5gが織り成す｢⾼度iot社会｣の未来像 - oki...沖電気業株式会社常務執...

沖電気⼯業株式会社常務執⾏役員情報通信事業本部⻑

坪井正志

5Gが織り成す｢⾼度IoT社会｣の未来像

５Gの動向と可能性

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5Gの特⻑

5G

４Gのスマートフォンを中⼼としたビジネスから、IoTの基盤を実現するキーテクノロジーとして新しい分野の市場を創出していく可能性が期待されている

⾼精細映像（４K/8K）の⾼速通信によるプレジャー活⽤

⾃動運転、ロボット遠隔操作などリアルタイム操作や危険回避

スマートメーター、インフラ維持管理など膨⼤な端末、センサーによるIoT活⽤

超低遅延⇒ 約１ms

多数同時接続⇒100万台/㎢

接続数

超⾼速⇒ 最⼤10Gbps

⾼度IoT社会の実現


モバイル・フロントホール(MFH)

エッジ・ネットワーク⾃営サービスホームネットワーク V2Xネットワーク

RRH RRH RRH

モバイル・バックホール(MBH)RH/BBU RH/BBU

5Gネットワークの階層構成ネットワークスライシング技術等により、条件の異なるサービス毎に柔軟な対応が可能となる

コアネットワーク

PGW

SGW

PGW

OSS/BSS MME, PCRF, HSS, etc.

SGW

ネットワークスライシング

WDM/L2/L3/PTPキャリアネットワーク

RRH : Remote radio head

BBU : Base band unitRH : Radio head

MME : Mobility Management EntityPCRF : Policy and Charging Rules FunctionHSS : Home Subscriber ServerPGW : Packet data network gatewaySGW : Serving gatewayRRH : Remote radio headOSS : Operation Support SystemBSS : Business Support System

RH/BBU


5Gで実現できること

遠隔医療

8Kライブビューイング

ネットゲーム(VR)

⾃動運転

５Gにより、光回線の接続できなかった「移動体」で現在の固定網同等以上のサービスを提供

遠隔ドローン


（事例）４K映像によるリアルタイム配信「AWS Summit Tokyo 2018」にて、基調講演会場の様⼦を4K映像としてAWS上の配信サーバーからSTB無しのTVモニターへライブ配信を実演

AWS

映像配信サーバー

Amazon EC2

４K

イベント視聴拠点

イベント会場４K4K リアルタイム

エンコーダー

基調講演

4K 4K 4K 4K

NTT東⽇本

フレッツ網

「クラウドゲートウェイ」

⾼度IoT社会への展望〜 IoT社会でのさまざま課題解決の動き〜


社会課題とその解決に向けた世界の動き■ 持続可能な社会を⽬指し、国連加盟各国は2030年までに達成すべき⽬標を掲げて活動■ 5Gによる新たなサービスは、⽬標達成に⼤きく寄与することが期待される

17の⼤きな⽬標と、それらを達成するための具体的な169のターゲット


5Gによる⾼度IoT社会の実現５Gにより創出される新たなサービスが、安全・便利な⾼度IoT社会をもたらす

交通

インフラ・防災

維持管理

流通・製造5G

海洋防犯、情報⼀元化

情報⼀元化、運営効率化

⾃動運転、運⾏管理


交通


逆⾛検知

渋滞予測

物流/⾞両運⾏管理

⾃動⾛⾏

ペイメントサービス

交通問題への対応

⾞に関わる交通諸問題を解決⾃動化・効率化

協調型⾃動運転システム


【社会実験】プローブ情報の⺠間開放

⼀般道︓経路情報収集装置⾼速道路︓ITSスポット

中継システム

情報収集

分析

サービス提供

◆安全運転⽀援

ヒヤリハットマップ

帳票(⽇報/⽉報)

◆運⾏管理

■ 国⼟交通省が公募した、特定プローブ情報の⺠間活⽤社会実験に参加■ プローブ情報⺠間活⽤、物流の効率化実験を実施中

特定プローブ情報

DSRCアンテナ

国⼟交通省

ETC2.0プローブ ◆労務管理

開放

物流事業者

現在位置、⾛⾏履歴


【社会実験】 DSRCを活⽤したペイメントサービス

⼊場時退場時※ETC2.0普及促進研究会パンフレットの図を加⼯・利⽤しています

ETCカード情報を読取り、駐⾞場料⾦計算・決済を⾃動化

５G顧客情報

⼊場情報決済

アプリケーションサーバー

連携サービス ※将来の取り組み


Connected Carによる新たなビジネス・サービスの可能性

出典︓Connected Car社会の実現に向けて（概要）(総務省)http://www.soumu.go.jp/main_content/000501373.pdf

5Gの⾼速化・リアルタイム化の加速でつながるクルマが増え、新ビジネスやサービスへの期待が拡⼤


⾃動⾞業界と通信業界の連携（国内外の動向）

V2VV2PV2I V2N

■ 海外では5GによるITS⾼度化を⽬的に、5GAAを設⽴（2016年9⽉）■ 国内ではITS業界の主要６社が協⼒し、セルラーV2X技術の共同実証を予定（2018年）

⾃動⾞メーカー、モバイル事業者、ICTベンダーが続々と参加を表明（OKI含め現在84社）

V2Xネットワーク

出典︓http://5gaa.org

セルラーV2X6社 Trial

Partners


⾞両周辺モニタリング（フライングビュー）■バスやトラックといった⼤型特殊⾞両の⾛⾏中周辺の死⾓監視■警備⾞両におけるリアルタイム周囲監視■モータースポーツ、観光等のリアルタイム景観鑑賞

4台のカメラ画像を、瞬時に360度合成視点を⾃由に変更遠隔地からも操作・監視可能


⼀般道⾛⾏試験【応⽤例】・警備⾞両の周囲監視・インフラ点検⾞両（防災）・⼯事等の特殊⾞両作業⽀援・遠隔からの観光サービス(景観鑑賞)

⾞両周辺モニタリング（フライングビュー）富⼠スピードウェイ⾛⾏試験OKIはNTTドコモと共同での時速160kmの⾼速⾛⾏実験


インフラ、防災


インフラ⽼朽化/⾃然災害への対応

橋梁監視

インフラ設備の点検を⾃動化・効率化

河川監視

トンネル監視斜⾯監視


【実証実験】河川監視システム

ゼロエナジー超⾳波⽔位計河川監視システム

総合防災クラウドサービス

ゼロエナジー超⾳波⽔位計

防災無線網インターネット

太陽電池

国⼟交通省⾰新的河川管理PJに参画横浜市鶴⾒川⽔系⿃⼭川で実証実験中 (H29.9〜)

⽔位情報

５G避難警報

避難警報

■陽電池駆動の超⾳波センサーと無線を内蔵し、簡単設置できる⽔位計■防災システムとの連携で、確実な警報、勧告の伝達と、早期の避難誘導を実現


総合防災システムによる災害対策

加速度

センサ

⽔位計

⾬量計

国・都道府県提供情報ダム・⾬量・河川⽔位情報

気象庁、気象関連事業者警報・台⾵情報

地震津波

洪⽔等

⼟砂災害

⽕災

⾼潮・津波

洪⽔

⽕災

⼟砂災害

・災害情報を共有・住⺠へ通知・避難指⽰・復旧対応

消防庁 J-ALERT

出典︓国⼟地理院ウェブサイト

情報収集分析・処理情報配信今まで独⽴していた各防災システムを統合して、住⺠の安⼼安全を確保

総合防災システム

災害対策本部

防災⾏政無線

登録制メール携帯エリアメール

CATVテロップ

IP⾳声告知

SNS

L-ALERT

住⺠

消防本部


流通・製造


労働⼒不⾜・顧客満⾜度向上への対応

店舗内業務の省⼈化・効率化顧客サービスの⾼度化

カメラ

店舗内業務の効率化

IoT

計画

調達保守

販売製造

サプライチェーンの⾼度化・効率化


IoTによる店舗スマート化■お客様の購買動向、天候・催事情報等の分析による調達・在庫の最適化、売上向上■冷暖房、冷蔵施設、電気・照明等の省エネルギー化

５G

購買動向天候・催事情報室内・庫内温度消費電⼒

IoTIoT

AI⼀元管理最適化


IoTによる⼯場スマート化■OTとITの融合/AI活⽤により、各拠点の⽣産・稼働情報の⼀元管理■映像を活⽤した作業指⽰、作業状況のセンシングによる⼯程の改善、QCDの向上

５G

産業⽤イーサネット化

ネットワークセキュリティ強化

ERP/MES

画像による作業指⽰/作業状況センシング

作業の標準化画像を利⽤した作業指⽰・

作業状況センシング

⽣産計画・実績設備稼働状況

遠隔保全

AI

⽣産効率スパイラル

アップ

データ収集

作業分析

フィードバック

作業指⽰(動画他)

IT

OT

IT: Information TechnologyOT: Operational Technology

ITとOTの融合


５G ５G

5GによるIndustry4.0をベースとしたスマート⼯場の実現

企画・開発顧客・パートナーとの共創デジタル化・サービス化

販売・マーケティングオムニチャネル需要予測⾼精度化

調達 SC全体の可視化柔軟なロジスティクス

⽣産多品種少量⽣産の効率化拠点設備のNW化設備稼働率の最⼤化

保守サービスの個客化ダウンタイム“０”

ビッグデータ

顧客

保守

メーカー

部品メーカー部品メーカー

産業装置のイーサネットワーク化/AI活⽤により、各拠点の⽣産・稼働情報の⼀元管理


海洋

新たな分野への期待


海に囲まれた島国⽇本の海洋分野で、IoTは新たなビジネスの可能性を秘めている

⽇本を取り巻く海洋ビジネス

海洋⾃衛警備/防犯海運・造船海洋資源

海洋⼟⽊/構造物・防災漁業


スクーターダイバー

潜⽔艇

⼩型⽔中ビークル

⼩型船

重要施設拠点

レーダー可視(⾚外)カメラ

AUV*

※AUV:Autonomous Underwater Vehicle

海洋⼟⽊/構造物・防災

海洋資源海運・造船

計測バージ

光ファイバーセンシング、⾳響センシング技術を活かした海洋分野での新たな可能性

海洋分野へのIoT活⽤

データ処理・運⽤

FAN / PAN

WAN(公衆網／⾃営網)

エッジコンピューティング

計測バージ「SEATEC II」


IoT による船舶の⼀元情報管理

SAT

⽔中ドローン

機械状態監視

船底検査船体歪検知

加速度/傾斜⾳響センサー

情報収集AI解析

波⾼・波状態監視

⽔中測深⾳波センサー

フライングビューカメラ

光ファイバーセンサー

IoT無線ネットワーク

５G

運⾏⽀援データセンタ

船舶の各状態を把握し、運航の安全⽀援・効率化、船体品質設計へフィードバックを実現

まとめ


｢社会インフラｘIoT｣のOKIが⽬指す⽅向性センシング情報を活⽤した各システムをメッシュに接続し、持続可能な社会をICTで実現していく

ビッグデータAI

インフラ・防災分野⽣活分野

構造物⽼朽化監視トンネル、橋梁、鉄塔等

⼟砂災害予兆監視地すべり、がけ崩れ、⼟⽯流等

インフラ監視電気、ガス、上下⽔道等

農業⽣産性向上⽔、温度、湿度管理等

⾞両運⾏⽀援⾞両、プローブ、⾃動⾛⾏等

移動の安⼼・快適電⾞・バス、⾶⾏機等

お客様満⾜度向上学校、病院、店舗、⾦融機関

エネルギーマネージメント

CEMS、太陽光等

ダム・⽔⾨・湾岸監視ダム管理、樋⾨・⽔⾨管理等

河川災害予兆監視⾬量、⽔位、温度等

5G設備稼働率向上商業施設、⼯場等

超⾼速多数同時接続超低遅延

LPWA V2X/DSRC

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