第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について 第3 ... ·...

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(1)事業概要 本事業の目的 本事業は人口減少下における地域コミュニティの持続と活性化のため、シニア世代及びその前段階に あるプレシニア世代(以下「シニア」という。)の持つ知識・技術・経験を学校支援、家庭教育支援、 子どもの地域活動支援などに生かす仕組みをつくるとともに、社会参加活動に積極的に取り組むシニア の拡大を図ることを目的とする。 ※県教育委員会ではシニア世代とは退職後の概ね60歳以上の方、プレシニア世代とは概ね45歳以上 60歳未満の方と定義して事業を進めた。 事業の実施期間 事業の実施期間は平成27年度から平成28年度までの2年間とする。 アクティブシニアによる地域の未来応援事業 現状と課題 《課 題》 人口減少社会において、 アクティブシニアと未来 の地域の担い手により、 地域コミュニティが活性 化する。 地域の未来応援実践モデルの構築 社会参加活動の拡大と普及・啓発 市町村と活動団体のネットワークの形成 ・ファシリテーター養成講座の開催 ・地域の未来応援フォーラムの開催 ・活動事例集の作成・配付(H28・アクティブシニア応援担当者連絡会議の開催 ・先進地活動団体との交流会 事業内容(H27H28取組1 取組2 取組3 取組4 アクティブシニアが地域の未来を応援! ○急激な人口減少 ○少子化と高齢化の進行 ○コミュニティ機能の低下 《地域の現状》 ○「生きる力」と郷土に対す る愛着と誇りを持つ次代の地 域の担い手が育つ。 ○ファシリテーション能力の 高いアクティブシニアが増え、 シニア及びプレシニアのキャ リアが地域活動に生かされる。 ○アクティブシニアの活動を 支える市町村の仕組みが整い、 実践が継続する。 ○次代の地域の担い手である 子どもたちの「生きる力」と 郷土に対する愛着と誇りを育 む教育活動を地域で支える取 組が必要。 ○シニア及びプレシニアの ファシリテーション能力を高 め、知識、技術、経験を教育 活動に生かす取組が必要。 ○シニア世代が活躍できる仕 組みづくりが必要。 ファシリテーション能力:学びや活動を促進する力、調整能力、合意形成を引き 出す能力 アクティブシニア:社会参加活動に積極的に取組むシニアとプレシニア ○学校支援(キャリア教育推進・授業補助・学習環境整備 等) ○家庭教育支援 ○子どもの地域活動支援 など ・モデル事業の委託(地域の活動団体等) と実施(学校支援、家庭教育支援、 子どもの地域活動支援など) ※実施にあたっては、市町村担当職員が 活動団体をサポートする シニアのファシリテーション能力 の向上 第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について 59

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Page 1: 第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について 第3 ... · 2017-03-21 · ファシリテーション能力の 高いアクティブシニアが増え、

(1)事業概要

1 本事業の目的

本事業は人口減少下における地域コミュニティの持続と活性化のため、シニア世代及びその前段階に

あるプレシニア世代(以下「シニア」という。)の持つ知識・技術・経験を学校支援、家庭教育支援、

子どもの地域活動支援などに生かす仕組みをつくるとともに、社会参加活動に積極的に取り組むシニア

の拡大を図ることを目的とする。 ※県教育委員会ではシニア世代とは退職後の概ね60歳以上の方、プレシニア世代とは概ね45歳以上

60歳未満の方と定義して事業を進めた。 2 事業の実施期間

事業の実施期間は平成27年度から平成28年度までの2年間とする。

アクティブシニアによる地域の未来応援事業成 果現状と課題

《課 題》

人口減少社会において、アクティブシニアと未来の地域の担い手により、地域コミュニティが活性化する。

地域の未来応援実践モデルの構築

社会参加活動の拡大と普及・啓発

市町村と活動団体のネットワークの形成

・ファシリテーター養成講座の開催

・地域の未来応援フォーラムの開催・活動事例集の作成・配付(H28)

・アクティブシニア応援担当者連絡会議の開催・先進地活動団体との交流会

事業内容(H27~H28)

取組1

取組2

取組3

取組4

アクティブシニアが地域の未来を応援!○急激な人口減少○少子化と高齢化の進行○コミュニティ機能の低下

《地域の現状》 ○「生きる力」と郷土に対する愛着と誇りを持つ次代の地域の担い手が育つ。○ファシリテーション能力の高いアクティブシニアが増え、シニア及びプレシニアのキャリアが地域活動に生かされる。○アクティブシニアの活動を支える市町村の仕組みが整い、実践が継続する。

○次代の地域の担い手である子どもたちの「生きる力」と郷土に対する愛着と誇りを育む教育活動を地域で支える取組が必要。

○シニア及びプレシニアのファシリテーション能力を高め、知識、技術、経験を教育活動に生かす取組が必要。

○シニア世代が活躍できる仕組みづくりが必要。

※ファシリテーション能力:学びや活動を促進する力、調整能力、合意形成を引き出す能力

※アクティブシニア:社会参加活動に積極的に取組むシニアとプレシニア

○学校支援(キャリア教育推進・授業補助・学習環境整備等)

○家庭教育支援○子どもの地域活動支援 など

・モデル事業の委託(地域の活動団体等)と実施(学校支援、家庭教育支援、子どもの地域活動支援など)※実施にあたっては、市町村担当職員が活動団体をサポートする

シニアのファシリテーション能力※の向上

と実施(学校支援、家庭教育支援、

第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について 第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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Page 2: 第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について 第3 ... · 2017-03-21 · ファシリテーション能力の 高いアクティブシニアが増え、

3 事業概要

取組1 地域の未来応援実践モデルの構築(詳しくは pp.1~52) ①モデル事業の委託と実施

次代の地域の担い手を育てるため、シニアの持つ知識、技術、経験を、学校支援、家庭教育支援、

子どもの地域活動支援などに生かすためのモデルを構築する。このため、県内の活動団体や実行委員

会等に委託してモデル事業を実施する。 ②活動事例集の作成、配布(平成 28 年度のみ実施)

シニアの社会参加促進につなげるための資料として、2 カ年の事業の成果をまとめ、市町村や関係

機関等に配付する。

取組2 シニアのファシリテーション能力の向上(詳しくは pp.61~66) ○ファシリテーション能力の向上に係る講座等の開催

シニアの社会参加活動をリードする新たな人財の掘り起こしを行うとともに、リーダー、コーディ

ネーター及び実践者として必要となる、企画力を高めるためのワークショップ及び学びや活動を促す

力・調整能力・合意形成を引き出す力を高めるための講座を実施する。 取組3 市町村と活動団体のネットワークの形成(詳しくは pp.67~74) ①各市町村の担当者を対象とする会議等の開催

各市町村でシニアの社会参加活動が継続的に実施されるよう、地域住民と活動団体等を相互に結び

付ける窓口となる担当者を置くとともに、担当者相互の連携や資質能力の向上を図るための会議を開

催する。 ②地域づくり先進地への視察・交流会の実施

活動団体の活動意欲向上と団体同士の交流活発化のため、県外先進活動団体への視察及び交流会を

実施する。

取組4 社会参加活動の拡大と普及・啓発(詳しくは pp.75~80) ①社会参加活動を推進するフォーラムの開催

社会参加活動の意義や大切さ、アクティブシニアの知識・技術・経験を地域活動に生かすことの重

要性を伝えるためのフォーラムを開催する。 ②活動PR誌及びチラシの作成、配付(平成 27 年度のみ実施)

シニアの社会参加活動への意識啓発を図るために、活動PR誌やチラシを作成し配付する。

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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(2)アクティブシニアのファシリテーションを高める講座の実施 ① 地域づくりワークショップの開催

アクティブシニアによる地域づくり活動を推進するために、活動者のスキルアップ及び県外の先進

的な取組事例から学ぶことを目的とした講義・ワークショップを開催した。

○開催日時 平成 27 年 7 月 12 日(日) 10:30~16:00 ○会 場 県総合社会教育センター ○内 容

【午前の部講義】 演題:アクティブシニアによる地域づくりと住民合意の必要性 講師:弘前大学生涯学習教育研究センター 講師 深作 拓郎 氏 【午前の部演習】 テーマ:地域をいきいきさせるアクションプラン」 講師:弘前大学生涯学習教育研究センター 講師 深作 拓郎 氏

講義の様子 演習の様子

○参加者アンケート ※午前の部

(講義について) (演習について)

○アンケート自由意見 ※主なもの

・地域づくりのための関わりの大切さが改めてわかりました ・ワークショップの流れ等勉強になりました。 ・グループ毎のプランづくりと今後のNPOの活動に当たって非常に参考になりました。 ・活動事例について、多数決はやらず、納得するまで議論が必要そのための情報共有をどのように

やっていくのか具体的に聞きたかった。

満足

50%やや満足

50%

満足

43%

やや満足

50%

やや不満

7%

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【午後の部 事例発表】 発表団体:秋田県北秋田市 合川地区駅前地域活性化協議会 宮城県大和町 まちづくり遊楽塾 岩手県二戸市 NPO 法人カシオペア連邦地域づくりサポーターズ

【午後の部 パネルトーク】 テーマ:住民一人ひとりの力で楽しい地域を! 発表者:合川地区駅前地域活性化協議会 事務局長 村形 栄悦 氏 まちづくり遊楽塾 座長 赤坂 隆一 氏 NPO 法人カシオペア連邦地域づくりサポーターズ 代表理事 浪岡 洋一 氏 【交流タイム】参加者同士で名刺交換等を実施。

講義の様子 演習の様子

○参加者アンケート ※午後の部

(事例発表について) (パネルトークについて) (交流タイムについて)

○自由意見 ※主なもの

・青森県の地域づくり、補助制度の紹介等を知りたい。 ・心に残るキーワードがたくさんあったのでイベント開催時に参考にしたい。 ・まちづくりの継続性の難しさ、資金面、人材面、特に若者の参加が少ない実情は何処も抱える問題

であり、住民一体となってのまちづくりが課題である。いかにクリアしていくかが悩みの種である

と感じた。県内の事例発表も聞きたい。 ・青森×秋田の新しい”とりくみ”=地域創生の可能性を感じた。交流タイムで女性の方と「東北の

方々には底力がある!」と話ができたことが良かった。

満足

40%

やや満足 60%

満足 33%

やや満足 47%

やや

不満 13%

満足 23%

やや満足 77%

62

第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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② 地域づくりファシリテーター養成講座の開催 シニア及びプレシニア世代の社会参加活動におけるリーダー、コーディネーター及び実践者として

活動するために必要となる力(学びや活動を促す力・調整能力・合意形成を引き出す力)を高めるた

めの講座を実施した。

(平成 27 年度) ○開催日時・会場・参加者数

地区 開催日時 会場 参加者数

東青 平成 27 年 9 月 5 日(土) 10:30~15:30 県総合社会教育センター 24 名 西北 平成 27 年 9 月 6 日(土) 10:30~15:30 板柳町多目的ホールあぷる 15 名 上北 平成 27 年 9 月 12 日(土) 10:30~15:30 三沢市公会堂 11 名 三八 平成 27 年 9 月 13 日(日) 10:30~15:30 八戸市福祉公民館 15 名

○内 容 ※各会場共通 【午前の部(講義・演習)】「ファシリテーターのきほん」 【午後の部(講義・演習)】「地域づくり活動におけるファシリテーターの重要性」

○講 師

【東青、西北】弘前大学生涯学習教育研究センター 講師 深作 拓郎 氏 【上北、三八】弘前大学教育学部 講師 松本 大 氏 講座の様子

○参加者アンケート結果 ※4会場合算

(午前の講義・演習について) (午後の講義・演習について)

満足 79%

やや満足 21%

満足 79%

やや満足 21%

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【午前の部について】 ・課題に対するグループごとの考え、意見が工夫されており、その主張等に考えさせられた。 ・自分では思いつかない意見や考えがあることに気づきました。 ・お互いの意見を交換でき、自分の知識やアイデアの幅が広がりました。 ・説得力がある意見が多くグループでまとめることの難しさを感じた。 ・グループの方々とコミュニケーションを図りながら、討議し進められ、発見や納得があり充実して

おりました。 ・ファシリテーターについて学ぶことができ、その存在が重要ということがわかった。 ・案をまとめるには遊び心も取り込んで実施すること、和気あいあい感が必要と感じた。 【午後の部について】 ・「志縁(しえん)」を拡大し、楽しく地域活動を続けていきたいと思いました。 ・じっくり話し合いに持っていく重要性。リーダーが先走らないこと。このことを忘れないようにす

れば、トラブル解決と確信した。 ・アイデアマップで見える化する、ということが勉強になった。 ・しなやかなつながりが大事だと思った。本音で語り、積み上げることを努力していきたい。 ・地域づくりについて現状、実例を挙げて講義していただきわかりやすかった。 ・ファシリテーターの重要性を改めて知りました。 ・思うように事が進まないのが現実に直面した問題でしたので、他人の意見が本当に助かります。 ・相手がわかる言葉で相手に伝わるように、これがうまくできるようにならなければいけないと実感

した。合意形成能力、コーディネート能力そしてファシリテート能力を身につけたい。 ・ファシリテーター、リーダーシップの取り方がよくわかりました。 ・高齢者と子どもの関わり、若者に伝えていく件が参考になった。 ・各地区でも活動していく上での悩み、同じような問題があり、解決していく参考になった。 ・最後の演習は実際に書き出してみるといろいろな課題や解決策が浮かび、よい演習になりました。 ・住民の出番を作っていろいろな課題を引き出すのができていなかった。人財育成(後継者づくり)

を早くから取り組むべきでした。

○アンケート自由意見 ※主なもの

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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(平成 28 年度) ○開催日時 平成 28 年 7 月 16 日(土) 9:30~16:15 ○会 場 県立図書館集会室 ○参 加 者 60 名 ○講 師 会議ファシリテーター普及協会(MFA)代表 釘山 健一 氏 ○内 容

【講義・演習①】 「参加者の主体性を引き出し、一歩踏み出せるファシリテーション」 【演習②】 常識を覆す「トランプ方式」

講座の様子

○参加者アンケート

○アンケート自由意見 ※主なもの

【講座を受講しての感想】 ・ファシリテーターについて少しではあるが分かってきたように思う。 ・今までの会議の進め方とは全く違うやり方で、心がモヤモヤすることがない会議が催せそうです。

楽しい中にも大切なテクニックがあり、とても大切なことを教わった。”どうすればいいかし

らー?” ”どうしましょうか?”とても素敵な言葉だ。 ・まずは雰囲気をつくり出すことが大切で、かつファシリテーターとして中立な立場で楽しく意見と

笑いが飛び交うようになれればと思う。 ・ファシリテーターと議長の違いがよく分かった。もっと勉強し良きファシリテーターになりたい。 ・会議というものの見方が一転した。楽しい頭の中にたくさんのアイデアが浮かぶっていうのは本当

だと実感した。楽しくそして中身の濃い、またお友達も増えた楽しい講義だった。 ・今までの会社員生活での会議が間違いだらけでつまらないものだということが理解できた。 ・会議の在り方(仕方)で、こんなにも代わるものか!!と身にしみた。 ・特に”悪魔の指示”という言い方が大げさで興味深く、これまで自分もたくさん悪魔の指示を出し

ていたということがわかった。 ・ファシリテーターのあり方、即ち、人の可能性を引き出すことは会議のみならず普段の業務のあり

方にも共通するものだということを学ぶことができて良かった。

満足 83%

やや満足 17%

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【今後の事業実施に向けて参考としたいこと】 ・事業の打合せでは強引に意見を通すことが多かったが、皆で決めていくことが大切だと思った。 ・話し合える会議が開けそうに思う。”どうしましょう”で問いかけ、意見を出していこうと思う。 ・全員発言させる7つの方法、議長と会議ファシリテーターとの違いが参考になった。 ・今回の学びからファシリテーターとして会議を進められるように、また、会議とおしゃべり会の違

いを説明できればと思う。 ・仕事柄、人前で話す機会が多いが、初めの「土台作り」を重要視していなかった。即取り入れさせ

ていただく。 ・高校生対象のワークショップを行う予定で、それに活用したい。 ・雰囲気づくり、スベらないギャグ。 ・じゃんけんを活用して楽しく全員が参加している意識を持たせることが良いと思う。 ・地域の活性化につながるような話し合いを、広く住民代表の集団で、今回のファシリテーションの

方法を用いて進めていければと思う。

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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(3)市町村と活動団体のネットワーク形成に向けての取組 ① 地域づくり先進地視察交流会

地域づくり活動を行っている団体の活動意欲向上と団体同士の交流活発化のため、県外先進活動団

体への視察及び交流会を開催。

(平成 27 年度 地域づくり先進地視察交流会) ○コース・実施日・参加者数

コース 実施日 参加者数

北秋田市コース 平成 27年 11/1(土) 39名

二戸市コース 平成 27年 11/1(土) 35名

鳴子温泉コース 平成 27年 12/5(土)~6日(日) 24名

○実施内容

【北秋田市】 ・長岐邸見学と事例発表

発表者:おさるべ元気クラブ 代表 長岐 直介 氏

・合川駅まつり見学

・合川駅前活性化協議会との交流会・事例発表

発表者:合川駅前地域活性化協議会 事務局長 村形 栄悦 氏

【二 戸 市】 ・二戸市門崎地区の取組見学・事例発表

発表者:浄門の里づくり協議会 代表 佐藤 勘悦 氏

コーディネーター:NPO 法人カシオペア連邦地域づくりサポーターズ

理事兼事務局長 千葉 千賀 氏

・岩手県地域づくり団体との交流・事例発表

発表者:ぎばって足沢70の会 会長 上野 司 氏

二戸健康マージャンボランティア 事務局長 西村 牧男 氏

よりゃんせ金田一 事務局長 嶋野 佳子 氏

コーディネーター:NPO 法人カシオペア連邦地域づくりサポーターズ

代表理事 浪岡 洋一 氏

【多賀城市】 ・多賀城市市民活動サポートセンター見学・事例発表

発表者:多賀城市市民活動サポートセンター 情報班主任 櫛田 洋一 氏

仙台市シニア活動支援センター 小林 正夫 氏

・東鳴子ゆめ会議との交流会・事例発表

発表者:まちづくり遊楽塾 座長 赤坂 隆一 氏

NPO 東鳴子ゆめ会議 理事長 大沼 伸治 氏

・エコラの森にて地域づくり団体との交流会・事例発表

発表者:NPO しんりん 理事長 大場 隆博 氏

さとのわ 代表 鈴木 美樹 氏

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○参加者アンケート ※3コース合算

○アンケート自由意見 ※主なもの

【北秋田市コース】 ・歴史を大切にする想いの強い人たちに感動した。 ・立ち上げの苦労話など、内輪の話をも聞けて参考になった。 ・地域が一つになっているなあと感じた。 ・人口減少の中で、イベントの継続は必要だと感じた。 ・地域活動は人と人との結びつきが大切であると感じた。 ・駅前の祭りは地域と一体になっていて良かった。 ・できれば移動中にも視察先について何らかの説明があればいい。 【二戸市コース】 ・何をやるにしても人を巻き込む活動でなければ持続せず、理解も得られないと実感した。 ・魅力ある人たちにたくさん会え、地道に活躍していることに感銘。 ・自分一人から多数へ広げることが大変ですね。 ・浄門の里づくり、19戸の戸数でまとまって行事やお風呂など、学ぶところ大です。 ・浄門の里での住民同士の協力で地域おこしをしたという事例が大変参考になりました。 ・地元をもっとよくしよう、発展させよう、こどもたちに伝えていこうという前向きの姿勢が強く伝

わってきました。 ・各地域が力を合わせるやり方がとても新鮮で楽しかったです。自助共助、公助という言葉を知って

はいたけど、実践しているところがあるとは知りませんでした。 ・できれば移動中にも視察先について何らかの説明があればいいと思います。 【鳴子温泉コース】 ・「しんりん」では人の手による優しい山作りをしている。資源を作り、加工、完成させてから都会

へ売却できるようこれから我が地元でもぜひ取り入れたいと思います。 ・「さとのわ」は代表の方が都会育ちで、地方の良さなど目の付けどころが違うと思いました。 ・役所の方々の協力が必要だということをつくづく思いました。 ・実践している活気に満ちた口調は共感を覚え、生半可な気持ちで取り組んでいないという覚悟さえ

感じました。 ・地域づくりに必要なものは①よそ者②馬鹿者③若者でした。 ・コンセプトの設定、ニーズの把握がポイントだと感じました。 ・セカンドライフで棚卸しからまたはじめ、見直しをして仲間を増やし頑張れる気になりました。 ・アイデアと協力と行動力が大事だと感じました。 ・参加者の集め方、仲間づくり等の事例発表が大変参考になりました。 ・将来的なビジョンもしっかり見すえて続けていくことの大切さを知ることができた。 ・参加者の方々から気づかされた事もあり、みなさんとも今後連携していきたいと思いました。

※3コース合算※3コース合算

満足

63%

やや満足

37%

68

第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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(平成 28 年度 地域づくり先進地視察交流会)

○コース・実施日・会場・参加者数 コース 実施日 会場 参加者数

県内コース 平成 28年 9/10(土) 十和田市生涯学習センター 他 23名

県外コース 平成 28年 11/5(土) いわて県民情報交流センター 他 37名

○実施内容

【県内コース】 ・視察見学「TMG48による『まちなかお散歩ツアー』」 十和田カトリック教会及び官庁街通りを視察見学 ・事例発表①「十和田もてなしガールズの活動について」 発表者:TMG48 代表 前田 美保子 氏 ・事例発表②「子どもたちの育ちを支える」 発表者:十和田NPO子どもセンター・ハピたの 代表理事 中沢 洋子 氏 ・交流タイム 参加団体自己紹介及び名刺交換

【県外コース】 ・視察見学 もりおか町家物語館の見学 ・事例発表①「いわてアートサポートセンターの活動について」 発表者:いわてアートサポートセンター 理事長 坂田 裕一 氏 ・事例発表②「元気なシニアを目指して」 発表者:シニアパワーいわて 理事長 高橋 善紀 氏 ・事例発表③「Wiz の活動について」 発表者:Wiz コーディネーター 八田 浩希 氏 ・事例発表④「子どもの幸せ、親の幸せ、地域の幸せを目指して」 発表者:いわて子育てネット 副理事長 両川 いずみ 氏 ・交流タイム 参加団体自己紹介及び名刺交換

○参加者アンケート ※2コース合算

※2コース合算※2コース合算

満足

71%

やや満足

29%

69

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○自由意見 ※主なもの

【県内コース 十和田市】 ・十和田市は近いのですが知らないことが多いと感じました。 ・皆様の活動には「つなぐ」(人も思いも)ということが根底にあると感じました。 ・「人を大事」にすることを明確なコンセプトを持って活動を展開していることは素晴らしい ・やはりキーワードは人とのつながりだと改めて気づきました。 ・「ハピたの」さんの活動は新聞などでとても気になってましたので今回改めて詳しい活動とその経

緯なども知られて良かったです。 ・女性がパワフルです。十和田市の女性は特に!やはり、女性が元気でないといろいろな事業が活発

に行えないと感じました。 ・経済的な自立を計画していること、経営的な分析や収益増を目指し継続しようとする覚悟は大いに

参考になりました。 ・事例発表は、資料や写真もたくさんあり、視的にも楽しませるものでした。 ・交流会を通して、様々な組織とつながれた。また、つながり方を知ることができた。 ・交流会はもう少し時間があれば良かったです。

【県外コース 盛岡市】 いわてアートサポートセンター ・講座のあり方の反省として「知識の伝達ではダメだ。人を育て、つくるものでなければ!」という

言葉に感銘を受けた。また、子どもや女性の力を大切に成長を見守り活躍する場をつくることも同

感だ。 ・文化・芸術と地域づくりを結びつける発想に驚いた。震災で「コミニュニティ」のあり方が改めて

問われているのだと実感した。 ・震災を経て社会活動や公民館活動をベースにしている方々よりも文化的な活動をされている方々の

方がフレキシブルに対応できていたという感想に、地域づくりには文化的な要素が重要になってく

るのではと感じた。 シニアパワーいわて

・地域づくりには経営感覚(スキル)やマネジメントは不可欠だと改めて感じた。 ・知識や経験のある方がたくさんいるようで、組織としても十分機能されているのだと感じた。 ・NPOは少ない人数で業務にあたるため、経理が苦手というのはよく分かる。そこをサポートする

シニアのパワーに驚いた。 ・具体的な事例紹介が分かりやすかった。会計事務の受託は良いアイディア!!

wiz ・地元を好きになる、好きになってもらい、自らのモチベーションをあげる実践型インターンシップ

の取組みが岩手の将来を変える気がする。 ・若者を中心に様々なことにチャレンジしていることは頼もしい。 ・実践型インターンシップについて、携わっている方達の熱い想いが伝わる。 ・青森の学生たちにもぜひ体験させたいと思った。 ・ネットワーク構築力及び資金調達がすごい。 ・行政のインターンシップでは得られない専門性を活かした取り組みで、地域貢献されている先進事

例だと感じる。 いわて子育てネット

・地域や家族のつながりが希薄になっている世の中なので若い親への知恵を授けて欲しいと思う。 ・シニア、若者、子育ての3つのつながりが最終的には町の活性化へ続いていくと思う。 ・ボランティア養成講座は、人財を増やす面でも効果的と思った。 ・女性視点、子ども視点の話が聞けて良かった。 ・自分の得意で関わっているということで、イベントや講座を聞いて、新しいつながりを作っている

ことがすばらしいと思った。 ・「心のよりどころ」今の世の中には本当に必要な場所だ。 ・子育てを体系的に行うプランに魅力を感じた。 ・NPO法人らしいきめ細かい子育て支援の事業内容に感じた。

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

Page 13: 第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について 第3 ... · 2017-03-21 · ファシリテーション能力の 高いアクティブシニアが増え、

② あおもりの未来をつくるアクティブシニア応援セミナー 社会参加活動に積極的に取り組むアクティブシニアの増加と、未来を担う人財の育成が積極的に行

われることをめざして、上記セミナーを開催した。セミナーでは、講演や今年度「地域の未来応援実

践モデル事業」に取り組んだ団体の実践発表を行いました。 ○開催日時 平成 28 年 3 月 17 日(木) 13 時~16 時 ○会 場 県総合社会教育センター ○参 加 者 95 名 ○内 容

【講 演】 演題:「社会に参画し、健康寿命を伸ばし、高齢期を生き抜く ―活動から離れれば「生きる力」を失い、役割から離れれば、志を失う―」 講師:生涯学習・社会システム研究者 三浦 清一郎 氏 【平成 27 年度地域の未来応援実践モデル事業実践発表】

前半の全体発表では、モデル事実施団体のうち 3 団体が全体発表を行い、後半のポスターセッ

ションでは、12 の実践団体の取組を参加者が見て回り、交流を深めた。最後に、テーブルトー

クを行い、セミナーの感想や日頃の取組に対する情報交換を行った。 ○セミナーの様子

(講師講演) (全体発表) (テーブトーク)

○参加者アンケート結果

(講演について) (実践発表について)

大変良かった

89%

良かった

9%良くなかった

2%

大変良かった

57%

良かった

41%

あまり良くなかった

2%

71

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○自由意見 ※主なもの

【講演について】 ・「生涯現役」を改めて認識した。また、学校の社会教育への参画の必要性を強く感じました。 ・「隠居文化と戦え」は目からウロコでした。 ・将来のことについて考えさせられました。いかに交流の大切さがあるかを知りました。 ・アクティブシニアを実践している方でとてもパワフルで感動した。 ・シニア世代について活動の大切さを知り参考になりました。 ・「今日行く」「今日用」大変ためになりました。 ・高齢者に対して、若者ができることを考えなければ!! ・高齢者に対する認識が変わった。老化だからとあきらめていたがトレーニングにより健康寿命は伸

ばせるのだということを学ぶことができた。 ・今後の活動の勇気をいただきました。

【実践発表について】 ・地域コミュニティが抱える課題は多いが、地域にいろいろと資源があることがわかった。 ・多くの方が地域に関わっていただける、ありがたいです。 ・各ブース様々な特色があり、見て学べたとともに楽しめた。 ・各地域での様々な活動がパネルで見ることができて良かった。

【その他】 ・もっとたくさんの事例発表を聞きたかった。 ・活動的な子どもたちを育てるノウハウが知りたい。

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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③ アクティブシニア応援担当職員連絡会議

市町村教育委員会担当者がアクティブシニアによる活動団体を支援し、未来につながる地域づくりを

推進する仕組みをつくるべく、県及び市町村相互のネットワーク構築にむけた会議を開催した。 ※ボランティア関係職員ネットワーク形成セミナー(主管:県総合社会教育センター)との併催形式で

実施。 ○実施日時・会場・参加者数

会場 開催期日 会場 参加者数 青森 平成 28 年 10 月 19 日(水)10:30~15:30 県総合社会教育センター 21 名 八戸 平成 28 年 10 月 21 日(金)10:30~15:30 八戸市児童科学館 20 名 弘前 平成 28 年 10 月 24 日(月)10:30~15:30 弘前市中央公民館岩木館 21 名 ○内 容

【講 義】※各会場共通

演題:地域課題克服のためのネットワークを広めよう!

講師:青森大学社会学部 教授 櫛引 素夫 氏

【事例発表】

会場 発表内容・発表者 青森 ・「人と人との『つながり』からまちを元気に~むつ市市民協働まちづくり会議の取組~」

むつ市総務政策部市民連携課 主任主査 山崎 学 氏 ・「愛の輪レクリエーション事業におけるネットワーク形成」 平川市社会福祉協議会地域福祉課 主査 佐藤 毅信 氏

八戸 ・「多賀城市市民サポートセンターの取組(設置までの経緯)について」 多賀城市総務部地域コミュニティ課市民活動係 副主幹 千葉 明宏 氏 ・「十和田市社会福祉協議会の特徴的なボランティア活動」 十和田市社会福祉協議会 主任主査 藤田 智哉 氏

弘前 ・「おらほの地域応援し隊!~元気をつなぐ人間パワー~」 北秋田市生涯学習課 参事 松田 淳子 氏 ・「声の広報について」 黒石市社会福祉協議会 主事 毛利 洋平 氏

【情報交換会】ネットワーク形成のためのワークショップ、名刺交換会を実施 ○参加者アンケート ※3会場合算

(セミナー全体について)

満足

42%やや満足

54%

やや不満

2%不満

2%

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○自由意見 ※主なもの

【講義】 ・学識者の方の説明を聴く機会があまりないため、大変貴重な情報を得ることができました。 ・まちづくりに関するプロの視点からのお話を聞くことができ、事業の参考になった。 ・ネットワーク形成というテーマとの接点が分かりにくかったが、興味深い内容でした。 ・講演では参考になるキーワードの確認ができました。もう少し時間をかけてお話を伺いたかった。 ・難しい用語などについて説明していただいたのでとても分かりやすかった。また、人口減少や高齢

化の内容は、大変興味深かった。 ・町内会活動のヒントをいただきました。 ・今後の活動にたくさんのヒントを頂きました、少しでも取り入れながら活動していきたい。 ・今、ネットが重要であると改めて認識した。 ・電子通信技術をベースにしての活動は難しいが、興味のある内容で良かった。 ・ボランティアの話はどこに?と思いましたが、別視点で考えると色々と参考になるお話でした。

【事例発表】 ・社会福祉協議会の事例発表では比較的失敗談もありで参考になった。 ・もっと多くの失敗事例を聞きたかった。

【情報交換会】 ・職種の異なる方の考え方を聞けたこと、交流できたことが良かった。 ・他地区の方とも交流できてよかった。

【その他】 ・講義では意見交換の時間も設け、相互にフィードバックしあってもよい。 ・関係者のみならず、市民団体、一般市民の方も共に参加交流できるセミナー・ワークショップにし

ても良かったのでは。 ・「ボランティア関係職員」としているので社会教育関係者の参加が少なかったことが残念である。

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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(4)社会参加活動の拡大に向けて普及・啓発 ① 社会参加活動を推進するフォーラムの開催

(平成 27 年度:地域の未来応援フォーラム)

シニア世代及びプレシニア世代の知識、技術、経験を地域活動に生かすことの重要性を伝えるとと

もに、シニア世代及びプレシニア世代が各地域において社会参加活動に踏み出す契機となり、アク

ティブシニアが増加していくことを目指して開催。

○開催日時 平成 27 年 6 月 27 日(土)13 時~16 時 30 分 ○会 場 県総合社会教育センター ○参 加 者 180 名 ○内 容

【基調講演】

演題:アクティブシニアがつくる新しい「社会」 -少子高齢・人口減少社会におけるアクティブシニアの役割- 講師:東京大学大学院教育学研究科 教授 牧野 篤 氏

【パネルディスカッション】

テーマ:地域コミュニティ活性化の具体的な取組みとシニア世代の社会参加活動の拡大に向けて コーディネーター:あおもりコミュニティビジネスサポートセンター 山田 さとみ 氏 パネリスト:NPO 法人子育て応援隊ココネットあおもり 沼田 久美 氏 プロジェクトおおわに事業共同組合 相馬 康穫 氏 WOMEN'S VISION 岩本 ヤヨエ 氏 川代地区振興会(新郷村) 小笠原 敏彦 氏

○フォーラムの様子

○参加者アンケート結果

(基調講演について) (パネルディスカッションについて)

大変よかった

80.2%

まあまあ

よかった

18.8%

あまりよくなかった

1.0%

大変よかった

70.4%

まあまあ

よかった

28.4%

1.2%

あまりよくなかった

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○自由意見 ※主なもの

【基調講演について】 ・地域づくりを仕掛けていく、考えていくということが大切だと思います。子どもの活動をしていま

すが、子どもも一人の人材として、共に育っていくことの大切さを知りました。 ・子どもたちの中にシニアが入っていくべきだと思う。 ・若い人が魅力を感じる町づくりに、若い人達といっしょになってやっていくことが大切と痛感し

た。 ・もっと事例の詳細について聞きたかった。 ・地元への回帰を楽しんでやることが重要と思われた。 ・プラスの価値観を付けることが重要である(特に子ども)ことがわかった。 ・全国各地である成功例だけでなく失敗例も聞きたかった。 ・人と人とを結び付ける仕組みが多様にあるとともに、コミュニティのかなめであることを理解でき

た。 ・自分が率先してやるとなると勇気がないし、今でも忙しいので大変という感じがする。協力はでき

ると思う。(町会役員、団体役員、仕事、趣味等) ・40~50 代がもっと参加しても良かった内容、行政や商工団体が参加しても良かったのでは? ・子育て世代を支えることは、子どもや子育て世代がシニアの方を見守ることにもつながると思いま

す。 ・社会の役に立ちたいシニアはたくさんいる。個人的なことはまさに社会的なことだと納得した。 ・子どもが「仕事をつくりに帰りたい」という思いにさせるプロジェクト、青森県においてもできる

こと、やらなければいけないことと感じた。 ・地域づくりやシニアの社会参加にはどういう視点が必要か分かった。 ・地域での活動を通して日本が生き生きとしていくのだと思いました。 ・青森にもアクティブシニアが沢山いると思うので、ぜひいろいろな活動ができればいいなと感じ

た。 ・「ビジョンを持った取り組み」を久々にイメージさせてくれる講演でした。 ・学校がなくなれば町がなくなる、学校は自治の拠点という考えは非常に参考になった。 ・何をするにもコミュニケーションが大事と分かりました ・教職員(特に管理職)に聴かせたかった。

【パネルディスカッションについて】

・パネリストの皆さんのお話しには、活動、取組のポイントが示されていたと思う。(良い人が集ま

ること、やる人(子どもも含めて)が楽しいこと、やりがいがあること、継続性の工夫があるこ

と、絆を強めること) ・せっかく起こした事業を継続すること、できれば事業化することが大切だと思いました。 ・パネルディスカッションは、身近に感じられ、素晴らしい皆さん!!リーダとなる人間性があふれて

いてうらやましい。町内の細々としたことからこんな形で進められたらいいですね。 ・パネラーの方々は自分の団体、我が町に情熱を注いでいる方ばかりで、この思いや活動が県内すみ

ずみ県外へと広めていけたらますます地方創生、地域活性化につながると思った。 ・こうした各団体等の取組を県内の優良事例としてどんどん発信していって欲しい。 ・本音のディスカッションでとても参考になることがたくさん聞けました。 ・県内にも地域コミュニティ活性化の事例を聞いて青森も捨てたもんじゃないと青森の元気がわか

り、少し元気が出ました ・エネルギーを感じた。少子高齢化何するものぞ!人口希薄をつながりの濃密さで十分まかなえると

思った。

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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(平成 28年度:アクティブシニアによる地域の未来応援フォーラム)

中高年世代が社会参加活動に積極的に参加していくとともに、アクティブシニアによる本県の未来

を担う人財の育成が積極的に行われるようになることを目指して開催。 ○開催日時 平成 29 年 1 月 28 日(土) 13:00~15:30 ○会 場 県総合社会教育センター ○参 加 者 70 名 ○内 容

【講 演】 演題 「地域のつながりと社会参加がシニアを元気に!」 講師 東京都健康聴取医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム 研究員 倉岡 正高 氏

倉岡先生からは、主体的な社会参加がシニア世代の健康寿命を延ばすことを、様々なデータに

基づいて説明いただきました。また、シニア世代の特徴を生かした活動の工夫、世代間交流を通

したシニア世代の社会貢献活動としての読み聞かせ活動等について、その心理的・身体的・認知

機能効果も交えて紹介いただきました。

【実践発表(ポスターセッション)】

平成 27 年度・28 年度に「地域の未来応援実践モデル事業」に取り組んだ県内 26 団体のうち

17 団体が実践内容をまとめたポスター等を展示し、参加者への質問に答える形で発表を行いま

した。参加者の多くは上記モデル事業に取り組む団体の方々であったため、互いに質問し合うな

どして交流を深めていました。

【交流タイム(グループワーク)】

交流タイムでは、倉岡先生の講演や、実践発表を踏まえて、各テーブルにおいて普段の活動で

抱えている悩みや課題を発表し合い、それに対する意見や改善案などを話し合いました。 各テーブルでは、限られた時間の中で皆熱心に語り合い、その結果を付箋紙や模造紙を使って

まとめました。最後に倉岡先生から話し合いについての講評をいただきました。

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○参加者アンケート結果

(講演について) (実践発表について) (交流タイムについて) ○自由意見 ※主なもの

【講演について】 ・読み聞かせを始めてみたい。 ・今後の活動のプラスになった。 ・シニアの絵本の読み聞かせ活動が脳の活性化や認知機能向上に良いとわかった。 ・普段あまり触れない分野だったので勉強になった ・多世代の交流の大切さがわかった。 ・タイムリーな講演だった。

【実践発表について】 ・ポスターセッションは初めての体験で、実践活動について直接聞けるので良かった。 ・大変有意義であった。 ・あっという間でもっと時間が欲しかった。 ・各団体のアピール時間もあればなおよい。 ・共通点がある団体に興味が出た。詳しく PR する方法を考えたい。

【交流タイムについて】 ・ざっくばらんにいろんな活動をしている人と話せてよかった。 ・全体的に課題が一緒であるとわかった。 ・話し合いのテンポは良かった。 ・もっと時間が欲しかったです。

【フォーラム全体について】 ・世代間の話し合いができたことが本当に良かった。 ・行政職員が出席して意見を持ち帰るのは大変良いこと。 ・多世代交流の良い、悪い事例も聞いてみたい(どのように改善できたか等)。 ・ポスターだけの発表じゃなく、全体に対して言葉で発表したい。

大変良かった 68%

良かった

32%

大変良かった 50%

良かった 41%

あまり良くなかった 9%

大変良かった 63%

良かった 34%

あまり良くなかった 3%

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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② シニア・プレシニア世代の地域活動 PR誌、リーフレットの作成及び配付

県内各地で地域の活性化や地域の未来を担う子どもたちのための活動などにアクティブに取り組ん

でいる方々を紹介する冊子、リーフレットを作成した。

○冊 子 名 『アクティブシニアが地域の未来を創り出す!!』 ○作 成 数 PR 誌冊子 2,000 部 リーフレット 10,000 部 ○配 付 先 県内各市町村及び市町村教育委員会、県内各金融機関、道の駅等 ○PR 誌掲載内容

私の活動、その想い:県内で活躍する 20 名のアクティブシニアを紹介 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について 巻末お役立ち情報:ボランティア活動や地域活動に関する相談窓口情報 各種助成金・補助金の情報

(PR 誌)

(リーフレット)

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③ 事業を紹介するウェブページの作成 本事業の取組概要、モデル事業実施団体の取組の様子、各種講座、フォーラム等の告知等を行うた

めに、青森県庁ウェブサイト内に、事業紹介ページを作成し公開している。 ○ウェブページ名称:楽しく生きるアクティブシニア ~アクティブシニアによる地域の未来応援事業~ ○URL:http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/education/active-senior.html

※右の QR コードを読み込むと上記ページにアクセスできます。

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第3章 アクティブシニアによる地域の未来応援事業について

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アクティブシニアが集まればたくさんできることがある!

アクティブシニアによる地域の未来応援事業実施報告書

発行年月 平成29年3月 発 行 青森県教育庁生涯学習課 〒030-8540 青森市新町2丁目3番1号 Tel 017-734-9888 Fax 017-734-8272

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アクティブシニアが集まればたくさんできることがある!

アクティブシニアによる地域の未来応援事業実施報告書

発行年月 平成29年3月 発 行 青森県教育庁生涯学習課 〒030-8540 青森市新町2丁目3番1号 Tel 017-734-9888 Fax 017-734-8272