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魚 津 市 上 下 水 道 局 水 道 施 設 管 理 マ ッ ピ
ン グ シ ス テ ム
構 築 業 務 委 託
仕 様 書
平成29 年7 月
魚津市上下水道局水道課
目次
1 総則 ............................................................................................................ 1
(1) 適用 ................................................................................................. 1
(2) 目的 ................................................................................................. 1
(3) 準拠する法令等 ............................................................................... 1
(4) 疑義 ................................................................................................. 1
(5) 守秘義務 .......................................................................................... 2
(6) 個人情報の保護 ............................................................................... 2
(7) 貸与資料 .......................................................................................... 2
(8) 契約内容の変更 ............................................................................... 2
(9) 費用の負担 ...................................................................................... 2
(10)関係機関との折衝等 ....................................................................... 2
(11)保安対策 .......................................................................................... 2
(12)損害賠償責任 .................................................................................. 2
(13)瑕疵担保 .......................................................................................... 3
(14)システム要件 .................................................................................. 3
(15)業務主任技術者 ............................................................................... 3
(16)身分証明書の携帯 ........................................................................... 3
(17)提出書類等 ...................................................................................... 3
(18)パッケージカスタマイズの導入等 .................................................. 4
(19)権利の帰属 ...................................................................................... 4
(20)履行期間 .......................................................................................... 4
(21)作業範囲 .......................................................................................... 4
(22)機能要求 .......................................................................................... 6
2 システム構築のフロー図と構築概要 ..................................................... 16
(1) 現状等 .......................................................................................... 17
(2) 提供データ .................................................................................. 17
(3) 構築 ............................................................................................. 17
(4) 作業計画 ...................................................................................... 17
(5) 導・送・配水管データ入力 ......................................................... 17
(6) 水道料金データ変換結合 ............................................................ 17
(7) ファイリングデータ結合 ............................................................ 17
(8) システムの信頼性設計 ................................................................ 18
(9) クライアント・サーバ、ユーザー数 .......................................... 18
(10)セキュリティ要件 ....................................................................... 19
(11)成果品納品 .................................................................................. 19
3 システムデータ ...................................................................................... 20
(1) 基図の編集・調整 .................................................................... 20
(2) 管種表記文字及びシンボル記号 .................................................. 20
(3) 属性データベース構築 ................................................................ 20
(4) 属性データ項目 ........................................................................... 20
(5) データの整合性 ....................................................................... 21
4 管網解析システム ............................................................................... 21
(1 )管網モデル構築 ....................................................................... 21
5 本ソフトウェア・設置構築 .................................................................... 22
(1) 本ソフトウェアの構成 ................................................................ 22
(2) システムの設置構成 .................................................................... 22
6 システム承認及び検査 ........................................................................... 22
(1) システム承認 ............................................................................... 22
(2) 検査データ ............................................................................... 22
(3) 責任範囲 ...................................................................................... 22
7 その他 ..................................................................................................... 23
(1) システム運用教育 ....................................................................... 23
(2) 拡張性 .......................................................................................... 23
(3) 一般的損害賠償 ........................................................................... 23
(4) システム保守 ........................................................................... 23
(5) 納期及び納入先 ....................................................................... 23
1 総則
(1) 適用
本仕様書は、発注者である魚津市上下水道局水道課 ( 以下、「甲」とい
う。 ) が実施する「魚津市上下水道局水道施設管理マッピングシステム構
築業務委託」 ( 以下、「本業務」という。 ) に適用され、受注者 ( 以下、
「乙」という。 ) が執行しなければならない事項を定めるものである。
(2) 目的
本業務は、各種水道施設の効率的な処理・運用に向け、現在甲が所有して
いる水道管路情報システムより出力された配水管網データを活用し、本業務
で採用する「魚津市上下水道局水道施設管理マッピングシステム ( 以下、
「本システム」という ) 」を構築するのと同 時に、今 後 想定されるアセット
マネジメント業務で利用できるよう、現地と整合した管路、施設及び給水装
置のデータベース化・数値 化を行い、穿 孔・漏水修 繕 工事及び配水管布設工
事などにより知り得た新たな情報の更新・修 正が容易に操作でき、各種シ
ミュレーション・管路更新計画立 案が可能な本システムを構築することを目
的とする。
(3) 準拠する法令等
本業務の実施にあたり、本仕様書及び、契約書によるほか、次の関係法令
及び、諸 規則等に基づいて実施するものとする。
① 水道法 ( 昭 和 32 年 6 月 15 日 法律 第 117
号 )
② 水道法施行規則 ( 昭 和 32 年12 月14 日 厚 生 省令第 45 号 )
③ 水道維 持管理指 針 ( 公 益 社 団法人日本水道協 会 )
④ 測 量法 ( 昭 和 24 年 6 月 3 日 法律 第 188 号 )
⑤ 公 共 測 量作業規 程
⑥ 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年 5 月 30 日
法律 第 57 号 )
⑦ 魚津市個人情報保護条 例
⑧ 魚津市個人情報保護条 例施行規則
⑨ その他関係する法令及び、諸 規則等
1
(4) 疑義
本仕様書、契約書に定めのない事項及び、業務中における疑義が生 じた
場合は、甲と乙が協 議の上、解決するものとする。
(5) 守秘義務
乙は、本業務において知り得た情報や、結果を第 三者に漏らしてはならな
い。また、契約期間の満 了 後も同様とする。
(6) 個人情報の保護
乙は、個人情報の保護に関する法令等を遵守し、業務で扱う個人情報の保
護についての義務を負うものとする。よって、貸与資料や各種データの保
管、管理を行うなかで、情報の漏 洩があってはならない。また、「 JIS Q
15001 個人情報保護マネジメントシステム」、「 ISO/IEC27001 」、のう
ち、いずれかの認証を受けていること。
(7) 貸与資料
乙は、甲から貸与された資料について、丁 寧に取り扱い、紛 失 や破損等に
注意し、使用後は速 やかに甲に返 却しなければならない。また、甲の許 可
なく複 製、他への公 開 や第 三者への貸与等を禁 止する。
(8) 契約内容の変更
本業務の契約内容に変更が生 じた場合は、甲と乙が協 議するものとする。
(9) 費用の負担
本業務遂行上、欠 くことの出来ない軽 微な費用については、本仕様書及び、
契約書の明記の有無に係わらず乙の負担とする。
(10)関係機関との折衝等
本業務遂行上、欠 くことの出来ない官 公 署等との折衝や、法令等に基づく
許 可 申 請等が生 じた場合は、乙が行うものとし、その費用については乙の
負担とする。但し、甲が行うべきものについては、甲が行う。
2
(11)保安対策
乙は、現地調査を行う場合には、道路法や道路交 通法等、関係する法令等
を遵守するとともに、必要な安全対策を講 じなければならない。なお、万
一事故等が発生した場合は、乙の責任において円 滑に処理を行い、速 やか
にその旨を甲に報告すること。
(12)損害賠償責任
乙は、本業務実施中に生 じた事故及び、第 三者に与えた損害に対して一切
の責任を負い、その内容や原 因、経 過等を甲に速 やかに報告するものとす
る。なお、損害賠償等の請求があった場合は、一切の処理を乙の責任にお
いて行うものとする。但し、天 災など通 常乙のみの責と考 えられない場合
は、甲と乙の別 途の協 議とする。
(13)瑕疵担保
成果品納入後 1 年以内に発見された、不 良 や誤りは、乙は誠 意をもっ
て速 やかに修 正 や補 足、訂 正を行わなければならない。このことに要する
費用は、乙が負担するものとする。
(14)システム要件
① 本システムを構築する乙は、甲に対して高品質なシステムの提供を
保証するものとする。よって乙は、 ISO9001:2015 の認証を取 得し
ていなければならない。
② 本システム稼 働 後の保守と、後のデータ更新サポート等の業務委託
を見 据 えているため、構築に用いるソフトウェアは、乙が開発したも
のでなくてはならない。よって、乙以外の者が開発したソフトウェア
を用いることはできない。
(15)業務主任技術者
① 乙は業務の着 手に先立 ち、業務主任技術者選任通 知書を甲に提出し、承
認を得なければならない。
② 業務主任技術者は、技術士 ( 上下水道部 門 ) 、水道施設管理技士 2 級以
上、水道技術管理者)のいずれかの資格を保有したものでなくてはなら
ない。
3
(16)身分証明書の携帯
現地調査を行う場合は、乙は、甲の発行した身分証明書を携帯するものと
し、住 民等から業務の目的や調査内容等の説明を求められた場合には、身
分証明書を提示したのちに説明すること。また、第 三者の敷 地内に立 ち入
る場合においても同様とし、必 ず承諾を得たのちに立 ち入らなければなら
ない。
(17)提出書類等
乙は業務にあたり、次の書類を甲に提出し、甲の承認を得たのちに、委託
契約締結の日 から14 日以内に業務に着 手しなければならない。
① 着 手 時
( ア ) 受託業務工 程表
( イ ) 業務主任技術者選任通 知書
( ウ ) 業務主任技術者の有資格証及び、経 歴書の写し
( エ ) 業務実施計画書
② 期間中
( ア ) 借用書又は受領書
( イ ) 打合せ記録 簿
( ウ ) 作業週報
③ 作業完 了 時
( ア ) 完成 ( 皆納 ) 通 知書
(18)パッケージカスタマイズの導入等
システム機能要件に示す内容がパッケージ基本機能にて実現できない場合
には、不 足分の機能を補うために、パッケージカスタマイズ設計、カスタマ
イズプログラム作成などを行うこと。
(19)権利の帰属
本業務における成果品のすべては、甲に帰属する。よって、甲は使用権を
有し、甲がデータを使用するにあたっては、一切の制 限を受けないものと
する。ただし、本業務において納品するソフトウェアの著作権は、乙が
所有するものとする。
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(20)履行期間
本業務の履行期間は、契約の日 から平成31 年3 月31 日とする。
(21)作業範囲
本業務作業範囲は以下の通り。
① 基本設計
作業計画にあたっては、仕様書等に基づき、円 滑な調査業務を遂行する
ため、調査方法、作業工 程等の綿 密な実務実施計画書を作成すること。
② シンボル等作成
本業務に用いるシンボル等を、甲と協 議したのちに決定すること。
③ 水道料金システムからの属性情報取 得
( ア ) 既 存の水道料金システムから必要な情報を取 得し、本システ
ムの給水装置情報と関連 付けること。なお、必要なデータの取り込 み
については、水道料金システムを扱う者との協 議を要することから、
乙は甲の指 示に従うこと。
( イ ) データの取り込 みに要する費用は、乙の負担とする。
( ウ ) 本システム運用の教育を受けた甲職 員が、稼 働 後において、
本システム内の給水情報を容易に更新できるように構築すること。
( エ ) 水道料金システムからデータを取 込 時、アンマッチデータが
発生した場合は一覧表に表示すること。
( オ ) 既 存料金システムから抽出された属性情報を基本に建 物 レイ
ヤ図に対して建 物 だけの情報を登 録する。建 物図に対して給水情報が
リンクする形をとり、建 物 専用のテーブルを用意する。
( カ ) 建 物テーブル内に属性情報「建 物 名」を準備して、画面上に
表示される建 物 名は建 物テーブル内の属性情報「建 物 名」から表示す
る。
④ デジタルマッピングデータの取 込と調整作業
( ア ) 甲より提供する配水管網図 ( 現システムより出力 )
を基本として本システムに取り込 むこと。
( イ ) 現行システムの背 景図がゼンリン社 製 ZmapTown2 を
ベースにしているため都市計画図 ( 以下、「基図」という。 )
とのずれが発生する部分は本業務で修 正すること。場所によっては
20m ほどずれている。既 存データ場所を参 考に、作図編集すること。
5
⑤ システム計画
提供する現システムデータからの配水管、給水装置、メータ場所移 動調
査修 正を基本としてシステム計画を立 案すること。
⑥ データベース構築
甲の内容にあったデータベースを設計すること。
⑦ ファイリング作業・登 録
既 存の給水台 帳 A4 をスキャニングし PDF として保存すること。
( ア ) 既 存の給水台 帳 1 部 18 枚 ( カラー、
ホッチキス有り )
( イ ) 旧 給水台 帳 1 部 4 枚 ( カラー: ~
平成 9 年まで、ホッチキス有り )
⑧ 建 物の情報を登 録
( ア ) 基図に存在しない建 物は給水台 帳を確認して作図すること。
作図する建 物は基図の建 物 レイヤとは別の建 物 レイヤに作図すること。
( イ ) 登 録された建 物に、水道料金システムより出力された料金の
情報をリンクすること。一戸 建て建 物上には使用者名を、集合住 宅に
は集合住 宅 名を表示すること。一戸 建てで使用者名と違う表記(屋号
など)や 2 世帯住 宅についての表記名 称は甲に確認すること。
( ウ ) 取 込した現行データから給水装置を、建 物にリンクし、シ
ミュレーションなどで連携ができること。
( エ ) 登 録したスキャニングデータとキー番号を附 番
⑨ 都市計画図(ベクトル)取 込作業
甲から提供する都市計画図 1/2500 ベクトル図と1 /10000 ベ
クトル図を背 景図として取り込 むこと。合わせて下水道台 帳(ベクトル
図)を別 レイヤとして取り込 むこと。
⑩ 建 物図は 1/2500 と 1/10000 に分かれて保存されているため両
方 から同 じレイヤに取り込 みをし、本システム上では統一した建 物図と
して管理できること。重 複している部分は1 /2500 の建 物図を採用
すること。
⑪ 現地調査(水圧 測定)
現地調査用の白 地図を A1 サイズ1 / 500で2部印刷する。
下図用の白 地図を A1 サイズで1 / 500で1 部印刷する。
( ア ) 甲指定の消火栓にて、水圧計ロガーが設置できるかどうか対
象の設置場所を下見する。
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( イ ) 弁栓の蓋と消火栓の間にロガーと水圧計が設置できる十分な
スペースがあるかどうか?事前に対象の消火栓全ての蓋を開けて確認
する。
( ウ ) 給水区域内の水圧を測定する。測定データに基づく管網解析
モデルを構築できるデータとする。
( エ ) ウォータハンマに基づく管網解析モデルを構築できるデータ
とする。ウォータなどの水圧異常現象を察知する。
( オ ) 設置可能な消火栓に DLS 水圧データロガを72か所(す
べて同 時設置)
( カ ) 1秒間隔毎に土日+平日の3日間収集する。
( キ ) 測定開始の始まりの曜日 時間と終わりの曜日 時間は必 ず一致
させる。
( ク ) 事前に測定区域内の飲食店等の有無を大口需要者から把握し
測定データ分析時の参 考とする。
⑫ 現地調査(流量 測定)
( ア ) 水管橋などに流量計を設置できるかどうかの現地 確認を実施
する。
( イ ) 甲指定の水管橋などに超音波流量計を設置し、給水区域内の
流量を 10 箇所測定する。測定データに基づく管網解析モデル
を作成できるデータとする。現状と合致
⑬ 背 景データ構築
甲から提供する都市計画図 1/2500 ベクトル図と 1/10000 ベク
トル図を背 景図として取り込 むこと。建 物図は 1/2500 と
1/10000 に分かれて保存されているため、最適な提案を行うこと。
また、必要に応じて住 宅 地図の提案を行うこと。
⑭ 給水装置の作図
都市計画図の建 物図を基本にメータを作図する。建 物図と給水装置とで
相互リンクができるように登 録すること。
⑮ 受水槽作図
( ア ) 断水検索機能で受水槽があるところを強調できるように構築
すること。
( イ ) 受水槽属性情報内に登 録された容量を受水槽シンボルとして
表示すること。
⑯ 最終入力チェック作業
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( ア ) 入力された本システムを A1(1/500) で印刷すること。
( イ ) 出図した A1 図 (1/500) で入力内容のチェックする
こと。
⑰ 納品インストール作業
( ア ) 作成された本システムデータを納品用の全てのパソコンに
セットアップすること。
( イ ) 甲の指定場所に機材一式を設置すること。
( ウ ) 操作指導
対象職 員に対して必要となる研修、資料の作成および講師の派遣を行
うこと。なお研修資料は本システムの操作マニュアル・簡易マニュア
ルとしても利用するため、その点についても留意すること。
( エ ) 本システムに適した日数を算出して、操作説明書に従 って操
作指導を実施すること。
(22)機能要求
① 基本機能
( ア ) 全体表示
アイコンをクリックする事で行政区全体が一画面に表示すること。
( イ ) 移 動
マウスのドラッグ&ドロップ機能により画面をスクロールすること。
作図などの作業中はキーボードのスペースキー等を押す事により、移
動モードに切り替わり、再度スペースキー等を押す事により、直前の
動作に戻すこと。(割り当てキーはスペースキー以外でも良いがス
ペースキーが望ましい)
( ウ ) 中心拡大・縮小
マウスポインタがある場所を基本にマウスホイールで拡大・縮小をす
ること。
( エ ) 範囲拡大・縮小
マウスで範囲指定した場所を拡大・縮小すること。
( オ ) 縮尺指定表示
縮尺数値を入力する事で画面縮尺表示が変更すること。
( カ ) 座標表示
画面上に現在マウスポインタがある場所の (X,Y) 座標を表示する
こと。
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( キ ) 座標移 動
(X,Y) 座標を手入力する事により、その場所に移 動すること。
( ク ) ブックマーク
現在表示されている場所を表示縮尺のまま保存ができること。登 録数
に制 限は設けないこと。
( ケ ) マルチ画面機能
2 画面、 4 画面表示が可能で各画面で別々のレイヤ表示、シ
ミュレーション、分析機能が利用できること。
( コ ) 表示 レイヤ切替機能
表示されるレイヤ設定はユーザー毎で保存ができ、起動 時にログイン
するユーザー毎で設定したレイヤ表示が可能なこと。
( サ ) 画面回転・リセット
表示画面をマウス操作で自由に回転できること。
また、リセットボタンなどで元の画面に簡単に戻ること。
( シ ) 拡大図登 録・表示
縮小表示している時に交差点などに弁栓類が集中して確認が不 可能な
時に空きスペースを利用して選択した場所の拡大図が登 録できるよう
にすること。
( ス ) 索引図表示
画面上に常に行政区全体が索引図として表示され、現在詳細図で表示
されている部分が索引図上でもマーカーなどで確認ができること。
索引図上をマウスでクリックする事により、詳細図表示 場所も移 動す
ること。
( セ ) ガイダンス表示
次の操作は何をすれば良いか?の操作方法のガイダンス表示がでる。
( ソ ) 初期表示設定/変更機能
地図の初期表示状態を現在のレイヤの表示/非表示状態に設定できる
こと。現在の表示状態を登 録した初期表示状態に変更できること。
( タ ) 属性情報からの建 物色変更
給水情報や建 物情報などから建 物 ポリゴンの色を変更できること。
例 : 給水状態に応じ色変更や口径によって色変更など
( チ ) 戻る・進む機能
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地図の表示を直前に表示していた表示範囲に戻したり、戻した表示範
囲を戻す前の表示範囲にできること。
( ツ ) 属性情報からのメータ図形変更
給水情報からメータの図形 や色を変更できること。
例 : 給水状態に応じた色変更や口径によって色変更など
( ソ ) グリッド表示
細かい作図などする時にグリッド表示ができる。
( タ ) レイヤ管理機能
レイヤ毎に線種、線幅、色、シンボルを指定して図形を表示できるこ
と。
( チ ) 文字作図機能
文字の縦書き、横書きが同一文字レイヤで登 録できること。
( ツ ) 表示 レイヤ切り替え機能
表示縮尺によって表示 / 非表示が登 録できること。
② 検索機能
( ア ) 属性検索
システムで管理するすべての属性項目から検索できること。検索結果
は一覧リストを表示し、リストから指定した対象箇所へ移 動できるこ
と。
( イ ) 料金データ検索 ( 簡単に検索 )
取 込している料金データから水栓番号、電話番号、使用者名、使用者
名カナ、住所などから検索移 動ができること。
( ウ ) 町名検索
基図から取 得した住所座標データより町名・番 地・号をマウスで選択
する事により、移 動ができること。
( エ ) 目標物検索
事前に甲乙で打 ち合わせした場所 ( 避難場所、学校、警察署な
ど ) をマウスで選択する事により、移 動ができること。
( オ ) 図郭番号表示・移 動
図郭を画面上に表示・非表示が選択でき、図郭番号での移 動が可能に
すること。
③集計機能
( ア ) 条件検索
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指定した検索条件を満たす属性から図形を検索し、結果を一覧表示で
きること。一覧 から選択して地図の表示位置を移 動できること。
検索結果は、色分け表示ができ、本システムに登 録されている属性表
示設定にて EXCEL 形式ファイルに出力できること。
( イ ) クロス集計機能
指定した図形の属性情報に集計条件を付けて項目別の件数、合計、平
均、最大値、最小値を集計した結果を表示できること。
( ウ ) 面内集計機能
面データ別に指定した図形の件数、合計、平均、最大値、最小値を集
計して表示できること。
④ 計測機能
( ア ) 距離計測
マウスでクリックし、次のクリックまでの距離を表示し、ダブルク
リックするまでの合計距離も同 時に表示すること。
( イ ) 面積計測
ポリゴンを作図する事により、面積を表示すること。
( ウ ) 角度計測
マウスで 3 箇所クリックし、内径と外径の角度を計測すること。
( エ ) 地 形 レイヤ確認
マウスで選択した場所の地 形 レイヤを確認できること。
また選択した地 形 レイヤを別 地 形 レイヤへの移 動もできること。
( オ ) 地盤高 確認機能
マウスでクリックした場所の地盤高を画面上に表示すること。
⑤ 印刷機能
( ア ) 基本印刷
画面に表示されている場所を印刷できること。
( イ ) 指定縮尺印刷
縮尺を指定して印刷できること。
( ウ ) 角度指定印刷
マウスで 2 点間を指定した角度を真横にして印刷できること。
( エ ) 範囲指定印刷
マウスで範囲指定した部分を印刷すること。
( オ ) 画面 中心指定印刷
画面上に印刷される用紙枠が表示され印刷スペースを確認しながら印
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刷すること。
( カ ) のりしろ印刷
マウスで範囲を指定し、印刷部分が用紙、縮尺の範囲外になってしま
う場合に自動で分割して印刷すること。その際にのりしろ部分のサイ
ズを指定する事が可能なこと。
( キ ) 図郭 ( 番号 ) 指定印刷
図郭を選択する事により印刷すること。
( ク ) 拡大図表示非表示 切替印刷
印刷しようとした場所にある画面上の空きスペースに登 録した拡大図
を印刷するかしないかをチェックボックスで選択できること。
( ケ ) 印刷プレビュー表示
印刷されるイメージをプレビュー表示すること。
( コ ) 印刷機設定
出力される印刷機の設定をシステム側からもできること。
( サ ) 強調表示印刷
画面上に強調表示された分析結果などが表示されている部分のみの図
郭を自動で抽出して印刷できること。
( シ ) 凡例印刷機能
ランク別に色分け表示されている凡例をいっしょに印刷できること。
( テンプレートにあらかじめ用意されている凡例ではない )
⑥ 入出力機能
( ア ) データ出力機能
画面に表示されているデータを CAD や GIS データとして出力
できること。
DXF 、 DWG 、 Shape 等
( イ ) イメージ出力機能
画面に表示されているデータをキャプチャーとして出力できること。
Word 、 Excel 、 JPG 、 BMP 、 PNG 、 PDF
等
( ウ ) 属性データ CSV 出力機能
他のシステムで利用できるように属性情報を CSV データに変換し
て出力できること。
( エ ) ファイリング管理機能
竣工図や給水装置工事台 帳等をスキャナー入力にて登 録できること。
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対象の図形データとのリンケージの為、竣工図は工事番号にて、給水
装置工事台 帳は水栓番号等で連 動できること。
( オ ) ドラッグ&ドロップ取 込機能
検索対象になっている CSV ファイルをそのまま地図上にドラッグ
&ドロップするだけで検索対象が一覧表に表示され、強調表示などが
できること。
( カ ) 水圧・流量データの取 込機能
フジテコム社 製 DLS-W のデータ(拡張子が FDD の水圧デー
タ、 TND の流量データ)を登 録したい弁栓上にドラッグ&ド
ロップする事により測定開始時刻、間隔、単位、実測最大値、実測最
小値を保存し、ファイルはファイリングデータとして保存される。
地図上には水圧データの場合は吹き出し線と【水圧】という文字、流
量データの場合は吹き出し線と【流量】という文字を表示できること。
( キ ) 料金データの取 込
料金システムから出力された CSV データを取 込できること。なお、
取り込 まれた料金データの使用水量は管網解析データとして利用でき
るよう構築すること。
⑦ ログ
( ア ) ログ記録機能
システム動作のログを記録すること。
( イ ) サポートログ記録機能
エラーが発生した場合のログを記録すること。
( ウ ) ユーザー作図履歴の属性への登 録
施設関係のデータ ( 属性が存在するデータ ) には必 ず登 録した
ユーザー名と登 録 日 時を記録すること。
⑧ 管理機能
( ア ) ユーザー管理
ユーザーの追加、削除、権限設定ができること。
( イ ) ユーザー切替機能
ユーザー切替がシステムを落とさずに変更できること。
( ウ ) バックアップ・リストア機能
任意のタイミングでバックアップやリストア ( 保存されたバック
アップの状態に戻す ) ができること。
⑨ 分析抽出機能
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( ア ) 情報抽出機能
分析機能として登 録されている施設の検索・抽出等ができること。全
ての属性項目が指定可能であること。
管路情報、給水装置情報、建 物情報、弁栓情報、配水池情報、浄水場
情報、工事情報、漏水情報、工事箇所情報、水管橋情報、固定資産情
報など。
( イ ) 範囲指定抽出機能
範囲指定は次の 2 つから選択できること。「エリア範囲内に収め
る」「エリア範囲外 まで作図された物を含む」
( ウ ) 弁栓情報抽出機能
弁栓に登 録されている属性情報を抽出すること。
( エ ) 弁栓エリア円表示機能
弁栓を中心にした範囲で円を作図すること。
( オ ) 給水情報抽出機能
給水装置に登 録されている属性情報を抽出すること。
( カ ) クロス集計機能
分析された一覧表をシステム内で任意に指定する属性情報でクロス集
計ができること。
( キ ) 抽出結果一覧表示機能
抽出結果は一覧表で表示すること。
( ク ) 抽出結果強調表示機能
抽出された情報を画面上で強調表示できること。
( ケ ) ランク別表示機能
抽出された情報を画面上でランク別 ( 管種別、口径別、弁栓種別
など ) に色分け表示ができること。
( コ ) 一覧表並び替え機能
抽出された一覧表の項目名をクリックするだけで降順、昇順の切替が
簡単にできること。
( サ ) 一覧表からの移 動機能
抽出された一覧表からデータをクリックもしくはダブルクリックする
事により対象の施設に移 動できること。
⑩ 上水道施設作図
( ア ) 管作図機能
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導・送・配水管を作図する場合、マウスをクリックで操作しながら作
図し、最後にダブルクリックする事により完成する。作図後はすぐに
属性情報入力画面が表示され、データベースの属性情報登 録ができる
こと。
( イ ) 給水装置作図機能
メータ・給水管を作図する。事前に取 込している料金データや建 物リ
ンクする事が可能なこと。
( ウ ) 弁栓作図機能
作図された管に対して配置したい場所にクリックする事により弁栓を
配置すること。
( エ ) 受水槽作図機能
受水槽と配置し、建 物とリンクし、シミュレーションなどに反映され
るように給水装置にもリンクできるようにすること。
( オ ) UNDO / REDO 機能
直前に操作した図形を元に戻せ、元に戻した図形を再操作できること。
( カ ) 保存機能
図面を編集した結果を保存できること。
( キ ) 接点移 動/接点追加/接点削除機能
図形の接点を指定して移 動できること。指定位置に接点を追加・削除
できること。管路と管路、管路と弁栓のつながり情報は、図形変形 後
も保持できること。
( ク ) 分割/結合機能
図形を分割・結合できること。管路、折れ線、多角形、曲線、面を分
割できること。選択した管路、多角形、面を結合できること。
( ケ ) 属性種類変更機能
消火栓から空気弁へ変更するなど、指定した図形を別の図形 ( レ
イヤ ) に変更できること。一括して修 正できること。
( コ ) 属性修 正機能
図形の持 つ属性情報を変更でき、属性情報を入力した情報に一括して
修 正できること。図形に現場 写真などの関連するファイルを添付でき
ること。
( サ ) 属性読込機能
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CSV 形式ファイルを読み込 み、一致する属性内容で属性情報を変更
できること。 CSV 形式ファイルより変更する属性の項目は任意に
指定できること。また、一括して修 正できること。
( シ ) バルブ開閉機能
バルブをクリックして開閉状態を変更できること。
( ス ) 入出力方向設定機能
減圧弁など方向を持 つバルブの入出力方向を設定できること。
( セ ) ファイル重ね合せ機能管作図機能
DXF ファイルを地図上に重ねあわせ表示できること。画像ファイル
(JPG 、 GIF 、 PNG) を地図上に重ねあわせ表示できること。
( ソ ) メモ登 録機能
メモ、事故、漏水、意 見などの情報を登 録できること。登 録する内容
によってシンボル変更すること。
( タ ) 工事情報登 録機能
工事情報を登 録する管・弁栓に対して一つ一つに同 じ情報を登 録する
のではなく、まとめて一つの工事情報として登 録すること。
( チ ) 工事箇所登 録機能
道路上にこれから発生する水道管設置工事の情報を登 録すること。
( ツ ) 水管橋登 録機能
水管橋に作図された配水管にシンボルを配置して、属性情報を登 録す
ること。
( テ ) 修 繕情報登 録機能
漏水による修 繕が完 了した場所に修 繕情報を登 録すること。
( ト ) 固定資産登 録機能
管類・弁栓類に個別もしくはまとめて 1 つの固定資産情報を登 録
すること。
( ナ ) 配水池・浄水場 登 録機能
配水池・浄水場に対してシンボルを配置して属性情報を登 録すること。
( ニ ) 設置型計測器登 録機能
電磁流量計のシンボルを配置して、属性情報を登 録すること。
⑪ 背 景作図機能
( ア ) レイヤを選択して作図機能
ライン、シンボル配置、ポリゴンの作図がマウス操作のみで簡単に作
図ができること。
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( イ ) 寄り・深度作図機能
寄り ( 出幅 ) ・深度 ( 土被り ) を登 録し、画面上に
表示できること。
( ウ ) オフセット図作成機能
目印になる背 景図から目標物に距離を表示できるオフセット図を作図
できること。オフセットラインは 2 点間をマウスで指定する事で
2 次元上の距離を自動で取 得して表示し、決定前に数値の修 正も可
能にすること。
( エ ) 一括削除機能
画面上の範囲で選択したエリア内の施設を一括で削除すること。
( オ ) 建 物作図機能
建 物の作図では最初の描きだしの距離を入力する事により入力された
長さのラインが画面上に表示され、続きから作図ができること。
( カ ) 建 物リンク機能
建 物図に料金データのリンク登 録ができ、給水装置が存在しない建 物
でも給水の属性情報を確認する事が可能なこと。
⑫ シミュレーション機能
( ア ) 検針順路図作成機能
検針順路図を自動で作成し、マウス操作により順路図を編集できるこ
と。編集された情報はシステム内には反映されなくても良いが、
CSV ファイルなどで出力ができること。
( イ ) 断水検索機能
・ 故障個所をマウスで指定する事により、断水するエリアを強調表示
すること。
・ 閉止するバルブにはフラグを表示し、フラグのシンボルでバルブの
閉栓方向がわかるように表現すること。
・ 水抜き対象の施設 ( 消火栓、ドレン等 ) は画面上に強調表
示もしくはマーカーされ、断水エリア内、外の両 方表示されること。
・ 複数の管を指定しての断水検索も可能。
・ 現場の状況に合わせるために、断水検索を表示 後、管・弁栓を一時
的に作図して再度断水シミュレーションを実施可能にする。
( キ ) 水圧 時系列表示機能
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本システム上に取 込したフジテコム社 製 DLS データを利用して
任意で設定した時間間隔で画面上にランク別色分け表示ができるこ
と。
( ウ ) 管路更新計画算定機能
社 団法人日本水道協 会の水道施設更新 指 針を適用し、管路の更新に必
要な基準となる路線の総合物理的評価を算出できること。
( エ ) 水理解析機能
水理解析結果をマッピングシステム上に表示、検索できること。
( オ ) 同一画面上での水理計算
水理計算結果は外 部システムで計算や結果を表示するのではなく同一
システム上にて解析すること。
2 システム構築のフロー図と構築概要
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基本設定・シンボル設定
料金データ打合せ・取込準備
既存データ取込作業
データベース設定
導・送・配水管修正・作図作業
システム計画立案
作業計画
現地調査・システム登録
(1) 現状等
甲の所有する施設等の現状と、調査の範囲は次のとおりである。
( 平成26 年度水道統計より )
① 行政面積 : 200.63km2
② 給水面積 : 39.13km2
③ 給水戸数 : 19,539戸
④ 管路延長 : 331km( 導 送 配水管・ ・ )
⑤ 弁栓設置箇所数 : 4,071 箇所 ) 消火栓含む )
(2) 提供データ
業務遂行に当たって甲から乙に以下の資料を貸与する。
① 現行GIS からの出力データ
② 給水台 帳 原本
③ 配水管竣工図
(3) 構築
構築は原則【図1】システム構築のフローの通りとし、詳細については
甲と乙が協 議する。また、システムのソフトウェアは、甲の承認を得た本
システムにて行うものとし、前項の基図上にベクトル形式で入力すること。
(4) 作業計画
本業務が円 滑 かつ正 確に行われるよう、機材の点検や、知識と経験などを
勘案した従事者の選定と人員の配置など、十分に検討した上で作業計画を
立 案すること。
(5) 導・送・配水管データ入力
現行 GIS からの出力データを基に本システムに導・送・配水管の図形
情報および属性情報を入力し、リンクすること。
(6) 水道料金データ変換結合
水道料金システムのデータを、水栓番号を基にリンクし、給水装置の属性
情報とすること。
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(7) ファイリングデータ結合
スキャニングデータとシステムの属性データと結合させること。
(8) システムの信頼性設計
データは日々バックアップを行い、不 足の事態が発生した際には復元作
業開始後 3 時間以内にデータを前日 時点の状態に復元できること。
(9) クライアント・サーバ、ユーザー数
既 存の職 員パソコンをサーバに接続し、7 台のパソコンでブラウザソフトを
利用しソフトウェアが「 (22)機能要求」すべての機能を利用できること。
① ハードウェアの要件設計
ハードウェア要件については、甲乙協 議の上決定する。納品時に最適な
ハード機器を選択する。現時点での仕様は以下の通りである。
( ア ) クライアントデスクトップ 1 台
Windows10 64bit
インテル Corei7 3.0GHz 以上
メモリー 16GB
SSD 512GB 以上
DVD スーパーマルチ
Microsoft Office 2016 Professional
5 年間当日出張修理 ( オンサイト ) サービス ( 平日・
休日対応 )
( イ ) 液晶
27 インチモニター以上
( ウ ) サーバ機
WindowsServer2012R2(15CAL)
インテル Xeon X5560 以上
メモリー 4GB 以上
HDD 512GB 以上
DVD スーパーマルチ
19 型モニター以上
( エ ) その他周辺機器
無停電装置 ( クライアント用 1 台、サーバ用 1 台 )
外 付け NAS( バックアップ用、ミラーリング 1TB×2)
LAN ネットワーク接続用カテゴリー 6
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② ソフトウェアの要件設計および導入
Web 版を動作するためのブラウザソフトは本システムに最適なブラウ
ザを選択すること。
(10)セキュリティ要件
① 利用者の証人
利用ユーザーに対して、 ID ・パスワードを設定できること。シス
テム管理者が各利用者のパスワードの運用を管理できる構造であること。
② ウィルス対策
甲が指定するウィルス対策ソフトウェアをサーバと各クライアントにイ
ンストールすること。なお、ウィルス対策ソフトウェアのライセンスは
本業務内で用意すること。
③ 運用上の漏 洩防止対策
( ア ) 利用者の認証情報を元に、使用できる機能などの権限設定が
できること。
( イ ) 本システムで閲覧した個人情報に関するアクセスログを記録
して、一覧表示 や CSV 形式での出力が可能とすること。
( 例 ) 誰が、どのパソコン端末から、どの使用者情報を、いつ
閲覧した。などの検索・集計ができること。
(11)成果品納品
成果品はハードを含めて納品すること。
① 本システム 一式
② ハード機器 一式
③ 入力データ 一式
④ 管網モデルデータ 一式
⑤ 管網解析システム 一式
⑥ システム操作マニュアル 1 部
⑦ 簡易マニュアル 3 部
⑧ 最終入力チェック用印刷物 (1/500) 一式
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3 システムデータ
(1) 基図の編集・調整
基図データについては適宜、グループ化、簡略化等の調整を行うものとし、
後に不 可 欠となる基図データの更新 ( 編集 ) が甲職 員で容易に行え
ること。
(2) 管種表記文字及びシンボル記号
管種に関する表記文字及び、シンボル記号等の設定については、必要最適
な仕様詳細を、甲と乙が協 議の上、決定するものとする。
(3) 属性データベース構築
① 導・送・配水管属性データは、配管図や各種竣工資料から得られた
情報について入力するものとし、給水装置属性情報は水道料金データ、
ファイリングデータ情報を基本とすること。
② 水道料金データは、甲の保有する料金収納業務受託会 社と乙とで協
議し、CSV 形式にて出力されたものを本システムに取り込 むこと。
(4) 属性データ項目
下記の属性項目の内容は案であり、詳細属性項目については甲と乙が協 議
の上、決定するものとする。
① 導・送・配水管属性項目
図面 番号、配水管台 帳管理番号 ( 幹線番号 ) 、管路番号、管区分、道路
区分、竣工図番号、管種、口径、延長、オフセット、土被り、配水系統、
固定資産番号、重要度評価、備 考
② 弁情報属性項目
図面 番号、弁番号、設置年度、工事番号、種類、管口径、開閉方法、オ
フセット、土被り、継ぎ足し有無、開度、回転数、固定資産番号、備 考
③ 消火栓 ( 空気弁・排水弁 ) 情報属性項目
図面 番号、消火栓番号、設置年度、工事番号、型式、管口径、副弁有無、
オフセット、土被り、配水系統、地盤高、固定資産番号、水圧情報、備
考
④ 配水池情報属性項目
図面 番号、配水池名、配水系統 名、H.W.L 、L.W.L 、容量、地盤高、備
考
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⑤ 給水装置情報属性項目 ( 基本は水道料金システムから得られる項目とす
る )
図面 番号、水栓番号、検針区-検針 番号、使用者名、所有者名、布設年
月日、管種、管口径、設置年月日、検定満 了年月、メータ型式、メータ
口径、メータ番号、住所、番 地、方書、電話番号、使用水量、魚津市指
定給水装置工事事業者名、開栓・閉栓情報、備 考
給水装置情報については、集合住 宅などの親子メータ管理ができること
とし、属性項目についても同様に管理できる仕組みとする。
⑥ 受水槽属性項目
受水槽番号、受水槽区分、水栓番号、管理者名、型式、清掃経 歴、清掃
工法、受水槽有効容量、廃止 日、材質、備 考
⑦ 漏水情報
漏水番号、調査年月日、漏水区分、漏水分類、路面状態、発生 場所、管
種、口径、推定漏水量、備 考
⑧ 水管橋情報
水管橋番号、橋りょう名、管種、口径、歩行防止柵、指 示金物、可と
う・伸縮、占用許 可 日、占用更新 日、占用番号、占用路線名、水系名、
備 考
なお、属性情報や項目の追加、変更など詳細については、甲と乙が協 議の上、
構築するものとする。
(5) データの整合性
構築したデータベースは、図形データと属性データ間の整合性を確認し、
未結合のデータが無いものとする。但し、やむを得ない理由により発生す
る未結合データについては、乙はその理由を甲に報告し、許 可を受けるこ
と。
4 管網解析システム
管網内の有効水頭、流量 や流速を計算することによって、様々なシミュ
レーションを視覚的に行える機能を有し、本システムの他のシステム上での
連 動した操作を可能とすること。
(1 )管網モデル構築
モデル図作成のために、次の作業を行うこと。
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① 解析のための作業計画
システム構築のために必要な準備、甲との打合せ協 議を行うこと。
② 解析のための資料収集
国土地理院所管の基盤地図情報から、解析に必要となるデータを取 得す
るとともに、弁栓類の操作状況等、解析に必要となる資料を収集又は調
査すること。
③ 解析のための属性整理、入力
データ変換された属性情報や、解析に必要な属性情報の数値 確認を行
うこと。
④ 解析結果分析
管網解析のシミュレーションを行い、正しい計算が行われているか検証
すること。
5 本ソフトウェア・設置構築
(1) 本ソフトウェアの構成
本システムの内訳は以下の通りとする。
① 水道施設管理マッピングシステム (Web 版 ) 同 時アクセス7 ライセンス
② 管網解析システム ( 単独計算可能端末 ) 1 ライセンス
(2) システムの設置構成
水道施設管理マッピングシステムは、クライアントとして同 時に7 ユー
ザーがログインし、実用的な時間内でのレスポンスを確保すること。管網解
析システムは水道施設管理マッピングシステムがインストールされている全
ての端末から1ライセンス稼 働すること。
【応答時間要件】
表示処理:最大3 秒
全施設検索:最大5 秒
6 システム承認及び検査
(1) システム承認
乙は本システムの構築にあたっては、甲にその仕様詳細について承認を得
る事、完成時には甲の検査を受け合格したものを納品すること。
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(2) 検査データ
前項の検査に使用するデータは、甲の提供する図書類等を用いて乙が構築
したデータベースを用いて行うこと。
(3) 責任範囲
検査時において合格しない作業項目やデータ等については、その責が甲の
提供する図書類等に限定される場合を除き、乙のシステム、あるいは、デー
タベースの更新を行うこと。
7 その他
(1) システム運用教育
乙は甲の選任する職 員に対して、システム仕様の運用についての教育を行
うものとする。
① 教育方法については、導入後、一定期間において指導するものとし、日
程など協 議のうえ実施する。
(2) 拡張性
システム機器のハードウェアおよびソフトウェアの増設等に関しては、大
幅な増設を除き、基本システムの変更の必要がないシステムを導入すること。
(3) 一般的損害賠償
乙の損害賠償責任は甲が現実に被った直接、且つ、通 常の損害に対する賠
償に限られるものとする。
但し、乙はいかなる場合にも甲の逸失利益、および、データ消失、または、
毀損により生 じた損害を含む特別な事情から生 じた損害については責任を負
わないこととする。
(4) システム保守
本システム保守については、導入後 5 年間は、開発・納品した本ソフト
ウェアについて保守を行うこと。
① 甲による質問等に対して乙は、電話や電子メールにて対応することを基
本に、電話や電子メールでの対応が困難な場合、乙は直接訪問して対
応すること。
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② 年間 2 回以上の定期的なデータバックアップと、ソフトウェア及び
ハードウェアの点検を行うこと。なお、必要に応じて修理を行い、乙が
その費用を負担すること。
(5) 納期及び納入先
最終納品は、契約締結の翌日 から平成31 年3 月31 日迄とする。
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