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老年学・社会科学研究センター Center for Gerontology and Social Science CGSS 独立行政法人 国立長寿医療研究センター

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Page 1: Center for Gerontology and Social Science · 調査概要の速報は、nhkで 放送されました。 04 05 家族介護者の介護負担に関する研究 認知症に関する社会医学的研究

老年学・社会科学研究センターCenter for Gerontology and Social Science

CGSS

独立行政法人 国立長寿医療研究センター

Page 2: Center for Gerontology and Social Science · 調査概要の速報は、nhkで 放送されました。 04 05 家族介護者の介護負担に関する研究 認知症に関する社会医学的研究

国立長寿医療研究センターの理念である「高齢者の心と体の自立を促進し、健康長寿社会の構築に

貢献する」を実現するために、今日の多様な高齢社会の諸問題により一層充実した実証的研究を推進

することを目的として、「老年学・社会科学研究センター(Center for Gerontology and Social

Science : CGSS)」を設立いたしました。

 「老年学・社会科学研究センター」は5研究部10研究室からなり、それぞれに専門の研究者を配置する

とともに、センター外から20名以上のさまざまな領域の専門家を特別研究員として招聘し、広汎な

課題に対応しようとしております。当センターでは主として社会老年学的な視点を中心として、高齢者が

長年暮らした地域や自宅で自立して安心に暮らしていける方策を探索すること。それとともに、「生活機

能」「自立支援」「社会参加」「社会福祉」「在宅医療」「長寿政策」、そして「地域包括ケア」などを主要なキー

ワードとして、高齢者に関わる施策や法制度、さらには経済的視点も含めて広汎な問題解決型の実証

研究を推進すること。それらの科学的成果に基づく情報発信と普及活動を通じて、健康長寿社会の構築

に寄与することを最大の使命と考えております。

皆様には新たに発足いたしました「老年学・社会科学研究センター」につきまして、温かい御理解と

御支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

老年学・社会科学研究センター/センター長:鈴木 隆雄

ご挨拶

老年学・社会科学研究センター

虚弱化予防医学研究室

自立支援システム開発室

長寿保健科学研究室

長寿医療科学研究室

運動機能賦活研究室

自立能力開発研究室

社会福祉・地域包括ケア研究室

社会参加・社会支援研究室

長寿看護・介護研究室

在宅医療研究室

自立支援開発研究

長寿政策科学研究

在宅医療開発研究

老年社会科学研究

老化疫学研  究(H25年度より)

生活機能賦活研究

組織図

生活機能賦活研究部

老年社会科学研究部

老化疫学研究部(平成25年度開設予定)

NILS-LSA活用研究室(平成25年度開設予定)

在宅医療開発研究部

自立支援開発研究部

長寿政策科学研究部

02 03

社会疫学研究室(平成25年度開設予定)

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在宅介護をより充実させるためには、介護者の身体的および精神的健康を良好に保つべきであるという観点から、介護負担に関する研究を行っています。

1) 家族介護者の介護負担を測定するZarit介護負担尺度日本語版(J-ZBI)を開発しました。

● Zarit介護負担尺度(Zarit Burden Interview: ZBI)は、欧米

で最も頻繁に用いられている、介護負担を測定する尺度です。

● ZBI日本語版J-ZBIは、現在、日本で最もよく使われている、

介護負担を測定する尺度です。

2) Zarit介護負担尺度日本語版(J-ZBI)の短縮版J-ZBI_8を開発しました。

● より簡便な測定尺度を、との要望にお応えした、8項目の測定

尺度です。

● 原版のZBIと同じ因子を測定できることが確認されています。

本研究部では、高齢者に要介護状態に陥ることなく、自立して健康に暮らすため、特に生活不活発病の予防や、新たな自立のためのシステムを導入した研究を行っています。

高齢者が認知症に罹患した後も、地域で可能な限り自立した生活を継続するための社会支援策のあり方について、多面的かつ包括的な研究に取り組んでいます。現在は、認知症患者を含む高齢者の自立支援の観点から、外出や移動の支援に関する研究を行っています。

1) 「認知症高齢者の自動車運転を考える家族介護者のための支援マニュアル©」を作成しました。

● 厚生労働省主管の「認知症サポート医養成研修」および「かかり

つけ医認知症対応力向上研修」のテキストに採用されています。

● 警視庁や、各地の地方自治体のホームページにも掲載されてい

ます。

2) 認知症高齢者を含む高齢者の外出支援について、全国初の全市区町村対象の実態調査を実施しました。

● 調査概要の速報は、NHKで

   放送されました。

04 05

家族介護者の介護負担に関する研究 認知症に関する社会医学的研究

自立能力開発研究室 運動機能賦活研究室

生活機能向上に資する医療技術開発

身体活動パターン解明

各種活動時の脳活性研究

認知機能評価モバイルシステム開発

高齢者の運動機能賦活システム開発

ICF(国際生活機能分類)の活用法検討

高齢者の生活機能の実態把握

生活不活発病(廃用症候群)対策づくり

生活機能向上・低下予防システム・プログラム開発

生活機能賦活研究部本研究部では、健診や介護予防事業による早期発見と早期対策に重点を置いた二次予防や虚弱化予防、さらにはロボットを始めとするIT技術等を用いた先端的研究に取り組んでいます。

自立支援開発研究部

本研究部では、在宅医療の現状分析、課題の抽出を行い、患者の病態に適した満足度の高い効率的な在宅医療提供や円滑な地域医療連携の体制作りに関する開発研究を行っています。

在宅医療開発研究部本研究部では、高齢者を対象とした医療や保健について、さまざまな調査や分析を通じて、その実態を科学的に把握し、よりよい医療・保健政策の立案につながるようなエビデンスの提示を目的とした研究を行います。

長寿政策科学研究部

自立支援システム開発室傾聴ロボ 虚弱化予防医学研究室地域における虚弱および軽度認知障害を有する高齢者の発見高齢者機能健診によって要介護状態に陥る危険性が高い虚弱高齢者、および軽度認知障害を有する高齢者を特定する。

MNA>23.5 MNA≦23.5

NormalNormal

PresarcPresarc

SarcopeniaSarcopenia

Severe sarcSevere sarc

人数

基本チェックリスト該当数

虚弱項目数(CHS基準)

運動機能検査

認知機能検査

サルコペニア評価指標の検証

虚弱評価指標の検証

・認知機能賦活・QOL向上・見守り・配薬

立ち乗り型移動ロボット・バランス訓練

傾聴会話パターンの作成安全性検証

健常高齢者での効果検証

被災地など、地域の実情に応じた的確な在宅医療供給体制の構築方法

在宅医療(三浦班)

栃木

広島

千葉東京

岩手宮城

福島

愛 知(長寿)

在宅医療を推進する教育方法の確立研修システムの策定

在宅医療を推進するための連携拠点の具備すべき要素の網羅と体系化

● ストラクチャー指標● プロセス指標 ● 生存率● アウトカム指標 ● QOL

在宅医療そのものの課題についての客観的評価

他職種連携テキスト作成班(鳥羽班)

教育研究事業(長寿)

在宅医療連携拠点室の評価と介入(大島班)

※その他、2012年から開始された在宅医療連携拠点事業、被災地における復興枠研究事業、在宅医療の人材育成事業・テキスト作成に関する研究事業等行っています。

主に高齢者の在宅療養に関連する要因や、効果的な在宅看護・介護に関する調査研究

主に在宅医療連携拠点を中心とした地域活性化等、施設間や多職種連携による地域の実情に合わせた在宅医療の活性化の方法を調査研究

長寿看護・介護研究室 在宅医療研究室

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高齢者の社会参加を促し、地域での社会支援の形成と実施に関する調査研究を行っています。● ソーシャルサポートなど社会関係と高齢者の健康に関する研究

● 地域環境など「健康の社会的決定要因」を解明する研究● 医師・患者関係など高齢者のヘルスコミュニケーションに関する研究

● 医療の質の評価に関する研究

高齢者の生活の質を高める福祉のあり方や、地域で安心した暮らしを継続するための調査研究を行っています。● 独居高齢者の要介護化プロセスに関する研究● 家族介護者への地域支援に関する研究● 高齢者・家族介護者における健康の地域間格差と関連要因に関する研究

● 高齢者の社会的孤立・孤独感と関連要因に関する研究

06

社会参加・社会支援研究室

社会福祉・地域包括ケア研究室

本研究部では、高齢者の社会的なつながりや絆を中心として、社会参加への支援の方策や今後の理想的な社会包括ケアの実現に向けた基盤的研究を行っています。

老年社会科学研究部

NILS-LSA 活用研究室 (仮称:平成25年度開設予定)

「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学

研究(National Institute for Longevity Sciences -

Longitudinal Study of Aging : NILS-LSA」は国立長寿

医療研究センターで実施している老化の長期縦断疫学

研究です。

老化に関する長期縦断疫学研究は、同じ人を長期にわ

たって繰り返し調査をして、老化の過程や認知症、骨粗鬆

症、老人性難聴などの老年病の発症の要因を明らかにす

るとともに予防法を見つけ出すための研究です。医学・心

理・運動・身体組成・栄養などの老化・老年病に関わる広い

分野にわたって、様々な専門家が協力し詳細な調査データ

の収集および解析を行います。

NILS-LSA活用研究室では、NILS-LSAのデータを運用

し、解析結果を広く活用した老化・老年病予防の研究を

行います。

老化の長期縦断疫学研究

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155大府・東海IC

大府西IC

共和IC

366

50

23

大府駅

尾張森岡駅

緒川駅

至名古屋

至四日市

至東海市至武豊

至有松

知多半島道路

JR東海道本線

JR東海道本線

JR武豊線

石ヶ瀬川

至豊田 至大高至名古屋

名古屋高速道路

伊勢湾岸道路

至中部国際空港 至豊橋至半田至半田 至武豊

半月町一丁目東

東浦森岡

大府高北

森岡田面

森岡駅西

森岡南

健康の森公園北あいち健康の森公園

あいち健康プラザ

国立長寿医療研究センター国立長寿医療研究センター

■JR大府駅から・知多バス(大府駅西口にて長寿医療センター行またはげんきの郷行) 「長寿医療センター」下車・タクシー 長寿医療センターまで約8分■大府市内から 大府市循環バス「長寿医療センター」下車■東浦町内から 東浦町運行バス「長寿医療センター」下車

健康の森公園口

森岡町四丁目

大府駅西

大府森岡

周辺地図

独立行政法人 国立長寿医療研究センターNational Center for Geriatrics and Gerontology

〒474-8511 愛知県大府市森岡町源吾35番地

TEL (0562)46-2311(代表) FAX (0562)48-2373

ホームページ http://www.ncgg.go.jp

大府IC