連邦 437 47 ルーマニア 418 ルーマニア 428 セルビア 445 ウルグアイ 435 48 モンテネグロ 412 ウルグアイ 427 タイ 444 ルーマニア※ 435 49 メキシコ 410 タイ 425 ルーマニア 439 キプロス 433 50 インドネシア 393 メキシコ 416 キプロス 438 モルドバ※ 428 51 アルゼンチン 391 ヨルダン 415 コスタリカ 429 アルバニア※ 427 52 ブラジル 390 トリニダード・トバゴ 410 カザフスタン 425 トルコ 425 53 コロンビア 388 ブラジル 405 マレーシア 420 トリニダード・トバゴ※ 425 54 チュニジア 386 コロンビア 402 ウルグアイ 416 タイ 421 55 アゼルバイジャン 382 モンテネグロ 401 メキシコ 415 コスタリカ 420 56 カタール 349 アルゼンチン 401 モンテネグロ 410 カタール 418 57 キルギス 322 チュニジア 401 ヨルダン 409 コロンビア 416 58 カザフスタン 400 アルゼンチン 406 メキシコ 416 59 アルバニア 391 ブラジル 405 モンテネグロ 411 60 インドネシア 383 コロンビア 399 ジョージア※ 411 61 カタール 379 チュニジア 398 ヨルダン※ 409 62 パナマ 376 アルバニア 397 インドネシア※ 403 63 アゼルバイジャン 373 カタール 384 ブラジル 401 64 ペルー 369 インドネシア 382 ペルー 397 65 キルギス 330 ペルー 373 レバノン※ 386 66 チュニジア 386 67 マケドニア※ 384 68 コソボ※ 378 69 アルジェリア※ 376 70 ドミニカ共和国 332

OECD平均 500 OECD平均 501 OECD平均 501 OECD平均 493 (注)1.2015 年調査において国際基準を満たさなかったアルゼンチン,カザフスタン,マレーシアは除く。

2.※は,2015 年調査において,コンピュータ使用型調査の実施ではなく,筆記型調査で実施した国を示す。

国 名 OECD 加盟国国 名 非 OECD 加盟国

平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に高い国・地域

平均得点 OECD 平均と統計的に有意差がない国・地域

平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に低い国・地域

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA) 2015 年調査 国際結果の要約

表 13 PISA 調査における読解力の平均得点の国際比較(経年変化)2000年 平均得点 2003年 平均得点 2006年 平均得点 2009年 平均得点 2012年 平均得点 2015年 平均得点

1 フィンランド 546 フィンランド 543 韓国 556 上海 556 上海 570 シンガポール 535 2 カナダ 534 韓国 534 フィンランド 547 韓国 539 香港 545 香港 527 3 ニュージーランド 529 カナダ 528 香港 536 フィンランド 536 シンガポール 542 カナダ 527 4 オーストラリア 528 オーストラリア 525 カナダ 527 香港 533 日本 538 フィンランド 526 5 アイルランド 527 リヒテンシュタイン 525 ニュージーランド 521 シンガポール 526 韓国 536 アイルランド 521 6 韓国 525 ニュージーランド 522 アイルランド 517 カナダ 524 フィンランド 524 エストニア 519 7 イギリス 523 アイルランド 515 オーストラリア 513 ニュージーランド 521 アイルランド 523 韓国 517 8 日本 522 スウェーデン 514 リヒテンシュタイン 510 日本 520 台湾 523 日本 516 9 スウェーデン 516 オランダ 513 ポーランド 508 オーストラリア 515 カナダ 523 ノルウェー 513 10 オーストリア 507 香港 510 スウェーデン 507 オランダ 508 ポーランド 518 ニュージーランド 509 11 ベルギー 507 ベルギー 507 オランダ 507 ベルギー 506 エストニア 516 ドイツ 509 12 アイスランド 507 ノルウェー 500 ベルギー 501 ノルウェー 503 リヒテンシュタイン 516 マカオ 509 13 ノルウェー 505 スイス 499 エストニア 501 エストニア 501 ニュージーランド 512 ポーランド 506 14 フランス 505 日本 498 スイス 499 スイス 501 オーストラリア 512 スロベニア 505 15 アメリカ 504 マカオ 498 日本 498 ポーランド 500 オランダ 511 オランダ 503 16 デンマーク 497 ポーランド 497 台湾 496 アイスランド 500 ベルギー 509 オーストラリア 503 17 スイス 494 フランス 496 イギリス 495 アメリカ 500 スイス 509 スウェーデン 500 18 スペイン 493 アメリカ 495 ドイツ 495 リヒテンシュタイン 499 マカオ 509 デンマーク 500 19 チェコ 492 デンマーク 492 デンマーク 494 スウェーデン 497 ベトナム 508 フランス 499 20 イタリア 487 アイスランド 492 スロベニア 494 ドイツ 497 ドイツ 508 ベルギー 499 21 ドイツ 484 ドイツ 491 マカオ 492 アイルランド 496 フランス 505 ポルトガル 498 22 リヒテンシュタイン 483 オーストリア 491 オーストリア 490 フランス 496 ノルウェー 504 イギリス 498 23 ハンガリー 480 ラトビア 491 フランス 488 台湾 495 イギリス 499 台湾 497 24 ポーランド 479 チェコ 489 アイスランド 484 デンマーク 495 アメリカ 498 アメリカ 497 25 ギリシャ 474 ハンガリー 482 ノルウェー 484 イギリス 494 デンマーク 496 スペイン 496 26 ポルトガル 470 スペイン 481 チェコ 483 ハンガリー 494 チェコ 493 ロシア 495 27 ロシア 462 ルクセンブルク 479 ハンガリー 482 ポルトガル 489 イタリア 490 北京・上海・江蘇・広東 494 28 ラトビア 458 ポルトガル 478 ラトビア 479 マカオ 487 オーストリア 490 スイス 492 29 ルクセンブルク 441 イタリア 476 ルクセンブルク 479 イタリア 486 ラトビア 489 ラトビア 488 30 メキシコ 422 ギリシャ 472 クロアチア 477 ラトビア 484 ハンガリー 488 チェコ 487 31 ブラジル 396 スロバキア 469 ポルトガル 472 スロベニア 483 スペイン 488 クロアチア 487 32 ロシア 442 リトアニア 470 ギリシャ 483 ルクセンブルク 488 ベトナム※ 487 33 トルコ 441 イタリア 469 スペイン 481 ポルトガル 488 オーストリア 485 34 ウルグアイ 434 スロバキア 466 チェコ 478 イスラエル 486 イタリア 485 35 タイ 420 スペイン 461 スロバキア 477 クロアチア 485 アイスランド 482 36 セルビア・モンテネグロ 412 ギリシャ 460 クロアチア 476 スウェーデン 483 ルクセンブルク 481 37 ブラジル 403 トルコ 447 イスラエル 474 アイスランド 483 イスラエル 479 38 メキシコ 400 チリ 442 ルクセンブルク 472 スロベニア 481 ブエノスアイレス※ 475 39 インドネシア 382 ロシア 440 オーストリア 470 リトアニア 477 リトアニア 472 40 チュニジア 375 イスラエル 439 リトアニア 468 ギリシャ 477 ハンガリー 470 41 タイ 417 トルコ 464 トルコ 475 ギリシャ 467 42 ウルグアイ 413 ドバイ 459 ロシア 475 チリ 459 43 メキシコ 410 ロシア 459 スロバキア 463 スロバキア 453 44 ブルガリア 402 チリ 449 キプロス 449 マルタ※ 447 45 セルビア 401 セルビア 442 セルビア 446 キプロス 443 46 ヨルダン 401 ブルガリア 429 アラブ首長国連邦 442 ウルグアイ 437 47 ルーマニア 396 ウルグアイ 426 チリ 441 ルーマニア※ 434 48 インドネシア 393 メキシコ 425 タイ 441 アラブ首長国連邦 434 49 ブラジル 393 ルーマニア 424 コスタリカ 441 ブルガリア 432 50 モンテネグロ 392 タイ 421 ルーマニア 438 トルコ 428 51 コロンビア 385 トリニダード・トバコ 416 ブルガリア 436 コスタリカ 427 52 チュニジア 380 コロンビア 413 メキシコ 424 トリニダード・トバゴ※ 427 53 アルゼンチン 374 ブラジル 412 モンテネグロ 422 モンテネグロ 427 54 アゼルバイジャン 353 モンテネグロ 408 ウルグアイ 411 コロンビア 425 55 カタール 312 ヨルダン 405 ブラジル 410 メキシコ 423 56 キルギス 285 チュニジア 404 チュニジア 404 モルドバ※ 416 57 アメリカ(注3) m インドネシア 402 コロンビア 403 タイ 409 58 アルゼンチン 398 ヨルダン 399 ヨルダン※ 408 59 カザフスタン 390 マレーシア 398 ブラジル 407 60 アルバニア 385 インドネシア 396 アルバニア※ 405 61 カタール 372 アルゼンチン 396 カタール 402 62 パナマ 371 アルバニア 394 ジョージア※ 401 63 ペルー 370 カザフスタン 393 ペルー 398 64 アゼルバイジャン 362 カタール 388 インドネシア※ 397 65 キルギス 314 ペルー 384 チュニジア 361 66 ドミニカ共和国 358 67 マケドニア※ 352 68 アルジェリア※ 350 69 コソボ※ 347 70 レバノン※ 347

OECD平均 500 OECD平均 494 OECD平均 492 OECD平均 493 OECD平均 496 OECD平均 493

(注)1.2000 年調査において国際的な実施基準を満たさなかったオランダは除く。2.2003 年調査において国際的な実施基準を満たさなかったイギリスは除く。3.2006 年調査において,アメリカは調査実施後に評価問題の冊子の組み方に不備が明らかとなったため,読解力の結果の分析から除かれている。4.2015 年調査において国際基準を満たさなかったアルゼンチン,カザフスタン,マレーシアは除く。5.※は,2015 年調査において,コンピュータ使用型調査の実施ではなく,筆記型調査で実施した国を示す。

国 名 OECD 加盟国国 名 非 OECD 加盟国

平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に高い国・地域平均得点 OECD 平均と統計的に有意差がない国・地域平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に低い国・地域

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2015 年調査 国際結果の要約

表 14 PISA 調査における数学的リテラシーの平均得点の国際比較(経年変化)2003年 平均得点 2006年 平均得点 2009年 平均得点 2012年 平均得点 2015年 平均得点

1 香港 550 台湾 549 上海 600 上海 613 シンガポール 564 2 フィンランド 544 フィンランド 548 シンガポール 562 シンガポール 573 香港 548 3 韓国 542 香港 547 香港 555 香港 561 マカオ 544 4 オランダ 538 韓国 547 韓国 546 台湾 560 台湾 542 5 リヒテンシュタイン 536 オランダ 531 台湾 543 韓国 554 日本 532 6 日本 534 スイス 530 フィンランド 541 マカオ 538 北京・上海・江蘇・広東 531 7 カナダ 532 カナダ 527 リヒテンシュタイン 536 日本 536 韓国 524 8 ベルギー 529 マカオ 525 スイス 534 リヒテンシュタイン 535 スイス 521 9 マカオ 527 リヒテンシュタイン 525 日本 529 スイス 531 エストニア 520 10 スイス 527 日本 523 カナダ 527 オランダ 523 カナダ 516 11 オーストラリア 524 ニュージーランド 522 オランダ 526 エストニア 521 オランダ 512 12 ニュージーランド 523 ベルギー 520 マカオ 525 フィンランド 519 デンマーク 511 13 チェコ 516 オーストラリア 520 ニュージーランド 519 カナダ 518 フィンランド 511 14 アイスランド 515 エストニア 515 ベルギー 515 ポーランド 518 スロベニア 510 15 デンマーク 514 デンマーク 513 オーストラリア 514 ベルギー 515 ベルギー 507 16 フランス 511 チェコ 510 ドイツ 513 ドイツ 514 ドイツ 506 17 スウェーデン 509 アイスランド 506 エストニア 512 ベトナム 511 ポーランド 504 18 オーストリア 506 オーストリア 505 アイスランド 507 オーストリア 506 アイルランド 504 19 ドイツ 503 スロベニア 504 デンマーク 503 オーストラリア 504 ノルウェー 502 20 アイルランド 503 ドイツ 504 スロベニア 501 アイルランド 501 オーストリア 497 21 スロバキア 498 スウェーデン 502 ノルウェー 498 スロベニア 501 ニュージーランド 495 22 ノルウェー 495 アイルランド 501 フランス 497 デンマーク 500 ベトナム※ 495 23 ルクセンブルク 493 フランス 496 スロバキア 497 ニュージーランド 500 ロシア 494 24 ポーランド 490 イギリス 495 オーストリア 496 チェコ 499 スウェーデン 494 25 ハンガリー 490 ポーランド 495 ポーランド 495 フランス 495 オーストラリア 494 26 スペイン 485 スロバキア 492 スウェーデン 494 イギリス 494 フランス 493 27 ラトビア 483 ハンガリー 491 チェコ 493 アイスランド 493 イギリス 492 28 アメリカ 483 ルクセンブルク 490 イギリス 492 ラトビア 491 チェコ 492 29 ロシア 468 ノルウェー 490 ハンガリー 490 ルクセンブルク 490 ポルトガル 492 30 ポルトガル 466 リトアニア 486 ルクセンブルク 489 ノルウェー 489 イタリア 490 31 イタリア 466 ラトビア 486 アメリカ 487 ポルトガル 487 アイスランド 488 32 ギリシャ 445 スペイン 480 アイルランド 487 イタリア 485 スペイン 486 33 セルビア・モンテネグロ 437 アゼルバイジャン 476 ポルトガル 487 スペイン 484 ルクセンブルク 486 34 トルコ 423 ロシア 476 スペイン 483 ロシア 482 ラトビア 482 35 ウルグアイ 422 アメリカ 474 イタリア 483 スロバキア 482 マルタ※ 479 36 タイ 417 クロアチア 467 ラトビア 482 アメリカ 481 リトアニア 478 37 メキシコ 385 ポルトガル 466 リトアニア 477 リトアニア 479 ハンガリー 477 38 インドネシア 360 イタリア 462 ロシア 468 スウェーデン 478 スロバキア 475 39 チュニジア 359 ギリシャ 459 ギリシャ 466 ハンガリー 477 イスラエル 470 40 ブラジル 356 イスラエル 442 クロアチア 460 クロアチア 471 アメリカ 470 41 セルビア 435 ドバイ 453 イスラエル 466 クロアチア 464 42 ウルグアイ 427 イスラエル 447 ギリシャ 453 ブエノスアイレス※ 45643 トルコ 424 トルコ 445 セルビア 449 ギリシャ 454 44 タイ 417 セルビア 442 トルコ 448 ルーマニア※ 444 45 ルーマニア 415 アゼルバイジャン 431 ルーマニア 445 ブルガリア 441 46 ブルガリア 413 ブルガリア 428 キプロス 440 キプロス 437 47 チリ 411 ルーマニア 427 ブルガリア 439 アラブ首長国連邦 427 48 メキシコ 406 ウルグアイ 427 アラブ首長国連邦 434 チリ 423 49 モンテネグロ 399 チリ 421 カザフスタン 432 トルコ 420 50 インドネシア 391 タイ 419 タイ 427 モルドバ※ 420 51 ヨルダン 384 メキシコ 419 チリ 423 ウルグアイ 418 52 アルゼンチン 381 トリニダード・トバゴ 414 マレーシア 421 モンテネグロ 418 53 コロンビア 370 カザフスタン 405 メキシコ 413 トリニダード・トバゴ※ 417 54 ブラジル 370 モンテネグロ 403 モンテネグロ 410 タイ 415 55 チュニジア 365 アルゼンチン 388 ウルグアイ 409 アルバニア※ 413 56 カタール 318 ヨルダン 387 コスタリカ 407 メキシコ 408 57 キルギス 311 ブラジル 386 アルバニア 394 ジョージア※ 404 58 コロンビア 381 ブラジル 391 カタール 402 59 アルバニア 377 アルゼンチン 388 コスタリカ 400 60 チュニジア 371 チュニジア 388 レバノン※ 396 61 インドネシア 371 ヨルダン 386 コロンビア 390 62 カタール 368 コロンビア 376 ペルー 387 63 ペルー 365 カタール 376 インドネシア※ 386 64 パナマ 360 インドネシア 375 ヨルダン※ 380 65 キルギス 331 ペルー 368 ブラジル 377 66 マケドニア※ 371 67 チュニジア 367 68 コソボ※ 362 69 アルジェリア※ 360 70 ドミニカ共和国 328

OECD平均 500 OECD平均 498 OECD平均 496 OECD平均 494 OECD平均 490 (注)1.2003 年調査において国際的な実施基準を満たさなかったイギリスは除く。

2.2015 年調査において国際基準を満たさなかったアルゼンチン,カザフスタン,マレーシアは除く。3.※は,2015 年調査において,コンピュータ使用型調査の実施ではなく,筆記型調査で実施した国を示す。

国 名 OECD 加盟国国 名 非 OECD 加盟国

平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に高い国・地域平均得点 OECD 平均と統計的に有意差がない国・地域平均得点 OECD 平均よりも統計的に有意に低い国・地域