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スライド 1 トヨタ自動車株式会社 安全健康推進部 部付 主幹 宮川光雄 07/2 日機連「機械安全」の新しい波 講演会 スライド 2 トヨタの安全活動の歴史 未然防止 意識啓蒙 ★労基法制定 問題解決 ★安衛法制定 S20 S40 S50 ★ロボット則 S60 H10 再発防止 ・残圧対策基準 ・安全柵設計基準 ・制御安全性向上 ・1サイクル設備安全基準 ・検出機器使用要領 ・異常処置教育 ・ショップ別検討会 ・ステップアップ活動 ハード対応 ソフト対応 マネジメント充実 個別対応 包括的対応 法対応 スライド 3 未然防止活動のコンセプト 本質安全化 標準化 レベルアップ 本質=モノづくり 安心して仕事に集中 人がムリ・ムラ・ムダなく 仕事ができる環境 第1フェーズ ▼標準の抜本的見直し 第2フェーズ ▼ゼロの確かさ追求

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スライド 1

トヨタ自動車株式会社

安全健康推進部 部付

主 幹 宮 川 光 雄

07/2 日機連「機械安全」の新しい波 講演会

スライド 2 トヨタの安全活動の歴史

未 然 防 止意識啓蒙

法 対 応

★労基法制定

問題解決

★安衛法制定

S20 S40 S50

★ロボット則

S60 H10

再発防止

・残圧対策基準

・安全柵設計基準

・制御安全性向上

・1サイクル設備安全基準

・検出機器使用要領

・異常処置教育

・ショップ別検討会

・ステップアップ活動

ハード対応 ソフト対応 マネジメント充実

個別対応 包括的対応法対応

スライド 3 未然防止活動のコンセプト

本質安全化

標 準 化定 着

レベルアップ

本質=モノづくり

安心して仕事に集中

人がムリ・ムラ・ムダなく

仕事ができる環境

第1フェーズ▼標準の抜本的見直し

第2フェーズ▼ゼロの確かさ追求

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スライド 4

災害発生状況・背景

スライド 5 自動車産業の災害

A:機械での挟まれ,巻き込まれ等の災害

B:重量物との接触等の災害⇒B1:クレーン等 B2:転倒・落下等

C:車両との接触等の災害

D:墜落による災害

E:感電による災害

F:高熱物等との接触等の災害

Safety Toyota 0(Zero Accident) Project 6項目

ワースト

ワースト1

【トヨタ:STOP6活動】

(除く、交通事故)

スライド 6 A:挟まれ等の災害パターン

防護物の不備・不良

停止範囲誤認

残圧による災害

停止後の他人の誤操作災害

止めず災害

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スライド 7

遊び手 片手でワーク保持

誤操作

起動時の災害 連携不良

◆手作業機災害飛来・落下・当る

起動・運転中の災害

スライド 8 災 害 発 生 原 因

不 安 全 状 態

不 安 全 行 為

・手段無し

・誤作動

・強度不足等

認知ミスやらない

やれない

判断ミス

知らない

機械側不備がルール違反を誘発

スライド 9 誤作動の例

Ex3 変電所でスローダウン(停電)発生

停止中NC機が1回転程度作動

⇒コントローラーの特性による

Ex1 断線で回り込み回路(破線)が

でき、ES釦を、押しても止まらず 強制開離

機構採用

Ex2 間隙が有った為、押しても止まらず

‥制御回路/安全機器/配線・施行‥不良

Ex5 ・落下物を拾う為、マットSWに乗った

この為作動部は停止

・身体を前傾させた時、マットSWから足が離れ

作動部が起動、

作動部と固定物で

挟まれて死亡

マットSW

ES1 ES2

Ex4 ロボット工程で外部非常停止(ES2)

押しても、ロボットが止まらず死亡

据付・調整時に使用した、短絡ピンの抜き忘れ

ES2

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ス ラ イ ド 10

やれない (ルールが守れない)

①ハード面不良

◆手段が無い(残圧抜き弁無し等)

◆止められない構成

◆止めると作業が出来ない構成

②人的過負荷(ムリ)

◆肉体的にムリ

◆行動特性上ムリ (咄嗟の行為等)

◆不安・心配で止められない

・止めると新たな異常が発生?

・復帰手順が複雑、復帰出来ないかも?

加工部

ATC

・加工中に刃具が交換できる

加工部

ATC

・加工中に刃具が交換できる

・刃具交換時は、止められない

(安衛則107条)

スライド 11

知らない 教えられない

非常停止釦で止める?

却って危険‥!

危険回避手段が曖昧

【安衛則】‥107条、108条

機内に身体や身体の一部を入れる場合は、「運転を停止」する

・自重で下降する

・刃具が破損/飛散する

・品質異常が発生する

‥等

部下に「どのスイッチで

停止させよ」と言えば

良いのかなぁ‥?

悩むなぁ・困ったなぁ~

ス ラ イ ド 12

認知・判断ミス

①停止範囲の誤認

②停止状態/停止操作の感違い

異常で機械停止

機内に進入

停止操作未実施

停止操作ミス

動かないと判断

動く迄に処置完と判断

不意に起動

して受傷

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ス ラ イ ド 13

とめる/とめる

とまった/とまった

停める=ウエイト

止める=ストップ

指導員教育 指名業務教育指

名・職場リーダー

・時間:24時間

・講師:指導員

・時間:12時間

指名業務教育 作業従事

「ストップ」徹底の教育・訓練

【停止状態等感違い防止への取り組み】

ス ラ イ ド 14

作業終了迄に、停止/起動回数が多い‥セフティブロック等

惰性時間が長い、待てない

操作盤が遠い

機内進入時、止める機械台数が多い

復帰に時間を要する‥処置10秒、復帰に10分等

頻発停止(チョコ動き)

⇒検出機器の誤検知による作動不良も多い

やらない

<リミットSWの例><近接SWの例>

(ルールが守り難い)

ス ラ イ ド 15

人を主語とした機械安全

<第1フェーズ>

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ス ラ イ ド 16 1.トヨタの機械安全の原則

機械安全の原則

①人の安全要求に応えられる手段設置

⇒災害防止要件A~Dの手段設置

②人を騙さない ⇒手段の信頼度確保

③.人が使い易い手段の構成

災害防止要件

A.人と機械の隔離

B.動力の遮断

C.遮断状態維持

D.不意の作動防止

安全に使用できる・人づくり・環境づくり

ス ラ イ ド 17 『 隔 離 』 規 格 要 件

~作業者、管理・監督者もポカをする~

2.作業者、管理・監督者の負担の軽減

①機械全周隔離 ②全運転モードで隔離‥等

3.ポカヨケ対策の限界値の設定

入れない 届かない 乗り越えられない

(120mm以下)

(1400mm以上)

1.本質的危険源の排除・低減 防護不要

NG

ス ラ イ ド 18 『 止 め る 』 規 格 要 件

~ルールを徹底し易く、止め易い構成~

3.止め易いシステム構成

⇒次項参照

2.確実な機能保証①安全機器の仕様規格化

②制御回路のユニット化

とめる/とめる

停止カテゴリー

企 業 責 任

説 明 責 任

制御カテゴリー

1.止める手段の明確化・統一

①全機械:「非常停止釦」で止める

②「非常停止」の用語、

赤色キノコ釦の使用制限

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ス ラ イ ド 19

<止め易いシステム構成例>

ここで止めると

・異常原因飲む調査が困難・復帰に時間を要する‥等

動力源遮断

マグネットSW電磁弁‥等

電源開閉器手動残圧抜き弁等演

算装置等

アクチュエーター

動力遮断回路非常停止釦各種保護装置等

停止範囲の誤認

止め難く、復帰し難い【例1】

【例2】

①同一隔離内・同一停止

②一台の機械と同要領で

起動・停止操作

ス ラ イ ド 20 『他人の誤操作防止』規格要件

各保護装置

非常停止釦

電気 気圧~止めた者全てが

止めた所でロックアウト~

演算部

安全制御部

ス ラ イ ド 21 『起動時の安全』規格要件

人の意思に基づき起動する回路、機器の使用

「再起動前の安全確認」のやり易さ向上

⇒止めた所で停止状態復帰の制御構成

ロック式ES釦

リセット釦

LS使用禁止等 運転準備釦

ライトカーテン

安全柵等 扉

操作盤

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ス ラ イ ド 22

本質安全化への取組み

<第2フェーズ>

ス ラ イ ド 23 何か可笑しくないか‥?

安全防護されたロボット

光線式安全装置

光線式安全装置付プレス

安全防護された搬送台車

光線式安全装置

搬送台車

搬 送 物

ス ラ イ ド 24

電車重量 120㎏推 力 130N

電車重量 300㎏(モーター内臓)

推 力 350N

モーター/制御装置

【改善前】 【改善後】

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ス ラ イ ド 25 「ゼロの確かさ」向上に向けて

本質的リスク低減 許容?

保護方策の実施

リスク同定

要領・仕組み設定

発注・納入管理

標準化・教育

チェック&フォロー

作業管理

安全機能

保証管理

安全機能

維持管理

安全機器調達管理

点検要領・仕組み設定

機械改造時の機能保証安全機器無効時対応

教育訓練 チェック不ォロー

保護具等の管理

安全ルール設定

作業要領・教育訓練適正配置

一般的教育

一般的保守

災 害 の 土 壌

不確実な保護策は、作業管理の負担大

ス ラ イ ド 26 本 質 安 全 化 の 視 点

=リスク 傷害の程度 接触頻度 危険の回避性

・エネルギーの大きさ

・作用する部位

・異常等の発生確率

・遭遇する確立

・ルールの守り易さ

・作業のやり易さ

③頻発停止低減 ④作業に集中できる環境

⑤作業の簡潔化

防護有きからの脱却

本質安全化の視点

①機械のスリム・シンプル化

②本質的低減

防護しても、本質低減

ス ラ イ ド 27 防護不要レベルの例

【電 気】:30V以下

【動力源】

①駆動力の低減

②運動エネルギーの低減

③挟まれ防止間隙の確保

包 括 安 全 指 針

120N & 50N/cm2

80W以下

ISO13854等

防 護 不 要 レ ベ ル

*1

*2

*1 ISO14120等

*2 安衛則:ロボット適用除外根 拠

根 拠 アーク溶接電撃防止装置無負荷電圧

最終的には、RAにて

防護要否を決定

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ス ラ イ ド 28

モーター:200V

200~400W

①墜 落(約3m)

②動 力

・搬器での挟まれ

・スプロケットでの巻き込まれ

③搬器の自重落下

④感 電

=主な危険源=

<事例1> コンロッド搬送-改善前

リフター部

ス ラ イ ド 29 <事例1> コンロッド搬送-改善後

リフター部

ス ラ イ ド 30 <事例2> ヘッド搬送-改善後

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ス ラ イ ド 31

<身体を挟まれたら‥?>

ス ラ イ ド 32

<手を挟まれたら‥?>

ス ラ イ ド 33

①モーター

DC24V/20W40W

④搬 器

③駆動用ロープ

②滑 車

低出力・推力搬送装置の構成

2.その他の効果①稼動率向上 ⇒接触頻度減

②工事・保全の安全性大幅向上

③CO2排出量大幅削減(年間)

0.3t(400W)⇒0.016t

④スペース効率向上・コスト低減‥等

1.防護不要の危険源

①動 力 ③電 気

②騒 音 安全装置の点検管理不要等

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ス ラ イ ド 34

対 策 前

推力:1500N

対策後

推力:250N

<事例3> 可能な限り被害の低減

ス ラ イ ド 35

トップポリシーに基づく活動事例

ス ラ イ ド 36

①明確なトップポリシー

・自動ラインにおける、保全作業のバリアフリー

・図面段階で安全仕様決定 ⇒ 後付け廃止

②リソーセスの投入

・メーカー、生技、保全、安全スタッフ等による検討会設置

・約40回に及ぶ検討会実施

③推進のキーワード

・保全作業の動線を考えた

危険源・作業の摘出 ⇒ 排除・低減・やり易く

生技部門の例

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ス ラ イ ド 37 < 事 例 1 >

大型地下ピットの廃止

ス ラ イ ド 38 < 事 例 2 >

パレットのスリム化

ス ラ イ ド 39

人と車両との接触を低減

< 事 例 3 >

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ス ラ イ ド 40 < 事 例 4 >

構造物との接触時の被害を低減

ス ラ イ ド 41 < 事 例 5 >

墜落防止対策の充実

ス ラ イ ド 42 < 事 例 6 >

修理作業を考慮した付帯設備を設置

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ス ラ イ ド 43 < 事 例 7 >

保全作業を考慮した足場を設置

ス ラ イ ド 44 < 事 例 8 >

使い易さを考慮した手摺を設置

ス ラ イ ド 45 < 事 例 9 >

通路スペースを考慮した機器設置

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ス ラ イ ド 46

保全作業を考慮したレイアウト

安全柵入口側にモーターを配置

<事例10>

ス ラ イ ド 47 <事例11>

作業ゾーン内の徹底したフラット化

ス ラ イ ド 48 <事例12>

保全作業を想定したアクセス性を考慮

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ス ラ イ ド 49 実 施 結 果

~本質安全化は、機械のムダ排除~

見易さ向上

止め易さ向上 危険源排除

安全装置数減

ス ラ イ ド 50 製造部門の例

機内段取り作業の廃止

①部課長が目指すラインを、自らが担当工程を決めて

先頭に立って実施

②人、設備、生産の正常/異常の「みえる化」

③推進のキーワード

・頻発停止低減

・機械/作業のスリム・シンプル化

ス ラ イ ド 51

【実施結果】

余分な作業の低減 ルールが守り易い 作業の本質安全化

本質安全化は、職場のKPIも良くなる

総費用(1ライン) (品質)不良率 生産性

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ス ラ イ ド 52 本 質 安 全 化 活 動 総 括

(現時点での総括)

生技、製造各部で「シンプル・スリム化」な

機械・作業を目指した活動が展開されている

本質安全化は

機械・作業が良くなる

知恵の結集、技術力向上

閉塞感からの開放

職場・企業の

活力向上

体質強化

に繋がる

ス ラ イ ド 53 背 景 要 因

1.社内基本規格適合は必須

環境が変わる ⇒意識が変わる

知恵を出す為に、背水の陣

2.社内規格の階層化

知恵を出し、実践できるインフラ整備

3.達成感、充実感を享受できる

使い易い、コスト低減等で評価される

ス ラ イ ド 54

グローバル対応

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ス ラ イ ド 55 基 本 的 対 応

国 際 規 格

(ISO,IEC)

地 域 規 格

各 国 規 格

トヨタ生産技術標準に統合して世界各地で展開

⇒安全規格は、作業管理・監督のベース

⇒世界各拠点でのリスク把握、水準向上の容易化‥等

~ 全 体 最 適 の 追 求 ~

ス ラ イ ド 56 部分最適・全体不適

Cat:カテゴリー略

MC2MC1 MC3 MC4 MC5

CatBCat1 Cat2 Cat3Cat4部分最適

・機能維持管理

・調達・在庫管理

・保護装置技術管理

・新・改造時の機能保証管理 設備メーカーも分社化

管理監督リスク大

保護装置が無い、選択・取付けミス

膨大な管理監督・教育工数

全体不適

・保全管理

ス ラ イ ド 57

1.安全距離等は、Hiリスク対応を標準

2.安全関連部の制御カテゴリー「2以上」を標準

全 体 最 適 化 事 例

トヨタの標準対応

B 1 2 3 4

(N)

(N)

制御カテゴリー

リスクレベル

保護装置等

アクチュエータ

安全関連部

3.安全関連部使用機器の機種のスリム化

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ス ラ イ ド 58

機器のスリム化の経緯

ス ラ イ ド 59

リスクアセスメント&

マネジメントシステム

(労働安全衛生法28条の2)

ス ラ イ ド 60 災害防止とリスクアセスメント

潜在リスク

残留リスク

災 害 防 止

EN 292

ISO 12100等

包括安全指針

安全衛生枠組み指令

ILOガイドライン

OSHMS指針

安衛法28条の2

安全な仕様 安全な使用

機械の安全化 作業の安全化

リスクアセスメント等の指針

化学物質リスクアセスメント指針

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ス ラ イ ド 61

機械安全マネジメントの基軸

徹底した本質安全の追及・安全衛生機能保証

議論・決定

安全設計検討会 安全衛生機能保証体制

周知・徹底

展開・フォロー

教育体制 公開体制

標 準 化 体 制

ス ラ イ ド 62 安全設計検討会発足

~機械の安全確保は生産技術部門の責務~《91年 会社総括安全衛生管理者》

全社安全設計検討会

委 員 長

委 員

事 務 局

会社副総括安全衛生管理者

各生産技術部代表

安全健康推進部

ショップ別安全設計検討会

委 員 長

チ ー フ

委 員

事 務 局

生技部担当役員

各生産技術部長

使用部署代表・安衛スタッフ等

全社安全設計検討会委員

会社として

・安全要件

・レベルの設定

①会社要件の

具体化

②固有の問題解決

ス ラ イ ド 63 規 格 の 階 層 化

・安全柵設計基準

・安全装置規格等

・機械毎の

安全規格

機械を主語とした

安全規格無し‥!

従 来 規 格

達成手段不問

機械を主語に具備要件・レベル規定

共通要素の具備事項

安衛トヨタウエイ【学科】

92年より実施

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ス ラ イ ド 64 安全衛生機能保証体制

ス ラ イ ド 65 作業のリスクアセスメント

作業頻度

作業A

作業B

作業C 作業E

作業D

作業G 作業I

作業F 作業H

リスクHi

RAの前提

・全ての作業に

・何らかの防護策を

講じる

晒される確率

より軽度

より発生し難く

高リスク作業の低減

ス ラ イ ド 66 活 動 の 仕 組 み

洗い出し 層 別

要領化訓 練

対 策

①危険性の層別

②リスク評価

③優先順位付け

①本質的リスク低減

②社内規格に適合する

確実な対策

トップポリシーに基づき目標設定

職 場 診 断 クローズアップ観察

相方向コミュニケーション

OSHMS

安推部

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ス ラ イ ド 67 仕組みのアウトライン

Ⅰ.作業の把握

1.把握の仕組み

1-1.把握の方法

1-2.把握の対象

1-3.継続性

2.活動状況

2-1.実施者

2-2.管理状況

3.作業の把握状況

Ⅱ.層 別

1.層別の仕組み

1-1.層別内容

1-2.職場の理解

1-3.実施者

2.層別の実施状況

2-1.層別対象

2-2.実施・管理状況

Ⅲ.計画の設定活動状況

1.設備・作業の改善

1-1.対象・優先順位

1-2.改善体制

1-3.改善状況

2.教育・訓練

2-1.教育計画・方法

2-2.実施状況

Ⅳ.確認・フォロー

1.設備の確認

1-1.確認の仕組み

1-2.管理状況

2.作業者の観察・管理

2-1.作業の適性配置

2-2.作業管理状況

2-3.作業観察状況

3.要領書の作成・整備

3-1.作成計画

3-2.作成・見直し状況

3-3.活用状況

Ⅰ.危険個所の把握

1.把握の仕組み

2.活動状況

3.把握状況

ス ラ イ ド 68 展開のイメージ

○ ○ ○ ○  ライン     ○○○ 課  ○○○ 組

危険度

工程 標準 低頻度 異常 止められ

NO 作業 作業 処置 ない作業

○○工程 GR-0001  と石破損 1/年 ○ ○ ○ A-A,B-A 必要 有り …・◎ ▲ △

 ○○作業 1/年 ○ ○ B 必要 有り …・

 ○○作業 1/月 ○ ○ B 必要 有り …・

 ○○作業 1/月 ○ ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 2/直 ○ ○ C 必要 無し

 ○○作業 2/直 ○ ○ C 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

GR-0002  ○○作業 1/年 ○ ○ ○ A-A,B-A 必要 有り …・◎ ○ ▲

 ○○作業 1/月 ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ ○ C 必要 無し

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

作業内容分類(該当作業に○) 危険性(STOP6+α)

A B C D E F α機 番必要

可否有・無作 業 内 容 頻度 ランク

要領書 技能修得レベルと教育計画

A B CNO

A:挟まれ D:墜落  α:

B:重量物 E:感電

C:車両  F:高熱物

▼危険性毎にランク付け

 A:重大災害 B:休業・障害災害 C:不休災害

△:訓練予定

▲:訓練中

○:技能修得◎:教えられるレベル※修得年月日を記入

(例)

H15/5

H15/9H15/5H3/2

H3/2 H10/3

洗い出した作業 リスク評価対策順位付け

人的対応レベル

○ ○ ○ ○  ライン     ○○○ 課  ○○○ 組

危険度

工程 標準 低頻度 異常 止められ

NO 作業 作業 処置 ない作業

○○工程 GR-0001  と石破損 1/年 ○ ○ ○ A-A,B-A 必要 有り …・◎ ▲ △

 ○○作業 1/年 ○ ○ B 必要 有り …・

 ○○作業 1/月 ○ ○ B 必要 有り …・

 ○○作業 1/月 ○ ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 2/直 ○ ○ C 必要 無し

 ○○作業 2/直 ○ ○ C 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

GR-0002  ○○作業 1/年 ○ ○ ○ A-A,B-A 必要 有り …・◎ ○ ▲

 ○○作業 1/月 ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ ○ C 必要 無し

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

作業内容分類(該当作業に○) 危険性(STOP6+α)

A B C D E F α機 番必要

可否有・無作 業 内 容 頻度 ランク

要領書 技能修得レベルと教育計画

A B CNO

○ ○ ○ ○  ライン     ○○○ 課  ○○○ 組

危険度

工程 標準 低頻度 異常 止められ

NO 作業 作業 処置 ない作業

○○工程 GR-0001  と石破損 1/年 ○ ○ ○ A-A,B-A 必要 有り …・◎ ▲ △

 ○○作業 1/年 ○ ○ B 必要 有り …・

 ○○作業 1/月 ○ ○ B 必要 有り …・

 ○○作業 1/月 ○ ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 2/直 ○ ○ C 必要 無し

 ○○作業 2/直 ○ ○ C 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

GR-0002  ○○作業 1/年 ○ ○ ○ A-A,B-A 必要 有り …・◎ ○ ▲

 ○○作業 1/月 ○ ○ A 必要 有り …・

 ○○作業 1/直 ○ ○ ○ C 必要 無し

 ○○作業 1/直 ○ ○ C 不要 - -

作業内容分類(該当作業に○) 危険性(STOP6+α)

A B C D E F α機 番必要

可否有・無作 業 内 容 頻度 ランク

要領書 技能修得レベルと教育計画

A B CNO

A:挟まれ D:墜落  α:

B:重量物 E:感電

C:車両  F:高熱物

▼危険性毎にランク付け

 A:重大災害 B:休業・障害災害 C:不休災害

△:訓練予定

▲:訓練中

○:技能修得◎:教えられるレベル※修得年月日を記入

(例)(例)

H15/5

H15/9H15/5H3/2

H3/2 H10/3

洗い出した作業 リスク評価対策順位付け

人的対応レベル

ス ラ イ ド 69

<活動レベル>

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ス ラ イ ド 70

-4

012

34

5

異常処置・低頻度

作業の把握

危険性の層別

設備・作業の改善

要領書の作成・整備

作業管理

教育・訓練挟まれ箇所の改善

新設・改造時の点検

安全装置の定期点検

止められない作業

作業・実態の把握

止められない作業

対策・改善

012

34

5

異常処置・低頻度

作業の把握

危険性の層別

設備・作業の改善

要領書の作成・整備

作業管理

教育・訓練挟まれ箇所の改善

新設・改造時の点検

安全装置の定期点検

止められない作業

作業・実態の把握

止められない作業

対策・改善

0

1

2

3

4

5

異常処置・低頻度

作業の把握

危険性の層別

設備・作業の改善

要領書の作成・整備

作業管理

教育・訓練挟まれ箇所の改善

新設・改造時の点検

安全装置の定期点検

止められない作業

作業・実態の把握

止められない作業

対策・改善

012

34

5

異常処置・低頻度

作業の把握

危険性の層別

設備・作業の改善

要領書の作成・整備

作業管理

教育・訓練挟まれ箇所の改善

新設・改造時の点検

安全装置の定期点検

止められない作業

作業・実態の把握

止められない作業

対策・改善

0

1

2

3

4

5

異常処置・低頻度

作業の把握

危険性の層別

設備・作業の改善

ス ラ イ ド 71 CSRとRA/OSHMS

常識レベル

法 律

JIS・指針

通達‥等

従業員

組 合

メディア等

社会的責任本 人

家 族

労基署

警察署

刑 事 責 任

民事責任

行政指導

スク

ス ラ イ ド 72

トヨタの安全衛生教育

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ス ラ イ ド 73 トヨタの安衛教育体系

職階層教育

新任部長研修‥1日・副総括安衛管理者講話

新任課長研修‥3日・工場長講話

新任SX研修‥法定職長教育

(異常処置教育)‥2日+α

新入社員研修‥生技/製造部門配属者特別講座

職種教育安衛スタッフ研修‥3日

各部安衛スタッフ研修‥3日

安全設計実務者研修‥生技・保全リーダー層

技能教育技能講習‥リフト・玉掛け・ガス登録機関

指名業務教育‥法定+トヨタ独自教育

ス ラ イ ド 74 教育への取り組み方

①聴く・観る

②自ら考え

③実施してみて理解・納得

教育へのこだわり

<教育風景>‥課長研修より

ス ラ イ ド 75 <教育風景>‥異常処置教育

正しく理解 体感⇒納得

実機で訓練

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ス ラ イ ド 76

Drive Your Dreams人、社会、地球の新しい未来へ、

ス ラ イ ド 77

ス ラ イ ド 78