平成...
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平成 29年度「専修学校による地域産業中核的人材養成」事業
成 果 報 告 書
岡山県をモデルとした中核的デニム・ジーンズクリエイターの地域版社会人学び直し教育プログラム開発と実践事業
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目 次
1.事業概要 .................................................................... 5
1.分野名 .......................................................................................................................... 5
2.事業名 .......................................................................................................................... 5
3.実施するプロジェクト ................................................................................................. 5
4.代表機関 ...................................................................................................................... 5
5.構成機関・構成員等 ..................................................................................................... 5
(1)構成機関(機関として本事業に参画する学校・企業・団体等) ........................... 5
(2)実施委員会の構成員(委員) ............................................................................... 5
(3)実施委員会における下部組織(開発委員会)の構成員(委員) ........................... 6
(3)実施委員会における下部組織(実証委員会)の構成員(委員) ........................... 6
(3)実施委員会における下部組織(評価委員会)の構成員(委員) ........................... 6
(4)事業の実施体制(イメージ) ............................................................................... 7
6.事業の内容等 ............................................................................................................... 8
(1)本年度事業の趣旨・目的等について ..................................................................... 8
(2)本年度事業の内容 ................................................................................................. 8
(3)事業実施に伴う成果物 ........................................................................................ 12
(4)本事業終了後(※)の成果の活用方針・手法 ..................................................... 13
7.本年度事業と関連したこれまでの取組概要・成果及び本事業との継続性.................. 14
2.事業の成果 ................................................................. 16
1.教育プログラム .......................................................................................................... 16
2.実証講座 .................................................................................................................... 51
(1)マーケティング講座............................................................................................ 51
(2)デニム・ジーンズ企画提案講座 .......................................................................... 52
(3)マーケティング・企画演習講座 .......................................................................... 53
3.成果の普及・活用 ...................................................................................................... 61
(1)成果物 ................................................................................................................. 61
(2)成果報告会 .......................................................................................................... 61
(3)普及 .................................................................................................................... 61
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(4)活用 .................................................................................................................... 61
3.次年度以降の予定 ................... エラー! ブックマークが定義されていません。
1.教育プログラムの開発 .......................... エラー! ブックマークが定義されていません。
(1)ビッグデータエンジニア技術教育プログラム . エラー! ブックマークが定義されて
いません。
(2)ビッグデータ統計分析教育プログラム . エラー! ブックマークが定義されていませ
ん。
2.実証講座 ............................................... エラー! ブックマークが定義されていません。
(1)ビッグデータエンジニア技術 実証講座 . エラー! ブックマークが定義されていま
せん。
(2)ビッグデータ統計分析実証講座 ..... エラー! ブックマークが定義されていません。
3.成果の普及と活用 ................................. エラー! ブックマークが定義されていません。
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1.事業概要
1.分野名
クリエイティブ(ファッション)
2.事業名
岡山県をモデルとした中核的デニム・ジーンズクリエイターの地域版社会
人学び直し教育プログラム開発と実践事業
3.実施するプロジェクト
(1)職域プロジェクトA
(地域版学び直し教育プログラム等の開発・実証)
4.代表機関
法人名 学校法人第一平田学園
学校名 中国デザイン専門学校
所在地 〒700-0842 岡山県岡山市北区船頭町 12
5.構成機関・構成員等
(1)構成機関(機関として本事業に参画する学校・企業・団体等)
1 学校法人第一平田学園 中国デザイン専門学校
2 学校法人山本学園 専門学校山形 V.カレッジ
3 倉敷ファッションカレッジ
4 久留米大学 文学部
5 中国短期大学
6 カイハラ株式会社
7 美東有限会社
8 株式会社ジャパンブルー
9 倉敷ファッション研究所
10 日本ジーンズ協議会
11 岡山県アパレル工業組合
12 有限会社ザ・ライスマウンド
13 一般社団法人全国専門学校情報教育協会
(2)実施委員会の構成員(委員)
6
1 平田 眞一 学校法人第一平田学園 理事長
2 山本 絵里子 学校法人山本学園 専門学校山形 V.カレッジ 副校長
3 岡本 裕子 倉敷ファッションカレッジ 副校長
4 江藤 智佐子 久留米大学 文学部情報社会学科 准教授
5 宇野 保子 中国短期大学・総合生活学科 教授
6 貝原 良治 カイハラ株式会社 代表取締役会長
7 新谷 順一 美東有限会社 代表取締役社長
8 眞鍋 寿男 株式会社ジャパンブルー代表取締役
9 吉村 恒夫 倉敷ファッション研究所 所長
10 吉岡 正勝 有限会社ザ・ライスマウンド
11 佐伯 晃 日本ジーンズ協議会
12 飯塚 正成 一般社団法人全国専門学校情報教育協会 事務局長
(3)実施委員会における下部組織(開発委員会)の構成員(委員)
1 田口 一子 中国デザイン専門学校 校長
2 貝原 良治 カイハラ株式会社 代表取締役会長
3 吉村 恒夫 倉敷ファッション研究所 所長
4 西山 範彦 美東有限会社
5 阿部 博行 株式会社 alt.203
6 吉岡 正勝 有限会社ザ・ライスマウンド
(3)実施委員会における下部組織(実証委員会)の構成員(委員)
1 長舩 圭二 中国デザイン専門学校 ファッションデザイン科長
2 岡本 裕子 倉敷ファッションカレッジ 副校長
3 宇野 保子 中国短期大学・総合生活学科 教授
4 江藤 智佐子 久留米大学 文学部情報社会学科 准教授
5 吉岡 正勝 有限会社ザ・ライスマウンド
(3)実施委員会における下部組織(評価委員会)の構成員(委員)
1 佐伯 晃 日本ジーンズ協議会
2 堂前 亮平 久留米大学名誉教授 文学部情報社会学科特任教授
3 飯塚 正成 一般社団法人全国専門学校情報教育協会 事務局長
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(4)事業の実施体制(イメージ)
実施委員会
実証委員会 評価委員会 開発委員会
・事業方針策定、・プロジェクトの進捗管理、・各委員会進捗管理、
・予算執行管理、・評価委員会との連携、・視察調査の企画実施
・各仕様書の内容検討と業者決定、・課題の検討、
・成果報告会企画運営、・成果の活用・普及
・開発仕様の検討と策
定、開発業者選定
・教育カリキュラムの
内容、時間数、シラバ
スの設計の検討、達
成度評価指標の検討
・達成度評価テストの
レベル検討及び内容
の確認精査
・社会人学び直し講座
の概要(日程、時間、
場所、講師等)の検討
から決定、効果の計
測
・受講対象の募集方
法、募集先等の検討
・評価項目、指標の検
討、・成果物の評価、・
実証内容の評価、
・プロジェクトの実施内
容、成果物、成果の活
用等の評価
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6.事業の内容等
(1)本年度事業の趣旨・目的等について
ⅰ)事業の趣旨・目的
アジア新興国等において CAD/CAM等の生産工程のデジタル化が進展し、繊維・ア
パレル製品の高品質な生産が可能となった。日本のデニム・ジーンズ産業は、生産工
程の付加価値や品質・価格の競争力が低下し、企画・開発等、生産工程以外から付加
価値の創造が必要になっている。
また、従来国内需要を中心に戦略を展開していた日本のアパレル産業は、アジア新
興国の経済成長の結果、アジア新興国や西欧圏をマーケットとした製品を提供する必
要性が増加し、グローバル化に対応した新たな人材が求められている。
本事業は、国内デニム・ジーンズの生産拠点である岡山県をモデルに産業界の求め
る中核的専門人材養成の地域版学び直し教育プログラムの調査研究・開発・実証を行
い、中核的デニム・ジーンズクリエイターの養成を推進する。昨年度の成果および海
外のマーケット調査をもとにした国外のマーケット対象の商品企画・提供に関する演
習教材の開発を通して、実践的なマーケティング力を養成する。また、教育カリキュ
ラムに対応した達成度評価指標を整備し、就業者や社会人の学び直しと企業内での評
価、就業支援への活用を目指す。
ⅱ)目指すべき人材像・学習成果
職業人としての知識・能力・素養、服飾系専門知識・技術、デニム・ジーンズ専門
知識・技術、マーケティング力、マネジメント力、ものづくり現場力等の総合力を有
し、海外の市場に商品を展開できる人材(付加価値の創造とグローバル展開のできる
人材)
(2)本年度事業の内容
ⅰ)会議
会議名① 実施委員会
目 的 事業の実施推進、統括管理
検討の具体的内容 ・事業方針策定、・プロジェクトの進捗管理、
・各委員会進捗管理、
・予算執行管理、・各仕様書の内容検討と業者決定、
・課題の検討、
・成果報告会企画運営、・成果の活用・普及
委員数 12人
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開催頻度 年4回
会議名② 開発委員会
目 的 教育プログラム(教育カリキュラム、シラバス、教材、達成
度評価指標)の開発方針策定と確認
検討の具体的内容 ・開発仕様の検討と策定、開発業者選定
・平成 28年度積上げ式教育カリキュラムの内容、時間数、
シラバスの設計の精査
・本年度教材の概要設計
・演習の領域・範囲・レベルの検討
委員数 6人
開催頻度 年5回
会議名③ 実証委員会
目 的 実証講座の実施運営、効果の計測
検討の具体的内容 ・社会人学び直し講座の概要(日程、時間、場所。講師等)
の検討から決定、効果の計測
・受講対象の募集方法、募集先等の検討
委員数 5人
開催頻度 年4回
会議名④ 評価委員会
目 的 プロジェクトの評価
検討の具体的内容 ・評価項目、指標の検討、・成果物の評価、
・実証内容の評価、
・プロジェクトの実施内容、成果物、成果の活用等の評価
委員数 3人
開催頻度 年3回
ⅱ)実施する調査
無し
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ⅲ)開発する教育プログラム(又は教育カリキュラム)
①企画提案力教育プログラム開発
開発する教育プログラム(又は教育カリキュラム)①
ア)名称 企画提案力教育プログラム開発
イ)開発する教育プログラム(又は教育カリキュラム)の全体的な骨格
①企画提案力教育カリキュラム、コマシラバス、達成度評価指標
マーケティングⅠ(30時間 15コマ)、マーケティング演習(10時間 10コマ)
企画提案Ⅰ(30時間 15コマ)、企画提案演習(10時間 10コマ)
各学習ユニットの カリキュラム、コマシラバス、達成度評価指標を開発する。
※平成28年度開発教材の実証講座実施により、時間数、内容等の精査を行い、教育
領域、範囲、レベルの再設計を行う。
平成28年度開発予定であったが、実証講座見送りのため、平成29年度に実証講
座実施後、作成することした。
②マーケティング演習
海外の異なるマーケットを想定した演習課題(10時間 10コマ)を整備する。
③企画提案演習
特定の地域を想定した企画提案の演習課題(10時間 10コマ)を整備する。
平成28年度は、社会人の就業者を対象とした教育プログラムを整備した。本年度は、
昨年度整備した教材の知識・技術を用いて、自身のマーケティング提案や、商品企画提
案をするためのトレーニング演習課題を整備する。新たな知識・技術の習得ではなく、
自ら考え、組み立てる能力の養成を目標とした教育プログラムの整備を行う。
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ウ)開発に際して実施する実証講座の概要
実証講座①
○ 実証講座の対象者
社会人(主にアパレル企業就業者)
※アパレル業界経験者、入社 2年目から 5年目程度のデニム・ジーンズ企業就業
者
または同等の能力のある者
○ 期間(日数・コマ数)
マーケティング演習講座 4日間(1日5時間) 7月~8月で実施
企画提案演習講座 4日間(1日5時間) 7月~8月で実施
○ 実施手法
講義と演習
○ 想定される受講者数
40人
○ 受講者のうち就業、キャリアアップ、キャリア転換につながる者の目標人数
20人
実証講座②
○ 実証講座の対象者
社会人(主にアパレル企業就業者)
※アパレル業界経験者、入社 2年目から 5年目程度のデニム・ジーンズ企業就業
者
または同等の能力のある者
マーケティングの知識、ファッション業界の企画提案知識を有する者
マーケティング演習講座、企画提案演習講座の受講者
○ 期間(日数・コマ数)
海外マーケティング演習講座 2日間(1日5時間) 10月~11月で実施
クリエイティブビジネス演習講座 2日間(1日5時間)10月~11月で実施
○ 実施手法
講義と演習
○ 想定される受講者数
40人
○ 受講者のうち就業、キャリアアップ、キャリア転換につながる者の目標人数
20人
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エ)教育プログラムの有効性に関する検証手法の概要
開発する教育プログラムの検証は、評価委員会(日本ジーンズ協議会、岡山県アパレ
ル工業組合)が行う。
①実証講座受講者に対しては、受講後に評価テストを実施し、講座の内容に対する理
解度を計測する。協力企業の社員に講座を受講しない状態で評価テストを実施し、受
講者の結果と比較し分析する。
受講者と非受講者のデータを比較することにより、受講者が学習し、理解した領
域・範囲・レベルが明らかとなり、教育プログラムの効果に関する評価が可能となる。
この結果をもとにカリキュラムや教材についての評価を評価委員会が実施する。
②実証講座で作成する企画提案をもとに評価委員会をはじめとする業界企業の方にそ
の内容を達成度評価指標に基づき評価を行う。企業で実務に携わるクリエイター等に、
実証講座の中で作成された企画提案の評価をすることで、受講生が学習した内容や実
践力を評価し、教育カリキュラムの構成、教材の内容、レベルについての評価を行う。
③実証講座参加者の受講後の変化を継続的に検証するため、受講者の所属する企業の
人事担当者と日本ジーンズ協議会の協力のもと受講者の情報を継続的に収集できる体
制を構築し、状況の把握に努める。また、日本ジーンズ協議会の実施するジーンズソ
ムリエの資格試験への受験を促進し、その結果等により効果を計測する。
(3)事業実施に伴う成果物
①企画提案力教育カリキュラム、コマシラバス、達成度評価指標
マーケティングⅠ(30時間 15コマ)、マーケティング演習(10時間 10コマ)
企画提案Ⅰ(30時間 15コマ)、企画提案演習(10時間 10コマ)
各学習ユニットの カリキュラム、コマシラバス、達成度評価指標
②マーケティング演習
海外の異なるマーケットを想定した演習課題(10時間 10コマ)
③企画提案演習
特定の地域を想定した企画提案の演習課題(10時間 10コマ)
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(4)本事業終了後(※)の成果の活用方針・手法
①社会人学び直し教育の導入
・平成30年度より、本校において社会人学び直し講座の実施を行う。これまでも企
業の養成等により、社会人や就業者を対象とした講座を実施している。本事業の成
果をもとに社会人課程の創設を検討する。
・岡山県、岡山県アパレル工業組合、日本ジーンズ協議会の実施する就業希望者、既
存の社員を対象とした研修会等に導入、活用を推進する。岡山県のデニム・ジーン
ズ企業の社員研修等に導入、活用する。これまでの事業で開発・整備した教育教材
等は、すでに研修会、社員研修等で使用された実績があり、また、日本ジーンズ協
議会の主催するジーンズソムリエの資格受験の公式テキストにも以前開発した教材
の内容が活用されている。企業・団体等の連携を強化し、さらに岡山県デニム・ジ
ーンズ業界の人材育成への活用を促進する。
②他の地域への展開
・本事業に参画する教育機関を中心に教育への導入を促進する。
昨年度久留米大学と連携した産地コラボレーションは、学生指導に大変効果があり、
本事業で開発する教育プログラムについても、教育効果が期待できる。また、他の
教育機関においても昨年度開発した教材は、教育導入が検討されているため、本事
業の成果物についても導入と活用を促進する。
・社会人の学び直しについて、他の地域にあるデニム・ジーンズ企業等への社員研修
への導入を促進する。以前、東京で行われた日本ンジーンズ協議会主催の業界向け
研修会に成果物が活用された実績があり、業界団体との連携により、実現を目指す。
③本校の正規課程への導入
・本校ファッション学部の正規課程の教育カリキュラム、教育教材、成績評価等に導
入をする。本校では、これまでに研究・整備したカリキュラム、教材等を正規課程
の教育に導入してきた。今後も活用を推進する。
上記、成果の活用を推進するため、事業終了後においても、事業に参画する教育機関、
業界団体との連携体制を継続する。本事業の実施委員会のメンバー及び日本ジーンズ協
議会等業界団体とデニム・ジーンズ業界人材育成の為の組織を構成し、活動を継続する。
成果の人材育成への活用、教材の内容の更新等を実施し、人材養成を推進する。
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7.本年度事業と関連したこれまでの取組概要・成果及び本事業との継続性
ⅰ)取組概要
デニム・ジーンズクリエイターの教育カリキュラムをもとに、海外の市場に商品を展開
できる人材の育成の為、積上げ式カリキュラムの学習ユニット教育教材を整備し、実証講
座を通して、その検証を行ってきた。
岡山県のデニム・ジーンズ産業に必要な人材
●染色から、織布、縫製、洗い加工までの各工程の基本知識を有する多能工的な人材
●マーケットと産地を結び付けることのできるコーディネーターとしてのジーンズクリ
エイター
●国際市場の中で競争力のある商品、ブランドを構築し、海外のマーケットで商品を展
開できる人材
平成28年度の成果
○マーケティング教材
平成28年度は、国外のマーケットの特徴と日本製品の強みや競合の分析等の30時
間の教材を作成した。
○企画提案教材
平成28年度は、国内外への商品企画提案における基本技術・知識(主にコーディネ
ート提案)を学習する30時間の教材を作成した。
○デニム・ジーンズ辞典
マーケティング、企画提案を学習する上でのデニム・ジーンズ、マーケティング、企
画の専門用語を網羅的にまとめた辞書を整備した。
○達成度評価テスト
開発教材に対応した達成度評価テストを整備した。また、平成28年度は、マーケテ
ィング、ファッションコーディネートの達成度評価テストを整備し、学習者の達成度
評価に用いる。
・平成27年度までは、主に積上げ式教育カリキュラムをもとに基礎から応用領域の教
育プログラムの整備を推進してきたが、平成28年度では、アパレルの就業者を対象に
した実務を想定した教育プログラムの開発を目指した。実証講座の実施ができなかった
ため、検証が行えていないが、おそらく狙い通りの教育領域、範囲、レベルを目指せる
教育プログラムが整備できたと考えている。
平成29年度は、これまでの成果を実証するとともに、実践力を養う教育プログラム
を整備し、産業界が求めるデニム・ジーンズクリエイターの育成を推進する。
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課題
・社会人学び直しについて、応用から実践レベルの内容を学習するためには、基礎段階
からの学習が必要であり、時間数等、現実的な設計に工夫が必要である。また、既存の
就業者を対象にした講座実施等、社員研修等への教育カリキュラムの導入には、さらな
る企業との連携強化が必要である
ⅱ)開発された教育プログラム(又は教育カリキュラム)の内容
○マーケティング演習教材
国外のマーケットの特徴と日本製品の強みや競合の分析等の30時間の演習教材を作成。
○企画提案教材
国内外への商品企画提案における基本技術・知識(主にコーディネート提案)を学習す
る30時間の教材を作成。
○デニム・ジーンズ辞典
デニム・ジーンズ、ファッション及びマーケティング、企画提案の専門用語の意味を調
べるための辞書を作成。演習講座等の実施に活用できるものを作成した。
○達成度評価指標
企画提案教育カリキュラムに対応した達成度評価テストを整備した。学習者の達成度評
価に用いる。
ⅲ)実証講座の実施状況
未実施
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2.事業の成果
1.教育プログラム
○積上げ式教育カリキュラムと達成度評価指標
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18
19
20
21
22
23
24
25
26
○コマシラバス
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28
29
30
31
32
33
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○達成度評価指標
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38
39
40
41
42
43
44
45
46
○演習教材
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48
49
50
51
2.実証講座
(1)マーケティング講座
■日時 平成 29年 10月 7日(土) 10:00~17:00
■会場 興和商事株式会社 1階ショールーム
■受講 17名
■講師 貝原 良治 氏 :カイハラ(株)会長、綿工連 理事長
吉村 恒夫 氏 :倉敷ファッション研究所代表、元ビッグジョン企画部長
佐伯 晃 氏 :日本ジーンズ協議会顧問、元帝人ワオ㈱社長
阿部 博行 氏 :alt.203社長、元㈱RNA社長
■スケジュール
【10月 7日(土)】
時間 内容 講師
10:00
~
12:00
1.デニム・ジーンズの基礎知識(1)
良質なデニムはどうして生み出されるか、綿花、紡績、先染め
染色
織機、仕上加工など、日本の技術の優位性と環境対応
2.デニム・ジーンズの基礎知識(2)
ジーンズ縫製の特殊性と洗い加工、省力化、コスト削減への道
と将来、
合理化進む洗い加工の事例
貝原氏・
吉村氏
12:00~13:00 昼休
13:00
~
17:00
3.日本のジーンズの優位性
日本のジーンズ産業の特色、アメリカ生まれのジーンズがなぜ
日本で発展し、世界のトップレベルになったのか
4.デニム&ジーンズの企画クリエートの基本的考え方と
手法
現在のジーンズに影響を与えた各種のファクター、海外傾向と
の融合など
佐伯氏・
阿部氏
17:00 終了
52
(2)デニム・ジーンズ企画提案講座
■日時 平成 29年 10月 14日(土) 10:00~17:00
■会場 興和商事株式会社 1階ショールーム
■受講 24名
■講師 佐伯 晃 氏 :日本ジーンズ協議会顧問、元帝人ワオ㈱社長
阿部 博行 氏 :alt.203社長、元㈱RNA社長
■スケジュール
【10月 14日(土)】
時間 内容
10:00
~
13:00
1.世界と日本のジーンズビジネス
ジーンズの歴史と日本における流通の概要、専門小売、
SPA,PBなどの今後のあり方
佐伯氏
13:00~14:00 昼休
14:00
~
17:00
2.ジーンズクリエートの高度化
企画行動のガイドライン、トレンド把握と商品構成,サ
イズフィットの課題など
阿部氏
17:00 終了
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(3)マーケティング・企画演習講座
■日時 平成 30年 2月 2日(金) 10:00~17:00
2月 3日(土) 10:00~17:00
2月 10日(土) 10:00~17:00
2月 11日(日) 10:00~17:00
2月 12日(月) 10:00~17:00
2月 17日(土) 10:00~17:00
■会場 中国デザイン専門学校
■受講 8名
■講師 佐伯 晃 氏 :日本ジーンズ協議会顧問、元帝人ワオ㈱社長
大平 隆敏 氏 :繊維流通研究会 代表
■スケジュール
【2月 2日(金)】
時間 内容 講師
10:00
~
12:00
・講座の概要
・マーケティングについて
・SWOT分析の演習
佐伯氏・
大平氏
12:00~13:00 昼休
13:00
~
17:00
・SWOT分析の演習(グループワーク)
まとめ
佐伯氏・
大平氏
17:00 終了
【2月 3日(土)】
時間 内容 講師
10:00
~
12:00
・SWOT分析の演習の結果発表 佐伯氏・
大平氏
12:00~13:00 昼休
13:00
~
17:00
・セグメンテーションの解説
・十字座標マップの作成演習
佐伯氏・
大平氏
17:00 終了
【2月 10日(土)】
時間 内容 講師
10:00
~
12:00
・十字座標マップの作成演習の発表 佐伯氏・
大平氏
12:00~13:00 昼休
13:00
~
17:00
企画提案
・マーチャンダイジングの解説
・ターゲット分析、アイテム展開、シーズン企画の
説明
佐伯氏・
大平氏
17:00 終了
54
【2月 11日(日)】
時間 内容 講師
10:00
~
12:00
マーチャンダイジングマップの作成演習(グループ
ワーク)
ターゲットボード、ライフスタイル分類とイメー
ジマップ作成
佐伯氏・
大平氏
12:00~13:00 昼休
13:00
~
17:00
マーチャンダイジングマップの作成演習(グループ
ワーク)
アイテム展開、品揃え計画、生産流通計画、シー
ズン展開作成
佐伯氏・
大平氏
17:00 終了
【2月 12日(月)】
時間 内容 講師
10:00
~
12:00
マーチャンダイジングマップの作成演習の発表 佐伯氏・
大平氏
12:00~13:00 昼休
13:00
~
17:00
ファッションビジネスの企画演習説明
コスト、売上、強みの設計、事業計画の立案
佐伯氏・
大平氏
17:00 終了
【2月 17日(土)】
時間 内容 講師
10:00
~
12:00
ファッションビジネスの企画演習
コスト、売上、強みの設計、事業計画の立案
佐伯氏・
大平氏
12:00~13:00 昼休
13:00
~
17:00
ファッションビジネスの企画演習のプレゼン
まとめ
佐伯氏・
大平氏
17:00 終了
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受講アンケート
Q1.この講座を受講された目的は?
・今年入社した会社の為、新たに一からと受講した。
・基礎知識の収集の為。
・今まで会社の中だけでは得ることが出来なかった知識を得るため。
・今後のアパレルについて学ぶため
・デニム・ジーンズの知識を増やすため
・デニム・ジーンズについての知識を得たいと思ったため
・アパレルの考え方を学ぶため
・改めて基礎知識や知らない知識を増やし、自分自身を向上して行く為
・総合的なデニム・ジーンズについての知識を高めるため
・デニムについて知識を深めるため
・デニム・ジーンズについての見識を深めるため受講した
・自分の知識を豊かにするため
・仕事に生かす(高校の授業)ため
・ジーンズの勉強がしたかったため
・ジーンズは社会人になって全く着用しなくなった。しかし、店頭やストリートで
は見るので、興味レベルで気になりました。
・知識をより深くするため。
・現場の人から経験談を聞けるから
Q2.上記目的はどの程度達成されましたか?
項目 回答数 %
1)達成した 3 21.4%
2)ほぼ達成した 11 78.6%
3)どちらでもない 0 0.0%
4)あまり達成されなかった 0 0.0%
5)全く達成されなかった 0 0.0%
1)達成
した
21.4%
2)ほぼ
達成した
78.6%
3)どち
らでもな
い
0.0%
4)あま
り達成さ
れなかっ
た
0.0%
5)全く
達成され
なかった
0.0%
56
Q3. デニム・ジーンズの基礎について、理解することができましたか?
項目 回答数 %
1)理解できた 5 50.0%
2)ほぼ理解できた 5 50.0%
3)どちらでもない 0 0.0%
4)あまり理解できなかった 0 0.0%
5)全く理解できなかった 0 0.0%
Q4.ジーンズの優位性、企画クリエートについて、理解することができましたか?
項目 回答数 %
1)理解できた 1 11.1%
2)ほぼ理解できた 7 77.8%
3)どちらでもない 0 0.0%
4)あまり理解できなかった 1 11.1%
5)全く理解できなかった 0 0.0%
Q5.ジーンズビジネスについて、理解することができましたか?
項目 回答数 %
1)理解できた 4 26.7%
2)ほぼ理解できた 11 73.3%
3)どちらでもない 0 0.0%
4)あまり理解できなかった 0 0.0%
5)全く理解できなかった 0 0.0%
1)理解で
きた
50.0%
2)ほぼ理
解できた
50.0%
1)理解
できた
11.1%
2)ほぼ理解できた
77.8%
3)あま
り理解で
きなかっ
た
11.1%
1)理解で
きた
26.7%
2)ほぼ理
解できた
73.3%
57
Q6.ジーンズクリエイトの高度化について、理解することができましたか?
項目 回答数 %
1)理解できた 1 6.7%
2)ほぼ理解できた 11 73.3%
3)どちらでもない 2 13.3%
4)あまり理解できなかった 1 6.7%
5)全く理解できなかった 0 0.0%
Q7. 講義の時間は適切でしたか
項目 回答数 %
1)適切である 7 46.7%
2)ほぼ適切である 7 46.7%
3)どちらでもない 0 0.0%
4)あまり適切でない 1 6.7%
5)適切ではない 0 0.0%
■社会人・就業者を対象ににした講座について、お伺いします。
Q8. 今後このような講座を実施する場合、1 日当たりの適切な時間数は?
項目 回答数 %
1) 1 日あたり 2 時間 1 6.7%
2) 1 日あたり 3 時間 8 53.3%
3) 1 日あたり 5 時間 5 33.3%
4) 1 日あたり 8 時間 1 6.7%
1)理解で
きた6.7%
2)ほぼ理
解できた73.3%
3)どちらで
もない13.3%
3)あまり理
解できな
かった6.7%
1)適切で
ある
46.7%
2)ほぼ適
切である
46.7%
4)あまり
適切でない
6.7%
1) 1日あたり2時間
6.7%
2) 1日
あたり3時
間
53.3%
3) 1日
あたり5時
間
33.3%
4) 1日あたり8時間
6.7%
58
Q9. 今後このような 1 日当たり 4~6 時間程度の講座を実施する場合、比較的参加
しやすい曜日はいつですか?
項目 回答数 %
1)月 0 0.0%
2)火 1 4.8%
3)水 1 4.8%
4)木 0 0.0%
5)金 1 4.8%
6)土 12 57.1%
7)日 6 28.6%
■今回の講座の中で、「興味深い」または「役に立つ」箇所はどこでしたか?
・歴史を知れたのは面白かった
・Fast Fashion 業態別の比較
・ストリートのリサーチ方法
・仕様書 file maker の連結実例
・各種ファクターなど分野別に分かり易く説明して下さったり、写真などでストリ
ートスナップを紹介してくれたり分かり易かった。
・ジーンズ・ビジネス、ネットモバイル
・ジーンズ・ビジネスについて、しっかり話を聞けた点
・ジーンズ・ビジネスについての知識が本当に少なかったので、色々と知ることが
出来た。
・全ての話が興味深く、面白かった。
・素材についての考え方
・全体的に興味深い内容が多かった。
・加工場に勤務していることもあり、ジーンズの変化の歴史や細かい知識など役に
立つ知識が多く、大変勉強になりました。
・知っていたようで知らなかった基礎知識も多く、理解できて学ぶことが出来まし
た。
・トレンド把握と商品構成について
・サイズフィットの課題について"
1)月
0.0%2)火
4.8% 3)水
4.8%
4)木
0.0%
5)金
4.8%
6)土
57.1%
7)日
28.6%
59
・デニムの素材についてまた効率についてなど。
また、日本のデニムビジネスについては、これからのビジネス展開がとても興味
深かったです。
・講師の PB などの内容が大変勉強になりました。
・講師の「世界を視野に入れた」話が大変面白かったです。興味深い所が多くあり
ました。
日本のポジションが浮き彫りになりよくわかりました。
・基礎を学べたことがとても良かったです。
・ジーンズの歴史から豆知識的なことで勉強になりました。
・「生産と小売仕組み」
■デニム・ジーンズについて、今後、実施してほしい講座について、どのような内
容かお聞かせください。
・生産の流れ、加工について知りたい
・生産不良について、問題点についても講座があると良い
・MD の組み方など実際に専門学校にされていた方の話を聞きたい。
・海外のジーンズの動き・特徴など
・パターンについて
・アパレルの考え方
・マーケティング"
・染色・洗い、ダメージ加工について
・様々なデニム業界の企業見学(生地、加工、縫製・・など)を行なってほしいと思
います。
・企業で今何がどの様に動いているのか、を生産分野だけでなく、企画・デザイ
ン・物流も含め学べる内容を希望いたします。
また、今回講師より、e コマース、個人ビジネスについての話も伺うことができ
ましたが、将来的にアントテプレナー教育の一環として、生産から販売までを実習
させたいと考えています。そのあたりの内容でも、講座を持っていただければと考
えています。
・海外の勢いが強いので、国産のアピールがもっとインパクトのある物がないもの
かと思います。(堅牢度問題向上についても)
・製造経験
60
■その他ご意見ご希望をお書きください。
・大変分かり易いご説明のお陰で、色々な知識を得ることが出来ました。有難うご
ざいました。
・貴重なお話が聞けて大変参考になりました。有難うございました。
・大変有意義なお話が聞けて有難く思っております。
今回の御講義を高校でも行なって頂くことはできないでしょうか?是非御検討く
ださい。
・今度は生地についても勉強がしたいです。
・あらためてジーンズの歴史は豆知識として気になりました
・非常に良い内容でした。有難うございました。
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3.成果の普及・活用
(1)成果物
①企画提案力教育カリキュラム、コマシラバス、達成度評価指標
マーケティングⅠ(30時間 15コマ)、
マーケティング演習(10時間 10コマ)
企画提案Ⅰ(30時間 15コマ)、
企画提案演習(10時間 10コマ)
各学習ユニットの カリキュラム、コマシラバス、達成度評価指標を開発。
②マーケティング演習
海外の異なるマーケットを想定した演習課題(10時間 10コマ)を整備。
③企画提案演習
特定の地域を想定した企画提案の演習課題(10時間 10コマ)を整備
(2)成果報告会
日程:平成30年2月9日(金)
会場:中野サンプラザ
参加:専門学校関係者、企業関係者 12名
(3)普及
本事業の成果物は、本事業のWebサイト上にPDFファイルで公開し、広くその普
及を促進した。
(4)活用
・本校の正規課程の教育カリキュラム・教育教材に導入を推進する。
・岡山県の企業団体に紹介し、社会人を対象とした講座実施への活用を推進する。
・本校の教職員研修会に活用する。
・本校の求人企業等に協力いただき、社員教育への活用を促進する。
・ファッション教育を行う専門学校へ教育教材の導入を促進する。
・ファッション系の専門学校に社会人対象の講座実施を促進する。
62
平成 29年度「専修学校による地域産業中核的人材養成」事業
岡山県をモデルとした中核的デニム・ジーンズクリエイターの
地域版社会人学び直し教育プログラム開発と実践事業
成果報告書
平成 30年 2月
学校法人第一平田学園 中国デザイン専門学校 〒700-0842 岡山県岡山市北区船頭町 12 電話:086-225-0791 FAX:086-225-0792
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