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公益財団法人おかやま環境ネットワークニュース No.71 1 公益財団法人への移行のご挨拶 おかやま環境ネットワークは本年4月1日付で「財団法人おか やま環境ネットワーク」から「公益財団法人おかやま環境ネッ トワーク」に移行しました。つきましては、代表理事よりご挨 拶申し上げます。 日頃からおかやま環境ネットワークの活動にご理解 とご支援を賜り厚くお礼を申し上げます。 さて、おかやま環境ネットワークは3年間の準備活 動を経た後、2001 年に創立以来、環境問題を全体的、 総合的な問題として把握し、様々な環境活動を有機的、 効果的に関連づけて、問題の解決にむけて努力してき ました。環境問題には多種、多様な問題があり、それ らに関わるNPO/NGOの活動も様々です。環境問 題を解決するためには啓発・調査・研究活動が重要で あり、多数の県内環境活動団体の交流や相互の活動の 理解と支援活動に努めて参りました。そのためにおか やま環境ネットワークは、①県内の環境NPO/NG Oのネットワークの形成、②環境問題に関するシンク タンク、③環境保全活動組織の支援と地域の環境リー ダーの育成、④県内の環境保全活動の総合的推進を図 ることを役割として来ました。 おかやま環境ネットワークは 12 年間、財団法人と して、活動してきましたが、2008 年 12 月に施行され た公益法人改革関連 3 法に基づく新制度によって、当 財団も一般財団法人としてあるいは公益財団法人のい ずれかへの移行を決断しなければならなくなりました。 そのため当財団内の運営委員会において 1 年余をかけ て、その得失について検討を重ね、最終的に公益財団 法人へ移行することを目指すこととし、準備を進めて きました。 そして、2012 年 9 月に岡山県に公益法人への移行 認定申請を行いました。その結果、移行が認定され、 2013 年 4 月 1 日を持って、その名称を「公益財団法 人 おかやま環境ネットワーク」として新しい第一歩 を踏み出すことになりました。これもひとえに会員皆 様のご支援とご協力の賜と厚くお礼申し上げます。 公益財団への移行により、機関設計も変更され、代 表理事制を採るとともに評議員・評議員会、理事・理 事会についても法的根拠を有する機関としてスタート することになりました。このことを皆様にお知らせす るとともに、新たな決意を持って、岡山県の地域環境 問題とともに、地球環境問題についても解決のために 専心努力する所存でございます。引き続き、なお一層 のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 なお、この移行により、これまでの財団法人の全て の権利義務は公益財団法人が承継し、法人として同一 性を持って存続致しますので、既存の契約等につきま しても、特段の手続きをとることなく有効であること をお知らせ申し上げます。 2013 年 5 月吉日 公益財団法人おかやま環境ネットワーク 代表理事  青山 勳 おかやま環境ネットワーク 発行: 公益法人おかやま環境ネットワーク 〒700-0026 岡山市北区奉還町1-7-7 TEL/FAX 086-256-2565 E-mail:[email protected] HP:http://www.okayama.coop/kankyounet/ NEWS NO.71 2013.5 2013 年 4 月おかやま環境ネットワークは、公益財団法人に移行しました

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公益財団法人おかやま環境ネットワークニュース No.71

1

公益財団法人への移行のご挨拶おかやま環境ネットワークは本年4月1日付で「財団法人おかやま環境ネットワーク」から「公益財団法人おかやま環境ネットワーク」に移行しました。つきましては、代表理事よりご挨拶申し上げます。

 日頃からおかやま環境ネットワークの活動にご理解とご支援を賜り厚くお礼を申し上げます。 さて、おかやま環境ネットワークは3年間の準備活動を経た後、2001 年に創立以来、環境問題を全体的、総合的な問題として把握し、様々な環境活動を有機的、効果的に関連づけて、問題の解決にむけて努力してきました。環境問題には多種、多様な問題があり、それらに関わるNPO/NGOの活動も様々です。環境問題を解決するためには啓発・調査・研究活動が重要であり、多数の県内環境活動団体の交流や相互の活動の理解と支援活動に努めて参りました。そのためにおかやま環境ネットワークは、①県内の環境NPO/NGOのネットワークの形成、②環境問題に関するシンクタンク、③環境保全活動組織の支援と地域の環境リーダーの育成、④県内の環境保全活動の総合的推進を図ることを役割として来ました。 おかやま環境ネットワークは 12 年間、財団法人として、活動してきましたが、2008 年 12 月に施行された公益法人改革関連 3 法に基づく新制度によって、当財団も一般財団法人としてあるいは公益財団法人のいずれかへの移行を決断しなければならなくなりました。そのため当財団内の運営委員会において 1 年余をかけて、その得失について検討を重ね、最終的に公益財団法人へ移行することを目指すこととし、準備を進めてきました。

 そして、2012 年 9 月に岡山県に公益法人への移行認定申請を行いました。その結果、移行が認定され、2013 年 4 月 1 日を持って、その名称を「公益財団法人 おかやま環境ネットワーク」として新しい第一歩を踏み出すことになりました。これもひとえに会員皆様のご支援とご協力の賜と厚くお礼申し上げます。 公益財団への移行により、機関設計も変更され、代表理事制を採るとともに評議員・評議員会、理事・理事会についても法的根拠を有する機関としてスタートすることになりました。このことを皆様にお知らせするとともに、新たな決意を持って、岡山県の地域環境問題とともに、地球環境問題についても解決のために専心努力する所存でございます。引き続き、なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 なお、この移行により、これまでの財団法人の全ての権利義務は公益財団法人が承継し、法人として同一性を持って存続致しますので、既存の契約等につきましても、特段の手続きをとることなく有効であることをお知らせ申し上げます。

  2013 年 5 月吉日   公益財団法人おかやま環境ネットワーク    代表理事  青山 勳

おかやま環境ネットワーク発行:公益法人おかやま環境ネットワーク〒700-0026 岡山市北区奉還町1-7-7T E L / F A X 0 8 6 - 2 5 6 - 2 5 6 5E -ma i l:kankyounet@okayama .coopHP:http://www.okayama.coop/kankyounet/NEWS

NO.712013.5

2013年 4月おかやま環境ネットワークは、公益財団法人に移行しました

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公益財団法人おかやま環境ネットワークニュース No.71

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時流潮流 寄稿

 今年になって、マスコミがにわ

かに PM2.5 に関して慌しく報道し

ている。中国の北京の大気汚染に

端を発する越境汚染問題として、

環境省を初め、西日本の各県、市

はその対応を求められている。

 PM と い う の は「Particulate

Matter(粒子状物質)」の頭文字

をつないだものである。大気中

を浮遊する粒子状物質について

は、SPM(Suspended Particulate

Matter)と名付け、昭和 46 年に

環境基準が設けられ、各地で常時

監視が行なわれている。SPM は

サイズ(運動粒子径)が 10 μ m

以下の PM と定義されている。な

お、1 μ m とは 1mm の 1000 分の

1 で、極めて小さい。SPM のサイ

ズ分布を調べると、通常、2 つの

山が存在し、その山の境目が 2.5

μ m 付近にある(図)。近年、2.5

μ m より大きい粒子は減少してき

ているが、それより小さい粒子は

変わらない。そこで、この微小粒

子(PM2.5)に対して環境基準が

設定され、その監視が行なわれる

ていなさいとしかいいようがない。

紫外線情報などの天気予報と同様、

情けない話ではあるが、仕様がな

い。せいぜい PM2.5 の濃度予測の

信頼度を高めるしかない。そのた

めの観測機器に税金を使うなら文

句はいうまい。

 冬から春にかけて PM2.5 で騒い

でいるが、これから夏に向かって

光化学オキシダント注意報が発令

されるようになる。濃度が高くな

ることが日常化すると、皆がそれ

ほど関心を示さなくなる。マスコミ

も取り上げ方が小さくなり、その

記事は片隅に追いやられる。

 アベノミクスとやらで、景気が

よくなることに期待感を膨らませ、

デフレ対策が地球温暖化対策より

も優先されるのはこの世の常なの

か。そうであれば、皆は PM2.5 に

文句をいう筋合いはない。中国だっ

てインドだってかつての我国と同

じ道を歩んでいるに過ぎない。

ようになった。

 ところで、大気中を浮遊してい

る粒子には、燃殻などの固体(solid)

のものと、硫酸ミストなどの液体

(liquid)のものがある。そして、

最初から粒子として放出されるも

のと、放出されたガスから粒子に

変わるものとがある。前者を一次

生成粒子と呼び、後者を二次生成

粒子と呼んでいる。組成でみると、

炭素あるいは炭素化合物からなる

ものが多いが、水に溶けてアンモ

ニウムイオン、硫酸イオン、硝酸

イオンなどになるものもある。その

他、微量の重金属なども含まれる

ので、その実体は実に様々である。

 PM2.5 の健康影響について、単

純にいくらの濃度以下なら心配な

いというものではない。肺の深部

にまで到達する微小物質の影響は、

吸い込む粒子の性状が関係するで

あろうし、何より感受性に対する

個人差が強く関係するからである。

つまり、いくらであれば安全であ

るという考え方は誰にでも当ては

まるわけではない。誰もが影響を

受けるという値は存在しても、誰

もが影響を受けないという値は存

在しない。

 どうすればいいのかという話に

なれば、越境汚染に伴う注意喚起

情報(> 70 μ g/m3)が発令され

た場合、おとなしく家に閉じこもっ

野上 祐作  「PM2.5」

野上 祐作 氏1943年生まれ・岡山理科大学理学部教授・岡山理科大学環境教育 地域支援研究会代表・公益財団法人おかやま 環境ネットワーク理事・私立大学環境保全協議会 顧問等

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公益財団法人おかやま環境ネットワークニュース No.71

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時流潮流 寄稿

 自由民主党が政権の座に返り咲

き、安倍首相が「3 本の矢」と表

現している「大胆な金融政策」、「機

動的な財政政策」、「民間投資を喚

起する成長戦略」という3つの政

策を打ち出しました。この原稿を

書いている時点では、円安が進み、

株価も上がり、景気が回復傾向に

あるようにマスコミが騒いでいま

すが、果たして実体経済が本当に

回復しているのでしょうか。現政

権の政策目標の一つに2%のイン

フレ目標が掲げられています。言

葉では簡単に2%といっています

が、年率2%の経済成長を続ける

と、経済規模が35年で現在の2

倍になるということを意味してい

ます。資源、エネルギー、地球環

境問題という制約の中で、本当に

そのような経済成長が可能なので

しょうか。たとえ一時的には可能

であったとしても、終わりのない

出される地球幸福指数(HPI)、社

会、環境、経済の指標を取り込ん

で算出されている人間満足度尺度

(HSM)などの指標があげられます。

これらの指標を社会作りの指標と

して利用することができれば、経

済成長一辺倒の社会作りから、人

の幸福と地球環境を考慮した社会

作りが可能となると思われますが、

現状では為政者が使える世界共通

の指標はまだできていません。こ

れは、人が幸福だと感じる度合い

が、住んでいる地域の環境、文化、

宗教、政治システム、人間関係な

どによって大きく違っていること

から、全世界共通の幸せの指標を

作成することが難しいからだと思

われます。

 経済が成長し、GDP が増えるこ

とが幸せだと思い込んできた(思

い込まされてきた)国民に、これ

からは、違う指標で社会作りをし

ますと言っても受け入れてもらう

ことは難しいかもしれません。し

かしながら、GDP を発展の指標と

した社会作りはもはや不可能だと

言うことを、われわれ一般市民も

理解しなければならないと思いま

す。

経済成長が不可能であることは誰

が考えても明かだと思います。し

かしながら、現在の社会システム

において経済成長を止める政策を

実施すると社会システムが不安定

となり、社会が崩壊してしまうか

もしれないことから、持続不可能

であることが分かっていても経済

成長を目標とせざるを得ないとい

うジレンマに陥っているのが現状

だと思います。

 現在、成長の指標として国内総

生産(GDP)が用いられていますが、

GDP を指標として用いることに問

題があることは多くの経済学者も

認めており、社会の進歩の指標と

して GDP を用いることは明らかに

限界があります。もちろん、GDP

に代わる社会作りの指標としてい

ろいろな指標が開発されています。

例えば、ブータン政府が国作りの

指標として用いている国民総幸福

(GNH)、地球環境の持続可能性に

考慮してハーマン・デイリーらに

よって開発された持続可能な経済

厚生指標/真の進歩指標(ISEW/

GPI)、国連開発計画が毎年発表し

ている人間開発指数(HDI)、生活

満足度と平均余命の乗数をエコロ

ジカル・フットプリントで除して算

井勝 久喜持続可能な社会作りの指標

井勝 久喜 氏1956年生まれ鳥取県出身・吉備国際大学国際環境 経営学部・学部長・教授・環境省登録環境カウン セラー(市民部門)・公益財団法人おかやま 環境ネットワ-ク理事

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公益財団法人おかやま環境ネットワークニュース No.71

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時流潮流 寄稿

 昨年から今年にかけて、環境省

は RDB の第 4 次見直し結果を公

表しました。ほとんどの野生生物

群で依然深刻な様相が進行してい

ます。

 果たして、日本の野生生物の多

様性はどうなってしまうのでしょ

うか。

 自然環境や野生生物の問題も

益々重要度を増していますが、そ

れと同調するかのように日本の文

化や伝統、更には私たちの生活基

盤、子供の遊びなどにも多くの問

題が進行中だという指摘も後を絶

たちません。

 趣味は何ですか?と尋ねられ、

「オリガミです。」と答えると、大

 30年ほど前から折り紙を続け

ていますが、その良さは、手順の

複雑さへの挑戦であり、自分なり

の工夫を凝らすことへの魅力であ

り、伝統的文化と何時でも関われ

るとの思いなどです。時間の無駄

と言われれば、これほどの無駄は

ありませんが、ほとんど 1 日中一

枚の折り紙と格闘していることも

あります。

 慌しく、落ち着かない毎日です

が、もう少しゆとりと心の豊かさ

が実感できた嘗ての日本への憧れ

を求めて、続けていきたいと思っ

ています。

 写真は比較的最近の作品「折り

バラ」「巻貝」とニール、イライア

ス氏の名作「ラストワルツ(1968

年創作)」です。

抵の場合「???」 変な顔をされ

ます。何が面白いの? それが何

の役にたつの? 時間の無駄じゃ

ないの?と言った声が聞こえそう

です。

 「オリガミ」は日本発の文化とし

て世界でその良さが認められてい

ます。

 1枚の紙を折るだけで、様々な

生物や色々な物などに変化するさ

まは、生物の進化や事物の多様で

複雑なバランスを表現しているよ

うに感じられます。

 オリガミと言えば、スポーツ大

会の応援や平和祭典などでお馴染

みの「千羽鶴」を思い浮かべられ

ると思いますが、その「千羽鶴」

にも異変が起きています。

 多くの日本人は、伝統的で代表

的な作品である「折り鶴」を正確

に折れたはずですが最近は状況が

変わってしまいました。「折り鶴」

でなく「折り鶴もどき」が支配的

になっています。一見似ているの

ですが、折り手順を省略した作品

が多く目に付きます。

 「折り鶴」でさえ、手順が面倒

なので、もっと楽に折る「効率化」

が望まれたためだと想像できます。

デジタル思想の反映だとも思いま

す。すぐに役立たないものや、一

見無駄に思える時間はなるべく省

略したいとの想いかも知れません。

伊藤 國彦  「オリガミ」

伊藤 國彦 氏1945年生まれ・岡山県立大学名誉教授 絶滅危惧種ウスイロヒョウモンモドキを中心に県内虫相を調査している

・日本鱗翅学会自然保護委員会中国地区委員長

・公益財団法人おかやま 環境ネットワーク評議員

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公益財団法人おかやま環境ネットワークニュース No.71

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時流潮流 寄稿

 専門が生物学なので、その分野

にちなんだ話題を紹介します。

 ロシアに隕石の落下がありまし

たね。それで思い出された話題で

す。

 地球が固体としてできあがった

のは、地質学の証拠などからほぼ

46億年前と考えられています。

 今でこそ、地球には生態系がで

きていて、多くの生物が酸素を必

須として、大気の 20%は酸素です。

 でも、地球形成直後の大気は、

二酸化炭素に代表されるように、

酸化が済んでしまっている成分の

酸化的大気であったと考えられる

ようになりました。

 そうすると、生物の成立に関し

て以前になされた実験、つまり、

アンモニアや水素などの還元的気

体に放電させて有機物を形成させ

た実験(ミラーたち)、を見直さな

ければならなくなりました。生物

体の反応は、みな酸化還元反応で

す(原発で利用されるような原子

核反応ではなく、原子の最外側に

ある電子のやり取り、というエネ

の素材や炭素と反応したのです。

 この容器衝撃実験のデータから、

地球への隕石の二次落下の時期に

形成された有機物の量の試算もさ

れました。

 それによると、莫大な量の有機

物が形成され、蒸発して散逸した

成分もありますが、残りは海に沈

みました。海底では、プレートの

運動もあり、一部は地殻の深部へ

入り、熱と圧力でダイヤモンドへ

と変換します。

 浅い海に存在した別の一部は、

鉱物の間隙で複雑な有機物の形成

が進んで、生物素材が準備されま

した。

 つまり、ダイヤモンドと生物と

は、過去の地球の、隕石の二次落

下時期に形成された有機物を共通

の元とするものであり、兄弟だと

いうのです。

 現在、私たち「生命の起原と進

化学会」の会員の多くは、この説

に大いに賛同しています。

参考文献『生命の起源 - 地球が書いたシナリオ -』中沢弘基、新日本出版社、2006.

ルギーレベルの反応)。すっかり

酸化されてしまっている環境では、

その反応が始りません。

 いったいどこから、その酸化還

元反応を起こす還元力がもたらさ

れたのか。話は振り出しに戻りま

した。そもそも放電実験のさらに

以前は、生物は神に創造されたも

のであり、その起原を人間が問う

などはしてはいけないことでした。

それを、「始元はどうか」とオパー

リンが初めて科学的に取り組みま

した(1920 年頃)。創造説からの

決別です。また、その科学的考え

に刺激されて、実験もされるよう

になったのでした。

 隕石はここで登場です。

 地球の形成にあたり素材として

ひとしきり続いた隕石集中(落下)

の時代が止み、固体の地球ができ

た後で、もう一度、隕石が高頻度

に落下する時期がありました。こ

のとき、既に出来ていた海に衝突

する隕石により、多量の水蒸気が

水素と酸素に分解して(超臨界状

態)、この水素が有機物形成の還

元力をまかなった、というのです。

実験もあります。

 小さな丈夫な容器に、二酸化炭

素、窒素、少量の水を入れて密閉し、

衝撃を与えます(弾丸を打ちこむ)。

内部には、有機物形成のためのア

ンモニアが出来ていました。少量

の水が分解して水素ができ、隕石

白井 浩子ダイヤモンドと私たち生物

白井 浩子 氏1943年生まれ、横浜市出身元岡山大学教員(生物学)第14回猿橋賞受賞現在、余剰進化論を提唱・公益財団法人おかやま環境 ネットワ-ク理事

初期地球隕石衝突モデル図

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 岡山で環境活動を行う団体や個人が集い、日ごろの活動紹介や、相互のネットワーク形成をとおし、地域での環境活動がより広がる機会になることをめざし開催します。前半を 2012 年度助成団体からの報告・講評とし、後半はこれまで出会っていなかった人、団体、取り組みなどとつながる“ネットワークづくりの場”となることをめざし、実践事例を紹介します。 一般の方、活動をすすめている方、有識者や様々な団体、取り組みなどと“出会い”“つながり”“ネットワーク”をひろげましょう!

※ 2014 年度助成事業への応募を検討されている皆様は是非ご参加ください。

公益財団法人おかやま環境ネットワーク  〒 700-0026 岡山市北区奉還町 1-7-7(オルガ 6 階)  Tel/Fax:086-256-2565  E-mail :[email protected]

※お預かりした個人情報は、本事業以外には使用いたしません。

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◆日 時:6月15日(土)13時~16時◆会 場:オルガホール(岡山市北区奉還町 1-7-7)◆定 数:100名◆参加費:無料 ※資料の準備の都合上、要申込◆申 込:6 月 7 日(金)までに下記「参加申込書」で、      または「参加申込書」の内容をご連絡ください。◆スケジュール(予定) 12:30 ~受付 ・13:00 ~ 開会挨拶 ・13:10 ~ 2012 年度助成活動報告(6 団体)と講評 ・14:30 ~ 休憩(会場内団体紹介ブース交流) ・14:45 ~ おかやま環境ネットワーク事業紹介 ・15:00 ~ 県内各団体による環境活動事例紹介       実践事例を紹介していただき、個人・団体等と       「つながる」、情報交換の場とします。 ・16:00  終了

◆助成活動報告団体・里海づくり研究会議・千年の森つくりグループ・おかやまエコマインドネットワーク・中学高校環境研究会・あかいわ美土里の和・おかやまコープ美作エリア

◆環境活動事例紹介・岡山の自然を守る会「まちなかホタル 及び吉備高原都市観察会の取り組み」・㈱ハウジング山陽「協働の森づくり」・岡山環境カウンセラー協会 「東北支援活動」

『環境活動交流会』のご案内公益財団法人おかやま環境ネットワーク

~県下の環境と環境に関わる活動について、語り、考えましょう!~

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おかやま環境ネットワーク公益財団法人移行記念事業・岡山市共催

2013 年度『市民のための環境講座』日程 テーマ 内容紹介 講師 時間・会場

1 7 月 27 日(土)

里海とは ・・・人と海のつながり

瀬戸内海は古来より人間生活とのつながりが緊密で、水産物を生む漁業生産力は国際的に見ても飛び抜けて高く、多島海の穏やかな景観も高く評価されてきました。瀬戸内海と世界の海を比較しながら、里海について「人と海のつながり」の観点から考えます。

広島大学名誉教授 松田治氏

10 時~ 12 時オルガ地下ホール

2 8 月 10 日(土)

里海の生き物たち~海の幸の生態おもしろ話

地元で獲れる魚を地元で消費し、地域の食文化を活性化させることは、元気な里海づくりにつながります。普段の食卓を賑わす海の幸の知られざる生態、知っているようで知らない身近な里海のおもしろ話を紹介します。

独立行政法人水産大学校 理事長 鷲尾圭司氏

10 時~ 12 時オルガ地下ホール

3 9 月 7 日(土)

岡山県日生の歴史が育んだ里海像

地先の海をベースとした様々な活動を通じ、全国規模の沿岸環境関係者とのネットワークを築いてきた日生の漁師達。これまで長きに亘って自ら積極的に海に関わり、“人と海との共生”を果たしてきた彼らの史実を紐解きながら、その里海像を紹介します。

九州大学大学院工学研究院 准教授 清野聡子氏

10 時~ 12 時オルガ地下ホール

4 10 月 12 日(土)

市民のための里海創生論

里海を実現し維持するためには、生物多様性の源となる窒素やリンなどを、途切れることなく海域に循環させ、多くの生物が食物連鎖で繋がるようにする必要があります。都市部に暮らす人々が里海とどのように付き合えば良いのか一緒に考えましょう。

九州大学応用力学研究所 教授 柳哲雄氏

10 時~ 12 時日生町漁協※別途(アマモ種

選別)企画有

5 9 月 28 日(土)

環境問題を捉える視点

環境問題の解決が難しいのは人により環境問題の捉え方が違っているためです。環境問題の本質を見据え、本当の豊かさとは何かということについて考えながら、環境問題の解決策について議論します。

吉備国際大学国際環境経営学部長 井勝久喜氏

10 時~ 12 時オルガ5階スカーレット

6 10 月 26 日(土)

原子力発電と放射能問題

原発事故を正しく理解するために、原子力発電の原理、事故の原因、放射性物質、放射能、放射線とは何か? 人間に及ぼす影響について、分かりやすく解説します。

岡山大学名誉教授 青山勳氏

13 時~ 15 時オルガ5階スカーレット

7 11 月 30 日(土)

岡山県下の水環境の現状を知る

水質汚濁防止法に基づき岡山県は水質をモニタリングし公開しています。そのデータから自分が住む地域の水環境の現状を知る方法を伝授します。

岡山理科大学理学部教授 野上祐作氏

10 時~ 12 時オルガ5階スカーレット

8 12 月 14 日(土)

生物多様性の意味について

絶滅危惧昆虫の保護活動や、アフリカ、南米、ロシアなどで観察した野生動物や昆虫と、人間との係わり合いなどから生物多様性の意味や意義を考えます。

岡山県立大学名誉教授 伊藤國彦氏

13 時~ 15 時オルガ5階スカーレット

9 1 月 25 日(土)

人間活動が地球に与える影響

人類社会が持続するためには、[人間活動量]<[生態系の能力]が根本条件です。人間活動量をエコロジカル・フットプリントといい、その指標の考え方を説明します。

元岡山大学准教授 白井浩子氏

10 時~ 12 時オルガ5階スカーレット

※本講座は岡山市と共催、また岡山県生涯学習大学連携講座として開催します。※ 1 ~ 4 回の講座は、共催:NPO 法人里海づくり研究会議、協力:生活協同組合おかやまコープとして開催します。●会 場:オルガ 岡山市北区奉還町 1-7-7  ※ 10/12(土)のみ 会場:日生町漁協、申込:9/30(月)までにお願いします。●受講料:無料  ●必ず事前にお申込みください。定数を超過し参加いただけない場合のみ連絡します。※お寄せいただく個人情報は利用目的以外の使用や第三者への開示などは一切行いません。

公益財団法人おかやま環境ネットワーク〒700-0026 岡山市北区奉還町 1-7-7(オルガ 6 階)TEL/FAX:086-256-2565E-mail:[email protected]

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『海ホタル夜間観察会』おかやま環境ネットワーク公益財団法人移行記念事業2013年度第2回体験プログラム

~青く神秘的な色で発光する海ホタル きれいな海辺環境を示す生物の一つです~

参加者募集◆日時:7 月 13 日(土)19 時~ 22 時 30 分◆行先:倉敷市大浜海岸(鷲羽山下電ホテル前)◆内容:海ホタルなど夜の海辺生物観察◆講師:吉鷹一郎氏(関西高校教諭)◆定員:40 名 ※全員バスで移動します ※応募者多数の場合は抽選、おかやま環境ネットワーク個人

会員を優先します。参加の可否は郵送にてご連絡します(当選者には詳細案内を郵送します)。

◆申込:6 月 21 日(金)までに下記参加申込書を郵送、ファックス、Eメールのいずれかでお申込ください。申込後のキャンセルはご遠慮ください。◆応募資格:小学 4 年生以上の方、未成年者は保護者同伴、

大人のみの参加可◆参加費:1人 1,000 円(年齢関係無)、おかやま環境ネットワー

ク個人会員及び同居家族は無料(年会費 2,000 円)◆主催:公益財団法人おかやま環境ネットワーク    生活協同組合おかやまコープ    協力:岡山野生生物調査会

お申込いただいた方には、別途詳細案内を郵送します。

◆スケジュール予定 ※交通事情等により時間は前後する場合

がありますので、予めご了承ください。 ・18:45 ~  オルガ前受付

(北区奉還町1-7-7、岡山駅西口から北へ徒歩約5分)

 ・19:00  オルガ出発 ・20:00 ~  現地観察会 ・21:45  現地出発 ・22:30  オルガ着(予定)・解散◆持ち物:ライト(懐中電気)、磯歩きで

きる靴、持っている人はルーペ(虫めがね)

◆お申込・お問合せは 公益財団法人おかやま環境ネットワーク 〒 700-0026 岡山市北区奉還町 1-7-7(オルガ 6 階) Tel/Fax:086-256-2565 E-mail:[email protected] ※お預かりした個人情報は、本事業以外には使用いたしません。

 自然にふれ、楽しみながら環境のことを考えるきっかけをつくることを目的に開催します。 いきもののいのちの大切さ、自然環境のすばらしさを実感し、自然の役割や海の現状など、くらしと自然環境の密接な関わりを理解しましょう! 奮ってご参加ください!!

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切り取り線

『田んぼの生き物学校』おかやま環境ネットワーク公益財団法人移行記念事業2013年度第3回体験プログラム

参加者募集◆日時:7 月 21 日(日)8 時 30 分~ 13 時 30 分(予定)◆行先:久米郡久米南町の北庄棚田◆内容:田んぼの生き物調査、棚田維持の取組学習など◆定員:バス(オルガ集合)40 名、現地集合 20 名 ※応募者多数の場合は抽選、おかやま環境ネットワーク

個人会員を優先します。参加の可否は郵送にてご連絡します(当選者には詳細案内を郵送します)。

◆申込:6 月 28 日(金)までに下記参加申込書を郵送、FAX、Eメールのいずれかでお申込ください。申込後のキャンセルはご遠慮ください。◆応募資格:小学 3 年生以上の方、未成年者は保護者同伴、

大人のみの参加可。◆参加費:1人 500 円(年齢関係無)、おかやま環境ネッ

トワーク個人会員及び同居家族は無料(年会費:2,000 円)

お申込いただいた方には、別途詳細案内を郵送します。

◆講師:田中康敬氏(自然体験リーダーズクラブ)    西川明夫氏(北庄中央棚田天然米          生産組合・組合長)◆スケジュール予定 ※交通事情等により時間は前後する場合があ

りますので、予めご了承ください ・ 8:15 ~  オルガ前受付

(北区奉還町1-7-7、岡山駅西口から北へ徒歩約5分)

 ・ 8:30  オルガ出発 ・10:00 ~  現地 ・12:00  現地出発 ・13:30  オルガ着(予定)・解散◆主催:公益財団法人おかやま環境ネットワーク    生活協同組合おかやまコープ    岡山県生活協同組合連合会    岡山県消費者団体連絡協議会

 田んぼはお米の実る場所であると同時に、さまざまな生き物の住みかでもあります。田んぼのたくさんの生き物を実際に目で見て触れ、生きものを育む豊かさを知り、豊かな自然の中で作られた地元産米の安全性や環境保全の大切さを考えるきっかけをつくることを目的に開催します。 また、会場の棚田の置かれている現状を踏まえ、美しい景観や特色ある農業生産の場など棚田の多目的役割を学びます。奮ってご参加ください!!

◆お申込・お問合せは 公益財団法人おかやま環境ネットワーク  〒 700-0026 岡山市北区奉還町 1-7-7(オルガ 6 階)  Tel/Fax:086-256-2565  E-mail:[email protected]    ※お預かりした個人情報は、本事業以外には使用いたしません。

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 2013年4月、おかやま環境ネットワークは公益財団法人に移行しました。その記念事業として『未来に残したい岡山の自然・生き物写真コンテスト』を実施します。 撮影した人も、その作品を見た人も環境問題の関心を高めるきっかけを提供することを目的とし、応募作品は、環境家計簿カレンダーや財団発刊の広報物に掲載させていただきます。

◇要項①.テーマ: 四季の美しい風景、豊かな自然やそのなかで生きる野生動植物の姿、人と自然のふれあいなど、

目と感性で見つけた未来に残したい「岡山の自然」。②.応募方法: 下記要件を満たした画像データをインターネットメール送信又は CD-R、DVD-R にコピー(1

作品あたりメディア 1 枚に記録して、氏名を油性マジックで明記)して郵送ください。1 人、何点でも応募できますが、受賞対象は 1 件のみとします。

・400 万画素以上を目安としてください。ファイル形式:JPEG のみ。・1 作品あたりのファイルサイズ:5MB 以内(大きい画像は 5MB 以内に圧縮)③.応募締切り: 2013 年 7 月 26 日(金)必着④.表彰内容: 最優秀賞 1 件(図書カード 1 万円分)、優秀賞 6 点(図書カード 5 千円分)⑤.審査: 8 月開催理事会にて審査し、入選作品についてはその旨通知します。審査結果に関するお問い合

わせはお受けできません。⑥.注意事項・応募作品は未発表のものに限ります。他のコンテストなどに応募中(応募予定)、又は過去に入賞した作品

は応募できません。ただし、応募者本人の製作による市販目的のない出版物や本人のホームページに掲載した作品、審査のない写真展に出品した作品は応募できます。

・応募作品に使用される著作物、肖像については応募者本人が著作権を有するもの、又は権利者から事前に使用承諾を得たものであるものとします。被写体に人物が含まれている場合は、事前に承諾を得るなど肖像権の侵害等が生じないよう、応募者本人の責任においてご確認ください。応募作品に関して法律上の問題が生じた場合、応募者の責任及び負担において、その一切を解決するものとします。

・全入賞作品の使用権は主催者に帰属し、各広報媒体などへ無償で使用させていただきます。・データを記録したメディア、デジタルデータの返却はしませんので、必ずバックアップを残した上ご応募願

います。作品の受領通知は行いません。応募に伴い発生した費用は応募者が負担するものとします。送付中の事故や破損については、その責任を負いかねます。

・入賞作品の利用に際し、印刷等の都合上、入賞者の意図する色調や表現が厳密に再現できない場合があることを予めご了承ください。

・個人情報の取り扱いについて:ご記入いただいた個人情報は、本コンテストを運営するために必要な範囲で使用させていただきます。広報物に使用する作品には撮影者の氏名や市町村名を明示させていただく場合があります。

・必要事項記入済みの応募用紙(HP からダウンロードしてください)を同封・貼付してください。 記入事項:①作品のタイトル、②郵便番号、③住所、④氏名・ふりがな、⑤年齢、⑥職業、⑦電話番号、⑧

E-mail(お持ちの方)、⑨作品撮影地・撮影年月日を明記し、1点ずつ作品に貼付してご応募ください。⑩「作品を通じて伝えたい環境への想い(200 字以内)」は特にない場合、ご記入いただかなくても結構です。なお、⑩以外にご記入もれがあると入賞の対象外となることがありますので、ご注意ください。

◇作品送付先  ※お預かりした個人情報は、本事業以外には使用いたしません。

  公益財団法人おかやま環境ネットワーク   〒 700-0026 岡山市北区奉還町 1-7-7(オルガ 6 階)   Tel/Fax:086-256-2565   E-mail:[email protected]   HP:http://www.okayama.coop/kankyounet/

『未来に残したい岡山の自然・生き物写真コンテスト』募集要項

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1.目的: 岡山県内で環境保全活動を行っている団体に資金の面から援助することにより、環境問題の解決に寄与します。また、おかやま環境ネットワークとの協働事業の提案を募集し相乗効果が期待できる事業化を図ります。2.募集対象: 目的に添ったいずれかの分野で意欲のある取り組みをしている団体であれば応募できます(当

財団の会員に限定していませんが、入会をおすすめします)。ただし、申請は1団体1件とします。小・中・高等学校のクラブ活動等の場合は教師が申請することとします。当財団以外に助成の申請をしている場合、又は助成が決まっている場合は、その助成内容が重複しない範囲とします。

 ・将来的に発展性のある活動を対象とします。 ・広く公開され、広報に努めていること。また、活動の成果が広く県民に普及し、県民の環境意識の向上につ

ながり、環境保全・環境創造につながるもの。3.助成の対象となる活動: ①.調査研究、②.おかやま環境ネットワークとの協働事業、③.その他4.助成の対象となる実施期間: 2014年4月1日~2015年2月28日5.助成対象費目 ①.器具備品費:目的の達成に必要な器具、備品、書籍等(ただし、汎用性のあるものは対象外)  ※汎用性とみなすもの:パソコン、カメラ、携帯電話、草刈り機等 ②.物品資材購入費:目的の達成のために用いる各種材料、部品、薬品、文具類等 ③.借料:会場借料、車両借料、機械などのリース及びレンタル料等 ④.印刷費:報告書、チラシ作成等にかかわる印刷費(コピー代含む)等 ⑤.通信交通費:送料、移動費用等 ※電話代は対象外 ⑥.謝金:外部講師・専門家などへの謝金 ※助成申請団体の構成員への支払は対象外、単価と人数を入し

てください。6.助成額: 1件あたりの助成額は、調査研究分野と協働事業提案は20万円、それ以外は10万円を上限と

します。7.募集期間: 2013年9月2日~10月18日午後5時必着8.応募方法: 「助成事業・協働事業要望書」と「団体紹介表」に必要事項を入力の上、Eメールで送信ください。

フォーマットは、ホームページからダウンロードしてください。 ※協働事業につきましては、要望書提出後、別途内容の聞き取り確認をさせていただきます。9.助成の決定とその後の手続: 選考は目的に沿った活動を重視し、必要性、将来性のある具体的な計画案で

あることを検討します。助成部会の審査を経て、2013 年 12 月度理事会で助成額を含め助成の可否を決定し、その後選考結果を送付します。

  決定通知を受けた団体は同時に送付する「申請書」と「誓約書」を事務局に提出してください。助成金は「申請書」と「誓約書」が提出された後、2014 年 6 月にオルガ(岡山市北区奉還町 1-7-7)で開催予定の『環境活動交流会(助成活動報告会)』(参加は必須要件)参加後に、指定の銀行口座に振り込みます(それ以前の助成金交付希望は事務局にご相談ください)。10.活動報告など ・助成を受けた全団体は助成活動終了後、「終了報告の手続き」に沿って「活動実績報告書」と「会計報告書」

を提出し、『環境活動交流会(助成活動報告会)』に出席し報告してください(必須要件)。調査研究の部門で助成を受けた団体は成果物(論文等関連資料)も提出し、報告会で成果報告をしてください(必須要件)。助成終了後に活動がその後どのようになっているのかを、当財団より聞き取りさせていただく場合もあります。

 ・成果物及び報告書は広く当財団のホームページ等で広報します。 ・成果物及び報告書は電子媒体で提出してください(ただし、電子媒体での作成が難しい場合は、必ず事前に

事務局にご相談ください。)また、活動内容を写した写真も添付してください。 ・助成期間終了時に余剰金が生じた場合や、期限までに報告書類の提出がない場合及び申請内容以外で使用

した場合は返金していただきます。

2014年度環境活動団体助成・協働事業募集要項

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第8回『エコロジカル・フット     プリントって?』 3 月 9 日に元岡山大学准教授・白井浩子氏を講師に開催し、17 名が参加されました。 人間活動の総ては生態系に依存し、人類社会が持続するためには、人間活動量<生態系の能力が根本条件であり、その測定方法等について解説がありました。

 現状は、環境容量(環境収容力)を超えた資源消費(生態系サービスの消費)が行なわれている状態=自然資本の供給能力を超えた水準の生態系サービスの需要が続いている状態であり、永続的、持続的ではなく、大崩壊の到来の恐れもあるとし、経済活動の永続性を保障するためには、自然資本の自己再生能力・廃棄物処理サービス供給能力(自然所得供給速度)と経済活動による自然資本のサービス利用速度(自然所得の需要速度)とのバランスがとれている必要があります。

瀬戸内海岡山県沿岸における水環境の実態とその維持、改善方策●日程・テーマ・講師① 6/29(土)「岡山県沿岸におけ

る水環境、海岸災害(高潮、津波)の実態」奥田節夫・京都大学名誉教授

② 7/27(土)「河口、沿岸における藻場、干潟の変遷とその維持、保全計画」田中丈裕・NPO 法人里海づくり研究会議理事

③ 8/10(土)「貝殻利用による水産環境の改善効果」鳥井正也・岡山県農林水産部水産課

●会場:オルガ5階スカーレット●時間:13 時 30 分~ 15 時 30 分●受講料:各回 500 円●必ず事前にお申込みください。

定数(40 名)を超過し参加いただけない場合のみ連絡します。

『宇甘川 いきもの調査会』 自然豊かな御津の宇甘川流域は、清流の妖精アカザ、鮎、タナゴ類など驚くべき種数を誇る淡水魚の宝庫です。また、カゲロウなど珍しい水生昆虫(川虫)の生態を研究者と観察し、そこにすむいきものたちと触れ合うことで、自然環境の大切さを実感します。●日時:10 月 27 日(日) ・バス 9 時~ 16 時(オルガ集合) ・現地集合の場合 9 時 30 分●場所:宇甘川・大野川流域●内容:いきもの、自然調査●講師:吉鷹一郎氏(関西高校教

諭)、淡水魚研究会(打診中)●対象:小学3年生以上、小中学

生は保護者同伴、大人のみの参加は可

●参加費:500 円(おかやま環境ネットワーク個人会員並びに同居家族は無料)、昼食は各自持参、別途「いのししカレー」(要予約 500 円)も準備可能

●定員:50 名、応募者多数の場合抽選(会員を優先)、参加の可否並びに詳細案内を郵送します。

●申込締切:10 月 4 日(金)

 ホタルの保護、復活、再生をとおし、環境保全活動の取り組みの交流をすすめています。 どなたでも参加できます(無料)。ホタルに関する交流をとおし、ネットワークをひろげましょう。●日時:7 月 13 日(土)10 ~ 12 時●場所:オルガ 5 階会議室●内容:取り組み交流等●申込:必ず事前にお名前・連絡    先をご連絡ください。

 おかやま環境ネットワークの情報や、会員団体のイベント情報等を掲載しています。配信希望の方はメールにて、件名:『メールニュース配信希望』とし、メールアドレス・お名前(必須)、所属団体・会社名

(任意)を送信してください。 現在約 800 名にご登録いただいています。

 おかやま環境ネットワークは、皆様からの会費、寄附、ボランティア活動で支えられています。ぜひ会員となり、活動をご支援ください。

【年会費】 個人・団体:2,000 円 企業等:20,000 円 学生:無料(大学生、大学院生、    高校生、就職時は対象外)

 2012 年度の事業報告・決算と2013 年度事業計画・予算等を掲載した報告書を会員の皆様に同封しておりますので、ご覧ください。

 団体会員、法人会員の皆様の紹介をしています。原稿をお寄せください。お待ちしています! お気軽にお問合せください。

市民のための環境講座開催報告

市民学習講座ご案内

2013年度第 5回体験プログラムご案内

ホタル団体交流会ご案内

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会員 募集中

事業・決算報告書発行(同封)のお知らせ

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発行:公益財団法人   おかやま環境ネットワーク〒 700-0026岡山市北区奉還町 1-7-7

(オルガ6階)TEL/FAX 086-256-2565E-mail:[email protected]:http://www.okayama.coop/kankyounet/