roseリポジトリいばらき（茨城大学学術情報リポ...

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ROSEリポジトリいばらき　（茨城大学学術情報リポジトリ）

Title 韓國國立中央圖書館の古醫籍書誌（六）

Author(s) 眞柳, 誠

Citation 茨城大学人文社会科学部紀要. 人文コミュニケーション学論集, 2: 207-230

Issue Date 2018-03

URL http://hdl.handle.net/10109/13528

Rights

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韓國國立中央圖書館の古醫籍書誌（五︶

二三

230

漢籍部（續）

【溫疫】

溫疫論　二卷二册。吳有性著、劉敞校。日本一七六九木板本、二七・

二×一八・〇㎝。序、明和己丑（一七六九）……荻元凱。原序、崇

禎壬午（一六四二）……吳有性。刊記、明和六己丑歳（一七六九）

五月刊。韓圖外古Ⅲ・二六三頁、古7 -60 -260。

　

調査は割愛。

溫疫論　二册。吳有性著、劉敞校。日本一八五四木板本、二五・一

×一七・三㎝。序、明和己丑（一七六九）……北陸萩元凱。序、康

熙己丑（一七〇九）……劉敞。刊記、嘉永七甲寅（一八五四）歳正

月三刻。韓圖外古Ⅲ・二六三頁、古7 -60 -247

。

　

調査は割愛。

【內科】

脾胃論　二册。（金）李杲撰。日本木板本（後刷本）、二七・八×一

八・二㎝。序、己酉（？→一二四九）……元好問。後序、至元丙子

（一二七六）……羅天益。版心題、脾胃。韓圖外古Ⅲ・二七二頁、

古7 -60 -65

。

　

調査は割愛。

十藥神書　一册・揷圖。（明）葛乾孫著。日本元祿三（一六九〇）

京都・天王寺屋市郞兵衞木板本、二六・五×一八・〇㎝。刊記、元

祿三庚午年（一六九〇）六月版。跋、元祿三年庚午（一六九〇）

……養志堂主人。表題、〔大全〕治癆證十藥神書。韓圖外古Ⅲ・二

六二頁、古7 -60 -144

。

　

和刻版一册﹆無帙。日本四鍼眼原裝﹆淡青色中手表紙﹆絲切れ。

書高二六・三×幅一八・一㎝。外題は題箋に﹁︹大全︺治癆證十藥

神書﹂を墨書。書根の記載なし。無記年の無名氏﹁治癆證十藥神書

引﹂二葉﹆目錄なし。本文卷首に﹁十藥神書／古幽胡雲翱家傳﹂と

題し﹆以下本文不分卷二二葉。附錄に﹁無上玄元三天心傳玉堂宗旨

治傳屍勞蟲總法（書末は﹁玉堂宗旨治傳屍勞蟲法﹂︶﹂一一葉あり﹆

その末尾に心齊橋・柏原屋與左衞門の刊記。また元禄三年の養志堂

主人（淺井周璞︶跋一葉あって﹆十藥神書は葛可久の撰﹆出版のた

﹃人文コミュニケーション学論集﹄二号﹆二三-

四六頁

© 2018　茨城大学人文社会科学部（人文社会科学部紀要）

韓國國立中央圖書館の古醫籍書誌（六︶

眞　　

柳　　　　　　　

誠

眞柳　

誠

二四

229

めに誤字・句讀を正し﹆家傳本で校勘した﹆と記す。灸の取穴圖・

蟲圖あり﹆上欄に校異﹆處方名を刻入する。書末に京都書林・天王

寺屋市郎兵衞の奧附あり。料紙は中葉日本楮紙でやや黃變する。無

界﹆四周單邊﹆白口・單黑魚尾﹆魚尾下に﹁十藥神書﹂﹆下象鼻に

葉次を刻す。每半葉匡郭﹆縱一九・七×横一三・七㎝﹆九行・行二

〇字﹆小字雙行・行二〇字。書き入れ﹆識語なし。﹁印幡／太田與

兵衞／村上﹂﹁古7／60／144

﹂﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂ま

た圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和

15

・10

・15

／古18354

﹂の舊藏印記﹆﹁7

／60

／144

﹂の舊藏書票あ

り。奧附に大阪・淺妻屋書店の賣札に二圓五十を記す。僅かに蟲損。

　

元の葛可久による肺結核の治療書。目錄は﹁十藥神書﹂と著錄す

るが﹆﹁十藥神書　

附治傳屍勞蟲法﹂が適切。

【婦人科・產科】

新編婦人大全良方。（宋）陳自明撰。三五㎜。甲辰字本。序、旹嘉

煕元年（一二三七）……（南宋）陳自明。識、天保三年（一八三二）

……丹波元堅。韓圖東古三・一三一三頁、古M

7673 -27

、三木中五

七。

　

朝鮮活字本九册﹆マイクロ調査。日本五鍼眼改裝。外題は題箋に

﹁婦人良方　

一（～九︶﹂を墨書。嘉煕元年の陳自明﹁序﹂（寫刻體

の模寫︶二葉﹆綱目一葉﹆目錄三九葉﹆﹁辨識藥物修製法度﹂八葉

で第一册。第二册は本文卷首に﹁新編婦人大全良方卷之一／醫學臨

川陳自明　

良甫編註﹂と題し﹆以下本文二四卷。方名は木版で陰刻

し﹆丸劑名は○○圓で記す。跋なく﹆書末に天保三年の丹波元堅自

筆識語あって﹆世に多い本書の薛己本は私見で增損されて問題ある

が﹆朝鮮本が眞を傳えるが缺脱多く﹆半井氏東井文庫から出た當本

は完本で寳愛すべしと記す。有界﹆四周單邊（雙邊も︶﹆白口・雙

內向花魚尾﹆魚尾間に﹁婦人良方（卷︶幾　

葉次﹂を印す。每半葉

一二行・行一九字﹆小字雙行・行一二字。讀點﹆書き入れあり。﹁東

井文庫﹂﹁江戸醫學／臧書之記﹂﹁多紀氏／臧書印﹂﹁丹波／元堅﹂﹁元

堅／私印﹂﹁茝／庭（二種︶﹂﹁帝國／博物館／圖書﹂﹁宮內省／圖書

印﹂の藏印記﹆﹁圖書寮／43748

／9

册／558 -5

﹂の藏書票あり。

　

婦人科の專書。半井氏東井文庫・多紀元堅・江戸醫學館の舊藏﹆

宮內廳書陵部藏。普通の甲辰字で組版の亂れも普通。

＊元堅識語：婦人良方﹆世所多有者﹆薛立齋增注本耳。／立齋之


二五

228

書﹆大枑藉古人﹆以攄己見﹆固不爲作者／﹆計却爲其累矣。如熊道

軒補遺本﹆猶寥寥／罕傳﹆而人爭珍之。況於此朝鮮國所刊陳氏眞／

本乎﹆越智氏懐仙閣多蓄朝鮮刻本﹆是書／殊有缺脱。此本元出自半

井氏東井文庫﹆／輾轉易主﹆遂歸于余。首尾完好﹆實爲難得／之祕

笈﹆豈可不寳愛耶。／天保三年元黓執徐三月﹆丹波元堅識。

婦人良方　八一張。筆寫本、三三・一×二〇・四㎝。四周雙邊、

半

廓二一・五×一三・八㎝、有界、一〇行二〇字、注雙行、上黑魚尾。

表題、內經。韓圖東古二・八七七頁、한古朝68 -81

。

　

コピー本による。裝訂・表紙不詳。表紙に外題﹁內經﹂を墨書。

序・目錄なし。本文卷首に﹁婦人良方／附錄﹂の內題﹆以下本文一

卷。跋なし。本文と以下に一字下げの﹁愚按……﹂注文が交互に記

される（すなわち當本は薛己注﹃校注婦人良方﹄二四卷の附錄部

分︶寫本。料紙は印刷罫紙で﹆有界﹆四周雙邊﹆白口・單黑魚尾﹆

魚尾に篇名を墨書する。每半葉匡郭﹆縱二一・六×横一五・七㎝﹆

一〇行二〇字﹆小字雙行。識語・書き入れ等なし。﹁朝鮮總督／府

圖書館／藏書之印﹂﹁古朝／68

／81

﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督

府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和16

・5

・15

／古19551

﹂の舊

藏印記﹆﹁朝／61

／81

﹂の舊藏書票あり。僅かに蟲損。

　

婦人科の書。目錄は﹁婦人良方﹂と著錄するが﹆﹁婦人良方附錄。

︹（明︶薛己注︺﹂が適切。

太醫院校註婦人良方大全　二四卷八册・揷圖。（宋）陳自明編、薛

己校。日本承應二（一六五三）木板本、二六・七×一四・七㎝。刊

記、承應二歳（一六五三）初冬吉版。序、嘉靖丁未（一五四七）

……沈謐。藏板記、達色泗泉餘彰德藏版。韓圖外古Ⅲ・二七二頁、

古7 -60 -140

。

　

調査は割愛。

產寶百問　五卷三册。（元）朱震亨纂輯、（明）王肯堂訂。日本延寶

六（一六七八）木板本、二六・〇×一八・一㎝。刊記、延寶六戊午

年（一六七八）仲秋吉辰二條書林武村新兵衞刊行。序、王肯堂。韓

圖外古Ⅲ・二五七頁、古7 -60 -265

。

　

調査は割愛。

求嗣捷徑簡易全書　四六張。筆寫本、二八・五×一七・五㎝。韓圖

東古三・一三〇三頁、위창古7673 -10

。

　

朝鮮寫本コピー本による。一册﹆無帙。原裝釘未詳。外題は題箋

に﹁求嗣捷徑簡易全書﹂を墨書。書根の記載未詳。無記年の無名氏

﹁求嗣捷徑簡易全書序﹂一葉﹆目錄なし。本文は序に續き﹆題署な

く不分卷一册。途中に無記年の無名氏﹁延嗣奇傳引﹂一葉﹆無記年

の無名氏﹁求嗣捷要序﹂一葉半あって﹆跋なし。料紙は未詳紙に印

刷した稿紙。有界﹆四周雙邊﹆白口・單黑魚尾﹆版心の記入なし。

每半葉匡郭﹆縱二一・二×横一四・六㎝﹆九行・行二〇字﹆小字雙

行・行二〇字。讀點あり﹆識語なし。﹁古／7613

／10

﹂﹁국립중앙／

도서관／장서인（國立中央／圖書館／藏書印︶﹂﹆および中央圖書館

眞柳　

誠

二六

227

の圓印で中央に﹁1962

・8

・14

／2538

﹂の藏印記あり。蟲損未詳。

　

授子を目的に男女の健康・強精による受胎方法﹆出產・幼兒の保

育を記す書。一種の房中書ともいえる。內經や丹溪・褚澄の論を參

考したと冒頭序にいう。內容に朝鮮固有の特徴を窺えないので漢籍

としたが﹆中國書目に見あたらないので韓籍の可能性もある。

【小兒科】

錢氏小兒直訣　四卷一册。錢仲錫著、薛鎧校。日本一六四八木板

本、二六・五×一七・〇㎝。刊記、慶安元戊子（一六四八）初秋吉

旦版。韓圖外古Ⅲ・二六八頁、古7 -60 -123

。

　

調査は割愛。

保赤全書　四卷四册。（日本→明）管橓編輯、龔居中增補。日本木

板本、二五・五×一七・二㎝。敍、管楀。韓圖外古Ⅲ・二五六頁、

古7 -60 -223

。

　

調査は割愛。

嬰兒論　一册。（淸）周士稱著。日本寬政九（一七九七）木板本、

一八・七×一二・八㎝。卷末、寬政九年歳次丁巳（一七九七）夏六

月。跋、寬政九年歳次丁巳（一七九七）……廣川獬。序、乾隆戊戌

（一七九七→一七七八）……信伯虎。序、寬政丁巳（一七九七）……

正隆士興。韓圖外古Ⅲ・二六三頁、古7 -60 -184

。

　

調査は割愛。

【痘疹】

痘疹活幼心法　二册。聶尙恒著。日本萬治四（一六六一）木板本、

二五・七×一七・三㎝。聶尙恒引、萬曆丙辰（一六一六→一五九

六）。卷末、萬治四年（一六六一）卯月吉且。表紙書名、册一奇效

醫述、册二活幼心法。韓圖外古Ⅲ・二五三頁、古7 -60 -288

。

　

和刻版二册﹆帙なし。日本四鍼眼原裝﹆香色厚手表紙。表紙に印

刷外題﹁奇效醫述﹂（第一册︶・﹁活幼心法﹂（第二册︶を貼る。第一

册は見返しに四周單邊で﹁福建按察司程爺發刊／合刻／奇效醫述

（內附感／寒疫症／治法︶／活幼心法（內附治／痢全方︶／書戸余

象丰領梓﹂の封面。萬曆丙辰年の聶尚恒﹁奇效醫述小引﹂五葉﹆﹁奇

效醫述目錄﹂三葉。本文卷首に﹁奇效醫述卷上（下︶　

淸江久吾聶

尚恒　

著﹂と題し﹆以下本文二卷一册。書末に萬治四年卯月吉旦の

刊記。第二册は序・凡例なく﹆活幼心法目錄二葉。本文卷首に﹁痘

疹活幼心法卷上（下︶　

淸江久吾聶尚恒著﹂と題し﹆以下本文二卷。

跋なく﹆書末に﹁寛文六年……／文臺屋治郎兵衞藏板﹂の刊記﹆

また﹁臨泉堂（皇都・文臺屋治郎兵衞︶藏板醫書目錄﹂の廣告一葉。

料紙は薄葉日本楮紙﹆無界﹆四周單邊﹆白口・無魚尾。版心に﹁奇

效醫述（活幼心法︶上（下︶　

葉次﹂を刻す。每半葉匡郭﹆縱二〇・

〇×横一二・八㎝﹆九行二一字﹆小字雙行。識語・書き入れ等な

し。﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂﹁古7

／60

／288

﹂﹆また圓印


二七

226

で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和18

・7

・

5／古25467

﹂の印記﹆﹁7

／60

／288

﹂の藏書票あり。やや蟲・鼠損。

　

目錄は﹁痘疹活幼心法　

二册﹂﹁日本萬治四（一六六一︶木板本﹂

と著錄するが﹆﹁奇效醫述二卷・痘疹活幼心法二卷　

合刻二册﹂﹁日

本萬治四（一六六一︶木板﹆寬文六（一六六六︶後印﹂が適切。聶

尙恒の引年も一五九六が正確。

痘疹活幼心法　一册。久吾聶尙恒著。日本寬文六（一六六六）木版

本、二五・三×一六・七㎝。版心題、活幼心法。韓圖外古Ⅲ・二五

三頁、古7 -60 -20

。

　

調査は割愛。

新刊秘傳痘疹金鏡錄　三卷三册。翁仲仁著、胡汝敏校。日本享保一

七（一七三二）木板本、二六・〇×一八・〇㎝。陸道元序、萬曆戊

午（一六一八）。表紙書名、痘疹金鏡錄。刊記、享保十七年壬子（一

七三二）五月吉旦梓。韓圖外古Ⅲ・二六〇頁、古7 -60 -73

。

　

和刻版三册﹆無帙。日本四鍼眼原裝﹆紺色厚手表紙﹆絲替え。書

高二六・一×幅一八・三㎝。外題は四周雙邊の題箋に﹁痘疹金鏡錄

　

上（中・下︶﹂を印刷。背に﹁安立氏﹂﹆書根に﹁上（中・下︶痘

疹金鏡錄﹂を墨書。見返しに四周單雙邊で﹁翁仲仁先生輯著／痘疹

金鏡錄／浪速　

上田嘉嚮堂﹂の封面。萬曆戊午年の陸道元﹁痘疹全

嬰金鏡錄序﹂二葉﹆上卷目錄一葉。本文卷首に﹁新刊（新刊補遺︶

祕傳痘疹金鏡錄卷之上／信州　

翁仲仁輯著　

鵞邑　

心湖　

胡汝敏　

校訂／雲間　

南陽　

陸道元補遺　

同兄　

明陽　

陸道光　

參補﹂と題

し﹆以下本文三卷。跋なく﹆享保一七年の刊記あるが﹆書店名なし。

料紙は中葉日本楮紙で僅かに黃變。無界﹆四周單邊﹆白口・單黑魚

尾﹆象鼻に﹁痘疹金鏡﹂﹆魚尾下間に﹁卷上（中・下︶﹂﹆下象鼻に

﹁葉次　

玉枝軒刊﹂を刻す。每半葉匡郭﹆縱二〇・八×横一三・九

㎝﹆一一行・行二四字﹆小字雙行・行二四字。書き入れ﹆識語なし。

﹁古7

／60

／73

﹂﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂また圓印で外周

に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和14

・6

・15

／

古16578


／60

／73

﹂の舊藏書票あり。僅かに蟲損。

　

小兒痘疹の專書。

痘科彙編　四卷二册。翟玉華著、唐上正音釋。木板本、二六・四×

一七・二㎝。四周單邊、半郭一七・六×一二・四㎝、九行二〇字、

眞柳　

誠

二八

225

註雙行、上黑魚尾。序、崇禎三丁卯（一八〇七）……尹光顔。刊記、

丁卯中春浸梓嶺榮臧板。韓圖東古二・八七一頁、한古朝68 -7

、三木

中八九。

　

朝鮮整版二册﹆錦布貼り一帙に收める。朝鮮五鍼眼原裝﹆栗皮

色厚手押目紋樣表紙。書高二六・四×幅一七・二㎝。外題は題箋

に﹁痘科彙編　

上（下︶﹂を墨書。書根に﹁痘﹂を墨書。扉に四周

雙邊で﹁丁卯仲春鋟梓／痘科彙編／嶺營藏板﹂の封面。崇禎三丁卯

の慶尚道觀察使尹光顔序二葉あって﹆本書を入手したので刊行する

という。乙酉年後の無名氏（翟玉華︶﹁痘科彙編序﹂二葉あって﹆

甲申乙酉間の痘疹流行のため本書を編纂したという。目錄九葉。本

文卷首に﹁痘科彙編卷一／益都翟玉華纂著／雲林唐上正音釋﹂と題

し﹆以下本文四卷。卷四の古今經驗諸方には一五一首が載る。音釋

は小字單行で﹆江南・江西等での呼び名に言及するので﹆朝鮮版以

前のものだろう。跋はなく﹆書末に凡例的文章が一葉半あり﹆音釋

を加えた理由等を記すので﹆唐上正のものらしい。料紙は中葉朝鮮

楮紙でやや黃變し﹆一部版心切れ。有界﹆四周單邊﹆白口・單黑魚

尾﹆象鼻に﹁痘科彙編﹂﹆魚尾下に﹁卷幾　

葉次﹂を刻す。每半葉

匡郭﹆縱一七・六×横一三・二㎝﹆九行・行二〇字﹆小字單行・行

二〇字。識語・書き入れ等なし。﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂

﹁古朝／68

／7

﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄

番號﹂中央に﹁昭和2

・12

・27

／古2440

﹂の舊藏印記﹆﹁朝／68

／7

﹂

の舊藏書票あり。蟲損﹆版心切れ。

　

本書著者の翟良（一五八八～一六七一︶は字を玉華といい﹆著書

は多い。翟氏医書五種（一六五七初版︶には痘科纂要三卷が收めら

れ﹆淸版の痘科類編釋意三卷もある。これら三卷本に唐上正が音釋

を加えて四卷とし﹆その淸初刊本を朝鮮で重版したのが當版だろ

う。ゆえに當版には淸初の版式・字樣がみえる。翟良の年代からす

ると﹆序にいう痘疹流行の甲申・乙酉間とは﹆一六四四・四五年の

ことだった。なお尹光顔が序した﹁崇禎三丁卯﹂は朝鮮の尊明排淸

による崇禎紀元法の記述で﹆明朝最後の崇禎年間から三回目の丁卯

年（一八〇七︶をいう。

痘科彙編　四卷二册。（明？）翟玉華纂、（朝鮮）李尙淵一八七三筆

寫本。三〇・八×一九・五㎝。四周單邊、半郭二三・九×一四・八

㎝、一二行三二字、註雙行。李尙淵記、時癸酉（〔高宗一〇〕一八

七三。古7672 -22

、三木中八九。

　

朝鮮寫本二册﹆無帙。朝鮮七鍼眼原裝﹆澁引き中手表紙。書高三

〇・八×幅一九・七㎝。外題は表紙に﹁痘科彙編　

乾（坤︶﹂を墨

書﹆扉の記載も同。書根の記載なし。無記年の無名氏﹁痘科彙編

序﹂一葉に﹆甲申乙酉間の痘疹流行により本書を編纂という。目錄

四葉。本文卷首に﹁痘科彙編卷一　

益都翟玉華纂著／雲林唐上正音

釋﹂と題し﹆以下本文四卷。音釋もあり﹆卷四の古今經驗諸方には

一五一首が載る。跋なし。料紙は厚葉朝鮮楮紙に墨印した稿紙で﹆

やや黃變する。有界﹆四周單邊﹆白口・無魚尾﹆版心の記入なし。

每半葉匡郭﹆縱二三・八×横一五・六㎝﹆一二行・行三二字﹆小字

雙行・行三二字。書き入れなく﹆書末に﹁旹癸酉中秋廿七日﹆書于


二九

224

花田金門外寓。所書者爲□乃完／山後人﹆前僉使李尚淵﹆字知�﹆

號錦谿也﹂の識語あり。﹁古7672

／22

／1

（2

︶﹂﹁국립중앙／도서관

／장서인（國立中央／圖書館／藏書印︶﹂および中央圖書館の圓印

で中央に﹁1999・5

・10

／85633

﹂の藏印記あり。蟲損なし。

　

音釋もあるので﹆前揭한古朝68 -7

の版本に基づく寫本。

痘科約囊　三卷二册。黃序著、韓灝校。日本筆寫本、二八・〇×一

九・二㎝。册末、江戸日本橋吳服町昌菴道陽書。韓圖外古Ⅲ・二五

三頁、古7 -60 -129

。

　日本寫本二册﹆無帙。日本四鍼眼原裝﹆紺色中手表紙﹆絲切れ。

書高二八・〇×幅一九・八㎝。題箋脱落し﹆書根の記載なし。康煕

著雍涒灘（戊申﹆一六六八︶年の黃序（鵠溪︶﹁痘科約囊辨語﹂三葉﹆

無記年の宜蘭堂主人﹁痘科約囊紀言﹂一葉﹆目錄八葉の末尾に﹁琴

川宜蘭藝圃新鐫﹂の刊記。本文卷首に﹁痘科約囊卷第一／（跨行︶

琴川黃　

序六蒼父著　

門人︹韓　

灝曠平／瞿　

禎兆喜父／沈松　

齡

茂承︺纂﹂と題し﹆以下本文は第一册に卷一・二﹆第二册に卷三が

あり﹆目錄に記す卷四・五を缺く。各册末に﹁昌菴　

道陽書／江戸

日本橋吳服町ニ而﹂の識語あり。料紙は中葉日本楮紙で僅かに黃變

する。無界﹆無邊﹆白口・無魚尾﹆版心の記入なし。每半葉一一行・

行一九字﹆小字なし。全書に朱點﹆朱引き﹆朱墨筆の書き入れあり。

﹁渡邉氏／勤泉堂／圖書印﹂﹁渡邉／氏﹂﹁古7

／60

／129

﹂﹁朝鮮總督

／府圖書館／藏書之印﹂また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖

書登錄番號﹂中央に﹁昭和15

・9

・5

／古18201


／

60

／129

﹂の舊藏書票あり。かなり蟲損。

　

痘瘡の專書。本書は康煕七年（一六六八︶版のみ現存し﹆和刻版

はない。すると當本は淸版に基づいており﹆書風・表紙・古びから

江戸中期享保前後（一八世紀前期︶の筆寫と思われる。目錄は﹁日

本筆寫本﹂と著錄するが﹆﹁日本江戸︹中期︺筆寫本﹂が適切。

痘科鍵　四卷四册。朱巽著、朱鳳台校。日本安永六（一七七六）東

都千鍾堂木板本、二五・七×一八・〇㎝。武于龍序、享保庚戌（一

七三〇）。朱鳳台序。刊記、安永六年丁酉（一七七六）五月再刻。

韓圖外古Ⅲ・二五三頁、古7 -60 -72

。

　

和刻版四册﹆帙なし。日本四鍼眼原裝﹆靑色厚手表紙。表紙に印

刷外題﹁痘科鍵﹂を貼り﹆書根に記載なし。見返しに四周單邊で﹁朱

愼人先生纂　（以下雙行︶不許翻刻／雖遠必究／（以下大字︶痘科

鍵／（以下小字︶至哉鍵也……／……／……／……（以上廣告解

題︶／享保十五年庚戌九月望日　

東都書肆千鍾堂繡梓﹂の封面と上

欄に﹁安永再板﹂。享保庚戌年の長春院叔安﹁痘科鍵序﹂二葉﹆無

記年の袁元﹁痘疹醫書序﹂四葉﹆無記年の朱鳳台愼人﹁痘科鍵自序﹂

四葉﹆目錄二葉。本文卷首に﹁痘科鍵卷上／宛陵朱　

巽嘘萬父著／

驥江朱鳳台愼人父訂／……﹂と題し﹆以下本文二卷四册。整版。書

末に享保庚戌年の望月三英﹁刻痘科鍵跋﹂三葉﹆四周單邊で﹁原享

保十五年庚戌九月／再刻安永六年丁酉五月／東都書肆／日本橋……

／戸倉屋喜兵衞／日本橋……／須原屋茂兵衞﹂の奧付。料紙は中

葉日本楮紙﹆無界﹆左右雙邊﹆白口・單白魚尾﹆象鼻に﹁痘科鍵﹂﹆

眞柳　

誠

三〇

223

魚尾下に﹁卷上（下︶　

葉次﹂﹆一部下象鼻に﹁生白堂﹂を刻す。每

半葉匡郭﹆縱一八・六×横一四・〇㎝﹆九行・行一九字﹆小字雙

行。識語・書き入れ等なし。﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂﹁古

7

／60／72﹂﹆また圓印で﹁朝鮮總督府圖書館﹂および外周に﹁朝鮮

總督府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和14

・6

・15

／16579

﹂の

印記﹆﹁7

／60／72﹂﹁朝鮮總督府圖書／番號丙5429

／册數3

﹂﹁朝鮮

總督府圖書／記番號Ⅲ．393

／册數3

﹂の藏書票あり。やや蟲損。

　

本書の中國序が無記年につき成年未詳だが﹆江戸幕府の御文庫に

一六八七年に入庫しているので﹆それ以前の淸版があり﹆內閣文庫

に︹康煕︺刊本として現存する。

痘疹定論　四卷二册。朱純蝦著。木版本、二六・二×一五・七㎝。

四周單邊、半郭一八・七×一二・〇㎝、界線、九行一八字、註雙行、

上黑魚尾。序、乾隆三十有四年歳在己丑（一七六九）……沈大成。

韓圖東古六・七一〇頁、古7823 -1

、三木中九〇。

　

朝鮮整版二册﹆無帙。朝鮮五鍼眼原裝﹆香色中手押目紋樣表紙﹆

絲切れ。書高二六・三×幅一五・八㎝。外題は表紙に﹁痘疹定論　

上（下︶﹂を墨書。書根に﹁上（下︶　

痘﹂を墨書。見返しに四周單

邊で﹁戊辰良月／痘疹定論／一善梓行﹂の封面。乾隆三四年の沈大

成﹁序﹂三葉﹆無記年の秦大閭﹁後跋﹂一葉﹆康煕五二年（一七一

三︶の朱純蝦﹁痘疹定論自序﹂五葉﹆目錄三葉。本文卷首に﹁痘疹

定論卷之一　

元集／太醫員御醫豫章朱純蝦編輯﹂と題し﹆以下本文

四卷。書末に跋なし。料紙は中葉朝鮮楮紙でやや黃變する。有界﹆

四周單邊﹆白口・單黑魚尾﹆象鼻に﹁痘疹定論﹂﹆魚尾下に﹁卷幾

　

葉次﹂を刻す。每半葉匡郭﹆縱一八・六×横一二・六㎝﹆一〇行・

行二〇字﹆小字雙行・行二〇字。多くはやや後印で﹆無界で彫りの

劣る新刻版木の先印葉が混在する。書き入れ﹆識語なし。﹁以實﹂﹁原

川／強人﹂﹁古7823

／1

﹂﹁국립중앙／도서관／장서인（國立中央／

圖書館／藏書印︶﹂および中央圖書館の圓印で中央に﹁1981

・10

・

19

／48355

～48356


　

痘疹の專書。目錄は康煕五二年（一七一三︶の朱純蝦自序を缺

く。當本の彫りの優れた部分は﹆底本とした沈大成序刊の一七六九

年以降なので﹆一八世紀後期の朝鮮版と思われる。また封面には磨

耗や割れがないので﹆封面の﹁戊辰﹂は補版して刊印した年だろ

う。﹁戊辰﹂は一八〇八年と一八六八年が考えられ﹆三木誌は一八

〇八年とする。すると目錄は﹁木版本﹂とのみ著錄するが﹆﹁朝鮮


三一

222

（一八〇八︶一善木版本﹂が適切。

痘疹定論　上下二册。朱純蝦編輯。淸〔乾隆年間〕木板本、二三・

八×一四・七㎝。（淸）朱純蝦自序、康熙五十二年歳次癸巳（一七

一三）。（淸）沈大成序、乾隆三十有四年歳在己丑（一七六九）。秦

大閭後跋。韓圖外古Ⅲ・四六頁、古7 -60 -4

、三木中九〇。

　

朝鮮整版二册﹆帙なし。朝鮮五鍼眼原裝﹆黃色厚手押目紋樣表

紙。表紙に外題﹁痘疹定論　

上（下︶﹂および所收篇目﹆書腦に﹁共

二﹂を墨書。目錄三葉﹆康煕五二年の﹁痘疹定論自序﹂五葉﹆乾隆

三四年の沈大成﹁痘疹定論序﹂三葉﹆無記年の秦大閭﹁後跋﹂一葉。

本文卷首に﹁痘疹定論卷之一　

元集／太醫院御醫豫章朱純蝦編輯﹂

と題し﹆以下本文四卷。書末に跋なし。料紙は薄葉朝鮮楮紙﹆無界﹆

四周單邊﹆白口・單黑魚尾﹆象鼻に﹁痘疹定論﹂﹆魚尾下に﹁卷幾

　

葉次﹂を刻す。每半葉匡郭﹆縱一八・六×横一二・四㎝﹆一〇行

二〇字。識語・書き入れ等なし。﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂

﹁古7

／60

／4

﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番

號﹂中央に﹁昭和3

・3

・20

／古2641

﹂の印記﹆﹁7

／60

／4

﹂の藏書

票あり。蟲損ないが料紙の黃變甚。

　

目錄は﹁淸︹乾隆年間︺木板本﹂と判斷するが﹆朝鮮料紙および

古びのある朝鮮裝からして淸板ではない。﹁朝鮮︹一八世紀後期︺

木板本﹂とするのが適切。古7823 -1

本の初版本だろう。

痘疹會通　四册。曾鼎香田簒、曾炳蘇生等校正。木板本、二八・一

×一七・六㎝。四周單邊、半郭一五・三×一一・三㎝、九行二〇

字、註雙行、上黑魚尾。（淸）曾昇香田序、乾隆五十一年丙午（一

七八六）。高學濂序、乾隆五十一年丙午（一七八六）。印文「李應寅

印」。韓圖東古二・八七二頁、한古朝68 -18

、三木中九一。

　

朝鮮整版四册﹆錦布貼り一帙に收める。朝鮮五鍼眼原裝﹆黃色厚

手押目紋樣表紙。書高二八・一×幅一七・五㎝。外題は表紙に﹁痘

疹會通　

元（～貞︶﹂および所收篇名を墨書。書腦に﹁共四﹂を墨

書。書根の記載なし。遊紙の見返し四周雙邊で﹁甲午中（ママ︶夏

鋟梓／痘疹會通／嶺營藏板﹂の封面。乾隆五一年の曾鼎（香田︶﹁自

序﹂三葉﹆乾隆五一年の高學濂﹁敘﹂三葉﹆凡例二葉﹆目錄一〇葉。

本文卷首に﹁痘疹會通卷之一／江右旴城曾　

鼎香田氏纂述／姪（跨

行︶／炳蘇生／燠賓谷／校　

正（跨行︶／後學章　

經綸大仝校﹂と

眞柳　

誠

三二

221

題し﹆以下本文五卷。跋なし。料紙は中葉朝鮮楮紙で僅かに黃變。

有界﹆左右雙邊﹆白口・單黑魚尾﹆象鼻に﹁痘疹會通﹂﹆魚尾下に

﹁卷幾　

篇名　

葉次﹂を刻す。每半葉匡郭﹆縱一五・三×横一二・

三㎝﹆九行・行二〇字﹆小字雙行・行二〇字。識語・書き入れ等な

し。﹁古朝／68／18

﹂﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印

で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和3

・6

・

20

／古2957

﹂の舊藏印記﹆﹁朝／68

／18

﹂の舊藏書票あり。蟲損な

し。

　

痘疹の專書。當本は極めて保存のよい美本で﹆印刷後數年とも見

まがうほど。內醫院と關聨する嶺營藏板で﹆底本は淸乾隆五一年

（一七八六︶忠恕堂刻本だろう。すると嶺營が刊行した甲午は一八

三四・一八九四年のいずれかとなるが﹆三木誌は純祖三四年（一八

三四︶とする。

痘瘡一家稿　一册。孫徽編。日本天保一二（一八四一）筆寫本、二

五・〇×一六・七㎝。刊記、天保十二年（一八四一）五月十六日寫。

韓圖外古Ⅲ・二五四頁、古7 -60 -134

。

　

日本寫本一册﹆無帙。日本假綴本。書高二四・五×幅一六・八

㎝。外題は表紙に﹁痘瘡一家稿　

全﹂を墨書。書根の記載なし。序・

目錄なし。本文卷首に﹁痘瘡一家稿／孫徽　

詢美輯﹂と題し﹆以下

本文は不分卷一册。書末に奧書あって﹁于時天保十二年五月十六日

於但州城崎湯島油筒屋／六郎兵衞宅ニ而醫師黒崎氏春造子ヨリ寫之

取者也﹂と記す。料紙は中葉日本楮紙でやや濡れ黃ばむ。無界﹆無

邊﹆白口・無魚尾﹆版心記載なし。每半葉一〇行・行二〇字﹆小字

雙行。一部に墨筆の書き入れ。﹁古7

／60

／134

﹂﹁朝鮮總督／府圖書

館／藏書之印﹂また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番

號﹂中央に﹁昭和15

・9

・5

／古18204

﹂の舊藏印記あり。蟲損なし。

　

痘疹の書。本書名・著者名ともに日中の現存書になし。程應旄を

引くので淸代の書か。

麻疹精要　一册。張璐著。日本寬政九（一七九七）木板本、二六・

〇×一七・七㎝。表紙書名、鼇頭附方麻疹精要。上月專菴序、享保

辛亥（一七三一）。刊記、寬政九年丁巳（一七九七）九月再刻。韓

圖外古Ⅲ・二五五頁、古7 -60 -240

。

　

調査は割愛。

【外科】

外科精要。（宋）陳自明撰。三五㎜。乙亥字本。序、景定癸亥（一

二六三）……（宋）陳自明。跋、歳在柔兆執徐（？→丙辰）……（宋）

李迅。跋、開禧丁卯（一二〇七）……鄒應龍）韓圖東古三・一三一

三頁、古M

7673 -17

、三木中四二。

　

朝鮮活字本二册﹆マイクロ調査。日本四鍼眼改裝。外題は題箋に

﹁外科精要　

乾（坤︶﹂を墨書。乾册に卷上﹆坤册に卷中下を綴じ

る。景定癸亥年の陳自明自序二葉半﹆慶元柔兆執徐年（丙辰﹆一一

九六︶の李迅嗣立﹁序跋﹂一葉半﹆開禧丁卯年の鄒應龍﹁伍起予序


三三

220

跋﹂半葉﹆﹁外科精要目錄／︹寶唐習　

醫陳　

自明／良甫編︺﹂九葉。

本文卷首に﹁外科精要卷上﹂と題し﹆以下本文三卷。圖と陰刻の方

名は木版。跋なし。有界﹆四周單邊﹆黑口・雙內向花魚尾﹆魚尾下

間に﹁外科方卷幾　

葉次﹂を印す。每半葉九行・行一七字﹆小字雙

行・行一七字。書き入れ﹆識語なし。藏印記なく﹆﹁子四十九-一七

／一五七五六號／全二﹂の藏書票あり。

　

外科の專書。日本內閣文庫藏本。乙亥字の字樣だが﹆組み版とも

やや劣る。

新刊外科正宗　四卷四册。陳實功纂。日本寬政三（一七九一）木板

本、二四・八×一七・一㎝。源元凱序、寬政辛亥（一七九一）。白

正蒙序、萬曆乙卯（一六一五）。顧懋賢序、萬曆丁巳（一六一七）。

范鳳異（→翼）序、萬曆丁巳（一六一七）。陳實功序、萬曆丁巳（一

六一七）。表紙書名、外科正宗。刊記、寬政辛亥（一七九一）四月

發兌。韓圖外古Ⅲ・二六一頁、古7 -60 -54

。

　

和刻版四册﹆無帙。日本四鍼眼原裝﹆藍色中手押目紋樣表紙﹆角

布附き﹆一部絲切れ。書高二四・九×幅一七・三㎝。外題は四周雙

邊の題箋に﹁外科正宗　

卷一（～四︶﹂を印刷。書根に﹁正宗　

元（～

貞︶﹂を墨書。見返しに四周單邊で﹁台州荻先生校正／外科正宗／

芳蘭榭藏版﹂の封面。寛政辛亥年の源元凱﹁重刻外科正宗序﹂三葉﹆

萬曆乙卯年の白正蒙﹁刻外科正宗序﹂四葉﹆萬曆丁巳年の顧懋賢﹁新

刻外科正宗序﹂三葉﹆萬曆丁巳年の范鳳翼﹁外科正宗序﹂六葉﹆萬

曆丁巳年の陳實功﹁新刊外科正宗自序﹂三葉﹆目錄五葉。本文卷首

に﹁新刊外科正宗卷之一／崇川　

陳實功毓仁父　

纂著﹂と題し﹆以

下本文四卷。跋なく﹆書末に舊板寛文癸卯八月﹆新鐫寛政辛亥四月

と記す芳蘭榭藏﹆皇都書肆林權兵衞・林伊兵衞・武村嘉兵衞發兌の

奧附あり。料紙は薄葉日本楮紙でやや黃變する。有界﹆四周單邊﹆

白口・單黑魚尾﹆象鼻に﹁外科正宗﹂﹆魚尾下間に﹁卷之幾　

葉次﹂

を刻す。上欄に荻野元凱の按語を刻入﹆一部に圖あり。每半葉匡

郭﹆縱一九・五×横一四・四㎝﹆九行・行二〇字﹆小字雙行・行二

〇字。書き入れ﹆識語なく﹆一部に嘗箋あり。﹁古7

／60

／54

﹂﹁朝

鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖

書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和13

・9

・26

／古15417

﹂の舊藏印

記﹆﹁7／60

／54

﹂の舊藏書票あり。

　

外科の專書。

眞柳　

誠

三四

219

外科正宗　一二卷六册・圖。陳實功著。中國光緖戊子（一八八八）

木板本、二三・五×一五・五㎝。四周單邊、半郭一九・三×一三・

九㎝、界線、一二行二六字、註雙行、上黑魚尾。沈泉序、乾隆五十

一年歳治丙午（一七八六）。刊記、光緖戊子（一八八八）……年重

鐫。古7673 -50。

　

淸版六册﹆無帙。中國四鍼眼原裝﹆香色薄手表紙は一部破損﹆ま

た絲切れ。書高二三・八×幅一五・七㎝。外題は表紙に﹁外科正宗

　

一二（～十一十二︶﹂﹆および所收篇名を墨書。書根に﹁一（～

六︶﹂を墨書。見返しの黃紙に四周雙邊で﹁崇川陳實功先生著／繪

圖外科／正宗／校經山房藏版﹂の封面﹆その上欄に﹁光緒戊子年重

鐫﹂を刻す。乾隆五一年の沈泉序二葉あって末尾に﹁鐵瓶里有耀齋

局刻﹂の刊記あり﹆目錄四葉。本文卷首に﹁重訂外科正宗卷之一﹂

と題し﹆以下本文一二卷に圖あり。跋なし。料紙は薄葉竹紙で黃變

し﹆一部破損と版心切れ。無界﹆左右雙邊﹆白口・單黑魚尾﹆象鼻

に﹁外科正宗﹂﹆魚尾下に﹁卷之幾　

葉次﹂を刻す。每半葉匡郭﹆

縱一八・七×横一四・四㎝﹆一二行・行二六字﹆小字雙行・行二六

字。書き入れ﹆識語なし。﹁徐丙昇印（回文印︶﹂﹁古7673

／50／1～

6

﹂﹁국립중앙／도서관／장서인（國立中央／圖書館／藏書印︶﹂お

よび中央圖書館の圓印で中央に﹁1983

・1

・13

／50515

～50520

﹂の

藏印記あり。蟲損なし。

　

外科の治法書。やや先印だが彫板の劣惡な淸末刊本。

外科百效全書　二册。龔居中著。淸版、二四・〇㎝（書幅記載缺）。

古7673-8

。

　

淸版二册﹆紺布貼り一帙に收める。中國四鍼眼原裝﹆香色薄手表

紙。書高二三・九×幅一五・四㎝。外題なく﹆帙の題箋に﹁外科百

效全書　

共二﹂を墨書。書根の記載なし。見返しに四周雙邊で﹁太

醫院龔居中編／外科百效／全書﹂の封面。序なく﹆目錄三葉。本文

卷首に﹁新刊秘授外科百效全書卷之一／太醫院醫官金谿龔居中編／

繡谷滸滂書林五鳳樓梓行﹂と題すが﹆他卷では省略多し。以下本文

六卷﹆巻末に﹁□□□（太醫院？︶秘授經驗奇方﹂九葉を附す。跋

なし。料紙は薄葉竹紙で黃變する。有界﹆四周單邊﹆白口・單黑魚

尾﹆象鼻に﹁百效全書卷之幾﹂﹆魚尾下に篇名と葉次を刻す。每半

葉匡郭﹆縱一八・八×横一二・五㎝﹆一三行・行二五字﹆小字雙

行。書き入れ﹆識語なし。﹁古7673

／8

﹂﹁국립／도서관／장서인（國

立／圖書館／藏書印︶﹂および국립도서관（國立圖書館︶の圓印で

中央に﹁429410 11

／2378


　

外科諸病の論と治法の書。彫り劣惡な淸後期版で﹆版木の摩耗と

割れある後印本。ウェブ目錄は書名を﹁外科百效全書﹂と著錄する

が﹆﹁︹新刊秘授︺外科百效全書﹂が適切。

黴瘡秘錄　二卷二册。（明）陳司成著。日本安永三（一七七四）木

板本、二五・五×一七・八㎝。刊記、安永三年甲午（一七七四）三

月再板。序、享保甲辰（一七二四）……望震百里。序、享保乙巳（一

七二五）……元澄。自序、崇禎壬申（一六三二）……陳司成。韓圖

外古Ⅲ・二五五頁、古7-60-191

。


三五

218

　

和刻版二册﹆無帙。日本四鍼眼原裝﹆香色中手表紙﹆絲替え。書

高二五・九×幅一七・九㎝。外題は四周雙邊の題箋に﹁黴瘡秘錄　

乾（坤︶﹂を印刷。書根の記載なし。享保乙巳年の不破元澄﹁黴瘡

秘錄敘﹂二葉﹆享保甲辰年の百里望震﹁梅瘡秘錄序﹂二葉﹆崇禎壬

申年の陳司成﹁黴瘡秘錄自敘﹂一葉﹆凡例一葉﹆目錄一葉。本文卷

首に﹁黴瘡總説／海寧陳司成九韶甫著﹂と題し﹆以下本文不分卷五

篇二册。跋なく﹆書末に享保一〇年初版・安永三年再版の京師書林

武村嘉兵衞・大和屋又七﹆菱屋三郎右衞門求板の刊記あり。料紙は

薄葉日本楮紙で僅かに黃變。有界﹆左右雙邊﹆白口・單黑魚尾﹆象

鼻に﹁黴瘡秘錄﹂﹆魚尾下に﹁篇名　

葉次﹂を刻す。每半葉匡郭﹆

縱一八・六×横一四・二㎝﹆一〇行・行二〇字﹆小字雙行・行二〇

字。書き入れ﹆識語なし。﹁古7

／60

／191

﹂﹁朝鮮總督／府圖書館／

藏書之印﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂

中央に﹁昭和16

・3

・5

／古19129


／60／191

﹂の舊

藏書票あり。

　

梅毒治療の專書。一切の汚れなく美本。目錄は﹁二卷二册﹂と著

錄するが﹆﹁不分卷二册﹂が適切。

痧脹玉衡書　五册。（淸）郭志邃著。日本木板本、二七・〇×一七・

九㎝。序、康熙十四年乙卯（一六七五）……王庭。序、享保八歳

次癸卯（一七二三）……大川小島。續敍、大淸康熙十七年戊午（一

六七八）……郭志邃。自敍、大淸康熙十四年歳次乙卯（一六七五）

……郭志邃。韓圖外古Ⅲ・二五七頁、古7 -60 -325

。

　

調査は割愛。

【眼科】

銀海精微　二卷二册・揷圖。日本寬政五（一七九三）木板本、二六・

二×一七・七㎝。刊記、寬政五癸丑歳（一七九三）正月元日板。序、

齊一經。藏板記、浪華崇高堂藏版。印記「梅淸」。韓圖外古Ⅲ・二

六四頁、古7 -60 -122

。

　

調査は割愛。

崑山顧公醫眼論。（明）顧鼎臣述。三五㎜。木板本。識、屠應俊。記、

嘉靖庚子（一五四〇）……洪愼。刊記、慶州府開刊。韓圖東古三・

一三〇〇頁、古M

7673 -16

、三木中三八。

　

調査は割愛したが﹆日本の內閣文庫藏本。

傅氏眼科審視瑤函　六卷六册。（明）傅仁字編、（明）林長生校。中

國木板本、二三・五×一五・五㎝。序、崇禎甲申（一六四四）……

陳盟。藏板記、掃葉山房藏版。表題、審視瑤函。韓圖外古Ⅲ・四七

頁、古7 -60 -9

。

　

淸版六册﹆無帙。朝鮮五鍼眼改裝﹆香色中手押目紋樣表紙﹆絲替

え。書高二三・七×幅一五・六㎝。表紙に外題﹁審視瑤凾　

禮（～

數︶﹂﹆書腦に﹁共六﹂﹆書根に﹁一（～六︶傅氏眼科﹂を墨書。崇

禎甲申年の陳盟﹁審視瑤凾序﹂三葉﹆凡例四葉﹆目錄三葉﹆﹁前賢

眞柳　

誠

三六

217

醫案﹂八葉﹆卷之首一一葉。本文卷首に﹁傅氏眼科審視瑤凾卷之□

（未刻︶／秼陵傅仁字允科纂輯　

壻張文凱延獻參閲／廣陵……／甥

張秀……／大梁……﹂と題し﹆以下本文六卷。跋なし。料紙は薄

葉竹紙で黃變し﹆一部版心切れ。無界﹆四周單邊﹆白口・單黑魚尾﹆

象鼻に﹁審視瑤凾﹂﹆魚尾下に﹁卷之幾　

葉次﹂﹆一部下象鼻に﹁掃

葉山房﹂を刻す。每半葉匡郭﹆縱一九・三×横一四・〇㎝﹆一〇行・

行二二字﹆小字雙行・行二二字。一部に墨筆のG

ugyeol

（口訣︶文

字書き入れあり。識語なし。﹁古7

／60

／9

﹂﹁朝鮮總督／府圖書館／

藏書之印﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂

中央に﹁昭和4

・3

・20

／古4617﹂の舊藏印記﹆﹁7

／60

／9

﹂の舊藏

書票あり。蟲損なし。

　

眼科の專書。目錄は﹁中國木板本﹂としか判斷しないが﹆﹁中國

︹淸後期︺木板本﹂が適切。

秘傳眼科全書　六卷二册・圖。哀（→袁）學淵著。日本一六八八木

板本、二二・五×一五・五㎝。序、貞享生進（？）……溫陽（→洛）

散人。跋、貞享五年戊辰（一六八八）……靑木芳庵。刊記、貞享五

戊辰年（一六八八）孟秋吉旦梓。韓圖外古Ⅲ・二五七頁、古7 -60 -

85

。

　

和刻版二册﹆無帙。日本四鍼眼原裝﹆綠青色中手表紙﹆絲替え。

書高二二・五×幅一五・五㎝。外題は四周雙邊の題箋に﹁︹秘傳︺

眼科全書　

一二三（四五六／終︶﹂を印刷と墨書。書根に﹁眼科一

二三（四五六︶﹂を墨書。見返しに四周雙邊で﹁太醫院秘傳七十二

症／眼科全書／雒陽書肆︹柳枝軒／華文軒︺藏板﹂の封面。貞享生

進夏之季年の洛散人忘言齋主（立弎︶﹁重刊眼科全書敘﹂二葉﹆目

錄四葉。本文卷首に﹁祕傳眼科全書卷之一／武夷精眼科後學　

晴峰

袁學淵　

輯著／潭城書林同仁齋　

泰齋楊春榮　

繡梓﹂と題し﹆以下

本文六卷。書末に貞享五年の青木芳庵跋二葉﹆貞享五年の京師︹茨

木多左衞門／中西卯兵衞︺繡梓の刊記あり﹆皇都書舗中西華文軒藏

書目の廣告一葉。料紙は中葉日本楮紙で僅かに黃變。無界﹆四周單

邊﹆白口・單黑魚尾﹆象鼻に﹁眼科全書﹂﹆魚尾下に﹁卷幾　

葉次﹂

を刻す。每半葉匡郭﹆縱一七・三×横一三・三㎝﹆一〇行・行二〇

字﹆小字雙行。書き入れ﹆識語なし。﹁古7

／60

／85

﹂﹁朝鮮總督／

府圖書館／藏書之印﹂また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書

登錄番號﹂中央に﹁昭和14

・10

・5

／古17058


／

60

／85

﹂の舊藏書票あり。やや蟲損。

　

眼科の專書。目錄は著者を﹁哀學淵著﹂に作るが﹁（明︶袁學淵

著﹂が適切。

秘傳眼科全書　六卷三册。哀（→袁）學淵著。日本貞享五（一六八

八）京都・茨木多尤（→左）衞門木板本、二一・七×一五・七㎝。

四周單邊、半郭一七・四×一三・四㎝、一〇行二〇字。

片假名付、

註雙行、上下向黑魚尾。刊記、貞享五戊辰年（一六八八）孟秋吉旦

京師茨木多尤（→左）衞門、中西卯兵衞용（→繡）梓。跋、貞享五

歳次戊辰（一六八八）……靑木芳菴。序、貞享生進……溫洛散人。

BA

7673 -69。


三七

216

　

調査は割愛。

【醫方・方論】

增註太平惠民和劑局方。（宋）陳師之等奉勅撰、許洪注。三五㎜。

木板本。大德甲辰（一三〇四）余志安刊于勤有堂。韓圖東古三・一

三一三頁、古M

7673 -27、三木中二二。

　

調査は割愛したが﹆本書は宮内廰書陵部藏の朝鮮甲辰活字本。目

錄の﹁木板本﹂は誤認で﹆元の大德版と思える著錄も問題。

太平惠民和劑局方　一册（存卷六～八）。陳師文等奉勅撰、許洪註。

石（→木）板本、二四・四×一七・二㎝。四周單邊、半郭二〇・一

×一四・八㎝、一二行二〇字、註雙行、內向黑魚尾。印記「密陽人

朴○禎（→敦愼）景五印」。韓圖東古二・八七八頁、한古朝68 -92

、

三木中二二。

　

朝鮮整版一册﹆錦布貼り一帙に收める。朝鮮四鍼眼改裝﹆香色中

手新表紙の下に舊澁引き中手表紙を存する。書高二四・二×幅一

七・二㎝。外題は新表紙に﹁太平惠民和劑局方﹂﹆舊表紙に﹁和劑

方　

六之八﹂と所收篇名を墨書。書根の記載は讀めない。序缺。

卷六～八目錄三葉（活字︶。卷六巻首一葉を缺き﹆卷七卷首に﹁增

註太平惠民和劑局方卷之七﹂と題する。以下本文は存卷六第二～四

七末尾葉﹆卷七第一～二二末尾葉﹆卷八第一～三九葉（四〇～四八

末尾葉は補寫︶。卷六は治積熱で﹆紹興續添方・寶慶新增方・淳祐

新添方・吳直閣增諸家名方・續添諸局經驗秘方がある。また丸を全

て圓に作る。跋なし。料紙は薄葉朝鮮楮紙で一部は反故紙を貼り合

わせて印刷に使用し﹆黃變および濡れ黃ばみあり﹆多くは版心切

れ。有界﹆四周單邊﹆小黑口・雙內向黑魚尾﹆魚尾間に﹁和劑方幾

　

葉次﹂を刻す。方名と藥方の君・使を陰刻する。卷七頭で每半葉

匡郭﹆縱二〇・三×横一五・〇㎝﹆一二行・行一九字﹆小字雙行・

行一九字。書き入れ﹆識語なし。﹁密陽人／朴敦愼／景五印﹂﹁古

朝／68

／92

﹂﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印で外周

に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和17

・2

・5

／古

21294﹂の舊藏印記﹆﹁朝／68

／92

﹂の舊藏書票あり。蟲損なし。

　

目錄の書名は﹁增註太平惠民和劑局方﹂が適切で﹆大部分は整版

ゆえ目錄の﹁石板本﹂は誤認。整版でも活字の風があるので﹆前揭

眞柳　

誠

三八

215

の活字本を整版に覆刻したものだろう

溫氏隱居助道方服藥須知。（宋）溫大明編。三五㎜。木板本。序、

時嘉定丙子（一二一六）……溫大明。韓圖東古三・一三〇八頁、古

M7673 -29

、三木中二七。

　

調査は割愛したが﹆本書は宮内廰書陵部藏本。

癸巳新刊御藥院方。（元）許槩撰。三五㎜。甲辰字本。序、至元

丁卯（一二六七）……（元）高鳴。韓圖東古三・一三一四頁、古

M7673 -18

、三木中五六。

　

朝鮮活字本五册﹆マイクロ調査。日本四鍼眼改裝。外題は四周雙

邊の題箋に﹁御藥院方﹂を墨書。至元丁卯年の高鳴﹁御藥院方序﹂

一葉﹆目錄一七葉あって全一一卷を記す。目錄末尾の鐘型內に﹁顧

眞／堂記﹂﹆刀錢圖內に﹁平陽府司家印﹂の木記あり。本文卷首に

﹁癸巳新刊御藥院方卷第一／（一部の卷に︶較勘無差﹂と題し﹆以

下本文一一卷・五册。卷一の風門から卷一一の婦人門・小兒門まで

醫方を載せ﹆方名は木版で陰刻﹆およそ病論なし。跋なし。有界﹆

四周單邊﹆白口・雙內向花魚尾﹆魚尾間に﹁御藥院方（卷︶幾　

葉

次﹂﹆を印す。每半葉一二行・行一九字﹆小字雙行・行一九字。書

き入れ﹆識語なし。﹁佐伯氏毛利／高標字培松／臧書畫之印﹂の藏

印記あり。﹁子四十-

一五／一五五五四號／全五﹂の藏書票あり。

　

病門別の醫方書。佐伯藩毛利高標が幕府に獻上し﹆現在は內閣文

庫藏。甲辰活字本で﹆字樣・組版やや劣。

蘭室秘藏　附聞見輒錄　一册二五張。筆寫本、二〇・〇（→二九・

〇）×二二・五㎝。無界、一六行三五字、注雙行、無魚尾。韓圖東

古五・二一三頁、古766 -6

。

　

朝鮮寫本一册﹆無帙。朝鮮七鍼眼原裝﹆黃香色中手表紙。書高二

九・二×幅二二・五㎝。外題は表紙に﹁附聞見輒錄／蘭室秘藏﹂を

墨書﹆書根の記載なし。序・目錄なし。本文卷首に﹁醫家妙覽﹂と

題し﹆以下本文不分卷一册。跋なし。概ね醫方の主治・藥味を列記

するが﹆中に﹁婦人門　

經閉不行有三論﹂﹁大便結燥門﹂﹁小便淋閉

門﹂﹁痔漏門﹁陰痿陰汗門﹂﹁瀉痢門﹂﹁瘡瘍門﹂﹁雜病門﹂﹁自汗門﹂

の各門があり﹆各冒頭には論を引用する。料紙は厚葉朝鮮楮紙で蒸

れ黃變する。無界﹆無邊﹆白口・無魚尾﹆版心記載なし。每半葉約


三九

214

十六行﹆小字雙行。書き入れ﹆識語なし。﹁古766

／6

﹂﹁국립중앙／

도서관／장서인（國立中央／圖書館／藏書印︶﹂および中央圖書館

の圓印で中央に﹁1979

・8

・30

／42317

﹂の藏印記あり。

　

病門別の醫方書。收載方には人參・黃耆・升麻が多用され﹆升

陽・和中・益胃などの表現も多いので﹆李東垣流の書には違いな

い。にわかに確證できないが﹆外題に記すので恐らく﹃蘭室秘藏﹄

（一二七六成︶からの抄錄だろう。古びからすると﹆筆寫は一九世

紀か。

山居四要。（淸→元）汪以敬著。三五㎜。整理字體木活字本。序、

至正庚子（一三六〇）……劉仁本。韓圖東古三・一三〇九頁、古

M799 -2

、三木中七五。

　

調査は割愛。

隨身備用加減十三方　一册。（宋？→元）吳球校。日本一六四八木

板本、一三・八×二〇・〇㎝。板心文字、十三方。序、時大明宣德

九年歳在甲寅（一四三四）……道號守。序、蔣夔。刊記、慶安元年

（一六四八）林鐘吉且。韓圖外古Ⅲ・二六〇頁、古7 -60 -304

。

　

調査は割愛。

秘傳證治要訣　六卷六册。（明）戴元禮述、（明）陳岐校。日本（→

中國）萬曆三三（一六〇五）木板本、二六・〇×一七・五㎝。刊

記、萬曆乙巳（一六〇五）秋日發行。跋、成化十年甲午（一四七四）

……黃瑜。序、正統八年（一四四三）……胡濙。韓圖外古Ⅲ・二五

七頁、古7 -60 -263

。

　

調査は割愛。

丹溪先生醫書纂要。（明）朱震高著→（元）朱震亨著〔→（明）盧

和纂註〕。三五㎜。木板本。序、成化甲辰（一四八四）……（明）盧

和。韓圖東古三・一三一二頁、古M

7673 -25

、三木中五四。

　

朝鮮整版二册﹆マイクロ調査。五鍼眼裝。外題なし。成化甲辰年

の盧和﹁丹溪先生醫書纂要序﹂一葉﹆目錄六葉。本文卷首に﹁丹溪

先生醫書纂要卷上／後　

學　

東　

陽　

盧　

和　

廉夫　

纂註﹂と題

し﹆以下本文二卷。上卷は中風・傷寒に始まり﹆下卷は婦人・小兒

門で終わる。書末に治腫脹法一葉半を附し﹆跋なし。有界﹆四周單

眞柳　

誠

四〇

213

邊﹆黑口・雙內向花魚尾﹆魚尾間に﹁丹（卷︶幾　

葉次﹂を刻す。

每半葉一〇行・行二二字﹆小字雙行・行二二字。書き入れ﹆識語な

し。﹁江戸醫學／臧書之記﹂﹁帝室／圖書／之章﹂の藏印記﹆﹁六九

三五／二册／四〇三-

九七﹂の藏書票あり。

　

病門別の醫方書。江戸醫學館舊藏で﹆宮內廳書陵部藏本。稚拙な

刻板で﹆淸末・朝鮮末期の坊刻を思わせる。朝鮮中期の刻板とする

なら﹆內醫院刊本に基づく地方での再版だろう。目錄は（明︶朱震

高著︹誤認で↓（元︶朱震亨著︺と著錄するが俗説で﹆（明︶盧和

纂註が適切。

丹溪先生醫書纂要　四册。朱震亨著。寫本、二三・六×二一・七

㎝。年紀、成化甲辰（一四八四）春三月吉旦東陽盧和書。韓圖東古

二・八七九頁、한古朝68 -113

、三木中五四。

　

朝鮮寫本四册﹆錦布貼り一帙に收める。朝鮮四鍼眼改裝﹆黃色中

手押目紋樣新表紙。書高二三・四×幅二一・八㎝。表紙に外題﹁丹

溪　

元（～貞︶﹂﹆書根に﹁元（～貞︶﹂を墨書。上卷目錄一葉﹆成

化甲辰年の廬和﹁丹溪先生醫書纂要序﹂九行あり﹆以下に題署なく

本文が筆寫される。以下本文四册。四册目は表紙に婦人と題する

が﹆原本の幾卷までかは未詳で﹆後半は壽世保元の引用もあって﹆

どうも別書。跋なし。料紙は中葉朝鮮楮紙で黃變﹆また一部は著し

く濡れ黃ばみ﹆かなり版心切れ。無界﹆無邊﹆白口・無魚尾﹆版心

の記載なし。各葉の行數・字數は不定﹆小字雙行。朱點﹆朱引き﹆

朱墨筆の書き入れ多し。識語なし。﹁古朝／68

／113


府圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖


・10

・25

／古26015

﹂の舊藏印記﹆﹁朝

／68

／113


　

朱丹溪に託した明の醫方書。いささか雜な筆寫で﹆朱筆の色變か

らすると一七世紀まで遡るかもしれない。目錄は﹁朱震亨著﹂と著

錄するが﹆﹁（傳︶朱震亨著﹂が適切。

新刊醫家必用。（明）孫應奎撰。三五㎜。乙亥字本。序、張裕。序、

嘉靖戊申（一五四八）……張玭。序、嘉靖辛丑（一五四一）……孫

應奎。韓圖東古三・一三〇七頁、古M

7650 -2

、三木中四〇。

　

マイクロによる調査。朝鮮活字本一册。五鍼眼裝﹆その他は白黒

につき未詳。書高幅未詳﹆外題なし。無記年の張裕﹁醫家必用序﹂

二葉﹆嘉靖戊申年の張玭﹁重刊醫家必用序︹脈學大要附︺﹂二葉﹆


四一

212

嘉靖辛丑年の孫應奎﹁新刊醫家必用序﹂二葉﹆目錄四葉。本文卷首

に﹁新刊醫家必用／洛陽東穀山人孫應奎纂集﹂と題し﹆以下は四君

子湯・補中益氣湯から始まる各處方の主治・藥味・加減で﹆末尾は

神效方。本文一卷。書末に無記年の尹春年跋一葉あって﹆本書を尹

公が入手したので﹆普及のため鑄字で印刷すると記す。料紙未詳。

有界﹆四周雙邊﹆白口・雙內向花魚尾﹆魚尾間に﹁醫家必用　

葉次﹂

を印す。每半葉九行・行一七字﹆小字雙行・行一七字。書き入れ﹆

識語なし。﹁多紀氏／圖書記﹂﹁帝室／圖書／之章﹂の舊藏印記﹆﹁圖

書寮／六九六五／一／四〇三-一〇二﹂の舊藏書票あり。

　

醫方の書。多紀氏聿修堂舊藏﹆宮內廳書陵部藏本。書末に﹁卷一

終﹂とあるので﹆本來の中國版は卷二以降もあっただろう。現存の

中國版も稀で﹆嘉靖三二年（一五五三︶版（新刊︶醫家必用類選四

卷の卷一のみ中國中醫科學院に殘存する。

新刊醫家必用。（明）孫應奎撰。三五㎜。乙亥字本。序、嘉靖戊申

（一五四八）……張玭。序、嘉靖辛丑（一五四一）……孫應奎。韓圖

東古三・一三〇七頁、古M

7673 -19

、三木中四〇。

　

調査は割愛。

醫方集略。（明）郭鑒編。三五㎜。乙亥活字本。後敘、嘉靖乙巳（一

五四五）……郭鑒。韓圖東古三・一三〇〇頁、古M

7650 -4

、三木中

四三。

　

マイクロ調査。朝鮮活字本六册。五鍼眼裝。外題は表紙に﹁醫方

集略　

一（～六︶﹂﹆書腦に﹁共六﹂を墨書。序なく﹆卷之一目錄三

葉。本文卷首に﹁醫方集略卷之一／高平丹泉郭鑒類編﹂と題し﹆以

下本文七卷。末尾に嘉靖乙巳年の郭鑒﹁序醫方集略後﹂二葉あっ

て﹆江左の兪橋ほか名醫から醫案・秘方の提供を受け﹆この年に刊

行すると記す。病門別の醫方書で﹆卷一の脾胃門から卷七の小兒

門・瘡瘍門まで。各門および各節に簡略な論あって﹆醫方に出典の

明記なし。料紙は薄葉。有界﹆四周雙邊﹆白口・雙內向花魚尾﹆魚

尾間に﹁醫方集略卷幾　

葉次﹂を印す。每半葉九行・行一七字﹆小

字雙行・行一七字。書き入れ﹆識語なし。﹁帝國／博物館／圖書﹂﹁醫

學／圖書﹂﹁躋壽殿／書籍記﹂の藏印記﹆﹁圖書寮／四五一二九／六

／五五八-七九﹂の藏書票あり。

　

病門別の醫方書で完本。躋壽殿（江戸醫學館︶舊藏﹆宮內廳書陵

部藏本。明らかな乙亥字本で﹆一六世紀後半の印行だろう。中國版

眞柳　

誠

四二

211

は初版の零本（嘉靖二四年︹一五四五︺海州楊氏刻本︶が中國科學

院に現存するだけなので﹆當朝鮮版は半佚存書になる。

醫方集解　六卷六册。汪昻著、汪桓校。日本享保一三（一七二八）

大坂芳野屋木板本、二七・七×一九・〇㎝。愼齋周南序、丙午（一

七二六）。米原周岱序、享保丁未（一七二七）。汪昻序、康熙壬戌（一

六八二）。刊記、享保十三戊申（一七二八）孟春良辰芳野屋刊。韓

圖外古Ⅲ・二六六頁、古7 -60 -80

。

　

調査は割愛。

醫方集解　一册。汪昻著、汪桓校。日本享保一三（一七二八）芳野

屋木板本、二四・〇×一六・五㎝。序周南岐來、丙午（一七二六）。

米原周岱序、享保丁未（一七二七）。刊記、享保十三戊申（一七二

八）孟春良辰刊。韓圖外古Ⅲ・二六六頁、古7 -60 -244。

　

調査は割愛。

醫方集解　六卷三册。汪昻著。筆寫本、三一・二×二〇・二㎝。一

一行二八字、註雙行。韓圖東古六・七〇九頁、古7673 -49

。

　

朝鮮寫本三册﹆無帙。朝鮮五鍼眼原裝﹆黃香厚手表紙。書高三一・

五×幅二〇・六㎝。外題は表紙に﹁醫方集解　

第一二（～五六︶﹂﹆

および所收篇名を墨書。書腦に﹁共六﹂を墨書する。序なく﹆凡例

四葉﹆目錄一三葉。本文卷首に﹁醫方集解卷之一／休寧訒庵汪　

昻

著輯／弟殿武汪　

桓參閲／男其兩汪　

瑞／姪子錫汪惟寵／仝較﹂と

題し﹆以下本文六卷を同一筆で寫す。跋なし。料紙は薄葉朝鮮楮紙

でやや黃變し﹆一部は濡れ黃ばみ。無界﹆無邊﹆白口・無魚尾﹆版

心記入なし。每半葉一一行・行二八字﹆小字雙行・行二八字。朱

點﹆朱引き﹆朱墨筆の書き入れ﹆年の識語なし。﹁古7673

／49

／1

～

3

﹂﹁국립중앙／도서관／장서인（國立中央／圖書館／藏書印︶﹂お

よび中央圖書館の圓印で中央に﹁1983

・1

・8

／50332

～50334

﹂の藏

印記あり。

　

方論の書。本書の朝鮮版はないので﹆淸版からの寫しだろう。筆

寫は一九世紀か。

驗方錄要　五〇張。筆寫本、二三・九×二二・三㎝。跋、道光四年

歳次甲申（一八二四）……（？）凌元章。韓圖東古二・八七八頁、

한古朝68 -100

。

　

朝鮮寫本一册﹆錦布貼り一帙に收める。朝鮮五鍼眼改裝﹆黃色中

手新表紙の下に茶色中手舊表紙を存す。書高二三・九×幅二二・三

㎝。外題は新表紙に﹁驗方錄要﹂﹆舊表紙に﹁要覧﹂を墨書。書根

の記載なし。序なく﹆目錄二葉半に時症各方卷一・瘡毒各方卷二・

婦女各方卷三・小兒各方卷四・救急各方卷五・雜症各方卷六・二便

各方卷七を記す。本文卷首に﹁驗方錄要﹂と題し﹆以下本文七卷を

目錄同樣に載せる。書末に道光四年の凌元章﹁跋﹂一葉あって本書

を校訂刊行するという。料紙は薄葉朝鮮楮紙で黃變し﹆一部版心切

れ。無界﹆無邊﹆白口・無魚尾﹆版心の記入なし。每半葉一四行・

行二八字﹆小字雙行。書き入れ﹆識語なし。﹁古朝／68

／100

﹂﹁朝


四三

210

鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖

書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和17

・9

・15

／古23340

﹂の舊藏印

記﹆﹁朝／68／100


　

病門別の漢籍醫方書。刊本は淸嘉慶一八年（一八一三︶版・淸道

光四年（一八二四︶方容齋版・淸道光二七年（一八四七︶金湖敦善

堂版・淸咸豐四年（一八五四︶版が現存する。當本は跋文からする

と道光四年版に基づき﹆古びから一九世紀後半の寫本と思われる。

【全書・各科總合】

新刊仁齋直指方論　五册（缺本、第六册、卷二三-

二六）。楊士瀛編

撰、詹中校正。一六七五古活字本（戊申字）、三四・〇×二二・〇

㎝。四周雙邊、半廓二四・七×一七・〇㎝、一〇行一八字、注雙行、

內向二葉花紋魚尾。序、景定甲子（一二六四）……（宋）楊士瀛。

內賜記、康熙十四年（一六七五）正月二十九日內賜弘文館。副校理

羅以俊……右副承旨臣鄭（手決）。印記「宣賜之寶」。韓圖東古二・

八七七頁、한古朝68 -91

、三木中一二。

　

朝鮮活字版五册﹆錦布貼り一帙に收める。朝鮮五鍼眼改裝﹆黃色

中手新表紙の下に茶變した舊表紙を存す。書高三三・九×幅二一・

八㎝。舊表紙に外題﹁直指方　

卷幾﹂と所收篇名を墨書。新表紙の

書腦に﹁共五﹂を墨書する。書根の記載は不鮮明。見返しに﹁康熙

十四年正月二十九日／內賜弘文館副校理羅以俊／直指方一件／命除

謝／恩　

右副承旨臣鄭一﹂の內賜記を墨書する。景定甲子年の楊士

瀛﹁直指方序﹂一葉﹆綱目三葉﹆卷一目錄二葉。本文卷首に﹁新刊

仁齋直指方論卷之一／三山名醫仁齋楊士瀛登父　

編撰／建安儒輩翠

峯詹中　

洪道　

校定﹂と題す。第一册に卷一～二﹆第二册に卷三～

七﹆第三册に卷八～一四﹆第四册に卷一五～二〇﹆第五册に卷二一

～二二を收める。當本綱目には卷二六まであるので﹆以下の卷二三

～二六を缺く。跋なし。料紙は中葉朝鮮楮紙で黃變し﹆濡れ黃ばみ

あり﹆ほぼ版心切れ。有界﹆四周雙邊﹆白口・雙內向花魚尾﹆魚尾

間に﹁直指方幾　

葉次﹂を印す。每半葉匡郭﹆縱二四・九×横一八・

〇㎝﹆一〇行・行一九字﹆小字雙行・行一九字。一部に朱點あり﹆

書き入れ﹆識語なし。﹁宜賜／之記﹂﹁古朝／68

／91


府圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖


・12

・26

／古21081

﹂の舊藏印記﹆﹁朝

眞柳　

誠

四四

209

／68

／91

﹂の舊藏書票あり。蟲損なし。第一册末に京城・群書堂書

店の値札あって﹁一册缺／五十圓﹂を記す。

　

一六七五年刊の見事な大字本で﹆組版の亂れや印刷の濃淡がほと

んどなく﹆匡郭の切れも見えない。しかし同一字は徹底して同形

で﹆わずかに濃淡や亂れもあるので﹆鑄造活字と思われる。字樣は

明の永樂版風だが﹆遙かに美麗で﹆驚きを禁じ得ない。印刷レベル

が本書以下の朝鮮書を貴重書とし﹆本書が通常古籍なのは中國書の

ゆえか。

世醫得效方。（元）危亦林編、（元）余賜山校。三五㎜。甲辰字本。

韓圖東古三・一三〇九頁、古M

7650 -3、三木中一一。

　

朝鮮版のマイクロ調査。帙未詳。日本四鍼眼改裝﹆押目紋樣表紙

で﹆書高幅は未詳。外題は題箋に﹁得効方　

一﹂を墨書。序・目錄

なし。本文卷首に﹁世醫得効方卷第一／建寧路官醫提領陳　

志　

刊

行／南豐州醫學敎授危　

亦林　

編集／江西等處官醫副提舉余　

賜山

　

校正﹂と題し﹆以下本文二〇卷九册。方名は陰刻で木版。跋なし。

料紙未詳。有界﹆四周雙邊﹆大黑口・雙內向花魚尾﹆魚尾間に﹁得

効方幾　

葉次﹂を印す。每半葉一二行・行一九字﹆小字雙行・行一

九字。一部に讀點﹆線引きあり。識語なし。﹁惠？貽﹂﹁帝室／圖

書／之章﹂の藏印記﹆﹁圖書寮／六八九三／九／四〇三-

三八﹂の藏

書票あり。蟲損未詳。

　

醫學全書。宮內廳書陵部藏本。活字本で﹆字樣に乙亥字の風はな

く﹆やや明の正統・成化版に似る一六世紀の甲辰字本。

世醫得效方。（元）危亦林編。三五㎜。木板本。序、至元四年（一

二六七）……（元）王充耘。序、至正三年歳在癸未（一三四三）……

（元）陳志。跋、洪煕乙巳（一四二五）……元晃。韓圖東古三・一

三〇九頁、古M

7673 -20

、三木中一一。

　

調査を割愛したのは殘念だったが﹆日本內閣文庫藏の朝鮮一四二

五年の覆元整版だろう。

永類鈐方。（高麗→元）李仲南集成。三五㎜。木板本。序、至順二

年辛未（一三三一）……李仲南。跋、正統戊午（一三一八）……成

自諒。韓圖東古三・一三一〇頁、古M

7671 -32

、三木中二〇。

　

マイクロフィルムが見つからないとのことで調査を割愛したが﹆


四五

208

原本は日本內閣文庫藏の朝鮮一四三八年復刻版だろう。

玉機微義。（明）徐彦純。劉純續成。三五㎜。甲辰字本。序、正

統己未（一三四九）……（明）楊奇。序、洪武丙子（一三九六）

……劉純。跋、正統庚申（一四四〇）……（明）王暹。（卷末）丁

亥正保第四曆春四月二十五日修焉。韓圖東古三・一三〇七頁、古

M7651 -1

、三木中五八。

　

マイクロ調査。朝鮮活字本一三册。日本四鍼眼改裝。外題は四周

雙邊の題箋に﹁玉機微義　

序　

目次（～五十︶﹂﹆綴目横に﹁十九函﹂

を墨書。正統己未年の楊士奇﹁玉機微義序﹂二葉﹆洪武丙子年の莫

士安﹁玉機微義序﹂二葉﹆洪武丙子年の劉純﹁玉機微義序﹂二葉﹆

門類目錄一葉﹆目錄六七葉。本文卷首に﹁玉機微義卷之一／中風門

／……﹂と題し﹆以下本文五〇卷。書末に正統庚申年の王暹書・郭

堅等校正の﹁書玉機微義後﹂二葉。料紙未詳。有界﹆四周（上下︶

雙邊﹆大黑口・雙內向花魚尾﹆魚尾間に﹁玉機微義幾　

葉次﹂を印

す。每半葉一二行・行二〇字﹆小字雙行・行二〇字。書末に﹁丁亥

正保第四曆（一六四七︶／春四月二十五日修焉﹂の識語あり。﹁小

島氏／圖書記﹂﹁葆素／所臧﹂﹁與子鐙／前共／讀書﹂﹁江戸醫學／

臧書之記﹂﹁大學東／校／典籍／局之印﹂﹁帝國／博物館／圖書﹂

﹁宮內省／圖書印﹂の藏印記﹆﹁圖書寮／四三七五一／一三／五五八

-

四﹂の藏書票あり。

　

醫學全書。宮內廳書陵部藏本で小島寶素舊藏。一六世紀中期の甲

辰活字本だが﹆序跋文の活字（大字︶には乙亥字の風がある。

玉機微義　五〇卷五册。劉宗厚著。日本一七一一木板本、二六・八

×一九・七㎝。重刊序、正德丙寅（一五〇六）……汪舜民。原序、

正統己未（一四三九）……楊士奇。原序、洪武丙子（一三九六）

……莫士安。原序、洪武丙子（一三九六）……劉純。韓圖外古Ⅲ・

二六三頁、古7 -60 -110

。

　

和刻版五册﹆無帙。朝鮮五鍼眼改裝﹆紺色中手表紙﹆絲切れ。も

と二〇册を五册に改裝する。書高二七・〇×幅一九・九㎝。外題は

四周雙邊の題箋に﹁玉機微義　

所收卷次篇名﹂を印刷﹆表紙に﹁八

二四／共二十﹂を白墨書﹆書根に﹁玉機　

卷次﹂﹆書背に﹁共廿﹂

を墨書する。正德丙寅年の汪舜民﹁重刊玉機微義序﹂二葉﹆正統己

未年の楊士奇﹁玉機微義序﹂二葉﹆洪武丙子年の莫士安﹁玉機微義

眞柳　

誠

四六

207

序﹂三葉﹆洪武丙子年の劉純﹁玉機微義序﹂二葉﹆目錄七四葉。卷

首に﹁玉機微義卷之一﹂と題し﹆以下本文五〇卷。書末に跋・刊記

なし。料紙は日本中葉楮紙﹆無界﹆四周雙邊﹆版心大黑口﹆上に花

魚尾﹆中下に黑魚尾﹆上魚尾下に﹁玉機微義卷幾﹂﹆中下魚尾間に

葉次を刻す。每半葉匡郭﹆縱二〇・四×横一七・四㎝﹆一一行・行

二〇字﹆小字雙行・行二〇字。一本・異本などによる校異の頭注を

木活字で後印する。一部に藍筆讀點﹆朱引き﹆嘗め箋あり。書き入

れ﹆識語なし。﹁柳□園／臧書記﹂﹁古7

／60

／110

﹂﹁朝鮮總督／府

圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印で外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書

登錄番號﹂中央に﹁昭和15

・4・5／古17666


／60

／110

﹂の舊藏書票あり。蟲損やや大。

　

醫學全書。目錄は﹁日本一七一一木板本﹂と判斷するが﹆そうし

た刊記は當本になし。本版は寛永五年（一七〇八︶の和刻で﹆その

後印が當本につき判斷はほとんど正しい。

新編名方類證醫書大全　二四卷八册。熊宗立編集。日本一五二八木

板本、二五・〇×一七・二㎝。四周單邊、半郭二〇・八×一五・〇

㎝、有界、一三行二〇字、上下黑口、下向黑魚尾。裝訂、黑色厚褙

表紙古銅色絲綴。跋、大永八年（一五二八）……建仁寺月舟。貴古

7 -60 -20

。

　

貴重書につきコピー本で調査。裝釘・表紙・書高幅・外題など未

詳。見返しに倭版書籍考を引いて本版の概略を達筆な和文で墨書す

る。朝鮮總督府圖書館時代の記入だろう。序・目錄なし。本文卷首

に跨行で﹁新編名方類證醫書大全卷之一／鼇　

峯　

熊　

宗立　

道軒

　

編集﹂と題し﹆以下本文二四卷。書末に﹁辯誤﹂一葉あって﹆底

本とした﹁大明板﹂の疑念七字句を和劑方・袖珍方・外科精要・拔

萃方で改め﹆﹁今所刊之書與大明板有斤兩分銖之異﹆彼板有藥種之

下不／載斤兩者﹆又有藥種同者﹆竊考諸方改之。若有善本自大明來

／則復當用彼也﹂の一文を附す。また以下の幻雲識語も寫刻體で載

せる。﹁吾邦以儒釋書鏤板者往々見焉。然未曾及醫方惠／民之澤﹆

人皆爲鮮。近世醫書大全自大明來﹆固醫家／至寶也﹆所憾零本稍

少﹆欲見而未見者多矣。泉南阿／佐井野宗瑞捨財刊行﹆彼得本有三

寫之謬﹆令就諸／家考本方以正斤兩﹆雖一毫髪私不增損。蓋宗瑞之

／志不爲利﹆而在救濟天下人﹆偉哉陰德之報﹆永及子／孫矣。／大

永八年戊子七月吉日　

幻雲壽桂誌／﹃月舟鼎型印﹄﹂。料紙未詳。有

界﹆左右雙邊﹆大黑口・雙下向黑魚尾﹆魚尾間に﹁醫書全卷幾﹂﹆

下魚尾下に葉次を刻す。每半葉匡郭﹆縱二〇・五×横一五・〇㎝﹆

一三行・行二四字﹆小字雙行・行二四字。書き入れ﹆識語は見えな

い。﹁古7

／60

／20

﹂﹁朝鮮總督／府圖書館／藏書之印﹂﹆また圓印で

外周に﹁朝鮮總督府圖書館・圖書登錄番號﹂中央に﹁昭和11

・12

・

5

／古12926


／60

／20

﹂の舊藏書票あり。すこし

蟲損。

　

醫學全書。ウェブ目錄は﹁一三行二〇字﹂と著錄するが﹆﹁一三

行二四字﹂が適切。當本に缺ける熊宗立の自序は正統一一年（一四

四六︶。

roseリポジトリいばらき （茨城大学学術情報リポ...

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